登録日:2014/10/11 Sat 08:37:02
更新日:2025/04/21 Mon 22:02:53
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概要
謎の組織によって体を小さくされてしまった主人公の
江戸川コナン(=
工藤新一)が持ち前の推理力で様々な事件を解決していく。
1994年5号から連載がスタートし、本編コミックは2025年4月時点で既刊107巻。
2024年時点でコミックの総発行部数は2億7000万部を突破している。
現在『サンデー』史上最長の連載期間を誇り、2017年8月にはめでたく連載1000回目を突破、更に2024年で連載30周年を迎えた。
2010年代半ばまでは週刊連載だったが、作者の入院等もあり、現在は1つのエピソードを終了する度に休載→連載再開→休載……といった形で連載されており、年間の連載話数は20数話ほどと、通常の約半分程度となっている。
アニメ・映画・学習本やツアーなど様々なメディア展開がなされており、国民的知名度を誇る漫画作品の一つ。
英語版タイトルは『
Case Closed』で、世界各国で放送されている。
ただ、海外人気は主にアジアが中心。日本のアニメや漫画が大人気のイメージが強いアメリカでは殺人事件が題材となっている関係から規制も厳しく、認知こそされているが大きなブームには至っていない。また、ヨーロッパではフランスやドイツでの人気が高いとのこと。
特徴
前述の通り推理漫画であるが、原作者である青山剛昌が本作品を「
殺人ラブコメ漫画」と称しているだけあり、恋愛漫画の側面も併せ持つ。
新一とヒロインである
毛利蘭との関係は勿論、少年探偵団、蘭の両親、コナンのライバルである探偵・
服部平次とその幼馴染の
遠山和葉、警視庁内で巻き起こる恋模様が描かれる事が多い。
ただし作者も想定外の長期化の都合と恋愛に奥手かつ鈍感な男性陣が多いので、リアル時間で恋の成就に3~4年以上かかることが普通である。
加えて作者が幼なじみという関係性に特別思い入れが強いので、その間柄のキャラクターが十数組は登場している。
その他、ハーフやクォーターである登場人物も少なくない。
そのようなことが外見的特徴で分かりやすい人物から言われなければ分かりにくい人物まで様々である。
基本的には殺人事件の解決がメインだが、殺人が発生しない
日常の謎や『シャーロック・ホームズ』のような冒険活劇、ハードボイルド風の話、暗号解読など、様々なミステリーのジャンルを扱っている。『
刑事コロンボ』や『
古畑任三郎』のように、最初から犯人が判っている所謂「倒叙型」のシナリオで話が進むこともある。
後述に書いてある通り、どんな動機であれ犯人には同情しないスタンスではあるものの、被害者の方も過去に問題行為を起こすなど悪人である場合が往々にある。
特にマスコミ・芸能界などのメディア関係者、会社経営者(主にアニオリ回)、御曹司や令嬢はこの手の被害者となるエピソードが多い。
ほぼ毎回のように殺人・強盗・麻薬取引に怪盗事件が起きる為、制作関係者・出演声優・ファンからは、主な舞台である
米花町(たまに杯戸町も)は
犯罪都市とか言われている。
実のところ、米花町以外が舞台になる場合も多いが。
新一が公的には行方不明や留年にならないよう、起きた事件数や日にちに対して設定上の作中経過時間は若干
サザエさん時空化している。詳しくは後述。
作中では現実的には無理があるトリックが用いられる場合もあるが、これは「真似する人が出ないように」わざと荒唐無稽にしている部分もあるとの事だが、アニオリ回などではツッコミどころしかないようなものもたまに存在する。
アニメ版
1996年1月8日から、読売テレビ制作・日本テレビ系列で放送。
アニメーション制作は東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント)。
日本テレビ系列においてネットワークセールスの30分アニメとしては最長寿作品となっており、2021年には放送1000話を突破した。
なお、字幕放送時はコナンが黄色、小五郎が水色、蘭が緑色、それ以外は白で字幕表示されている。
放送時間は開始から2009年春までは月曜日19時台(2008年9月までは19時台後半、2008年10月から2009年3月までは19時台前半)で放送していたが、2000年代後半以降は特別番組による休止が頻発することになった。
その後、2009年春の日テレ改編により土曜日18時台に枠を移動し、以降は一部の特別番組や年末年始以外は原則休止なしで放送している。
余談だが、土曜夕方には2019年10月から
テレビ朝日が16:30~に「アニメタイム」を設定し、『
クレヨンしんちゃん』『
ドラえもん』がこちらに引っ越してきた。コナン役の
高山みなみは2番組にも準レギュラーで出演している為、エピソードによっては3番組連続で高山の声を聴くことが出来るようになった。
加えて、2025年4月からはコナンの前枠に同じ青山原作・高山主演の『
YAIBA』が開始したので、4連続出演の偉業?がかかっている。
放送時間帯に合わせ、「赤い血ではなく黒ずんだ血に変更」「遺体の瞳を閉じる」「首を吊った状態の遺体の顔を見せない」「焼死体は直接写さない」などの配慮がなされており、その関係もあってか原作のないアニオリ回では首を吊った状態の遺体や焼死体はほとんど出てこない。
ただし、どんな殺され方をしても遺体は眠っているように瞳を閉じている為、あるエピソードでは重大なネタバレになった事もあった。
