TG ハイパー・ライブラリアン

登録日:2011/05/08 (日) 09:43:27
更新日:2024/06/02 Sun 17:25:41
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リミッター解放レベル5!
レギュレーターオープン!スラスターウォームアップ、OK!アップリンクオールクリア!

GO、シンクロ召喚!カモン!TG ハイパー・ライブラリアン!!


TG(テックジーナス) ハイパー・ライブラリアン
シンクロ・効果モンスター
星5/闇属性/魔法使い族/ATK2400/DEF1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
(1):このカードがフィールドに存在し、自分または相手が、
このカード以外のSモンスターのS召喚に成功した場合に発動する。
このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする

●目次

【概要】

《TG ハイパー・ライブラリアン》とは、遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
週刊少年ジャンプ2011年2号の付録として登場したシンクロモンスター

どちらかのプレイヤーがシンクロ召喚を行った場合、カードを1枚ドローすることができる強力な効果を持つ。
ハンド・アドバンテージを稼ぎづらい遊戯王OCGでは非常にありがたい。
1ターンに1回の制限はないため、シンクロ召喚を繰り返せば何枚でも引くことができる。


TG(テックジーナス)の一つであり、属性、種族、効果、攻撃力の全ての面で優遇されている。
そしてレベル5なので、《ジャンク・シンクロン》はもちろん、
TG繋がりで《TG カタパルト・ドラゴン》からのシンクロ等々とかなり召喚方法がある。


ちなみにライブラリアンとは「司書」のこと。
ドロー効果も、利用者の求める本を提供する司書の業務を連想させる。
サーチ効果の方がより司書らしいと言えばそうだが、仮にそうするとどう考えてもぶっ壊れなので、これが妥当なところだろう。


また、TCGの元祖であるMagic the Gatheringにおいてはデッキは「書庫」、手札は「読んだ書物」の扱いであり、後発のTCGもその影響を受けている。

遊戯王OCGだと《王立魔法図書館》などが該当。同じくドローに関する効果を持つのは決して偶然ではない。

決してハイパーライブラリマン(すっげぇ図書館男)ではない。


【OCGでの活躍】

主にシンクロ召喚が得意なデッキのドローエンジンを務める。
このカードを最初に出した後、シンクロ召喚を繰り返して手札を回復させながら展開していく。

1ターンに何度でも使用できるが、効果解決時にこいつがフィールドにいなければならないので、相手の除去には気を付けよう。
滅多にあることではないが、強制効果なので、デッキが少ないとすべて引かされて敗北に追い込まれる可能性はある。


また、相手がシンクロ召喚した場合にもドローできるので、
こいつを出すだけで相手も安易にシンクロ召喚ができなくなる。
相手にドローさせてシンクロを出すか、それともドローさせない為にシンクロを諦めるかを選ぶ事になるからである。
とはいえ、1ドローぐらいなら構わずシンクロする人も多いだろう。

余談であるが、このカードの登場で《マジカル・アンドロイド》の価値が大暴落した。

なお、このカード自身のシンクロ召喚成功時には1ドローはできない。
よって、必然的に続けてシンクロ召喚できる状態でフィールドに出されることになる。
TG軸なら尚更である。

ただし他のTGの星5シンクロとは違い破壊された時のドロー効果は無い為、召喚時にカウンターされると大きくアドバンテージを失うのに注意。

相手からすれば、このカードは優先して破壊するべき対象になる。
何らかの対策を講じた状態で、場に出すことが必要になるだろう。
魔法使いデッキでも活躍が期待できる。
時にはレベル5魔法使いとして《アーカナイト・マジシャン》の素材になったり、《ミラクルシンクロフュージョン》で《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》になる事もあるだろう。


《TG ハイパー・ライブラリアン》が最も活躍したのは、かの有名な【ジャンクドッペル】だろう。
最低2枚のカードを消費するシンクロ召喚だが、こいつを立ててしまえば、手札を減らすことなくシンクロを繰り返すことができる。

さらに、レベル5のシンクロということで、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》や《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》のシンクロ素材として優秀。
シンクロチューナーの《フォーミュラ・シンクロン》とは相性がよく、2枚ドローした後に別のレベル5シンクロを合わせると、
5+5+2=12で、リミットオーバーアクセルシンクロやデルタアクセルシンクロが可能。

あまりに暴れすぎたため、制限カードにぶち込まれた。
似たような性質を持つ禁止カードから「《生還の宝札》の人が服を着た姿」と揶揄されることも。
新マスタールール施行後も緩和されていない。弱体化したとはいえドローギミックを放置するのは危険なのだろう…。


時は流れ、5D'sが終了すると、ZEXALからの新たな召喚法である、エクシーズ召喚が登場。
相対的にシンクロの利用度が下がり、このカードも自分からシンクロするデッキでなければ採用されなくなってきた。

相方とも言える《フォーミュラ・シンクロン》は段々緩和され、ついには無制限になったが、こっちはずっと制限のままである。
あちらは言ってみれば使い捨てだが、こちらは立ってる間ずっとドロー加速できるためか。
とはいえ【ジャンクドッペル】だと、エクストラの15枚制限がかなり厳しいため、こっちも緩和していいんじゃねという声も。

第9期では遊星をイメージしたストラクシンクロン・エクストリーム」が発売。
アクセル・シンクロン》や《ジェット・シンクロン》の登場で、連続シンクロが行いやすくなった。
しかし、2016年には相性の良かった《レベル・スティーラー》が禁止カードとなり、やや打撃を受けた。


第10期に入ると新マスタールールが施行され、リンクモンスター無しでは、EXデッキから複数体シンクロモンスターを出すことができなくなった。
《TG ハイパー・ライブラリアン》を最初に出してしまうと、それ以上他のシンクロを出すことができないため、展開パターンの大幅な見直しが迫られることになった。

苦境に立たされた彼だったが、《水晶機巧-ハリファイバー》の登場で転機が訪れる。
簡単な条件でリンク召喚でき、そのままレベル3以下のチューナーをリクルートできる《水晶機巧-ハリファイバー》のおかげでリンク先を確保しつつ手軽にS召喚を行えるようになり、これまでのようなドローしながらの展開を手軽に行えるようになっている。

また《水晶機巧-ハリファイバー》は相手メインフェイズにSチューナーをS召喚扱いで特殊召喚することができる。
これによって、《フォーミュラ・シンクロン》でドローしながら《シューティング・クェーサー・ドラゴン》や《コズミック・ブレイザー・ドラゴン》に繋げることも可能。

だが、ただでさえカツカツだった【ジャンクドッペル】のEXデッキはさらにギチギチになり、これまで以上に取捨選択が重要となっている。


環境の変動はあったが、依然として強力なカードには変わりないだろう。


【アニメ・漫画での活躍】

遊戯王5D’sでもアンチノミーによって2回召喚される。
1回目はシンクロ召喚で、2回目は《TG レシプロ・ドラゴン・フライ》の効果で墓地から特殊召喚された。

ブルーノ=アンチノミーのいない漫画版では当然未登場だが、遊星の使う罠カード《シンクロ・ライブラリー》のイラストに描かれている。
(効果はシンクロの攻撃時に墓地のシンクロを全て除外、その数×300攻撃力アップ)。
また、長官が使う永続魔法として、ドロー効果のみを持ってきた《天輪鐘楼》がある。


【余談】


《TG パワー・グラディエイター》《TG ワンダー・マジシャン》らと違ってこのカードには攻撃名が無い。
TGの終着点である《TG ハルバード・キャノン》にも無い

OCGにおける悪用例






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最終更新:2024年06月02日 17:25