ジャンクドッペル(遊戯王OCG)

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ジャンクドッペル(遊戯王OCG) - (2016/09/23 (金) 16:19:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/05/27(日) 03:16:19
更新日:2023/10/15 Sun 09:27:50
所要時間:約 5 分で読めます






(俺の手札はこの3枚…そして場はがら空きだ…しかしあのカードさえ来てくれれば…!)


「俺の…タアァァァァァン!」
カンコーン!

※BGM「Clear Mind」

「来た…!俺は手札からジャンク・シンクロンを召喚!さらに効果により墓地からエフェクト・ヴェーラーを特殊召喚!」

/ハッ\
「そして墓地からモンスターが特殊召喚されたことにより、手札からドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」

/フーッ\
「レベル2ドッペル・ウォリアーに、レベル3ジャンク・シンクロンをチューニング!」

「シンクロ召喚!TG ハイパー・ライブラリアン!」

/ハアッ\
「そして効果によりドッペル・トークン2体を特殊召喚!」

/フーッ\/フーッ\
「レベル1ドッペル・トークンに、レベル1エフェクト・ヴェーラーをチューニング!」

「シンクロ召喚!シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロン!」

/フォアッ\
「さらにTGハイパー・ライブラリアンと、フォーミュラ・シンクロンの効果によりデッキからカードを2枚ドロー!」

「そして魔法カードワン・フォー・ワンを発動!

手札から音響戦士ベーシスを墓地に送り、デッキから2体目のベーシスを特殊召喚!」

/ギュイイイィィィィン\
「墓地にいるベーシスの効果発動!場のベーシスのレベルを手札の枚数分アップさせる!」
①+②=③
「さらにカードを一枚伏せ、場のベーシスの効果を発動!手札の枚数分レベルをアップする!」
③+①=④
「レベル1ドッペル・トークンに、レベル4音響戦士ベーシスをチューニング!」

「シンクロ召喚!A・O・J カタストル!さらに1枚ドロー!」

/キィィィ\
「レベル5TGハイパー・ライブラリアンとレベル5A・O・Jカタストルに、レベル2、シンクロチューナー、フォーミュラ・シンクロンをチューニング!」

新たな境地、オーバートップ・クリアマインド!
「集いし星が1つになるとき、新たな絆が未来を照らす!光差す道となれ!」
リミットオーバーアクセルシンクロオオオオオオ!

進化の光、シューティング・クェーサー・ドラゴン!!

シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果発動!このカードはチューナー以外の素材モンスターの数だけ攻撃できる!

シューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃!天地創造撃・ザ・クリエイションバースト!ニレンダァ!!







とまあ前置きが糞長くなってしまったが、ジャンクドッペルとは遊戯王OCGのデッキの1つ。略称はジャンド。
ジャンク・シンクロンと、ドッペル・ウォリアーのシナジーを生かしたものとなっている。

《ジャンク・シンクロン/Junk Synchron》
チューナー(効果モンスター)
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地に存在する
レベル2以下のモンスター1体を表側守備表示で特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚した効果モンスターの効果は無効化される。

《ドッペル・ウォリアー/Doppelwarrior》
効果モンスター
星2/闇属性/戦士族/攻 800/守 800
自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、
自分フィールド上に「ドッペル・トークン」
(戦士族・闇・星1・攻/守400)2体を攻撃表示で特殊召喚する事ができる。


ドッペル大佐は釣り上げをトリガーに手札から特殊召喚することができ、さらに自身が釣り上げの対象にもなれるためジャンクロンとの相性は抜群。

そしてシンクロ素材にされるとレベル1トークンを2体生み出すので、
チューナーを場に出すことができればさらなるシンクロ召喚につなげることもできる。


【基本の動き】

ジャンクドッペルと言えば真っ先に思いつくのはやはりライブラフォーミュラだろう。

①ジャンクロンでレベル1チューナーを釣り上げドッペル大佐を特殊召喚
②ジャンクロンとドッペル大佐でTG ハイパー・ライブラリアンをシンクロ
③生み出されたトークン1体と釣り上げたチューナーでフォーミュラ・シンクロンをシンクロ
④F1と司書の効果で2枚ドロー

これにより、手札を減らさずに、F1、司書、トークンと3枚のアドを獲得できる。
ここからレベル7~8シンクロにつなげたり、司書とフォーミュラでアーカナイト・マジシャンをシンクロしたり、
手札や墓地の状況によればシューティング・クェーサー・ドラゴンを繰り出す事もできる。

またストラクチャーデッキ『シンクロン・エクストリーム』の登場によりこんな流れも可能になった。
①ジャンクロンでドッペル大佐を釣り上げ
②ジャンクロンとドッペル大佐でアクセル・シンクロンをシンクロ
③アクセル・シンクロンの効果でシンクロン・エクスプローラーを落としてレベルを7に
④生み出されたトークン2体とアクセル・シンクロンでトリシューラをアクセルシンクロ

