円盤生物

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円盤生物 - (2016/11/01 (火) 15:46:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/06/29(月) 17:41:03
更新日:2024/04/19 Fri 23:08:04
所要時間:約 4 分で読めます




円谷プロ制作の特撮作品『ウルトラマンレオ』をはじめとしたウルトラシリーズに登場する敵。

主な登場は『レオ』終盤の「恐怖の円盤生物シリーズ!」。


惑星ブラックスターから派遣され、ブラック指令の指示の下、ウルトラマンレオ抹殺のために活動する怪物。

通常形態に加え、移動時等にはサタンモアを除き円盤形態に変身することができる。

正体不明の敵であったが『ウルトラマンメビウス』で再襲来したことから、黒幕はエンペラ星人の可能性がある。



●円盤生物一覧

『レオ』40話にて登場した、最初の円盤生物。トラウマ1号。
劇中の防衛隊MACを基地ごと飲み込んで壊滅させ、おおとりゲン(レオ)と隊長モロボシ・ダンウルトラセブン)を除いた隊員全員が殉職。
地球に飛来し、ゲンの恋人や知り合いも殺害してしまう。
殺人方法もさながら、ドラマのレギュラー陣のほとんどを殺し、挙句に喰いつくす等、「ウルトラシリーズ」最悪の怪獣としても有名。
レオとの戦闘で腹からマッキー2号などの残骸が引きずり出されるシーンがあった。エグい。
奇襲に秀でる一方で戦闘能力はあまり高くなく、子供達の救出が完了するやスパーク光線で吹っ飛んだ。


  • ブラックドーム
空飛ぶ蟹。
鋏と溶解泡が武器。
小型時にはチョコチョコ動きながら「キュッキュッ」と鳴く。妙にかわいい。
光で誘導されるため、呼び寄せたブラック指令の命令をガン無視して、UFOを呼ぼうとしていた子供の鏡の光に反応してしまったアホの子。
ブラック指令の「ブラックドーム、どこへ行くんだ!」という台詞がシリアスな笑いを誘う。
他にもゲンに(レオに、ではない)鉄の棒を刺されただけで小型化して逃げ出したり、小型化形態の姿と鳴き声がかわいくて人を襲うシーンで全く恐怖感がなかったり(しかも薬品の瓶を投げつけられて撃退されている)と色々残念な子。
巨大化してレオを苦しめたものの、最期はスパーク光線とシューティングビームのコンボであっけなく爆破炎上。
余談だが本郷猛の母校として有名で、後に高山 我夢の母校となる城南大学に現れている。


  • アブソーバ
クラゲ。
「吸収」が語源になっているように、長い触手から石油や生体エネルギーを吸収する他、火炎やビームや毒ガスも使う。
傷付いた動物の世話をしている子供を利用して小型化状態で匿われつつ破壊工作を進め、ゲンにバレると容赦なく動物を殺し巨大化した卑劣漢。
空中に浮いている関係で打撃が大きな効果を上げず、レオキックに堪えるが、同じ所にエネルギー光球を食らい爆発した。


  • デモス
クモヒトデ。あるいはタコ。
見た目が超絶キモい。トラウマ2号。
人間に張り付いて血液を残らず吸い取る。巨大化するとなんでも溶かす溶解液を出して攻撃する。
レオが地球ではおおとりゲンであることを見破り住んでいる場所まで特定して、その周囲で無差別殺人を起こし止めて欲しければ戦いを止めて殺されるように迫った頭脳派。でも得た情報を全くブラック指令に報告しない職務怠慢者。
デモスQという分身体を街に配置して自身は警察署のゴミ箱に潜んでいたが、捕まってしまい焼却処分されそうになった。
一応空は飛んだが、レオとの対決時には地べたについた状態で戦い、また高層ビルを溶かす際は上からではなく下から溶解液を分泌して徐々に崩していった。
スパーク光線とウルトラショットのコンボであぼん。


  • ブラックガロン
カメとカエルを足して2で割ったような姿をしている。鳴き声はゴモラ。
小型化形態時に隕石と間違われて研究所に持ち込まれ、ハンマーでガンガンぶっ叩かれた挙句バーナーで炙られるという苦行に耐え抜いた。
手から発する火花と、長い舌が武器だが、この舌を切られ絶命した。
円盤生物初の操演オンリーではない着ぐるみ怪獣。同時に、人間を一人も殺害していない初の円盤生物でもある(破壊活動はしている)。
因みに、ここまでの円盤生物は皆レオに首絞めを行っている。


  • ブリザード
イカのような頭部に前後両方に顔があるというなかなか強烈な見た目。
前の口からはマイナス100℃の冷気を吐いて人間を一瞬で凍らせ、後ろの口からは摂氏1000℃の炎を吐く……あれ?
人間は子供には警戒心を持ちにくいという盲点を突き、眉子という幼女の姿をした分身体を使い、ブラックスターを研究していた研究員を暗殺していた。
トオルの心に新たなトラウマを植え付けた張本人である。
炎と冷気を操ってレオを苦しめたが、最期は空へ逃げようとしてハンドビームを食らい爆発四散。後には眉子が持っていた人形だけが残されていた。

