登録日:2011/03/10(木) 07:30:50
更新日:2025/03/15 Sat 18:45:13
所要時間:約 12 分で読めます
《エフェクト・ヴェーラー》とは
遊戯王OCGに存在するカードの1つ。
エフェクト・ヴェーラー
チューナー・効果モンスター
星1/
光属性/
魔法使い族/攻0/守0
(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
●目次
【概要】
初登場は
第7期最初のパック「DUELIST REVOLUTION」のスーパーレア。
攻守0なので戦闘面では壁にしかならないものの、手札から墓地に送る事で相手モンスター1体の効果を無効にする誘発即時効果を持つ。
遊戯王OCGの中では代表的な
手札誘発カードとして有名。
手札から発動できるため予測できず、対処されにくいという利点がある。
ZーONE「手札からモンスター効果だと!?」
クロウ「手札からだと!?やる事が汚いぜ!」
十六夜「……貴方達、人の事言えるの?」
【環境での活躍】
このカードは、環境によって評価の変動が著しい1枚であった。
- 相手のメインフェイズにしか発動できない。
- カード・アドバンテージを得られない。
- 無効化して止めるより除去した方が早いし、他の用途にも使える《禁じられた聖杯》や《デモンズ・チェーン》の方がいい。
- 優先権の旧ルールだと、《レスキューキャット》や《インフェルニティ・ミラージュ》など効果解決時にフィールドからいなくなる起動効果に対処できない。
登場当初はこれらの点から、チューナーの性質を活用できるデッキ以外では微妙な評価だった。
しかし、手札誘発カードの長所は先攻1ターン目の相手にも対処できるという点である。
さらに優先権のルールが改められて起動効果にもきちんと対応できるようになった頃には……。
……このように、効果一つを起点として大量展開を可能とするデッキが大量に出始めたため、相手ターンに効果を無効化する必要性が急上昇。
それができないデッキでは下手すりゃ相手に先攻を取らせた瞬間に勝負が決まりかねない。
当時は手札誘発における心強い味方の《
増殖するG》もいなかったため、初手の5枚に来るかは運次第。
そうして生まれた言葉がこれ。
……何という世紀末。
このように環境の変化により無効化されにくい強力なメタカードとして必須級の地位を手に入れた。
ZEXAL期にはモンスターの起動効果が召喚時に発動できなくなったり、
ARC-V期にエンドフェイズまで持続する効果がターン終了時までに変更され対応範囲が広がった。
全体的にルール変更の恩恵を受けている。
……のだが。
また、第9期には《
幽鬼うさぎ》《浮幽さくら》《
灰流うらら》といった、強力な手札誘発カードが登場。
特にフィールドのカードを簡単に破壊する《幽鬼うさぎ》と、デッキからのサーチやリクルートなどを幅広く対処できる《灰流うらら》は採用率を伸ばしている。
同じモンスター効果を無効にするカードとしては10期に《
無限泡影》が登場。後攻の1ターン目のトップドローで引いても機能し、罠なので手札誘発メタとして流行している《
墓穴の指名者》に無効化されない強みを持つ。
しかし相手に先攻を譲っても止められると言う手札誘発の強みは健在。手札からなので対処しにくく最終防衛ラインとしての強さもある。
モンスターの効果を起点にするデッキが活躍したりレベル1チューナーであることも重視する環境ならば、このカードの採用率も上がっていくだろう。
また《幽鬼うさぎ》と《灰流うらら》などは手札誘発は効果が発動した直後にチェーンを組まないといけない。
なので効果が同時発動した場合チェーンの組み方によっては回避されてしまうが、このカードは発動タイミングを選ばないのでチェーンの組まれ方を気にする必要はない。
《
無限泡影》と比較した場合はやはりモンスターならではの強みがあるためデッキからリクルートしたり、いざという時は召喚して素材として活用することが可能。
