登録日:2015/07/26 Sun 08:18:59
更新日:2023/03/07 Tue 23:36:56
所要時間:約 15 分で読めます
CV:
松井菜桜子
演:岩佐真悠子(SPドラマ1作、2作目)、秋元才加(SPドラマ3作目~)
・概要
帝丹高校2年B組で
毛利蘭の親友。
工藤新一の同級生でもある。
一見普通の女子高生にしか見えないが、実は鈴木財閥会長・史郎の娘でれっきとしたスーパーお嬢様。
原作では第5巻収録の『
山荘包帯男殺人事件』で初登場したが、テレビアニメでは第6話のオリジナル回『
バレンタイン殺人事件』で先に登場した。
ちなみにアニメ版で彼女がお嬢様だと判明するのはしばらく経った後の事である。
茶髪のボブカットでカチューシャをしており、蘭がその
角長い髪と抜群のプロポーションで目立ちまくる一方で決して劣りはしない。
まあ、本人も蘭がやたら目立つことは気にしており、コナンをして蘭を差し置いて園子がナンパされた際には
滅茶苦茶怪しむという失礼なことをしていたが。
本人の性格もあってハデな格好をすることも多く、頻繁に京極さんからファッションチェックを受けている。
水着回ではほぼ100%ビキニスタイルであり、作画監督によって胸のサイズが変動する。
特に劇場版『
ベイカー街の亡霊』ではイブニングドレス姿を披露し、蘭に匹敵するほどの
巨乳で描かれている。
まあ、
世良さんが登場してからは安定してきたが。
『
奇妙な人探し殺人事件』でシルエットのみの登場だった
宮野志保の髪型は園子に似ており、それから間もなくして園子が漫画本編に初登場。
アシスタントの「こいつが宮野明美の妹か!」との誤解に対し、作者の青山剛昌氏は「アシが騙されるんだから読者も引っかかるかも」と内心笑っていたとの事。
『
天国へのカウントダウン』で
黒の組織に狙撃されそうになった原因でもある。
名前の由来は作者の大学時代の漫研の後輩から。連載初期にメディアの露出が多かった美容家の鈴木その子氏は関係ない。
『青いペン軸』によるとその後輩は『まんがライフMOMO』で編集長をしていた鈴木園子氏本人らしい。
『紺青の拳』の時は園子グッズを買い漁ったとか。
ちなみにその鈴木園子は別の漫画家に「次の連載のキャラの名前お借りしていいですか?」の申し出に「いいけど私の名前使った漫画は長期連載になりますよ」と冗談交じりに了承したという。
当時既にコナンも7年目だったので十分長期だが、鈴木氏本人も単行本100巻の大台を超えるとは思っていなかっただろう。
ちなみにその名前を借りたキャラの漫画も月刊誌で1話5pの漫画で単行本は2冊だけだが7年続き、同作者が描いた
名字を借りたキャラが主人公の漫画は16年続いた。
毛利小五郎に引けをとらないくらい能天気かつマイペースな性格でお調子者。思考も今時の女子高生らしく、ブランド物や流行物に目がない。
必要もなく家の財力を誇示したり、財力のない人間を見下す場面はなく、ケーキ半額の為にコナンを誘い、日常生活では普通の女子高生としか思えない振る舞いを見せている。
アニオリ回『いがみ合う乙女達』では限定品を購入する為に米花モールに買い物に行ったとき、鈴木家の知り合いであるモールの責任者が限定品を用意すると言われるが、自分の力でゲットすると言ってそれを断り、行列に並んでいた。
このように、いい意味で"それらしくない"ため、初対面の人に“お嬢様”だと気づかれる事は少ない。
ミーハーな面もあり、よく親のコネや財力を使っては自分の好きな有名人のパーティなど様々な場所に参加し、更に蘭やコナンたちもその場に招待している。
財力がなければ出来ないことをやる際には、友人を誘って一緒に楽しむというスタンスなのだろう。
このときだけは「感謝しなさいよー」と笑って言うことも多いが、
決して恩着せがましい態度は取らず、蘭たちと同じ立場で楽しいことや時間を共有しようとするあたりに彼女の人の良さが窺える。
隙あらば「この○○は3人用なんだ」とか言い出す、同じ小学館の漫画に登場するどこぞの小金持ち少年に見習わせたいものである。