これにより手札1枚消費で相手ターンにトリシューラと言う強烈なプレッシャーをかけることも出来る。
勿論レベル変動出来るのでトリシュで無くとも閻魔竜でもスクラップ・ドラゴンでも、縛りの無いシンクロならなんでもこの二体から出せる。

こうやって低消費or消費を回復しながら状況に応じたシンクロを行える柔軟性がジャンクドッペルのキモなのである。


【相性の良いカード】

このデッキの特徴として相性の良いカードに遊星が使用したカードが多いということがある。
これによりガチデッキ使いも、ファンデッキ使いも等しく満足することができるのである。

  • メインデッキ
ライトロード
墓地肥やしが肝となるこのデッキにおいてライトロードはかなり役に立つ。
お父さん複数枚+ライラピン差し+光の援軍が一般的か。
同様に墓地を肥やす事ができ、デブリで釣る事もできるカードガンナーも優秀。

エフェクト・ヴェーラー
現環境では必須とも言うべきカード。ジャンドでは墓地に送り易いチューナーとして重宝される。
ジロジロ見てるとリアリストに打ち抜かれるので注意。

◆レベル・スティーラー
場の上級のレベルを1下げることで墓地からはい出してくる虫。
素材数稼ぎやレベル調整にどうぞ。

◆クイック・シンクロン
調律やシンクロン・エクスプローラーなどのサポートカードをジャンクロンやアンノウン・シンクロと共有できる。
こいつとエクスプローラーとレベスティが手札にあればクェーサーを繰り出すこともできる。
素材縛りがあるのでエクストラデッキを圧迫するのが玉に瑕。
打点や効果優先で、ジャンクシリーズすべて、ニトロ・ウォリアー、ロード・ウォリアーあたりがオススメ

植物族
ローンファイア・ブロッサム、ダンディライオン、グローアップ・バルブ、スポーアの植物族出張セットは
シンクロを主体とするジャンドと最高に相性が良い。
これがアキさんと遊星(あと龍可も)の絆☆パワーだ!
と思ってたら天狗の仕業でバルブが死んだ。
スポーアは冤罪だとわかり帰ってきたので、なんとか持ち直せる。

◆音響戦士ベーシス/音響戦士ギータス
スポーアの代用としての採用が考えられるチューナー。
ベーシスは手札を稼ぎ易いジャンドでは幅広くレベルを変えることができ、
ギータスは手札1枚を音響戦士に変えられる。

カオス
デッキの構成上、光属性と闇属性が増えるのでスムーズに投入できる。
開闢はもちろんのことソーサラーもレベルの低さからシンクロ素材にできるため採用が検討できる。

◆ダーク・アームド・ドラゴン
デッキの構成上闇属性が多くなるので(ry
ジャンク・シンクロン、ドッペル・ウォリアー、TGハイパー・ライブラリアンの3体でお手軽ボチヤミサンタイ

◆幻獣機オライオン
レベル2なのでジャンクロンで釣れるチューナー。
墓地に行った時にレベル3の幻獣機トークンを生成出来る。

TG
司書はもちろんのこと、釣り上げをトリガーに手札から特殊召喚できるワーウルフ、
レベル2非チューナーシンクロモンスターレシプロドラゴンフライ、シンクロチューナーワンダーマジシャンなど優秀なモンスターが多い。

◆D-HERO ディアボリック・ガイ
長らく準制限だったが、無制限に復帰。
高レベルシンクロ素材として、Ωと共に利用…というか悪用されている。


  • シンクロモンスター
フォーミュラ・シンクロン
ドロー効果のついている優秀なシンクロチューナー。
大体司書の隣に出て来てアクセルシンクロする。

TG ハイパー・ライブラリアン
シンクロを連発するこのデッキにおいては非常に優秀なドローエンジン。
クェーサーに繋ぐ時にもハンドを回復させてくれる。
かつてのライライフォーミュは死の呪文。
これがブルーノちゃんとの絆☆パワーだ!