首無し死体やバラバラ死体といった切断された遺体に関しては、同じ推理漫画原作の『
金田一少年の事件簿』や『
探偵学園Q』においては変更される例がいくつかあるのに対し、『コナン』ではトリックに大きく関係する場合が殆どで変更しづらい為か、基本的に改変は少ないが切断部分は見せない形にしている。
他にも、原作で使われる「死体」という台詞もアニメ初期の頃はそのまま使用していたが、今は基本的に「遺体」と台詞を変更して放送している。
また、性関連の描写など放送においてふさわしくないとされる表現については、一時期までは言葉を差し替えたり削除したりしていたが、現在は一部の言葉を除いて原作通りに放送しており、アニオリ回でも浮気・不倫シーンや性関連を匂わせる台詞を扱う事がある。
放送当初は子供向けを意識してか、探偵団が原作では絡まない事件に登場したり、ギャグやドタバタなどのコメディチックな雰囲気を押し出した描写が頻繁に見られた。
音楽は大野克夫が担当。
おなじみのテーマ曲は青山から「『
太陽にほえろ!』っぽいものにしてほしい」との要望から生まれたもので、本編の劇伴の大半は『太陽~』に似せた曲調となっている。
また、脚本家も柏原寛司・古内一成・大川俊道など、『太陽~』を筆頭に刑事ドラマを手掛けた面々が本作に参加しており、柏原と古内は後述の劇場版にも参加している。
今でこそ原作で3・4話分の話はアニメにおいて前後編で放送されるのが普通であるが、放送初期はそれらを1話完結で放送しており、その為か内容のカットや変更が多々あった。同様に、現在のアニメでは3・4話で行うような原作の長編事件もアニメでは前後編で描き切っていた。
他作品でもあり得る事だが、アニメ化に伴って原作エピソードの順番が前後する事も多々あり、アニメ化が大幅に遅れたエピソードは『月と星と太陽の秘密』のように灰原加入を踏まえた描写を入れたりと、放送時点でのアニメ版に合わせた改変を行っている。
だが、これにはデメリットもあり、放送順によっては違和感のある時系列になったり、前後のエピソードが繋がる描写の改変があるなど色々悩ましい問題があったりする。
そんなアニメ版基準の改変や補完描写だが、『コナン平次の推理マジック』辺りまでは真田一三と関わった順番がアニメ版基準だったりしたものの、『封印された洋窓』や『マリアちゃんをさがせ!』など原作通りの描写でアニメ描写部分が実質なかった事になっている例が見受けられるようになり、これは恐らく10周年を境に現在の方向性が決まったものと思われる。
過去にはアニメの放送日に合わせて事件発生日を原作とは別の日にした回もあったが、こちらも近年は原作通りにしている為、放送日と話の内容の季節が全く違う事もお約束化している。
以上のような少々の表現の変更は多かれど、原作での真犯人や被害者(の生死)、メイントリックがアニメ化の際に変更される、といったストーリーの根本に関わる大幅なアレンジは皆無に等しく、原作をほぼそのまま忠実にアニメ化している稀有な作品である。
ただし、例外中の例外として、ごく初期に原作では
黒の組織が関わる回が、アニメでは組織とは無関係の人物による犯行に変更されている例がある。
2001年からは
JR西日本とのコラボ企画によるミステリーツアーが2005年~2007年、2020年・2021年を除いて毎年開催されており、解答編に相当するエピソードがアニメ化されている。
舞台は勿論JR西日本の管轄エリアだが、時期によってはJR西日本から列車が乗り入れる九州地方が舞台になることもある。
当初は殺人が殆どだったが、風評被害を避ける為かここ数年は殺人以外の事件を扱っており、ミステリーツアー以外でも何らかの企画で地方に行く場合も同様である。
西日本以外のJRグループでも、劇場版の公開時期に合わせ映画の舞台となるエリアの会社でイベントが実施される例もある。
以前はミステリーツアー回以外でも全国各地に行くなど旅情ミステリーのようなエピソードが描かれる事もあったが、近年は大幅に減っており、地域によってはコナンに劣らない優秀な刑事もいる為かたまに遠出をしてもどこの都道府県かを言わない事がある。
長期放送アニメの宿命か、ゲスト声優については何度も出演する事が珍しくなく、1年に2回出演するなどトータルで十数回もゲスト出演する人もいれば、逆に期間を置いて十数年ぶりにゲスト出演したり、番組開始からかなりの年月が経過してから初めてゲスト出演した人もいる。
更に何度も犯人役あるいは被害者役を演じる人もいれば、被害者役と犯人役の両方を担当したという人も多数おり、何回かのゲスト出演を経た後に本編や劇場版における重要キャラに起用される事も多い。
原作に登場する重要キャラは後述の通り作者の指定でほとんどがアニオリに登場できない為、特に放送時間変更後に登場した該当キャラに関してはベテラン・中堅の声優が多く起用されており、何らかの事情で声優が交代する場合でも後任は同様の声優が起用されている。
その為、
上原由衣役の
小清水亜美や
中森青子役の
M・A・Oなどのように若い年齢で重要キャラを演じる事はごく稀であり、大体は単発のゲストとして出演することが多い。
2015年に入ってからは『サンデー』での休載頻度が増加した兼ね合いで原作エピソードの年間放送数が減少しており、デジタルリマスター版による再放送や
アニメオリジナルエピソードが増えており、現在は『サンデー』で掲載されている時期に原作エピソードが放送される形がほとんどである。