先述の「初めてコイツがお嬢様に見えてきた…」と思われた場面も似たような状況で、怪盗キッドが空中でマジックショーを行うと予告したため、地上の人混みを避けてキッドを見物すべく近くのビルの屋上を借り切って特等席を用意し、ついでに蘭、コナン、小五郎を招待していた。
お嬢様のたしなみだからか、高校ではテニス部に所属しており(ただし園子がテニス部の活動に参加している様子が描かれたことは
実は一度もないが)、
蘭に部の先輩を特訓相手にしないのかと訊ねられても「弱っちくて相手にならないわよ!」と言ってのけるあたり、なかなかの腕前のようである。
余談だが88巻収録の『
仲の悪いガールズバンド』では
とある映画にハマってドラムを始めようとしており、その映画では
園子に外見がそっくりな少女が出ているらしい。
初登場の事件でコナンに眠らされて以降は、小五郎不在時に探偵役に抜擢されるようになり、いつしか「
推理クイーン園子」を自称するまでになる。
本人が細かい事を気にしないタイプである為、コナンも探偵役を任せやすい人物と認識しているようだ。
ちなみにコナンが彼女を演じる際には、本来の園子の口調とは違い少々高飛車な口調になっており、その事も「推理クイーン」と呼ばれる所以だろうか?
実は眠らされていない時でも観察力自体はかなり高く、たまに
事件解決のヒントになるような事を言ったり、普通は気付かなさそうな怪しい部分を指摘したりもする。
正解でこそなかったがシラフの推理でコナンからも素で「園子の推理にも一理ある」と言われる推理を行う事もちょこちょこあったり。
蘭とは保育園からの親友であり、今でも強い絆で結ばれている。
そのため蘭の身に危機が迫っている場合は誰よりも彼女の身を案じ、アニオリで
自分が拾った携帯がきっかけで蘭が誘拐されたり、劇場版で
蘭が記憶喪失になったり、
海上で行方不明になったりした時には目に大粒の涙を浮かべて悲しんでいた。
あれ、コクーンというゲーム機で人質になったときは?…まあ、そもそも姿が描かれなかったので早々に帰ってその場に居合わせなかったため知らなかったのだろう
また、
山村ミサオに殺人未遂事件の犯人にされかけた時にも蘭は彼女を必死で庇ったり、(コナンに眠らされた間に)容疑が晴れた後は安堵の涙を浮かべる蘭に対し「本当にいい友達だ」と評価している。
そんな蘭と新一の仲を幼い頃から見ており、たまに2人の仲を茶化す事もある。
『
ホームズの黙示録』で新一に告白されたと聞いたときは周りも気付く声で驚き、返事を曖昧にスルーしてしまったと知ると「蘭も早く返事した方がいい」と勧めている。
初登場時から「イイ男」捜しに没頭しており、作中で気になる男を見つけては積極的にアプローチしていた。
だがルックスを優先していたからか、彼女が惚れた(または声をかけてきた)男は、皆何かしらの問題を抱えているヤツばかりだった。
以下その連中の特徴
ご覧の通り、回を追うごとに相手の本性がひどくなっている為、園子が一体何をしたのかというレベルである。
最初のヘタレについては殺人事件が起きて、どう見てもヤバい言動の旧友が刃物振り回している状況でヘタレるなというのは結構酷な話な気もするが。
そんなすさまじく男運のない彼女にも第22巻でようやく春が訪れ、『
園子のアブない夏物語』で知り合った
京極真と恋人同士になる。
相思相愛の仲であるが、知り合って間もなく遠距離恋愛を余儀なくされる事に……。
京極と恋人同士になった後も(特にアニメ版で)イケメンに気移りしかける事がままあるが、根は京極一筋である。
ちなみに
服部平次の事も密かに狙っていた時期がある。
怪盗キッドの大ファンでもあり、彼が鈴木財閥の至宝を狙う度に様々な妄想をしている。
だが作中でキッドと対面するシーンは少なく、『
奇術愛好家殺人事件』でキッドに会えなかった時にはかなりのショックを受けていた。
そんな
キッドと京極が対決する事になった時にはやはり京極の事を第一に考え彼の身を案じ、大会を控えているのもあって怪我をさせないようにキッドに頼みこんでいた。
普段から隙だらけに見えるのか、作中でたまに犯人に襲われ殺されかける事がある。
また