墓地へ送られた後も罠の《無限泡影》と比べると蘇生対象やコストとしての活躍の幅は広い。
また《無限泡影》を手札から発動する場合には「自分フィールドになにもカードがない」ことを条件とするため《幻創龍ファンタズメイ》《
拮抗勝負》など一部のカードとは相性が悪い。
結局のところどれを選ぶかは採用するデッキと仮想敵とするデッキ次第と言った所か。
また、チューナーであるため必要とあらば
シンクロ素材として使用することもできる。
【ジャンクドッペル】では妨害手段兼墓地に送りやすいレベル1チューナーとして採用できる。
レベル1ゆえに《ワン・フォー・ワン》でリクルートしたり、《ワンチャン?!》《青き眼の賢士》でサーチできるという利点もある。
魔法使い族であるため《神聖魔皇后セレーネ》で蘇生すると、簡単に《
アクセスコード・トーカー》を
リンク召喚可能。
5300打点でぶん殴ることができる。このカードが入るデッキならお手軽にこの動きができるのである。
このように環境での評価が様々であるのに合わせて、値段の上下も激しいカードであった。
第7期で初登場した頃はKONAMIお得意のスーパーレアであり、イラストアドが高いこともありお値段も高めだった。
だが、カードとしての評価がそれ程でもなかったため、そこまでは高くなくDPのレア再録によって値段がかなり落ち着いていた。
【アニメでの活躍】
続く第2戦、リアリストVS
満足&
蟹。
今度もエフェクトヴェーラーたんは遊星の手札に居てくれたが……。
「エフェクト・ヴェーラー!キサマの手にあるのは知ってるぜ!」
《
マインドクラッシュ》に似た効果の罠《ピンポイント・シュート》で撃ち抜かれてしまう。
ソリッドビジョンで風穴を開けられ、手札から撃ち落とされるヴェーラーたん……。
とはいえ手札にあるヴェーラーをちらちら見ていた遊星も悪いっちゃ悪い。
【余談】
ちなみにこのカードは、イラストでの姿が中性的なため、その性別がよく議論されていた。
「ヴェーラーたんは女の子だ!」
「いや、男だろ
男の娘だろJK」
このカードの全盛期には「ヴェーラーって実はパンツ見えてるんですよね」と言った後、相手が手札を凝視するかどうかで手札に握っているか分かるというジョークが生まれた。
実際はパンツなど見えていない。
2025年2月発売の「QUARTER CENTURY ART COLLECTION」ではイラスト違いカードが登場した。
なお「ヴェーラー」と略されることが多いが、実は《エクストラ・ヴェーラー》というカードも登場している。
…が、向こうは若干使いづらく、またイラストが普通の男性の為に話題に登ることもなく、ヴェーラーと言えばエフェクトの方が出てくるので余り問題になってない。
追記・修正はワンキルを止めてからお願いします
- 男の娘はコンマイ的には女性にとりあえず入れてるかもしれないやろ -- 名無しさん (2014-05-09 20:43:18)
- グレファーと同じ理由かも知れないしね -- 名無しさん (2014-05-22 23:43:57)
- ↑あんな変態とヴェーラーを一緒にするなよ… -- 名無しさん (2014-05-22 23:46:26)
- スーパーで再録したコンマイ許さん。こういう汎用はノーマルで再録されてこそ意味があるのに… -- 名無しさん (2014-10-11 00:51:43)
- ↑ぶっちゃけ余ってるので、今回だとハズレアだなあ、ヴェーラー。というか今回のパックのほうがカスタ(ry -- 名無しさん (2014-10-11 00:56:18)
- 余談だが遊星はこのカードをアキさんが絶対見てない状況でしか使ってなかったりする。 -- 名無しさん (2015-04-30 09:08:54)
- ↑今明かされる衝撃の真実ゥ! -- 名無しさん (2015-06-01 23:56:22)