再放送回の場合、新規挿入されたアバンタイトルでコナンが『古畑任三郎』の冒頭シーンのようにエピソードにまつわる解説をしており、その代わり初回で放送された本編の一部がカットされている。
エンディングでのキャスト欄の順番も放送当時のままだが、初期のエピソードで元太が登場している回だと高木の名前がない事があれば、元太と高木の名前がセットになっている事もある。
デジタルリマスター版の再放送回に関しては、2018年に再放送された『強盗犯人入院事件』から「R○○話」としてカウントされるようになった。
2019年12月に公式YouTubeチャンネルが開設された。2020年1月から8月にかけて、毎日1話ずつ追加する形で第218話までを順次無料配信され、のちに一部エピソードも期間限定で無料配信された。
再生数の伸びが凄まじくすべての話が放送開始から1日以内に10万回を突破するお化けコンテンツとなっている。総再生回数も少なくとも30万回台、大半が50万回台とその人気がうかがえる。
BS放送のアニマックス、CS放送の日テレプラスでも再放送されており、特に日テレプラスでは年末年始などで過去回を一挙に長時間に渡って放送している。
ただし、土曜日に一挙放送する場合は地上波の本放送の時間である午後6時からの30分だけは『コナン』とは全く無関係の番組を放送し、午後6時半に一挙放送再開の形をとっている。
読売テレビのキー局である日本テレビの番組にも映画の公開時期にゲストキャラとして登場することが多く、同じ曜日の『世界一受けたい授業』を舞台とした事件が起こった事もあった。
また、日テレ制作の『
金曜ロードショー』では次述する劇場版のほか、新作のテレビスペシャルが不定期に放送されることもある。
1999年には本作と同じスタッフが手掛けたOVA『青山剛昌短編集』が発売された。これは青山の同名の短編集をアニメ化したものだが、アニオリとしてコナン絡みのエピソードが製作されたほか、全体の構成も若き日の優作と有希子の物語を中心に描かれるなど本作の
スピンオフ色が強い作品になっており、登場人物の声優も本作のレギュラーが担当している。
また、放送局のみならずアニメ制作会社やスタッフが共通している『
ルパン三世』とは
アニメ特別編・
映画で共演している。
黒の組織はこの5人なら壊滅できるとか言ってはいけない
大阪・OBPにある読売テレビの本社前には、コナンと少年探偵団の銅像が設置されている。
時折姿を消すなどギミックが設けられており、旧社屋時代(コナン単独のみ)には怪盗キッドに「盗まれた」こともあった。
劇場版
1997年春からは東宝の配給で劇場版の公開が開始され、現在はゴールデンウィークの定番の映画シリーズとなっている。
芸能人ゲスト声優も初期から起用しており、初期の頃はチョイ役が基本的だったが、2009年公開の『漆黒の追跡者』以降では一部の芸能人ゲスト声優も話に絡むメインの役割で起用するようになる。
公開時期が近づくと、これらのゲスト声優が日テレ系のバラエティ番組などに番宣ゲストで出演するのが定番となっており、『ZIP!』では作品の主要人物がコーナーのナレーションを担当したり、『
THE突破ファイル』ではコナンが本人役として番組内ドラマに出演する事もある。
2016年公開の『純黒の悪夢』を境に1作品あたりの興収が大幅に上昇し、2018年公開の『ゼロの執行人』はテレビアニメを原作とする劇場版映画では当時史上最大の興行収入(
91.8億円)を達成。
テレビアニメの劇場版史上初の興収100億円達成も時間の問題と思われていたが、2020年公開予定だった『緋色の弾丸』の公開が新型コロナウイルス感染拡大の影響により1年遅れで公開されたこともあり、この大台に初めて到達した作品は『
鬼滅の刃』の劇場版作品『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』となった。
その後、2023年公開の『黒鉄の魚影』で
悲願の興行収入100億円突破を達成し、2024年公開の『100万ドルの五稜星』では
150億円を突破した。
テレビアニメの劇場版では当たり前ともいえる入場者特典の導入は滅多に無いが(『純黒の悪夢』及び、『ゼロの執行人』と『紺青の拳』の4D版での再上映のみ)、映画冒頭に第1話のダイジェストや世界観の説明を挿入することで新規層が鑑賞しやすく、長年のファンからの支持も未だ高い。
2016年公開の『純黒の悪夢』以降はキャラクターファンを中心とした熱心なリピーターが増えたのも興収の上昇に繋がっており、現在は平次&和葉(&大阪府警、綾小路、紅葉&伊織)・キッド(&次郎吉、中森)・世良(&秀吉、メアリー)・赤井(&FBI)・安室(&風見、黒田、警察学校組)・京極・長野県警・
黒の組織のうち1組以上が確実に登場するようになった。
登場キャラに関しては、コナン(新一)・蘭・小五郎・阿笠・探偵団・園子は『時計じかけの摩天楼』から登場している劇場版皆勤賞キャラであり、灰原は『世紀末の魔術師』から毎回登場しているものの最近は皆勤賞キャラも作品によっては出番差がかなりあり、活躍もなく皆勤賞の為だけに登場している事もしばしある。だが彼らを出さない訳にもいかず、他にもアクションシーンや阿笠のダジャレクイズなどが一種のノルマ化になるなど、そういう意味では脚本家も非常に大変である。
なお、『コナン』の初代プロデューサーである諏訪道彦氏の話によれば、探偵団の3人が毎回ポスターに出ているのは同年代の小学生に向けての意味合いがあるとの事だが、現在は上記のキャラクターファンを中心に興行収入の上昇につながっている事がほとんどの為、諏訪氏の話とは裏腹にポスターに出ている探偵団がかえって浮いてしまっている感が強いとの声もある。
