植物族(遊戯王OCG)

登録日:2011/09/02 Fri 20:52:43
更新日:2025/01/24 Fri 14:52:24
所要時間:約 7 分で読めます





ここは「ブラック・ガーデン」…

モンスターの命を養分に 花咲かせる魔界の花園…


植物族とは、遊戯王OCGにおけるモンスターの種族の1つ。



概要

この種族に属しているモンスターの多くは、実在する草花や野菜、果物などがモチーフとなっている。
また広義での野菜・植物に含まれる事もある為か、《きのこマン》や《N・グロー・モス》など菌類モチーフのモンスターもこの種族に属することがある。

OCG初期の頃は「見たまんま植物」といった見た目のモンスターが中心だったが、現在は植物を擬人化したような見た目や、魔法使い族天使族に分類されていても違和感が無いような見た目だったりと、人型のモンスターも多数在籍中。
ちなみにマタンゴ》はあんな見た目だが、植物族ではなく戦士族なのでくれぐれも間違えないように。

遊戯王5D'sでは十六夜アキが使用するカード群である。
ちなみに遊戯王アニメシリーズの主要キャラの中で、植物族をメインに操るデュエリストは彼女が初だった。
その後、植物族カテゴリを操る主要人物として遊戯王ARC-Vでは捕食植物を使うユーリ遊戯王VRAINSではサンアバロンを使うスペクターが登場している。


特色

アンデット族機械族と並んで展開力に長けるのが特徴。
特に、蘇生に極端に依存していたアンデット族と異なり、手札・デッキ・墓地とあらゆる場所からバランスよくモンスターを呼び出すことができる。
とりわけ墓地・デッキからの特殊召喚を得意とし、優秀なチューナーが揃っているのも特徴である。
偏りが少ないことが幸いし、序盤でも終盤でも安定してモンスターを出せるのは唯一無二の長所。

一方、全種族の中でも際立ってフィニッシャーの層が薄く、その質も悪い。
そのためモンスターを場に出すまではスムーズだが、出した後で場面を制圧する能力は弱く、デッキによっては戦況をひっくり返されやすい地盤の弱さがある。
他種族との混合デッキに大型モンスター召喚の踏み台役として組み込まれることが多いのもこの辺りに理由がある。
2024年時点のカードではようやく制圧向きのカードも見え始めてきたものの、どのカードも基本的に「他の植物族がいる限り」とか「相手よりライフが上である限り」といった、味方のカードの存在を前提としたものが多いため、《拮抗勝負》のような全体除去系のカードを食らうとまず生き残れない。
このような理由から、植物族単体のデッキを組むなら「敷いた布陣をいかに死守するか」がポイントになってくる。
墓地利用が多く、墓地へ送られた時に効果が発動するカードも多いので、特殊召喚封じや除外も辛くなる。

ゲーム外での話になるが、その優秀な展開力ゆえに運営に目をつけられやすく、デッキの軸となるカードがとばっちりでの形も含めて禁止制限カードへと指定されやすい傾向にある。
魔法使い族と並んで禁止カードへの出入りが激しいため、レギュレーションはこまめにチェックすると良いだろう。


変遷

第5期末期頃までは種族間の繋がりがほとんど無く不遇と言われていた。
この時代に頑張って植物族を組もうとする場合《ボタニカル・ライオ》が軸となるのだが、これ以外のカードにまともなものがなく、《妖精王オベロン》というカードを採用することもあったほど。もう覚えてる人絶対いない
当然だが紙で組もうとすると結構値が張るし、それでありながら普通のデッキを組んだ方が強いというデッキ。つまり不遇以前の問題だった。