本人の知らないうちに誘拐の標的になった事もあるが、その犯人が別の人物に殺害された事で未遂に終わっている。
他にも劇場版では髪型を変えたところ、参考にしたのが灰原であった為に宮野志保と似てしまい、
ジンからシェリーとの人違いで狙撃されそうになるが、コナンの機転によって事なきを得ている。
「SPつければいいのでは?」と思えるくらい周辺で様々な犯罪が起きているが、園子の性格上SPなんて堅苦しいものは決してつけない事だろう。
側に京極さんがいれば万事解決なんだけどねえ……
・家族構成
家族は父・史郎、母・朋子の他に、大学院生の姉・綾子がいる。
朋子は気高い性格だが、史郎と綾子は園子と同じで割りと庶民的な部分がある。
綾子の性格は園子とだいぶ違って清楚なタイプだが、彼女も財閥令嬢であることを鼻にかけない点は同じである。
その綾子が富沢財閥に嫁ぐ予定の為、実質的な跡取りは園子になるのだが、当の本人は家を継ぐ気はないらしい。
親族では他に、史郎の従兄弟で鈴木財閥の相談役を務める次郎吉が登場している。
朋子に負けず劣らず派手好きで、大金をつぎ込んでキッド逮捕に闘志を燃やしている(だがいつも一杯食わされている)エネルギッシュでお茶目なじっちゃんである。
・余談
何気に新一にとって園子は蘭と同じ
13年前の保育園時代からの付き合いの幼馴染であるが、そのように紹介されることはほとんど無い。
本編中で高校生の新一と直接会話しているシーンは実は長期連載の中でも『
命がけの復活』くらいしかなかったりする。
尤も、1話のリメイク版『
エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では新一と蘭を自宅に招待しているので、
疎遠なのではなく単純にそういうシーンが使われなかっただけだろうと思われる。新一が出てくるケース少ないし。
『エピソード“ONE” 小さくなった名探偵』では蘭の空手の都大会用の空手服を用意し、空手の都大会の応援にも参加した。
その際に観客席にいた京極は園子を知り、彼女に惚れている。これは京極が初登場した事件で園子に対して語った、彼女に惹かれたきっかけの映像化にあたる。
アニオリには年に1、2回(近年は秋ごろに)登場しており、そのほとんどは初期のようにコナンと蘭との組み合わせでどこかに外出しているが、財閥令嬢である為に外出先に園子の知り合いがいる場合もあり、その人物が犯人や被害者になる事がある。
中には
この事件等のように、様々な人物から恨みを買っていた人物と知り合いだったという場合もある(詳細は項目参照)。
ただし、話によっては園子が他人(ゲストキャラ)に対して失礼としか思えない態度を見せる事もある為、賛否両論となる事もしばしある。
作品によっては出番差はかなりあるものの、2022年現在劇場版皆勤賞キャラクターの一人でもある。
「わたしの手にかかればこんな追記・修正、ちょろいちょろい!(全然覚えてないけど…)」
- 園子には綾子さんって姉がいるけど、サバサバした園子とは違っておしとやかな性格だよな。でも、仲は良好だと思う。包帯男の時に姉が寝込んでしまい、心配していた描写があったからな。 -- 名無しさん (2017-01-27 11:02:01)
- ↑いいことやないか -- 名無しさん (2017-01-27 11:44:45)
- エピソードONE見る限り英理とも仲良いんだな。殆ど実の娘同然じゃん。 -- 名無しさん (2017-01-27 13:23:29)
- ↑さすが園子 -- 名無しさん (2017-01-28 15:06:18)
- そういや、鈴木その子っていう人が実在した。なんかチョー色白なんだよな。 -- 名無しさん (2017-04-16 18:00:12)
- ↑6 公安の風見はおそ松さんではダヨーン -- 名無しさん (2017-06-04 13:22:59)
- ↑1 更に比護選手がおそ松兄さんで紅葉の執事が十四松w -- 名無しさん (2017-06-04 13:37:45)
- メインの女性陣では小学生組以外では非力な存在。若葉さえ合気道使える設定というのに…帰宅部だっけ? -- 名無しさん (2017-08-15 23:34:54)