眉子がブリザードの分身であることは確かだが、彼女が本体なのかそれともただの分身であったのかは不明。
ゲンを庇ったトオルを殺す事を躊躇うなどの感情表現を見せ、トオルも彼女はブリザードに操られた人間であると信じていた。


  • ハングラー
アンコウそのものだが、泳がない。というか手足があり、二本足で立てる。
主食は自動車。夜の町で触角を信号のように点滅させる。口から火炎を吐く。
密かに地球に侵入して密かに活動していたため、ゲンでさえその存在に気付かなかった。しかし、白昼堂々現れて車を喰いまくったことでその存在を認知される。
変身前に腕を怪我をしていたレオをピンチに追い込むが、アストラに小さくなって体内に入り込みそのまま巨大化するというえげつない攻撃で瞬殺された。


  • ブラックテリナ
トラウマ3号。
二枚貝から爪付きの触手が生えたような姿で、一瞬見える殻の内部は剥き出しになった脳味噌と眼球と言うべきか……かなりトチ狂ったグロいデザインである。
デザインの他にも作戦、作戦に使ったもの、やられ方全てがキモい。
桜貝に似たテリナQを使い、拾った人間を操る。操られた人の狂気っぷりはかなり怖い。
防御力は非常に低いが、自分を傷つけようとした者は目などに張り付いて出血させて殺す。
この回がトラウマになった人も多いはず。
レオの変身前に負傷していた右目を執拗に狙い触手や火花で攻撃するも、殻の中に手を突っ込まれて中身を潰されて青い血を撒き散らし、ダークシューターとエネルギー光球で倒された。
ちなみにこいつもレオ=ゲンと知っていたにもかかわらずブラック指令に報告しなかった職務怠慢者。


  • サタンモア
でかい鳥。
本体が街の破壊担当、小型のリトルモアは殺人担当。
目から怪光線を放ち、口からロケット弾を撃つ。
倒壊しかけの高層ビルを支えていて動けないレオをいたぶるが、中にいた人の避難が完了した途端に瞬殺された。多分真っ向からの戦闘力じゃ円盤生物最弱。
だが、ちゃっかりとゲンの友人一人を殺害しているという悪あがきをしていた。
その殺害方法はリトリモア2匹が嘴で相手の全身をグサグサ刺しまくるという、レオ本編で最も痛々しい殺し方だった。
ちなみにこいつは襲われる直前、ゲン=レオということを知ってしまった。仕方ないね。
居村眞二による漫画版『ウルトラマン80』では、デビロンが80に見せる幻影として登場する。
漫画『ウルトラマン超闘士激伝』ではブラック指令が搭乗する戦艦はサタンモアを模した形状をしている。


赤いテルテル坊主。
円谷の予算削げ(ry
トオル少年がノーバを肩に載せて線路を歩く姿はなんだか微笑ましい。
低予算故に着ぐるみが手抜きだが、そのシンプルさが逆に恐ろしさを際立たせ、子どもたちに恐怖を煽った。
何故か『メビウス』以降、活躍が多い。
星のカービィにも出演。


崖の上にいるのでおなじみなアレ。
♪ブニョブニョブニョ蟹江の子〜
演:蟹江敬三(星人ブニョ時)
登場時ブラック指令にボロクソに言われた上頭脳しか取り柄がないように言われるが、敵の攻撃を受け流すので結構強い。
レオを宇宙ロープで捕らえてから冷凍し、それをブラック指令が鋸でバラバラにし、ウルトラマンキングの出番を作ってくれた。


  • ブラックエンド
『ウルトラマンレオ』ラスボスにして、設定上は最強の円盤生物。口からの火炎と角が武器。
宇宙から地球に向かっていたのに、何故か地中から現れた。ひそかに隠れていたらしい。
最強らしいがレオには全く刃が立たずほぼ一方的にボコられる。
ブラック指令がトオルを人質にとったことでようやくレオをボコり返すが、子供達がブラック指令から奪いレオに渡した水晶球を投げつけられて爆発した。
映画『太陽を盗んだ男』で主人公が見ていたテレビに映るシーンがある。
ウルトラマン801話ではクレッセント出現までに怪獣が5年間現れなかったとナレーションされ、これはブラックエンドがレオに倒されてからの年数である。


  • ロベルガー
『ウルトラマンメビウス』に登場。
エンペラ星人がブラックスターの破片から作りだしたと言われている、今までの記録のない新種の円盤生物。
レオの円盤生物と比べるとメカっぽい。
「ウルトラマンメビウスの抹殺」のみを使命としており、それを連呼しつつ行動する。
目と両手から撃つ光弾が武器。
怒涛の光弾連射でメビウスを追い込むが、GUYS全隊員によるファイヤーウインダム、ガンブースター、トライガーショットの攻撃を受けて怯み、バーニングブレイブとなったメビウスのメビュームバーストを受けて倒された。
ぶっちゃけこいつが円盤生物最強な気がしてならない。
『ウルトラマンメビウス外伝 アーマードダークネス』にも登場し、新世代GUYSとウインダムに倒される(ただし倒されたシーンの描写は無し)。新世代GUYSが強いのか、この個体が弱いのか…


