クリア・ノート(金色のガッシュ!!)

登録日:2010/08/09 Mon 16:31:06
更新日:2024/12/17 Tue 19:18:57
所要時間:約 5 分で読めます





漫画『金色のガッシュ!!』に登場する魔物の子。


年齢不明(恐らく17〜18程度)
魔本の色:透明
呪文の属性:消滅
パートナー:ヴィノー



物語終盤、魔界の王を決める戦いで残りの魔物が10人になった所で登場。

自身を滅亡の子と称し、魔界の全ての魔物を王の特権で消滅させることを企んでいる。

また自身を人間界でいう核兵器のような存在と言っており、事実その能力は他のどの魔物より桁違いに強い。

パートナーのヴィノーは年齢1〜2歳程度の赤ん坊であり、クリアは人間界に来てから呪文を唱えられるまでヴィノーの子育てに集中していた。
そのため30巻までアシュロンとしか戦っていない。
(ゴームとも戦っていないのだが、その頃にはすでにヴィノーが喋れるようになっていたのだろうか)

ヴィノーは赤ん坊なので体力はないが、クリア曰く「ちゃんとした考え方ができる」という天才児で饒舌にしゃべる。
特に心の力は凄まじく、作中最大と言って過言ではない。シンを軽く3連続で撃てるうえに、それ以外にも強力な呪文をペース配分も無しに連発できる。
作中ではシェリーデュフォーらと並んでトップクラスの心の力の保持者である。
更にクリアの力を半分ほど費やして作られたバリアーに守られており術を受け付けない為、パートナー(本)狙いも通じない。
術だけでなく単純な物理攻撃も防ぐが、大きな棘鉄球を叩きつけるような攻撃による物理的な衝撃は受ける

クリア自身の身体能力も類を見ない強さを誇る。
指先でギガノ級の技を弾き飛ばし、それまで最強クラスの魔物として活躍していたブラゴを素手だけで蹂躙。
また、覚醒したガッシュゼオン同様に呪文のランクが通常より数段上で、基本術で「バベルガ・グラビドン」すら防ぐ。
それどころかガッシュの「バオウ・クロウ・ディスグルグ」でさえ「弱い術」と言い切り、背後のアシュロンを警戒しながら術無しの素手でさばく。
更にディオガを越える大技を「不意打ち」で受けても無傷というチートぶり。
生命力も異常で、普通なら魔物でさえ致命傷になり得る「シン」の術により胴体を貫かれて細胞が多く失われた状態になっても死なない。

これだけで十分脅威だが、力を蓄えることで更なるパワーアップが可能というのだから始末に負えない。



【作中での行動】

残り魔物が10体になったことで本格的に始動した。
ゴームという空間移動能力を持つ魔物と共に各地へ移動し、魔物を消滅させる予定であった。


しかし龍族の神童アシュロンに邪魔され、ブラゴとガッシュの協力もあり、「シン・フェイウルク」が直撃。
胸から下の胴体部を吹き飛ばされ、上半身と下半身が皮1枚で繋がっているだけの状態となり、一時的に戦闘不能に陥る。
仕方なくゴームのワープで安全な異空間で10ヶ月休養、完全体となり魔物を消滅させることを誓う。

この間、原理不明だが自ら呪文を作るということをやってのけた。(似たようなことをゼオンもやっていたが、人間界でやったかは不明)


数ヶ月経ち、完全体へと順調に進化していたが、キャンチョメとの交流により改心したゴームの訴えを却下した事で謀反された。
戦いでゴームの下半身を消滅させるが、代償にロッキー山脈に置き去りにされ、不完全な状態でガッシュ達を迎え撃つことになる。

因みにこの半完全体状態のクリアは中二病チックで、着てる服もオサレなマントになっている。

性格もより凶悪になっており、呪文の威力も上がった様子。


その凶悪な呪文の前に、ティオウマゴンを結果的に魔界に送還させる。
修行したブラゴ相手に最初はダメージを受けていたが、セウノウス2体に切り離していた「力の塊」を回収し万全の状態に。
ブラゴを尚も圧倒するが、そこに駆け付けたガッシュとの共闘の前に敗北。


バオウ・ザケルガ」で「シン・クリア・セウノウス」の持つ力の塊ごとやられてしまった。



















…かに思われたが、シン・クリア・セウノウスから仮面が剥がれ、呪文自体が意思を持った『完全体』となる。
(正確に言えば、セウノウス自体が意思を持ってしまい、クリアは意思を乗っ取られた形となってしまった)

