ヴィンセント・バリー

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ヴィンセント・バリー - (2017/06/06 (火) 00:46:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/13(金) 16:26:24
更新日:2023/10/04 Wed 21:39:53
所要時間:約 6 分で読めます




金色のガッシュ!!』に登場する100人の魔物の子の1人


パートナー:グスタフ
本の色:コバルトブルー
人間換算年齢:17歳
好きな食べ物:魚、赤ワイン、木炭、ステーキ
趣味:強い奴と戦う事、角みがき



ひたすら強さだけを追い求めていた魔物。
だが、目指すべき王の形を見出せず、強さを求めれば求めるほど渇きが増す一方で、常にイライラしていた。

その実力は作中トップクラスで、ガッシュに勝ち越した数少ないペア。

登場当初は人間相手にも容赦がないチンピラ同然の人物だった。
ナオミちゃんにローキックをいれた唯一の人物でもある。


【ガッシュとの邂逅】
バリーの転機となった一戦。
イライラしているバリーを見かねたグスタフの提案で、日本にいるガッシュと戦うことになったバリー。
戦いの最中、戦場で民間人を助けることを優先したガッシュ・清麿ペアを見て、ガッシュの目に宿す光を見てイライラは募る一方だった。
勝負終盤、バリーは清麿を庇うガッシュの強い目に怯え、殴ることが出来なかった。
そこでグスタフに問われる……

「おまえはどんな王を目指しておる?」


バリーはその問いに対して、それまでの只の『強き王』から、どんな力にも屈しない『強き王』と答えた。

ガッシュとの戦いで目指すべき王の形を見出したバリー。
そして、自らが目指す『強き王』とガッシュの『やさしい王様』、どちらの王が真の王にふさわしいかを見極めるため、ガッシュとの再戦を誓った。


【エルザドルとの死闘】
千年前の魔物との戦いでナゾナゾ博士からの要請を拒否したバリーはその後、竜族の神童、エルザドルと戦う。
自分よりも数段格上の相手との戦闘は、半ば一方的に嬲られるだけだった。
戦闘の最中、バリーはエルザドルの目にガッシュの目に宿した光と似た輝きを見る。
バリーはガッシュを越えるため、限界を超えた戦いを挑む。

死闘の末、勝利を収めたバリーはエルザドルの口から信じられない言葉を聞く……

「よく…やったじゃねえか…」


バリーはその言葉に困惑しながらも、消えゆくエルザドルを見て涙を流していた。
「よくやった…」それは敵を認め、己を誇りに持つ者の、最高の賞賛だった。

バリーは死闘を通して、エルザドルの大きな心に触れ、己の小ささを知った。
その時から、バリーはエルザドルと同じ輝きをその目に宿した。


【最期】
ファウード編終盤、ナゾナゾ博士からの要請を受けて、ファウード内部へ突入したバリーは魔界時代の自称ライバル、キースと再会する。
キースはエルザドルとの闘いで自慢の角の片方が折れ、傷痕だらけのバリーを「弱い」と嘲笑うが、対エルザドル戦で大きく成長したバリーは、ファウードの力を得たキースを圧倒する鬼神の如き強さを見せつけた。