「PHANTOM DARKNESS」で登場した《ギガプラント》によって、この不遇に活路が見え始める。
海外先行発売だった《ローンファイア・ブロッサム》とともに、どうやら植物族に光明が差し始めそうだぞと話題になり始めた。
そして「CROSSROADS OF CHAOS」でサポートカードが登場してからたいへんに強化されはじめ、今や1つのカテゴリーとなっている。
植物だけにかなり遅咲きの種族だったのだが、過去のサポートカード(特に遊戯王GX時代)がほぼ皆無な点からやりたい放題な強化をもらいやすい。
中途半端にサポートをもらえてしまった悪魔族爬虫類族などを見ればなんとなくわかるかもしれない……
が、今の遊戯王は名称指定のテーマを叩きつけ合うゲームなので、「種族のグッドスタッフ」のようなデッキはもう組むことも少ないのだろう。

第12期からは、種族全体が「蕾禍」サポートに属することとなり、実質的な強化を貰った。


代表的な植物族関連カード

個別項目のあるものは下線付きで表記。これ以外は タグ:植物族 も参照。
禁止カード経験者が多い?言うな

メインデッキの植物族モンスター

通常モンスター


効果モンスター

  • 《ローンファイア・ブロッサム》(☆3)
植物族の中核を担うモンスター。植物族デッキを組むならとにもかくにもまずはこのカードから。
1ターンに1度、自分フィールド上の植物族1体をリリースし、デッキからレベルを問わず植物族1体を特殊召喚する。
基本的には自身をリリースし、デッキから後述の上級・最上級モンスター、又は状況に即した植物族モンスターをフィールドに持ってくることができる。
同名モンスターを特殊召喚することで墓地肥やしとデッキ圧縮をすることも可能。
ちなみに《リミット・リバース》にも対応している。

  • 《イービル・ソーン》(☆1)
自身をリリースし、相手に300ダメージを与えた後、デッキから《イービル・ソーン》を2体まで攻撃表示で特殊召喚できる。
ランク1のX召喚・リンク2のL召喚の他、チューナーと並べてS召喚につなげられる。
性質上3枚投入が前提になりデッキを圧迫する場合がある事や、手札に複数来ると腐ってしまうのが難点。

  • 薔薇恋人(バラ・ラヴァー)》(☆1)
墓地の自身を除外することで、手札の植物族1体を特殊召喚できる。
手札に来てしまった植物族の上級モンスターを展開でき、《ギガプラント》の場合は即座に再度召喚された状態にできる。
特殊召喚したモンスターは1ターンのみだが罠カードへの耐性も持つため、《落とし穴》などを気にする必要が無いのも大きなメリット。

  • 《捕食植物オフリス・スコーピオ》(☆3)
  • 《捕食植物ダーリング・コブラ》(〃)
捕食植物の一角にして、言わずと知れた融合出張セット
前者は召喚・特殊召喚時、手札のモンスターをコストに捕食植物1体をリクルートできる。
後者は捕食植物モンスターの効果で特殊召喚時、「融合」or「フュージョン」魔法カードをサーチできる。
融合召喚の要素を組み込みたい場合は勿論、この2体からL召喚に繋げられるなど、汎用性は非常に高い。
【植物族】以外でも多数出張された結果、《捕食植物オフリス・スコーピオ》については制限カードにも指定されてしまった事がある。

  • 《ボタニティ・ガール》(☆3)
フィールドから墓地へ送られた時、デッキから守備力1000以下の植物族モンスター1体を手札に加えることができる。
発動しやすいが《ローンファイア・ブロッサム》はサーチ出来ず任意効果故タイミングを逃すのに注意。

  • 《キラー・トマト》(☆4)
  • 《キラー・ポテト》(〃)
ご存知我らがトマト。闇属性リクルーター。
多くはないが植物族には有用な闇属性もいるので十分活躍できる。
後に同じナス科の後輩としてジャガイモも登場。前者は戦闘破壊された場合にリクルートできるのに対し、こちらは効果破壊された場合にリクルートできる。