完全体化したクリアは呪文を唱えない(というかそもそも呪文そのもの)
単なる消滅波やそれを纏った尻尾で薙ぎ払うだけで広範囲を消滅させ、消滅波は軽く放ったものでもシン級の術でなければ満足に凌げない程の威力。
ガッシュ達の最大術を破った余波でさえ、大幅に強化され更に「ザグルゼム」2発分の補強を施した「ラシルド」を軽く砕いた(清麿の見立てではザグルゼム3発分で凌げた)
全身が消滅エネルギーそのものであり、額のコアを包んでいるクリアの抜け殻にガッシュ・ブラゴの最強呪文を一点集中してもビクともしない究極の存在となってしまう。


シェリーを消滅波から庇ったブラゴは戦闘不能に陥り、かろうじてマントによる防御で助かったガッシュと清麿も瀕死の重傷を負う。
その状態で暫くは足掻くも、心の力の枯渇により抵抗手段も失い、ただガッシュでさえ立っているだけでやっとの状態に追い込まれた。
その絶望的なまでの暴威を前にそれまで鋼の如き精神力を振るってきたシェリーでさえ涙ながらに屈服し、もはや倒す手段は無いと思われた。

だがその時、ガッシュの「魔界の民を守る」という決意に、赤い本が金色に輝き、魔界の全ての魔物の呪文が使用可能になる。
その圧倒的な力の前に肉体を破壊され、宇宙から地球を破壊しようとするが…


エピローグでは、クリア・ノートではなくワイトという新しい名前、肉体、人格になり平和に魔界で過ごしているらしい。

好物はアジフライ(?)で、似たような種族の仲間と一緒に生活し、学校にも通っているとのこと。

なお、勘違いされがちであるがガッシュはクリアの魂に王の特権により肉体を与えただけで精神などには一切干渉していない。
クリアが今までの姿・人格・記憶を失くしたのは、セウノウスという悪い消滅の力を失い生まれ変わったからである。*1
ただしワイトが消滅の力を持っているかどうかは明らかになっていない。
またその事実を知るのはガッシュと、ガッシュからの手紙でそれを知らされた清麿の2名のみ。

【術一覧】


○使用術:スプリフォ/ラディス系
術を消滅させる「スプリフォ」系と物体を消滅させる「ラディス」系に分けられる。

●スプリフォ

掌から放つ対攻撃術用の消滅波で、見えない円盤の盾。主に防御に使う。
範囲は掌を中心に直径2m程度と狭いが、一部とはいえバベルガ・グラビドンをも消滅させている。

●ラディス

掌から放つ対物質用の消滅波。主に牽制攻撃用で、直径1m強ぐらいの小さな範囲を一直線に消す。
弱い魔物の肉体なら消滅してしまうが、強い魔物なら体が痩せこける程度で済む。
エネルギー波が視認できない上、弾速が速いため回避が非常に困難で、ブラゴでさえ完全には避けられなかった。
消滅していなければ受けたダメージは、ティオの「サイフォジオ」などによる回復呪文で回復することが可能。

●バ・スプリフォ

両腕を広げ全身からスプリフォを放つ、対術用全方位防御呪文。
威力も上がっており、厳しい修行で得たブラゴの「ディボルド・ジー・グラビドン」やガッシュの「バオウ・クロウ・ディスグルグ」(どちらも超ディオガ級相当)を消し去った。

●アム・ドュ・スプリフォ

両手の形をした消滅の塊で呪文を包み込むように握り潰す。
恐らくシンに最も近いはずのブラゴの「ニューボルツ・マ・グラビレイ」を消滅させた。
初登場時は両手で消滅させていたがパワーアップ後は片手でニューボルツ・マ・グラビレイを、もう片手でガッシュの更に強化されたテオザケルを軽々と消滅させている。

●ラージア・ラディス

広範囲版ラディス。ラディス同様不可視だが、初披露時の破壊描写は上から降り注いでいるような感じ。
掌を向けた方向に消滅波を放射状に拡散させて放つタイプもあるようで、こちらは敵に急接近して使ったりもしていた。
クリア曰く「ちょっとだけ強い術」だが、一瞬で広範囲の地形を消滅させる程に強力。

●クエア・スプリフォ

スプリフォの強化版で、消滅属性の盾(板?)を作る防御術。自分から離れた位置にも一瞬で出せる。
サイズもかなり大きく、「リマ・チャージル・セシルドン」の片手分ぐらいある。
作中最強クラスであるアシュロンの「ディオガ・ブロア」からゴームを守った。
他のスプリフォ系とは違い「消す」のではなく「弾いて受け流す」ことで防ぎ、非常に堅牢。
後方に受け流された余波で周囲の小山を巻き込むかのような大規模な爆発が起きていた。