テレビアニメ版とは違い、血や遺体の表現が若干緩和され、原作と同じように描写されている。
劇中において舞台となる建築物や場所が爆発などで破壊されてしまう事が非常に多く(特に鈴木財閥関係の建物)、被害総額が『
こち亀』クラスかそれ以上とファンから言われる事もあり、スピンオフである『犯人の犯沢さん』でもこの爆発を「
春の名物」と謳うシーンがある。
しかし、爆発の規模の割には不自然といっていいほど事件関係者以外の死者が出る事は基本的になく、逆に通常回の(劇場版と比較して)小規模な爆発のほうで死者が出るという逆転現象が発生している。
もはや劇場版でのテンプレートといえる。
犯人の動機に関しても、怨恨や復讐などに限らずぶっ飛んだものが比較的多く、それに対する行動が全く釣り合わないなどファンからは度々話題にされたりネタにされたりしている為、後述の作品スタンスはあるものの劇場版に関してはどう考えても極刑不可避の犯人が続出している。
初期の作品では一部を除いて外国人キャラの登場はほとんどなかったが、近年は国際色が強くなった関係か登場頻度が増え、2013年に公開された『絶海の探偵』以降のほとんどの作品に外国人ゲストキャラが登場するようになった。
なお、この頃からコナンサイドにも戦闘能力の高いキャラが登場し始めた関係か、犯人が外国人ゲストキャラの場合は日本人ゲストキャラの犯人と比較すると明らかに戦闘能力が高くなる傾向がある。ただし、コナンサイドの登場キャラによってその強さは変化している。
テレビ放送は、新作公開時期が近付くと前作、あるいはその年の最新作でメインを務めるキャラクターが以前登場した作品の放送が行われており、当初アニメと同じ月曜19時台に特番を編成することが多かった。
枠移動後は『
金曜ロードショー』での放送が定番となっているが、枠の都合上一部がカットされてしまうため不満も多い。
また、新作公開時期以外にもプロモーションも兼ねて『金曜ロードショー』で放送しており、作品によっては何度も放送されるが、反対に枠移動後は1度も放送されていない作品も存在するなど偏りが激しい。
2012年からは過去の作品のコミカライズ版が阿部ゆたか・丸伝次郎コンビの作画で『週刊少年サンデーS』で連載されている。
コミカライズ版は基本的に全2巻に分けて発売されているが、一部の作品は1巻のみだったり、3巻に分けて発売された作品もある。
なお、2009年に公開された第13作目の『
漆黒の追跡者』以降の作品に関しては
実在の人物が多く登場する作品以外全てが連載されているのに対し、それ以前に公開された作品に関してはわずか5作品の連載に留まっている。
劇場版作品
タイトルの命名法則は『~の〇』で統一されている。
また、一部作品には「当て字」(ここでは「タイトルに含まれる語の読み方を本来のものの通りとしないで外国語に直訳した、あるいは関連する英単語などに置き換えそのルビを振ること」という意味。例として『ベイカー街の亡霊』の「街」は「がい」ではなく「ストリート」とされている)が含まれるのも特徴。
●1990年代
●2000年代
●2010年代
●2020年代
※2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により映画公開休止。
●コラボ作品
実写版
2006年には実写ドラマ化もされており、単発ドラマを経て、2011年には連続ドラマ『名探偵コナン 工藤新一への挑戦状』というタイトルで「木曜ミステリーシアター」枠で放送された。
『名探偵コナン~』のタイトルを冠しているものの、全ての作品で工藤新一が主人公となっている。
実質名探偵工藤新一といって差し支えない。
連続ドラマ版は深夜枠で放送されている関係もあって大人向けの内容であり、原作やアニメ版ではほとんどなかった性的描写なども描かれており、
このような施設も登場している。
あらすじ
「日本警察の救世主」「平成のホームズ」とも言われた高校生探偵・
工藤新一は、
幼馴染の同級生・
毛利蘭と遊園地でデートをしていた時、
とある殺人事件に遭遇する。
難なく解決したものの、帰り道で容疑者の一人だった黒ずくめの男の不審な行動を目にした新一は、蘭と別れて男の後を追い、その先で怪しげな取引現場を目撃する。
取引を見るのに夢中になった新一は、背後から近づいてくるもう一人の黒ずくめの男の気配に気づかず、後頭部を殴打されて失神してしまった。しかも新一はその男に組織が新開発したという毒薬を飲まされ、口封じされてしまった。
…と思われたが、奇跡的に助かる。しかし、薬の副作用で神経組織を除く骨格、筋肉などの全ての細胞が退行し、小学1年生ほどの身体になっていた。
黒ずくめの組織に自分がまだ生きていると知られればまた命を狙われる立場となり、周りの人間にも危害が及ぶ。
阿笠博士の助言で正体を隠すことにした新一は自らを「
江戸川コナン」と名乗り、父親の
毛利小五郎が私立探偵をしている蘭の家に居候することに。
周囲で起こる難事件を持ち前の推理力で解決していきながら、謎に包まれた
黒の組織を追う。
登場人物
コナンと周りの人々
本作品の主人公、高校生探偵の工藤新一が黒ずくめの男達に毒薬を飲まされて幼児化した姿。
正体を隠して幼なじみの蘭の家に居候しながら元の姿に戻るため黒ずくめの男達の手がかりを追い求めている。
新一の幼なじみ。
心優しい性格の少女だが空手の達人であり、下手なプロレスラー程度なら手も足も出ないほど強く、たまに犯人を〆たりする。