  • 《コアキメイル・グラヴィローズ》(☆4)
コアキメイルに属する植物族。
手札の植物族を1体見せないと自壊するが、スタンバイフェイズ毎にデッキからレベル3以下のモンスターを墓地へ送る事が出来る。
妊婦。

  • 《サボウ・クローザー》(☆4)
海外出身のロックアタッカー。自身以外に植物族モンスターがいればお互いに特殊召喚が封じられる
条件を満たすのが難しいが、展開の最後にポンと出すことで文字通りクローズさせられる。

  • 《ボタニカル・ライオ》(☆4)
攻撃力が自分フィールド上の植物族×300アップする。
自身も植物族のため、単体でも1900打点の下級アタッカー。守備力も高く壁になれる。

  • 《六花のしらひめ》(☆4)
手札から無条件で特殊召喚できる六花モンスター。攻撃力・守備力0なので、リリース要員としての運用が基本になる。
この方法で特殊召喚しフィールドに存在している間は植物族しか特殊召喚できなくなるので、純【植物族】の構築にするか、種族混成の場合は適当なリンクモンスターなどを経由する必要がある。
自分フィールドに六花モンスターが存在する場合は相手のモンスター効果に対してカウンターを行える効果も持ち、他の六花と共に少数出張させるだけで妨害要員としても機能する。

  • 《ロードポイズン》(☆4)
戦闘破壊されたとき、墓地から《ロードポイズン》以外の植物族を1体特殊召喚。
効果は受動的だが、この手の効果にしては珍しく攻撃力やレベル制限がなく、大型モンスターを蘇生して反撃につなげられる。
見た目がキモい。

  • 《セリオンズ“リリー”ボレア》(☆8)
セリオンズに属する植物族。墓地の植物族モンスター1体を対象に自身を手札から特殊召喚した後、対象のモンスターを自身に装備する。
実質「墓地に植物族がいる場合」という緩い条件で特殊召喚できる上、ステータスもそれほど低くないのでアタッカーにもリリース要員にもなれる。
「墓地へ送られた場合に発動できる効果」を持つ植物族を再利用できるのもポイント。

《ローンファイア・ブロッサム》や豊富な植物族専用蘇生カードなどで特殊召喚するのが基本。1ターン目に持ってくることも容易い。
自分フィールドの植物族1体をコストに、対象に取る効果を無効にし破壊できる。
アタッカー兼お色気担当。

  • 《六花精スノードロップ》(☆8)
六花モンスターの1体。最上級モンスターではあるが、自分フィールドの植物族1体をコストに手札から他の植物族1体と共に特殊召喚できるので展開は容易。
この方法で特殊召喚するとターン終了時まで植物族しか特殊召喚できないデメリットが発生するが、植物族統一デッキであれば問題にはならない。
自分フィールドの植物族のレベルを統一する効果も持っており、《六花聖ティアドロップ》などのランク8を筆頭にX召喚の起点にもなる。

  • 《光の(ジェネレイド) マルデル》(☆9)
ジェネレイドに属する植物族。
召喚・特殊召喚に成功した場合にあらゆる植物族をサーチでき、《ローンファイア・ブロッサム》や《アロマセラフィ-ジャスミン》によるリクルートの筆頭候補となる。
何気にメインデッキの植物族では唯一のレベル9。というかレベル9以上の植物族は現状これと《捕食植物トリフィオヴェルトゥム》(融合・☆9)しか存在しない。

  • 《ギガプラント》(デュアル・☆6)
再度召喚すると1ターンに1度、手札か墓地から植物族・昆虫族1体の特殊召喚が可能になるデュアルモンスター
このモンスターを中心とする場合、《思い出のブランコ》や《正統なる血統》など通常モンスターのサポートカードや、《スーペルヴィス》などデュアルモンスターのサポートカードを入れると良いだろう。
イラストを見る限り、尋常じゃない程の巨体。