◆アクセル・シンクロン
レベル変動効果を持った優秀なシンクロチューナー。
上記にあるようにジャンク&ドッペルの組み合わせから出せて、
ドッペルトークンと合わせれば素材指定の無いほぼ全てのシンクロに繋がる。

◆アーカナイト・マジシャン
司書+フォーミュラ、ライラ+ジャンクロン、皿+レベル1チューナーなどの組み合わせでシンクロ召喚が可能。
効果を使い終わったら、さらなるシンクロにつなげよう。

◆ブラック・ローズ・ドラゴン/月華竜ブラック・ローズ
司書+フォーミュラから出て来るものその2とその3。
クェーサーまで繋げなかった時、相手ターンでアクセルシンクロして妨害してやろう。

スターダスト・ウォリアー
シューティング・スター・ドラゴン
シューティング・クェーサー・ドラゴン
アクセルシンクロモンスターたち。
特にクェーサーは名実共に最強のシンクロモンスターであり出せればフィニッシャー級の活躍をしてくれるだろう。
と言うか手札三枚ぐらいから軽く出て来る。

ただ、最近はかなりあっさり除去されるため、フィニッシャーぐらいしか仕事がない。

クリスタルウィング・シンクロ・ドラゴン
上記の連中では止まらない相手が増加したため、あちらより素材指定が緩いこのカードの方が最近は優先される。


PSYフレームロード・Ω
一時的なハンデス効果、除外ゾーンから墓地へカードを戻す効果、自己サルベージ効果を併せ持つ。
効果を使ったディアボリックやゾンキャリ等を戻せるが、こいつを3体並べて3枚ハンデスを狙う型が流行中。
メインデッキを見ると【シンクロダーク】と呼ぶほうが相応しい気もするが。


【ジャンクドッペルを組みたい!】
と言う方にお勧めなのはやはり遊星ストラクことストラクチャーデッキ「シンクロン・エクストリーム」だろう。
中核となるジャンク・シンクロン&ドッペル・ウォリアーはもちろん、
レベル・スティーラーやボルト・ヘッジホッグなどのレベル合わせに役立つモンスター、
遊星デッキのアイドルであるエフェクト・ヴェーラー、ジャンドを組むのにネックだった元高額カードの調律、
そしてあのソニック・ウォリアーなど遊星さんを支え続けて来たカードが取り揃えられている。
遊星さんが使ってないカードでもゾンキャリ、バードマンなどの有用な汎用チューナー、
後述の白黒ジャンドのキーであるコラプワイパーなどなどシンクロに役立つカードが山積み。
これ三箱だけでメインデッキはほぼ揃う


弱点

墓地利用・特殊召喚に特化しているため、一通りのメタが刺さる。
極端なケースではヴェーラー打たれるだけで止まる。

ネクロバレーやマクロコスモスなどの墓地封じやヴェルズ・オピオンなどのシンクロメタは弱点。
ソリティア系デッキなので効果を無効化されることや特殊召喚封じ・全体除去にも弱い。


その強さから2011年の世界大会出場者の使用デッキでは最も使用率が高かった。

が、相次ぐキーパーツの規制強化により(特に司書とフォーミュラの制限化、植物族チューナーやトリシュの禁止が非常に痛かった)
デッキパワーが落ちていき、エクシーズが主流の環境も相俟ってこのデッキを使用する人も徐々に減少していった。

しかしトリシューラの復帰、新しいシンクロ先の誕生、ストラクによる新規などで徐々にまた強化され始めている。

遊星や5D'sが人気なこともあり根強いファンも多く、今でも人気の高いデッキの一つである。

派生デッキが多いのも特徴。
最初は『デブリダンディ』と呼ばれるデッキを雛形にした『植物ジャンド』しかなかったが、前述のキーパーツ規制でこれが組めなくなって以降、実に様々なパターンが生み出された。

機械族を中心に固め、ギアギガントXでこれらをサーチ、サルベージして回していく『ギアギガジャンド』、
下準備が必要だが一度決まれば全盛期の輪廻天狗のような運用ができる輝白竜ワイバースター、暗黒竜コラプサーペントを中心にした『白黒ジャンド』がその代表例である。

特に『白黒ジャンド』の強さはかなりのもので、実際の運用については他サイトを参考にしてもらいたいが、デッキパワーで言えば炎星と互角に戦えるほど。

とにかく派生や回し方やらエクストラ15枚の選択肢やらが色々多いため、
どんな構築がベストかと言うのはそう簡単に決まらない。試行錯誤の上で見つけ出すしか無い。

基本的にジャンク・シンクロンとドッペルウォリアーさえいればそれはジャンドとなるので、自分なりに様々なジャンドを試してみると良いだろう。
オリジナルのジャンドを生み出し、それが回せたときの喜びは非常に大きい。



君ならきっと見つけられる……

君だけの、アクセルシンクロを……!





ちなみに「ジャンド」と呼ばれるデッキはMTGにも存在する。
あちらは略称ではなく、地名が由来になっている。
名前以外の関係はなく、デッキの趣もまったく異なる(MTGも相当強いが)、
両方のゲームをプレイしている人に「ジャンド」と言うと混乱する可能性があるので注意。
一応、デッキの成立としてはMTGの方が先。
詳しくはこちらへ>ジャンドコントロール/Jund Control(MtG)


追記・修正はレベル1チューナーを釣り上げてからお願いします。

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