- ↑項目を読めばわかるけど、テニス部に所属している。それと若葉じゃなくて和葉。 -- 名無しさん (2017-08-16 08:53:22)
- ゼロの執行人ではキャストに載ってないからついに劇場版皆勤逃すのかな。 -- 名無しさん (2018-03-30 23:45:15)
- ↑出てたよ。園子 -- 名無しさん (2018-04-23 01:00:12)
- 世界的スターないい男でも友達泣かせたり傷つけたらボコボコにしてやるんだからー!って半泣きで怒るところで惚れ直した。あんたいい女だよ! -- 名無しさん (2018-10-20 11:57:18)
- 今回の劇場版は(普段より弱気な所多いせいか)めちゃくちゃメインヒロインしてたな。前髪下ろしが可愛すぎる -- 名無しさん (2019-04-14 08:02:45)
- 園子も京極もお互い幸せ者カップルだよなあ。京極も空手バカじゃなくて園子のこと色々考えてくれてるからなあ。 -- 名無しさん (2019-04-15 06:52:39)
- お嬢様という設定に反して感覚が視聴者寄りだと思う。他のキャラが「事件」「幼馴染」一本な思考なのに対して園子は友情や我欲のバランスが程良くて、偏ったり極端な性質が目立たない。 -- 名無しさん (2019-04-15 09:12:26)
- 姉がいる事を知らない人も多そう。 -- 名無しさん (2019-04-29 01:47:55)
- お金持ちスキルが発動するのは劇場版。 -- 名無しさん (2020-02-23 02:36:09)
- ↑3 ゲストキャラのお嬢様(資産家令嬢殺人事件や真夏のプールに沈む謎など)ってろくでもない人物が多いな。 -- 名無しさん (2020-04-05 01:00:17)
- 映画皆勤賞継続中 -- 名無しさん (2020-05-10 17:25:44)
- ↑から紅はあれを出番と言っていいか怪しいけどな -- 名無しさん (2020-07-25 15:42:02)
- 金持ちで損得にまみれてそうな世界の人なわりには、人間不信なそぶりは特に見せねえのな、この人 -- 名無しさん (2020-08-22 21:33:46)
- ↑京極と知り合った事件は正直京極がいなけりゃトラウマで男性不信になってもおかしくない。 -- 名無しさん (2020-11-16 15:44:43)
- 今回のアニメで登場したのが再放送除けばちょうど1年ぶりだったとか。昔に比べると随分出なくなったなぁ -- 名無しさん (2020-11-19 09:26:18)
- 園子って本当は山荘包帯男事件の一発キャラだったんじゃないかと思ってる。だからお嬢様設定も作りこんでいなくて何となくフランクキャラとして出したらそのままフランクお嬢様になった気がする。 -- 名無しさん (2021-06-27 15:22:55)
- アニオリでも鈴木財閥の設定とか扱いやすいからかよく出るよね -- 名無しさん (2021-12-04 10:45:49)
- デコ出し、蘭の方がモテる、初登場時から蘭の引き立て役として出てきたキャラだったな -- 名無しさん (2022-03-22 11:30:58)
- 聞いた話だともともと一発キャラだったらしい。しかし作者がお金持ちのキャラは旅行などにも行けるし動かしやすい、ということでレギュラー化したそうだ。 -- 名無しさん (2022-04-23 17:54:00)
- コメントのログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-06-21 21:58:47)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2023-02-21 13:31:02
- ふと思ったが小五郎が自力で解決した事件は何件かあったが園子が自力で解決した事件はほとんど無いような気がするな -- (名無しさん) 2023-03-27 21:34:15
最終更新:2023年03月07日 23:36