消滅間際、キースは卑劣な罠を発動させ、ガッシュたちを全滅の危機に追い込む。
ガッシュは体を張って仲間たちの道を作り、バリーにゼオン打倒を託す。

だが、バリーはその身と引き替えにガッシュを助ける。
ぐずぐずしているガッシュを殴り飛ばし、ゼオンの待つコントロールルームへ送り出した。


消滅間際、王にはなれなかったな、と呟くバリーに対してグスタフはこう答えた……

「ウム…お前は王にはなれなかった」

「だが…お前は、『王をも殴れる男』になったぞ」

「いくら王といえど、完璧ではない。いつか間違いを起こすこともあろう」

「その時にお前は王を殴ってやれる。その鍛えた体で、強き目で、拳で、王を殴ってやれ」

「王がどんな目をしていようがひるむことはない」

「王を殴れるんだ。でかく、いい男になったじゃねえか…」


そして、バリーは涙を流し、魔界に送還された。
お互い共に過ごした日々を忘れないと言う約束を交わして……

クリアとの最終決戦にも参戦。ガッシュのスタンドになってその力を見せつけた。

その活躍から読者から「ダニーと並ぶ兄貴分」と認識されている。


【アニメ】
展開が少し違うファウード編だがやはりキースと対決。
だが原作で再登場する前だったので、最大呪文がギガノ・ゾニス止まり(同じくアニオリのテッド戦を見る限りギガノ・ゾニス以上の呪文は持っていたらしい。)、
さらにディオガ・ギニスドンをゾルシルドで防御するという無茶振りを強いられる。
しかしその直前にキースがキャンチョメモモンを相手に戦い消耗していたためバリーが勝った。

ちなみに魔界でキースとイモ天大食い競争をし、ギリギリ勝ったためライバル視されているようだ。



【使用した術】
術の属性は竜巻

ゾニス:角から竜巻を発生させる術。発射する方向を変更して推進にも使用可能。

ガルゾニス:回転しながら突進する術。飛行可能である程度なら方向転換も可能。

ドルゾニス:腕にドリル状の竜巻を纏わせる術。貫通力に優れ、主に楯破りに使用。

ギガノ・ゾニス:登場初期の最大の術。ゾニスよりも強力な竜巻を発生させる。こちらも推進に使用可能。

ゾルシルド:楯の術。

ディガル・ドルゾニス:ガルゾニスとドルゾニスを複合させたような術。ファウード突入に使用された。

アラドム・ゴウゾニス:腕から強力な竜巻を発生させる術。貫手から相手の体内で炸裂させるような使い方を好んでいた。

アム・ラ・ゾルク:掌にエネルギーを発生させて相手の術を受け止め、弾き返す術。

ゴウ・ゾルシルド:ゾルシルドより強力な楯を発生させる術。見せ場無し。

ディオガ・ゾニスドン:バリー最大の術。ギガノゾニスよりもさらに強力な竜巻を発生させる。敵の術の弱所に打ち込めば同じディオガ級でも打ち破ることができる。

シン・ドルゾニス:最終戦でガッシュが使用した術。

オルゾニス:強化版ゾニス。ゲームオリジナル。


術以外にも恵まれた体型から放つ打撃、戦いを重ねて獲得した弱所を見抜く『強者の目』などを駆使して戦う。

ほとんどの魔物がぶっぱ気味に放つ最大術だが、バリーは大きな隙を作ってから使用する数少ない人物でもある。




《セリフ集》

「お前を完全に倒したくて、強くなろうと、戦いを繰り返した。そうやって強くなればなるほど、お前にこだわっていた自分が、小せえことに気づいたのよ…」

「何かが変わるきっかけをくれるのは、ここ(腕)に力がある奴じゃねえ…
ここ(心)に力があるやつだ。」


「昔敗れた一人にこだわるなど、小さなことだ…
俺はもっと高いところへいく。ガッシュとの出会いをきっかけに、どんどん自分を高めていく。ただそれだけだ…」


グスタフ「バリー!?何を!?」
「ああ… ほんとに…よ、オレは… 何をやってんだ!?
高みを… 目指してた… はずなのに…
王になるために、死にかける戦いを繰り返してきたはずなのに…
なぜかよ…
こんな… 王を捨てるようなことやってんだ…

なぜだろうなあ?

大きくなったはずなのに、オレの心は、こんな小せえことを「捨てるな」って叫んでんだよお!!」
「早く行きやがれえ!!(ガッシュを殴り飛ばす)
ここでまたグズグズしてたら…
本当に殴り殺すぞお!!
まだオレが昔のように、お前を殴れねえと思ってんのか!?
もうお前の志ある目だろうが、高貴なる目だろうが、オレに殴れねえもんはねえんだよ!!」


「へ…へへ… なんだい、グスタフ?
オレの心の中のよ… 未練が… なくなっちまったじゃねえか…」


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