デッキの一番上のカードを墓地に送ることで墓地から蘇生できる。
デュエル中1回しか効果を使えないとはいえ、ノーコストの自己再生と墓地肥やしをこなす優秀さから【ライトロード】など他のデッキにもお呼びがかかる。
その高い汎用性ゆえに禁止カード指定を受けていた時期が二度もある多忙な球根。

  • 《コピー・プラント》(チューナー・☆1)
フィールドの植物族1体と同じレベルになれる器用なヤツ。
効果を使わずにそのままレベル1チューナーとして使えるのは勿論、効果を発動すれば高レベル・ランクのX召喚も狙える。

デュエル中1回だけ墓地の植物族1体を除外し、そのモンスターのレベル分だけこのカードのレベルを上げて墓地から蘇生できるチューナー。
可愛い見た目だがやることは《ゾンビキャリア》顔負け。除外する植物族によってレベルを変えられるのは便利だが、植物族は墓地利用がキモなので注意。

  • 《プチトマボー》(チューナー・☆2)
戦闘破壊された時、デッキから《プチトマボー》or《トマボー》を2体まで特殊召喚できるが、この効果で特殊召喚されたターンにはS素材にはできない。
《トマボー》共々《キラー・トマト》からリクルートできる。

ご存知万能ヒマワリ…失礼、タンポポ。
どんな方法でも墓地に行けば「綿毛トークン」を2体も生成するのでかなり便利。
デブリ・ドラゴン》で釣ればレベル7のS召喚にもつなげられる。
使い勝手の良さから長らく制限準制限を行き来していたが、特に相性の良いL召喚の登場以降は《アロマセラフィ-ジャスミン》などと共に大暴れした結果、遂に禁止カード指定を受ける事に。
後に調整版とも言える《ダンディ・ホワイトライオン》が登場している。

  • 《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》(☆8・禁止カード)
攻撃すると自壊し、破壊されると相手に800LPのダメージを与える。
さらに墓地の植物族1体を除外することで自己再生できる。
墓地に植物族モンスターがいる限り蘇生でき、ついでにバーンもできるが、蘇生手段の豊富な植物族を墓地から除外するのは痛く、このカードを使う場合は専用デッキを組むことが望まれる。

そして何より恐ろしいのは、自己再生効果が「1ターンに1度」に限定されていない事。
植物族をあらかじめ墓地に10枚落としておけば、《トポロジック・ボマー・ドラゴン》とのコンボで先攻1キルも容易に可能にしてしまう。
当然これが問題視されてしまい、一発で禁止カード指定を受けてしまった。

儀式モンスター




エクストラデッキの植物族モンスター

融合モンスター

  • 《捕食植物アンブロメリドゥス》(☆5)
「「捕食植物」モンスター×2」を融合素材に指定する、捕食植物の融合モンスター。
融合召喚成功時に捕食植物・プレデターを(エクストラ)デッキ・墓地から手札に加える効果、自分モンスターまたは捕食カウンターが置かれた相手モンスターをリリースして捕食植物をリクルートできる効果を持つ。
専ら【捕食植物】用のモンスターにも見えるが、実は簡易融合》で出せる唯一の植物族なので、それ以外のデッキでも《簡易融合》+融合出張セット(《捕食植物オフリス・スコーピオ》+《捕食植物ダーリング・コブラ》)と併せての採用が検討できる。

  • 《バラに棲む悪霊》(☆6)
OCG黎明期から存在する融合バニラモンスター。融合素材指定は「《グレムリン》+《スネーク・パーム》」。
現環境において正規融合を狙うメリットは皆無だが、こちらも“《簡素融合》で出せる唯一の植物族”という価値が見出されており、各種素材やコストの捻出要員としては未だに現役を張れる存在。
「ただ単に植物族の融合モンスター自体が数少ないだけだろ」だなんて言うな可哀想だから。