- 最近だと青眼にも サーチ出来るもんなこやつ -- 名無しさん (2016-05-06 08:09:33)
- 征竜や神判や青眼でトップクラスの採用率だった時みたいに、弱者が強者に抗うためでは無く強者が弱者を黙らせるために使用されると凄くモヤっとしてしまう・・・ -- 名無しさん (2016-05-29 01:07:40)
- ↑4クリア・エフェクターなるモンスターがいてだな -- 名無しさん (2016-06-15 10:09:33)
- 強欲な壺と同じようにエフェクト・ヴェーラーが入っていないデッキはデッキではないという迷言が生まれそう・・・ -- 名無しさん (2016-08-20 23:43:24)
- 幽鬼うさぎ「オヌシは今までよう頑張った、後は我々後輩に任せい」 -- 名無しさん (2018-03-03 01:12:32)
- インゼクあたりから、と言うか優先権による起動効果発動がなくなってからずっと「ヴェーラー握ってないほうが悪い」って迷言が幅を効かせてんな。ヴェーラーというカードが悪いのではなく、ヴェーラーないと勝負にならないようなデッキばかりにしたのが間違いだったというか -- 名無しさん (2018-12-29 00:22:05)
- 「増G握ってない方が悪い」「灰流うらら握ってない方が(ry」「ニビル握ってな(ry」「禁じられた一滴握(ry」…今はこんなのばっかり。リアルOCGは仕方無い面もあるけど二次創作や架空デュエルにまで概念持ち込まれるのは嫌すぎる -- 名無しさん (2020-07-01 11:06:41)
- 「優先権の旧ルールだと肝心のラビ!やらダムドやらを止められない」ってとこ、コストで逃げられるラビットはともかくダムドには旧ルールでも普通に効くと思うんだけど -- 名無しさん (2020-08-08 16:29:26)
- ↑あ違うキャットとラビットがごっちゃになった。ラビ!って何だ……? -- 名無しさん (2020-08-08 16:30:44)
- 最近のヴェーラーは専らデッキから出てきてセレーネになったりセレーネで釣られてアクセスになる仕事もあって大忙し -- 名無しさん (2020-08-10 13:52:17)
- ↑4 正にそれ。OCGじゃ見られないルールやカードを使ってエンタメ(本来の意味で)するのが醍醐味なのに、OCG概念持ち込んで原作デッキを蹂躙するとか娯楽を勘違いしてるとしか。いっそ一回その辺りの手札誘発と制圧カードを全部制限か準制限にぶち込んだ方がいいんじゃないかとさえ思えてくる -- 名無しさん (2020-09-15 19:54:19)
- ↑5自分で筋書き作れるドラマで、手札誘発差し込めず一方的な虐殺劇になるのはそれはそれで問題なのでは? -- 名無しさん (2020-09-15 22:15:52)
- 手札誘発自体はどんどん増えたほうがゲームの幅を広げて良いと思うんだけど汎用性が高くて入ってるのが前提になってくると逆に駆け引きが無くなってる感 -- 名無しさん (2020-11-08 21:50:21)
- 「実はヴェーラーって生えてるんですよ」と言ってマイクラを成功させやすくするという心理戦 -- 名無しさん (2021-12-11 10:06:54)
- ↑8 あくまでエンタメ・ロマン重視であるなら野暮だよなそういうのは。 -- 名無しさん (2022-03-06 02:31:59)
- ハリの禁止化でセレーネアクセスには使いにくくなったけどビーステッドの登場で妨害しつつ後攻0ターン目でも動ける起点になれる様になったりとなんだかんだで一定の評価は保ててるな -- 名無しさん (2022-08-21 18:43:40)
- 相手の先行ワンキルを防ぐには必須だけどそれ以外では強すぎるせいかアニメでは使われないんだよな。シューティングスターで捲られはするけど -- 名無しさん (2023-03-11 17:37:29)
最終更新:2025年03月15日 18:45