●ランズ・ラディス

消滅属性の槍を作り出し、手の動きに合わせて操り攻撃する。もちろん直に持って攻撃する事も可能。
クリアの「ランズ」系統では最弱だが、ディオガ級の術をも無傷で防ぐ朱色(ヒヒイロ)の竜の鱗を貫くほどの威力。
ちなみに過去にアシュロンが受けた胸の傷は、抉られて穴が開いた(部分的に肉が消えた?)ような状態になっていた。

●ギール・ランズ・ラディス

ランズ・ラディスの強化版。
巨大な錨のような見た目の消滅属性の槍を作り出し、主に対象を切り裂くように攻撃する。
ランズ・ラディスに対抗して生み出したアシュロンの防御術を、ただの一振りで破壊した。

●リア・ウルク

スピードアップ呪文だが詳しい性能、特性は描かれていない。「ウルク」は単純な速度上昇。
ただし、呪文名の拡張子にある『リア』はバランシャの術のグ・"リア"ルクにも含まれており、
こちらの呪文が身体を透明にする特性があるという事、クリア自身の能力が『消滅』という事を踏まえると、
高速移動中に限り身体を透明にし、周囲の視界から自分の姿を『消滅』させる呪文かもしれない。
なお、クリアによれば弱い術のようだが、クリアの常軌を逸した速度がさらに強化されるというのは非常に脅威である。

●テオラディス

ラディスの強化版。クリア曰く中級呪文。
ラージア・ラディスより範囲が狭いが、威力が高く高速の消滅波を放つ。これも不可視。
こっちは掌から発射され、放射状に軽く数kmは伸び、いくつもの山を抉り消し飛ばした。

●ディオガ・ランズ・ラディス

ディオガ級呪文。ランズ・ラディスの強化版。
上空より超巨大な槍と、その周囲を7つの刃が回転しながら相手に突撃し攻撃する。
「ディオガ」と名を冠してはいるが、清麿がバオウを使っていた事から、並のディオガ級では束になってもかなわないと思われる。
また、この術は他の同じランズ系統とは違いクリア自身からは放たれていない。

●バ・ランズ・ラディス

両腕を広げ自身を中心に球体を描き、そこから周囲に多数のランズ・ラディスを放つ。
射程は比較的短いが貫通性が高く、ガッシュのマントの防御も貫いている。

●フェイ・ガンズ・ビレルゴ

両手から鳥の嘴のような形の無数の高速消滅波を放つ。ちなみに「フェイ」は飛翔系、「ガンズ」は複数乱射系術式。
なお、ヴィノーは消滅波とは言っているものの、術名にはラディスの文字は入っていない。
他の術のように対象を消滅させる付加効果はなくとも、純粋な威力だけで対象を消し飛ばせるという事なのかもしれない。
また、下記のバードレルゴと語感が似ているのも何らかの理由がある可能性が考えられる。

●シン・クリア・セウノウス・『バードレルゴ』

シン・クリア・セウノウス」を分けて作り出した呪文。骨のような巨大な怪鳥型の消滅波を放つ。
この術は意思を持ち、相手の防御術を乗り越えてどこまでも追い掛けてくる。
しかも音速を遥かに越えるスピードから自らを朽ちさせる事で、更に軽量化・加速していく。
最終的に「シン・シュドルク」形態のウマゴンをも超える速さまで到達した。

●シン・クリア・セウノウス・『ザレフェドーラ』

シン・クリア・セウノウス」を分けて作り出した呪文。
巨大な砲台を作り、「ファイア」の合図と共に消滅波の砲弾を連射する。
こちらの骸骨のような砲手にも意思があり、クリアと会話が可能。バードレルゴより人間臭く感情的。
消滅波は弾道ミサイルのような軌跡で飛び、最大射程は約5000kmと恐らく全呪文でも最長且つ精密射撃が可能。
最強クラスの防御術を持つティオを追い詰める程の破壊力、連射力、射程力を見せつけた。
尚、最終手段だが砲身や砲台も弾丸として運用が可能。その際は砲手ごと飛んでいく。

シン・クリア・セウノウス

クリアの最大呪文。神々しい聖霊を召喚する。
初戦では真のバオウに食われても内部から突き破って返り討ちにした。
この術には秘密があるが…



でかく、凶悪な項目だな。「追記・修正」が必要だ…



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最終更新:2024年12月17日 19:18

*1 他作品でいうならドラゴンボールの魔人ブウウーブの関係と同じ