シンクロモンスター

  • 《ヘル・ブランブル》(☆6)
チューナー以外に植物族モンスターをS素材に指定するシンクロモンスター。
植物族以外のモンスターを手札から召喚・特殊召喚する際に1000LPを払わせる効果を持ち、植物族以外の大量展開に足枷を付けられる。
ただし最近は手札でなくデッキから特殊召喚できる効果も増えた事から、拘束力は相対的に落ちてしまっているのが現状。

  • 瓔珞帝華(ようらくていか)-ペリアリス》(☆7)
自身以外の自分フィールドの植物族に応じて自己強化する効果と、手札・墓地からレベル5以上の植物族を守備表示で特殊召喚できる効果を持つシンクロモンスター。
攻撃表示で特殊召喚できないというのはデメリットになりうるが、チューナーと一緒に並べて更なるS召喚に繋げる、レベル7を呼び出してX召喚に繋げる、等の工夫で回避可能。

エクシーズモンスター

  • 《六花聖ティアドロップ》(★8)
六花のエースとも言えるエクシーズモンスター。X素材を取り除いてモンスター1体をリリースする効果、モンスターがリリースされる度に自己強化する効果を持つ。
植物族モンスターをX素材としている場合はリリース効果がフリーチェーンで使えるようになり、相手に大きくプレッシャーをかけられる。

  • 神樹獣(しんじゅう)ハイペリュトン》(★9)
ランク9の大型エクシーズモンスター。自分ターンにX素材を補充できる効果、相手ターンにX素材に対応したカウンターを行える効果を持つ。
純【植物族】では正規のX召喚は難しいが、《六花精スノードロップ》+《光の王 マルデル》か、《六花聖ストレナエ》の効果を使えばハードルは大幅に下がる。
相手ターンでのカウンター性能は優秀で高い制圧力を誇る一方、自分ターンでは発動できないので手札誘発には注意。

リンクモンスター

  • 《アロマセラフィ-ジャスミン》(L2)
「植物族モンスター2体」をL素材に指定するリンクモンスター。
自分のLPが相手を上回っている場合に戦闘破壊耐性を与える効果、リンク先モンスターをリリースして植物族を守備表示でリクルートする効果、自分のLPが回復した際に植物族をサーチする効果を持つ。
《ローンファイア・ブロッサム》を経由すれば、デッキ圧縮しつつ攻撃表示でリクルートすることも可能。
サーチ効果は【アロマ】以外では発動しづらいが、それを差し引いても【植物族】全般で活用しやすく、間接的に《ダンディライオン》など一部の植物族を禁止カード指定にまで追いやってしまったなかなか罪なょぅι゛ょ



魔法・罠カード

  • 《世界樹》(永続魔法)
フィールド上の植物族モンスターが破壊されるたびにこのカードにフラワーカウンターを置き、カウンターを任意の個数取り除くことで3種類の効果を発動可能。
  1. エンドフェイズまで植物族1体の攻守400ポイントアップ
  2. フィールド上のカードを1枚破壊
  3. 墓地の植物族1体を蘇生
とどれも強力な効果だが、高速化した現環境では速攻性に欠けるのが痛い。

  • 《増草剤》(永続魔法)
1ターンに1度、通常召喚できなくなる代わりに墓地から植物族1体を特殊召喚できる。
この効果で蘇生したモンスターがフィールドを離れると破壊されるが、このカードが破壊されても蘇生されたモンスターは破壊されない。
《ギガプラント》を蘇生した場合、すぐに再度召喚できないので注意。《スーぺルヴィス》を使おう。

  • 《超栄養太陽》(永続魔法)
自分フィールド上のレベル2以下の植物族1体をリリースし、そのモンスターのレベル+3までの植物族1体を手札・デッキから特殊召喚できる。
《ローンファイア・ブロッサム》を呼ぶことができるのは勿論、リリースした植物族の蘇生手段も多いので、イラストのわりに効果は優秀。