蘭の父親、迷探偵。
基本ダメ人間だがやる時はやる男。
工藤新一の隣の家に住む天才発明家。
コナン(新一)の正体を知っている人物の一人であり、様々な発明品で幼児化した彼を裏からサポートしている。
決して黒幕ではない。
コナンのクラスに転校してきたミステリアスな女の子。
その正体はコナンと同じ薬によって幼児化した元
黒の組織の科学者。
コナンのクラスメイト達。
三人とも好奇心旺盛な性格であり、コナン(と灰原)を巻き込んで少年探偵団を結成する。
彼らの行動が事件解決の鍵になる事も。
蘭の親友であり、新一とも顔馴染み。
良くも悪くも俗っぽい性格だが、面倒見がいい姉御肌。
一見そうは見えないが実は世界的な大財閥のお嬢様である。
準主要人物
大阪からやって来た西の高校生探偵。
コナン(新一)の親友であり、彼の正体を見破った数少ない人物の一人。
新一の父である天才小説家。
息子を凌駕する推理力の持ち主。
新一の母。
元女優であり、変装術の達人。
ビックジュエルを追い求める変幻自在・正体不明な大怪盗。
コナン最大のライバル。
実は元々は「コナン」のキャラでは無く、作者の
別作品の主人公。
「蹴撃の貴公子」の異名を持つコナン世界最強の男。
その戦闘力は最早推理漫画の枠に収まらない。
園子に一目惚れしており、
殺人鬼に襲われていた彼女の危機を救った事で交際する事に。
最近になって工藤邸に居候し始めた大学院生。
その正体は例のあの人。
アメリカ帰りの
ボクっ娘高校生探偵。
截拳道の達人。
喫茶ポアロでアルバイトしながら掛け持ちで私立探偵を営んでいる青年。
コナンとは敵では無いが完全な味方とも言い難い微妙な関係。
警視庁
●上層部
●捜査一課
●捜査二課
●鑑識課
●交通部
●殉職者
府県警
●大阪府警
●静岡県警
●神奈川県警
●群馬県警
●長野県警
●京都府警
法曹界
●妃法律事務所
●弁護士
●東京地検
●警察庁警備企画課
●警視庁公安部
帝丹小学校
棋士
鈴木財閥
登場人物の家族
その他準レギュラー
関連項目
豆知識
◆作中の登場人物の名前
登場人物の名前は、世界の名探偵や推理作家の名前をもじったものが多い。
作者が『
機動戦士ガンダム』の大ファンであることから劇中にもガンダムを元にした登場人物が存在する。
武将が元ネタとなっている登場人物もおり、ゲストキャラの中にもガンダムや武将が元ネタの人物もおり、それ以外にも何らかの漫画やゲームの登場人物が元ネタの人物もいる。
ただし、それによって普遍的な苗字を当て字にしたりはせず、基本的に現実に実在する苗字を使用しているが、極稀に実在しない苗字を使用する事もある。
なお、話によってはかなり珍しい苗字も登場しているが、近年は普遍的な苗字よりもこちらを使用する事が多く、詐欺師なのに名乗った偽名が一般的な苗字ではなく非常に珍しい苗字を名乗るという珍事が発生した事もある。
下の名前に関しても、一般的に人気のある名前や
奇抜な名前にしたりする事は非常に少なく、近年のエピソードでは年齢の割には「○男」や「○子」などの古風な名前のゲストキャラもいる。
また、偶然にも苗字と名前の組み合わせで
名は体を表すようなキャラが登場した事もある。
ただし、主要キャラと苗字や名前の読みが同じゲストキャラの登場は事件に関係する場合を除いて基本的に避けている。
なお、原作者の故郷である
鳥取県で毎年開催されている「青山剛昌先生と話そうDAY」というイベント内の企画で当選したファン1名が事件関係者として毎年登場しており、その人物が登場した場合は犯人や被害者になる事はなく、該当エピソードでは犯人候補が減る形となる。
「真実はいつもひとつ!」というのがコナンの決め台詞のように思っている人も多いだろうが、今現在コナンは原作中で
一度も使用していない。
実際に
決め台詞として使われているのは「江戸川コナン、探偵さ」であり
この名乗りをするにはやや無理のある場面でも使われている。
劇場版では冒頭のキャラクター紹介の後に「小さくなっても頭脳は同じ 迷宮無しの名探偵。真実は、いつも一つ!」と締めるのが定番となっている。
◆連載に至るまで
作者によると、サンデーで連載されていた『
YAIBA』が終了してから次は何にしようか考えていたところ、
当時
週刊少年マガジンで『
金田一少年の事件簿』が連載されており、「探偵ものは好きだし自分もやってみよう」という理由で連載が開始された。
当初は『探偵物語』のような少しハードボイルドなコメディを考えていたらしい。
掟破りな漫画を作りたいと思っていたらしく、少年誌の主人公でメガネは当時では珍しかったのでコナンはメガネをかけるようになったらしい。
漫画のネームも他に比べて多く、ネームの多い漫画は少年誌ではウケないというのが当時の定説だった。
また、『
未来少年コナン』と被るから、当時の編集長から『ドイル君』にしろと言われた事も。
当初は「
せいぜい数か月、長くて半年程度で終わるだろう」と考えており、黒の組織についても適当にデザインしたというが、現在は
30年以上も連載が続き今や日本の国民的マンガ・アニメになっているので作者も「こうなるとは思わなかった」と明かしている。
作者の以前の作品は作品完結しないで終わることもあったが、本作の
最終回のプロットは、作者自身の頭の中ですでに出来上がっていると話している。更に
尾田栄一郎との対談の中で、仮ではあるが最終回のネームは既に描いていると明かしている。
◆話作り
最も苦労することはトリックではなく犯行の動機を考えることらしい。
少年犯罪に関しては他のミステリー作品とは違い『コナン』ではほとんど扱っていない。