  • ロベルガー2世
80先生に追われて地球に飛来した、色違いで角が増えたロベルガー。
メビウスと無敗の80という2大ウルトラマンを光弾連射で圧倒するが、ウルトラレイランスを刺され、続けて放たれたサクシウム光線とメビュームシュートで倒された。
活躍自体は地味だが、こいつのおかげで80とメビウスの共闘が見れた事を考えれば結果オーライ。



●ブラック指令

ブラックスターから派遣され、水晶玉を使って円盤生物を操る黒ずくめの男。ヒゲ。

日本語としては誤用だがブラック「司令」ではないので注意。
円盤生物を操る、と言っているが実際あまり制御できていない。
しかも円盤生物との情報伝達に問題があるせいで、重要なこと(レオの正体とか)が認識できていないなど指揮官としての力量が疑問視されている。
水晶玉が割れたら溶けたので、実は水晶玉が本体という説もある。

数人のガキに水晶玉を奪われた挙げ句、水晶玉が割れた事で溶けて「くせー」と言われながら死ぬ。
その中には「魔王」こと杉田かおるの姿もあったりする。

演者の大林丈史は、かつてスタントを務めた『木枯し紋次郎』を意識して帽子を三度笠、マントを道中合羽、ステッキを長楊枝に見立てた工夫を取り入れている。また、ブラック指令を印象づけた水晶玉について「空洞の江戸吹きガラスに水を入れたものだった」と答えている。指で押さえるような持ち方をしているが、これは空洞のガラスから水が漏れないように押さえていたためだという。
ブラック指令役の大林丈史は日頃ほとんどぼっちで演技をしていたため、第50話「レオの命!キングの奇跡」レオをバラバラにし、星人ブニョに命令するシーンは蟹江敬三と一緒にノリノリで演じていたと語っている(巨大化した円盤生物を見上げながら命令するようなシーンばかりで、他の役者と共演する場面が殆ど無かった)。

内山まもるによる漫画版『ウルトラマンレオ』では、名前は「ブラック司令官」と表記されており、ババルウ星人と手を組み、シルバーブルーメでMACを全滅させる。その後円盤生物を引き連れて地球に侵攻し、待ち受けていたレオやウルトラ兄弟と、自ら巨大化して対決。戦況不利と見て逃亡を図るもアストラに阻まれ、レオの放ったセブンの形見のアイスラッガーで倒される。

ゲーム「ロストヒーローズ2」では、顔出し出演キャラは出せないため丸カットかと思いきやカイザーベリアル配下として登場。「並行世界の地球を一個やる」という豪快な契約でベリアルに雇用された。水晶玉の輝きで目から上が隠れているという苦肉の策であった。戦闘時にはどんどん円盤生物を召喚してくる厄介なボス。

漫画「ウルトラマンSTORY0」では文庫版最終巻に収録されている書き下ろしの特別篇に登場。アストラが漂着したとある惑星にノーバを送り込み、破壊の限りを尽くさせるがアストラにノーバが倒されると不気味に復讐を誓い消えていった


当時の裏設定ではマグマ星人ババルウ星人と繋がりがあったとされており、辰巳出版の書籍『心にウルトラマンレオ』での解説によれば、侵略者としての地位はマグマ星人よりも上で、復讐に燃えるババルウ星人の依頼によって地球に向かったとされている。

現時点で映像作品に再登場したことはないが『ウルトラマンメビウス』のヤプール人間体や『ウルトラマンギンガS』の宇宙悪霊 アクマニヤ星人ムエルテの人間体は黒ずくめの服装をしているなブラック指令のオマージュの演出がなされている。

大林の息子の名は「トオル」、娘の名は「カオル」、飼っていた猫の名は「レオ」(いずれも『ウルトラマンレオ』の登場人物の名前だが、意識したつもりはなく、猫の名はファンであった西鉄ライオンズから名付けたとのことである。)

●ブラックスター

円盤生物が棲む悪魔の惑星。
レオによって破壊されたが、破片から新たに円盤生物が作られているため、ブラックスターそのものが円盤生物である可能性があるらしい。

仮面ライダーキバ』で村上社長が作っていたバイオリンとは無関係。

さらにアニメ『名探偵コナン』の鈴木園子の鈴木家の家宝は「漆黒の星(ブラック・スター)」という名前の「黒」真珠とも無関係であるが黒の組織がブラック指令と同じく黒ずくめの服装をしていることには一応共通点がある。

『ウルトラマンG』にも「UF-0(ユーエフ・ゼロ)」と呼ばれる円盤生物が登場しウルトラマングレートと戦ったが、ブラックスター系の円盤生物とは関係のない模様。



MAC全滅!
追記、修正は生物だった!



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