  • 《薔薇の刻印》(装備魔法)
墓地の植物族1体を除外して相手モンスターに装備し、自分のターンのみコントロール奪取できる。
奪ったモンスターはリリースやS素材にしてしまうのが吉。

  • 《ブラック・ガーデン》(フィールド魔法)
召喚・特殊召喚されたモンスターの攻撃力を半分にし、そのコントローラーから見て相手フィールドに「ローズ・トークン」を生成する。
さらにこのカードとフィールドの植物族を全て破壊した後、フィールドにいた植物族の攻撃力の合計と同じ攻撃力を持つモンスターを蘇生できる。
非常にトリッキーかつ効果処理も複雑なフィールド魔法なので、ただ漠然と使うだけではデュエルを膠着させるだけの存在となってしまうが、うまく使いこなせれば非常に厄介なロックカードと化す。
カイザーコロシアム》が禁止カード入りする前は、あちらのロックを突破するための手段としても有用だった。

ちなみに本項冒頭のセリフは、アニメ5D'sにて十六夜アキがこれを初めて発動した際のもの。

  • 《狂植物の氾濫》(速攻魔法)
自分フィールド上の植物族全体の攻撃力を、墓地の植物族の数×300アップさせるが、自分フィールド上の植物族モンスターはエンドフェイズに破壊される。
植物族版《リミッター解除》。墓地が肥えていないと大した強化にならないが、数が多ければ素のステータスが貧弱な植物族でも爆発的な攻撃力をたたきだす。

  • 《ホールティアの蟲惑魔》(通常罠・☆4)
蟲惑魔に属する罠モンスター
レベル4にして2400という高い守備力もさる事ながら、モンスターとして特殊召喚された後は罠カードとして扱われないため、《サイクロン》などの魔法・罠除去に巻き込まれないのが利点。
手札から通常罠カード1枚を捨てればセットしたターンに発動する事もできるので、墓地でも発動できる通常罠をコストにすれば無駄が無い。

  • 《恵みの風》(永続罠)
手札・フィールドの植物族を墓地へ送るか、墓地の植物族をデッキに戻す事で500LP回復できる。
罠カードなので遅さはあるものの、墓地へ送った《ローンファイア・ブロッサム》などの再利用が可能。
回復量も微量に見えるが、《アロマセラフィ-ジャスミン》と共に維持すれば毎ターン回復しつつ植物族のサーチに繋げられるので、【アロマ】以外でも十分採用の余地がある。

  • 《ポリノシス》(カウンター罠)
自分フィールド上の植物族1体をリリースする事で、魔法・罠カードの発動、モンスターの召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし破壊できる。
ちなみに「ポリノシス(Pollinosis)」とは「花粉症」の事。イラストも《成金ゴブリン》が花粉症に悩まされている姿が描かれている。



その他、相性の良いカード

  • 《バイオレット・ウィッチ》(☆4)
戦闘破壊された時、守備力1500以下の植物族モンスターをサーチでき、《ローンファイア・ブロッサム》もサーチ可能。
黒き森のウィッチ》との関連は不明。

  • 《ブルーローズ・ドラゴン》(☆4)
フィールドで破壊され墓地へ送られると、墓地の《ブラック・ローズ・ドラゴン》か植物族モンスターを蘇生。
効果は優秀だが自身が植物族でない上、攻撃力1600なためサーチが難しい。
守備力は1200なので《黒き森のウィッチ》を併用するか、【ローズ・ドラゴン】寄りの構築にする場合は採用の余地がある。

  • 《UFOタートル》(☆4)
ご存知炎属性専用のリクルーター。
《ローンファイア・ブロッサム》だけでなく、《ギガプラント》とシナジーする《炎妖蝶ウィルプス》もリクルートできる。

  • 夜薔薇の騎士(ナイトローズナイト)》(チューナー・☆3)
召喚成功時、手札からレベル4以下の植物族1体を特殊召喚できる。
植物族を攻撃対象にできない効果を持つが、ステータスが低いので場持ちは期待しづらい。