その為、原作やアニオリ回に登場した19歳以下の犯人と被害者も数えるほどしかおらず、該当するゲストキャラやその家族が登場した場合は犯人候補が減る形になる事がほとんどだったが、2022年4月の民法改正で成人年齢が18歳に引き下がった為、アニオリ回に関してはこれらの人物も犯人や被害者になるエピソードが登場するようになった。
性犯罪に関しても、コナン(新一)の年齢、ファン層、少年誌かつサンデー連載作品の傾向等という点もあってか非常に少なく、こちらもアニオリ回を含めほとんどが犯行の動機か未遂で終わっている。
その為、他のミステリー作品と比較すると個性的な動機が多く、さらにアニオリ回では後述の作品のスタンスもあって似たような話が登場する事もしばしある。
怨恨が多いんだけど、いつもじゃ面白くないし。
かといって無差別殺人みたいなのはイヤですし。
たとえば暑かったから、ムシャクシャしたから人を殺したとか、そういうのは後味が悪いでしょ。
それはやりたくないんです。
との事だが、アニオリ回ではこれらを扱うエピソードもある。
作者の周辺には専門性の高い分野を扱う人物が何人かおり、彼らからコナンを描く際に様々な専門知識や助言を受けているとのこと。例を挙げると、作者の兄は科学者、上の弟は車のエンジニア、下の弟は医者である。また、従兄弟は小学校の教師、アシスタントの義父は県警の警視である。
その為、作中では様々な専門用語や雑学が登場し、中には専門知識がないと素人では思いつかないようなトリックも存在する。
犯人については、原作においては基本的に1つの事件に真犯人は1人だけであることが多く、共犯は作らないようにしている。これは作者曰く、『共犯を作ってしまうと事件やトリックがややこしくなる』との事だが、アニオリや劇場版ではこの限りではなく、共犯を扱う例が時々ある。
原作では時事ネタを扱う事もあるが、近年は雑誌掲載から
アニメ化されるまで2年近くかかる事がほとんどで、しかも原作に忠実な為か雑誌掲載時に流行していたものがアニメでは古い流行となる事がしばしある。
◆作品のスタンス
この漫画では、基本的に「犯人を死なせてはいけない」というスタンスをとっており、他の推理作品では扱う事のある「推理で追い詰められて犯人が自殺するという結末」は、四半世紀以上の連載で
とある事件だけであり、仮に自殺しようとする場合はコナン達がそれを阻止するのがお約束となっている。
ただし例外として、黒の組織関係者が犯人の場合は一時的にそうした制約が解除されることも。
これらの展開を扱っていないのは、作者である青山氏のポリシーとして、犯人にちゃんと罪を償って欲しい(犯人に法の裁きを受けさせる)というものがあり、話数の多いアニオリ回や劇場版でもまず扱わないような陰鬱な展開がある特別編でも徹底的に守られている。
しかし、『コナン』の場合は他作品と違って、明らかに常人では阻止できないような自殺方法を扱っていなかったり、阿笠の発明品や運動能力の高いキャラクターなどの他力依存で犯人の自殺を阻止できた事もあるなど、状況や時代背景が大きく異なる場合もある為、自殺を阻止できなかったと言って他作品を揶揄する事はトラブルの元にもなりかねないため控えるべきである。
このような事が発生するのは、本作が30年近く連載されている長寿作でかつ大人気漫画でありながら、(他の様々な推理作品と比較して)極端と言っていいほど犯人が自殺する展開を扱わなかった事も非常に大きい。
話によっては、コナンが真相にたどり着いた時点で犯人がすでに自殺していたり、複数犯だと犯人同士が仲間割れをして殺し合いをしていたなどの例もあるなどコナンのいない場所で犯人の死を扱ったエピソードもある為、厳密にいえば「コナンの目の前で犯人を死なせない」が正しいといえる。
作中ではコナンや蘭などはずっと同じ学年であり、作者はこの事について「サザエさんと同じ」と語っている。
季節のイベントを軸にしたエピソードは原則として一度しか使用しないように決めているらしい。
しかし、アニメオリジナルや劇場版も含めると、
バレンタインデーと七夕と体育の日は2回行われていたりする。
1話が1月13日である事を考えると、全てが1年以内の出来事とすると時系列がおかしい所もちらほら見受けられる。
アニメで放送する際は、一部の例外を除いて原作回もリアルタイムに合わせていたが、現在は劇場版プレストーリー回を除いたアニオリ回のみリアルタイムに合わせており、原作回に関してはリアルタイムでの四季が異なる事が当たり前のようになっている。
長期のミステリー物にありがちな「探偵の行く先々で殺人事件が発生する」という問題を作中でネタにすることが多く、目暮は連載初期からよく小五郎のことを「死神」または「疫病神」と呼んでいる。
だが、最近は小五郎が登場しないエピソードも増え、本当の死神がコナンということに気がついている様子。
新一が小さくなってからまだ半年くらいしか経過していないらしい。劇場版『探偵たちの鎮魂歌』のパンフレットによると、新一がいなくなってまだ半年しか経っていないということを考慮しながら声優陣はアフレコを行っている。
ただし、半年くらいしか経過していない事を考えると明らかに特定の職業に関してはおかしな事になっており、特に芸能・マスメディア界はアニオリを含めても不祥事が非常に発生しやすい。
アニメのアフレコでは方言に力を注いでおり、ミステリーツアー回などでは現地出身の声優を起用したり、方言指導者を呼んだりするほど。
