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ポット夫人

名前:Mrs. Potts
デビュー:『美女と野獣』(1991年)

概要

野獣に仕える召使い。呪いによってポットに姿を変えられてしまったメイド長。チップをはじめとした子どもたちがたくさんおり、彼らは全員ティーカップになってしまった。当初野獣を恐れていたベルにも母親のように優しく接した。

ポット婦人と表記されることもある。

温かい人柄で人望が厚く、召使いのリーダーにあたるコグスワースよりも彼女の言う事なら聞くという召使いも多い。冷静で礼儀正しく、癇癪持ちの野獣をなだめる役割を果たすことも多い。

エピソード

美女と野獣

ある晩、城をモーリスという老人が訪ねてくる。よそ者に用心しろというコグスワースの心配をよそに、ルミエールはモーリスを歓迎する。しかし、野獣はこのことに激怒し、モーリスを牢屋の中に閉じ込めてしまう。翌日、モーリスの娘ベルが城を訪れ、体調の優れないモーリスの代わりに自分を身代わりとするように交渉、身柄の交換が成立する。

ベルは野獣から城のどこへ行ってもいいが西の外れの塔にだけは行くなと忠告される。ベルはルミエールやコグスワースの忠告を無視して西の塔へ行き、野獣の怒りを買う。もうここには居られないと感じたベルは愛馬フィリップと共に城を飛び出す。そこに現れたオオカミの群れから彼女を守ったのは野獣だった。

ベルは野獣の手当てをし、二人の距離は縮まっていく。ポット夫人たちのフォローの甲斐もあって二人は食事やダンスを楽しむ。その晩、ベルは野獣に頼み、魔法の鏡*で父の姿を見せてもらう。病に苦しむ父の姿を見て動揺するベルを見て、野獣は彼女を自由の身にする。

もう呪いが解けることはないと絶望するコグスワースたちのもとに、野獣の話を聞きつけたガストン率いる村人たちがやってくる。ポット夫人は子どもたちの指揮を取って村人たちに熱いお湯の攻撃をお見舞いする

ガストンに勝利した野獣は深い傷を負い、彼に駆け寄ったベルは彼に初めて愛の告白をする。すると空から光が降り注ぎ、魔女の呪いは解けて野獣はハンサムな人間の王子の姿へと戻る。コグスワースたちも元の人間の姿に戻り、ベルと王子はみんなの祝福を受けて結婚する。

美女と野獣 ベルの素敵なプレゼント

人間に戻ったルミエール、コグスワース、ポット夫人、チップ、アンジェリーク、そしてベルの父モーリスはクリスマス*の準備をしながら、一年前のクリスマスを回想していた。

『美女と野獣』で野獣がベルをオオカミから救って打ち解け始めた頃、城にクリスマスが訪れる。ベルはルミエール、コグスワース、ポット夫人、チップにクリスマスのお祝いをしようと提案するが、野獣は呪いにかけられたのがクリスマスだったため、クリスマスを祝うことを禁じていた。ベルは野獣にクリスマスを楽しんでもらうため、パーティーを決行する。

準備中にベルが行方不明になり、ポット夫人が時間を稼ごうとするが、野獣が癇癪を起こしてしまう。野獣はクリスマスツリーを探しに黒い森*へと出かけたベルを逃亡したと思い込み、地下牢に閉じ込めてしまう。使用人たちがベルのもとを訪れて悲しいクリスマスを祝っていると、そこへベルの本を読んだ野獣が謝罪に訪れ、クリスマスを祝うことが許可される。

ベルと野獣は和解したが、二人の喧嘩の原因を作ったのは、パイプオルガンの宮廷音楽家フォルテだった。彼は呪いを歓迎しており、ベルと野獣の仲を引き裂こうとしていたが、二人の和解を知ると力づくで彼らを亡き者にしようとする。野獣はフォルテの鍵盤を破壊し、ベルと仲間たちを守り抜く。