ご存知デブ。召喚成功時に自分の墓地の攻撃力500以下のモンスターを蘇生できる。
《ローンファイア・ブロッサム》を蘇生すればすぐ《ブラック・ローズ・ドラゴン》のS召喚に繋げられる。

十六夜アキのエースモンスター。
植物族デッキだとフィールドリセット効果だけでなく、墓地の植物族を除外して相手の守備表示モンスターを攻撃力0にした上で攻撃表示にする効果も使えるように。

制限カードなのであまり依存できないが、植物族は墓地利用が多く、さまざまな場面で活躍する。

  • 《強制転移》(通常魔法)
植物族には戦闘破壊されることで効果が発動するモンスターや攻撃力が低いモンスターが多く、それらを攻撃表示で送りつけるのに使える。
サポートカードにはトークン生成効果を持つカードも多いので、それらと併用するのも良いだろう。

  • 《貪欲な壺》(通常魔法)
墓地のモンスター5体をデッキに戻し、2枚ドローできる。
《ローンファイア・ブロッサム》を使いまわすことで墓地にモンスターが溜まりやすいので、発動条件を満たしやすい。

  • 《ワン・フォー・ワン》(通常魔法)
手札のモンスター1体を墓地へ送り、手札・デッキからレベル1モンスター1体を特殊召喚できる。
上記の通り植物族にはチューナーを中心に優秀なレベル1が多い上、手札コストも墓地利用をする上ではメリットになる。

  • 手札をコストに発動できる、除去系魔法・罠カード
《ライトニング・ボルテックス》・《サンダー・ブレイク》・《天罰》などが該当。
植物族の除去手段に乏しい点を補い、《椿姫ティタニアル》などの上級モンスターをドローしてしまったときに使える。


他にもまだまだサポートカードは豊富。



植物族テーマ

「クラッシュ・オブ・リベリオン」で登場した「アロマ」と名のついたカード群。属するモンスターは《アロマポット》を除いて植物族で統一されている。
ライフゲインをトリガーとする効果や自分のライフが相手のライフを上回っている場合に得られる効果を持っているのが特徴であり、それ故にライフ・アドバンテージが重視される。
コントロール色が強い長期戦タイプのデッキではあるが、型によっては通常のビートダウンの動きも行える。

「SELECTION 10」でカテゴリ化された「サンアバロン」と名のついたカード群。関連モンスターの「サンヴァイン」・「サンシード」を含め、属するモンスターは地属性・植物族で統一されている。
ダメージをトリガーに回復と展開を行いつつ高リンクのモンスターに繋げる戦術が特徴で、爆発力は植物族デッキの中でも随一。

「LEGACY OF THE VALIANT」でカテゴリ化された「森羅」と名のついたカード群。属するモンスターは植物族で統一されている。
“デッキからカードをめくり、それが植物族モンスターだった場合は墓地へ送る”という一風変わった動きによって展開していくのが特徴で、デッキトップ操作がカギを握るテーマ。

「ブースターSP-フュージョン・エンフォーサーズ-」でカテゴリ化された「捕食植物」と名のついたモンスター群。サポートカードである「プレデター」と名のついたカード群もこれに属する。
属するモンスターは全て闇属性で統一されており、ドラゴン族の《スターヴ・ヴェノム・プレデター・フュージョン・ドラゴン》を除き植物族で構成されている。
捕食カウンターを置いた相手モンスターをリリースや融合素材に巻き込むなど、妨害性能に秀でたテーマ。

「デッキビルドパック シークレット・スレイヤーズ」でカテゴリ化された「六花」と名のついたカード群。属するモンスターは水属性・植物族で統一されている。
リリースをトリガーに発動する効果を持つカードが多く、時には相手のモンスターもリリースさせつつ制圧するのが持ち味。




追記・修正は《ローンファイア・ブロッサム》をリリースしてからお願いします。

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