しかし、あまりにきつい訛り方で喋るとスタッフに注意されたりNGになる事もある為、やや不自然でも視聴者に伝わるように妥協している部分もあるらしい。
外国語を話す外国人キャラの場合は、外国人や海外への滞在経験のある声優を起用する事もあるが、近年はアニメ版よりも国際色の強くなった劇場版のほうに外国人キャラが登場しやすい。
『コナン』は基本的にそれぞれの事件が本筋から独立しており、日常回といえるオリジナルエピソードを挟みやすい作品となっており、その数も番組開始当初から現在に至るまでかなりの本数の為、多くの脚本家がアニオリ回の脚本に関わっている。
オリジナルエピソード制作のルールに明確な基準はないが、現監督の山本泰一郎氏と元プロデューサーの米倉功人氏の話によると、主人公であるコナンが何を解き明かすのかがハッキリとしている事、コナンが謎を解くという根幹部分や介入する必然性や妥当性が重要となっているとの事。
なお、一部のキャラ(推理力や戦闘力の高いキャラなど)は作者によって「登場させないでくれ」との指定がある為、最近はオリジナルエピソードに登場するキャラが大きく偏っており、主な登場キャラとしては蘭・小五郎・探偵団・灰原・阿笠・園子・目暮・高木・佐藤・千葉が登場しており、その組み合わせによっては誰の脚本なのかすぐにわかる視聴者もいる。
1年で放送されるアニオリ回が大幅に増えた一方、原作エピソードは2〜3ヶ月に1回のペースで放送される為、原作エピソードしか登場しない準レギュラーキャラは一度登場したら次の出番が数年後になる事も少なくなく、中には10年近く登場しなかったキャラもおり、結果としてほとんどのキャラがアニオリに登場しないという事態になっている。
その為、長らく登場しなかったキャラが登場すると、そのキャラの名前がX(旧Twitter)のトレンド入りする事もよくある。
アニオリ回を楽しみにしているファンもおり、『
○○で真っ先に死ぬタイプの体育教師』の作者である酒井大輔氏はアニオリ特有のハチャメチャな内容だったり倫理観がバグっているのがあって面白いとの事で、アニメ版は「この回は何をやりたいか?」というコンセプトを大事にして、省くところ徹底的に省いて「描きたい事をしっかり描く」スタンスが大変勉強になると『Walkerplus+』でコメントしている。
犯罪を扱う作品で「倫理観がバグっている」のは流石にどうかと思うが。
また、アニオリの中には『法廷の対決』や『汽笛の聞こえる古書店』などのようにシリーズ化されたエピソードもあり、基本的に担当する脚本家も同じ人が担当しているが、『張り込み』や『ザ・取調室』のように脚本家が異なるシリーズも存在する。
なお、一部のエピソードではアニメ本編の内容と公式ホームページでのあらすじやキャラ名が異なっているものがある。
アニオリ回をいくつか担当した辻真先氏によれば、アニオリ回を執筆する際にはスタッフによる脚本会議を経て大幅に内容が改訂される場合があるといい、決定稿と当初番組側に提供した稿で微妙に内容が異なる、といった現象が起こるのかもしれない。
展開
- コナンの頭脳や蘭の戦闘力(攻撃力以外)が本来より劣化するなど弱体化(有能キャラが登場しない事により、コナンサイド全体も弱体化)
- 冒頭で遺体が登場し、その事件現場に外を歩いていたコナン達が偶然遭遇
- 探偵団登場回で灰原や阿笠が登場しない場合は殺人事件が発生しにくい
- 現場は大半が住宅街にある一軒家かアパート、マンション
- 探偵団がコナンの言う事を聞かずに勝手に行動してピンチを招く
- コナンと灰原が相棒状態
- コナンがスケートボードを使って事件現場周辺などを移動・散策
- コナンが何の説明もなく最初から使うと言わんばかりにスケートボードを持っている
- 小五郎がコナンの意見や推理を素直に聞いてくれるか、原作以上に短絡的な思考で事故か自殺で片付けようとする
- 元太の問題行動が事件解決のヒントになる
- 1話解決回だが、遺体が2つ以上登場
- 「犯人X」というワード
- 警視庁管轄だが、米花町ではないオリジナルの地名
- 宝石強盗が発生
- 過去に少年事件が発生
- コナンの眼鏡が何度も光る
事件関係者(ゲストキャラ)
- 性格がかなり濃い
- 苗字が原作よりも普遍的だが、名前が原作よりも個性的
- ほぼモブに近いキャラでも名前が設定されており、名無しのモブと思ったら(字幕で見ると)名前が設定されている場合がある
- 話によってはキャラの名前に法則性が存在する場合もあるが、基本的に事件のテーマとは無関係
- 原作と比べてキャラデザイン(特に目と鼻)が大きく異なっており、年齢の割には見た目が若かったり老けたりしている
- キャラデザインは以前のアニオリに登場したキャラから流用される事があり、中にはほとんど見分けがつかないキャラもいる
- 依頼人の態度が大きい場合、大体被害者か犯人になる
- 殺害された後、地面に埋められる
- 被害者の職業が無職(女性だと家事手伝い)の場合、犯罪を犯したり交遊関係が派手など悪党・小悪党が多め
- 被害者の職業が社長の場合、あくどい商売をしていたり、複数人とトラブルを起こしており、容疑者はその社長に恨みを抱いている社員や一般人たち
- 浮気または不倫をしている
- 大学生のサークルメンバーの年齢が基本的に全員20歳以上
- 夫婦が登場した場合、その夫婦には基本的に19歳以下の子供はおらず、いた場合は基本的に犯人や被害者にならない
- 夫婦の片方が被害者の場合、もう片方が犯人
- 夫婦の年齢差が10歳以上離れている
- 親子、兄弟(姉弟)といった家族仲が非常に悪い
犯人