回想シーンが終わると、人間に戻った王子とベルが現れてクリスマスのお祝いが始まる。

美女と野獣 ベルのファンタジーワールド

野獣が人間に戻る前にベルと暮らしていた頃のエピソード。

第1話「大切な言葉」では、野獣とベルが喧嘩をしてしまい、ラ・プルームウェブスタークレインが野獣のふりをして謝罪の手紙を書いて仲直りさせようと企む。ポット夫人はその計画を見て見ぬふりをしていたが、野獣に手紙の偽造がバレてしまう。ポット夫人は三人を追いかけて自分たちのしたことを白状すべきだと助言する。

計画を白状した三人は野獣に城から追い出される。ベルは三人を保護し、ポット夫人は三人のためにも野獣と和解してほしいとベルに話す。ベルの言葉を聞いた野獣は自ら謝罪し、二人は無事に仲直りする。

第2話「フィフィとルミエールの記念日」では、フィフィへの愛のスピーチが思いつかずに焦ったルミエールがボヤ騒ぎを起こす。野獣への紅茶を運んでいたポット夫人はベルに頼まれ、紅茶を使って火を消す。ルミエールとフィフィのデートが始まると、ベルは外からルミエールの助けを呼ぶ声が聞きつける。ルミエールとフィフィはパンチボウルを雪ぞりにしており、ブレーキが利かなくなってしまっていた。ベルはポット夫人や仲間たちと協力して二人を救出する。

第3話「傷ついた小鳥」では、執事長のコグスワースが仲間たちに言うことを聞いてもらえず困っていた。ポット夫人は優しい言葉で仲間たちをまとめあげて見せると、コグスワースの高圧的な態度に問題があることを指摘する。プライドが許さないコグスワースはそれを認めず、彼の態度はエスカレートする。コグスワースが城の屋根から落ちそうになり反省の言葉を叫ぶと、下で待ち構えていたルミエールと仲間たちに無事に救出される。

スペシャル・エディションでは、第2話の後に『ベルの友情物語*』用に制作された追加エピソード「ポット夫人のパーティー」が挿入されている。

ベルの友情物語*

新規エピソード「ポット夫人のパーティー」に登場する。

悪い天気が続いて塞ぎ込んだポット夫人は紅茶の茶葉を入れ忘れるという普段では絶対しないミスをして落ち込む。ベルの薦めで少し休んだポット夫人が仕事に戻ると、コグスワースから野獣が花に興味を持ち始めたという不可解な話を聞く。やがてアクシデントが起き、城の仲間たちがポット夫人を喜ばせるためにパーティーの準備をしていたことが判明する。準備の過程で仲間たちが喧嘩をしていたことを知ったポット夫人はさらに落ち込んでしまう。ベルが彼女を励ましていると、反省したルミエールとコグスワースたちがケーキを完成させてポット夫人のもとを訪れる。ポット夫人は彼らの仲の良い様子を見て元気を取り戻す。

その他

ミッキーマウスのワンダフル・スプリング』第3話で、モンスターに襲われたミニーマウスがポット夫人を投げつける。

チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』では、偽造版『美女と野獣』で該当する役柄の改造キャラクターが登場する。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、カフェスペースでチップにお茶を注いでいた。

ゲーム

ディズニー スピードストーム

2022年6月8日に開始したクローズドβ版から登場した、「美女と野獣」のレーサーが装備できるレアリティ「コモン」のクルー。名称は「ポット夫人」。

装備したレーサーの最高速度と、スキル「ファイア」の性能を向上させる。

KH

キングダム ハーツ

序盤、ダイブ・トゥ・ハートには『美女と野獣』をモチーフとしたステンドグラスのステージがあり、ポット夫人はそこに描かれている。

登場作品

1990年代

1991年
美女と野獣






2000年代




2010年代





2017年
ディズニー マジックキングダムズ ※ver1.9.0:2017年3月追加

2020年代

2020年
ディズニー ソーサラー・アリーナ ※2020年11月追加






実写

美女と野獣』(2017年)では、エマ・トンプソン / 岩崎宏美が演じる。アニメ版では注ぎ口が鼻になっていたが、実写版ではポットの側面に顔があり、人間の頃に着用していたイヤリングがぶら下がっている。ヴィルヌーヴ村*には夫のジャン・ポット*が住んでいるが、呪いによって彼女とチップのことは忘れている。名前はベアトリス。

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キャラクター
最終更新:2024年09月09日 10:31