- 依頼人本人、または一見大人しい・真面目そうな人物が犯人
- 犯人と被害者が共にお金に対する執着が凄まじい
- 動機と行動が釣り合っていない
- 共犯または真犯人が別にいる
- 被害者とは全くの無関係
- 犯人が自滅して死亡する
- 犯人同士で仲間割れをして死亡する
- 犯人がコナンの推理後に自身の犯行を正当化、または証拠を隠滅しようとするなど往生際が悪い
- 犯人だと判明した時にこれを使用しているのかと言わんばかりの表情を見せる
- 犯人が原作以上に拳銃を使用する
- 逮捕されても誰がどう見ても更正しそうに見えない犯人
- コナンの推理後に本性を現わす
- 犯人が見た目とは裏腹に能力が強キャラクラスの持ち主
- コナンがキック力増強シューズを使って犯人撃破
- 原作よりも犯行の動機が現実的で生々しく、動機を話す尺が短め
- 原作によくある勘違い殺人は少ない
- 動機を明かした後、身勝手な動機だった場合は目暮に一喝される
- どのような動機でも最後は「続きは署のほうで伺いましょうか」等と担当刑事に冷淡に言われ連行される
といったものがある。
以前は様々な都道府県を訪れ、その地のアニオリの警察関係者が登場するというパターンが多々あり、準レギュラーキャラがいる都道府県の場合は該当するキャラ(山村、重悟、参悟)もアニオリに登場していた。
しかし、2010年代以降のアニオリはミステリーツアーの回を除けば、その多くが警視庁管轄となっており、地方の警察にいる準レギュラーキャラやアニオリの刑事がほとんど登場しなくなった。
その結果、捜査一課の刑事達が休む間もなく駆けつけている様子が描かれており、近年は明らかに警視庁管轄ではない場所が事件の舞台となった場合は警察関係者が誰も登場せず、ミステリーツアー回でも管轄の警察関係者が登場しない事が増えている。
原作では名前が設定されていなかったゲストキャラも名前が設定されていたり、名前だけしか登場しなかったキャラでもアニメ化された時に容姿がデザインされたキャラもおり、萩原研二のようにアニメで容姿がデザイン化された後に原作に登場する例もある。
初期のエピソードでは、アニオリ(展開も含む)と原作回の繋がりが描写されることもあったが、原作の長期連載とアニオリ展開の設定の齟齬が大きくなり、近年では原作回と
アニメオリジナルエピソードは切り離している場面が多く、原作未読の人から見ると戸惑いを受ける事もある。
ただし、完全に切り離しているわけでなく、一部のアニオリは原作回と繋がりを持っていたりする。
なお、エンディングでのキャスト順では犯人役が最後に表記されているが、以前は番組表でのキャスト順と全く同じだった事で放送前の時点で犯人が判明した事が多く、前後編の場合は前編と後編でキャスト順が異なっていた為、後編でのキャスト順から放送前に犯人を判断する事が可能だった。
現在は番組表でのキャスト順とエンディングでのキャスト順は異なるようにしている為、このような事態はほとんど発生しなくなった。
アニメでは次回予告の後、「
Next Conan's HINT」として、次の事件のキーとなるアイテムを紹介する10秒ほどのコーナーがあるが、
これが非常にカオス。
初期は主に元太と高木刑事を演じる
高木渉がタイトルを読み上げていたが、「ネクストコナンズヒィィィント!」と妙にテンションが高かったり、「さあみなさんご一緒に!」と煽ったりとやりたい放題。
高木氏だけでなく様々な声優陣が交代で読み上げるようになってからはキャラに近い声色で読み上げられることが多いが、何故かやたら色っぽい声色で
大谷育江が読み上げたりとフリーダムな回もあれば、ゲストキャラが登場する事もある。
そしてヒントの後はコナン役の高山みなみを始め、様々な出演声優陣が短いコントを繰り広げ、視聴者の腹筋を殺しにかかってくる。
元太と高木刑事の掛け合いと言う名の高木渉による一人芝居が繰り広げられる回も。
例
「元太くんのせいよ!責任取ってね!(歩美)」「何をしたぁ!?(光彦)」「元太くんピーンチ(高木)」
「高木刑事、手袋を反対から行ってみると?(元太)」(ぺち)「あ痛!何も言ってないよ!(高木)」
アニメ版のオリジナル回には実在の人物が登場する事もある。
コナン役の高山みなみがボーカルを担当する音楽ユニットのTWO-MIX(これは原作にもあるストーリー)、上戸彩、市川海老蔵(現・市川團十郎白猿)などが登場している。
本人役(配役)の項目も参照。
また、ネクストコナンズヒントの掛け合いに登場したゲストもいた。
◆他作品との関わり
今でこそコナンのライバルとして認知されている怪盗キッドだが、彼は『まじっく快斗』からのゲストキャラである。
作中に何度か登場するうちに現在では準レギュラーのような扱いになっている。
他にも『まじっく快斗』からは中森銀三や白馬探など様々なキャラが登場しているが、
中森青子や本物の魔法使いである
小泉紅子はほとんど関わっていない。
他の青山作品からだと、『
YAIBA』や『4番サード』のキャラクターも登場していたりする。
青山作品以外だと、同じ推理漫画の『金田一少年の事件簿』とゲームで、青山氏原作である『AKB48殺人事件』にはコナンが1コマだけ登場し、当時AKB48のメンバーだった
前田敦子と電話で会話するシーンがある。
推理漫画以外では、映画『鍵泥棒のメソッド』の登場人物とはアニメ特別編で、小説『
謎解きはディナーのあとで』とは同小説の特別編で共演を果たしている。
Next Conan's HINT『追記・修正』
最終更新:2025年04月21日 22:02