エフェクト・ヴェーラー

登録日:2011/03/10(木) 07:30:50
更新日:2022/03/06 Sun 02:31:59
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《エフェクト・ヴェーラー》とは遊戯王OCGに存在するカードの1つ。

エフェクト・ヴェーラー
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻 0/守 0
(1):相手メインフェイズにこのカードを手札から墓地へ送り、
相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
その相手モンスターの効果をターン終了時まで無効にする。

●目次

【概要】

初登場は第7期最初のパック「DUELIST REVOLUTION」のスーパーレア。
攻守0なので戦闘面では壁にしかならないものの、手札から墓地に送る事で相手モンスター1体の効果を無効にする誘発即時効果を持つ。

遊戯王OCGの中では代表的な手札誘発カードとして有名。

天罰》や《神の通告》とは違い破壊はできず、対象にしたモンスターはフィールドに残る。役割としては《ブレイクスルー・スキル》や《禁じられた聖杯》に近い。

カード・アドバンテージの面では損となるが、効果を止めてしまえば、そのモンスターはバニラ同然なので、威力としては十分。

手札から発動できるため予測できず、対処されにくいという利点がある。

ゴブリンドバーグ》や《ドラグニティ-ドゥクス》などの展開の起点を潰せれば、テンポ・アドバンテージを奪える。

特に帝モンスターや《ブリューナク》や《トリシューラ》などの氷結界の龍
裁きの龍》や《ダムド》はもちろん、《カステル》や《ライトニング
ブラロ》《月華竜》《琰魔竜》《スカーライト》等のメタカードとなる。

カウンター効果を持つ《インフィニティ》や《クリスタルウィング》に対してはタイミングを見ながら使おう。

ZーONE「手札からモンスター効果だと!?」
クロウ「手札からだと!?やる事が汚いぜ!」
十六夜「……貴方達、人の事言えるの?」

弱点としては、墓地に送るまでがコストであるため、《ダーク・ロウ》や《マクロコスモス》に弱いこと、対象にとられないモンスターには発動できないことだろうか。


【環境での活躍】

このカードは、環境によって評価の変動が著しい一枚であった。

販売当初は
  • 相手のメインフェイズにしか発動できない
  • カード・アドバンテージを得られない
  • 無効化して止めるより除去した方が早いし、他の用途にも使える《禁じられた聖杯》や《デモンズ・チェーン》の方がいい
  • 優先権の旧ルールだと、効果解決時にフィールドからいなくなる起動効果に対処できない。例えば肝心の《レスキューキャット》や《インフェルニティ・ミラージュ》を止められない
とチューナーの性質を活用できるデッキ以外では微妙な評価だった。

しかし、手札誘発カードの長所は先攻1ターン目の相手にも対処できるという点である。
さらに優先権のルールが改められて起動効果にもきちんと対応できるようになった頃には...


このように、効果一つを起点として大量展開を可能とするデッキが大量に出始めたため、相手ターンに効果を無効化する必要性が急上昇。
それができないデッキでは下手すりゃ相手に先行を取らせた瞬間に勝負が決まりかねない。
もちろん仮に3積みしようとも初手の5枚に来るかは運次第。
第7期前半当時は手札誘発における心強い味方の《増殖するG》もいなかったため。
少しでも初手に来る確率を増やすには相手が手札交換カードを使うの祈るぐらいしかできなかった。

そうして生まれた言葉がこれ。

「ヴェーラー握ってない方が悪い」

……何という世紀末。
さらに初出のスーパーレア版は高騰。
再収録パックのDP遊星編3ではレアでの収録だったが、ヴェーラーくじと言われ買いこまれこちらもやっぱり高騰。

このように環境の変化により無効化されにくい強力なメタカードとして必須級の地位を手に入れた。
ZEXAL移行時のタイミングで行われたモンスターの起動効果が召喚時に発動できなくなったり、
ARC-Vに移行してすぐのエンドフェイズまで持続する効果がターン終了時までに変更され対応範囲が広がった。
全体的にルール変更の恩恵を受けている。

……のだが。

アーティファクト・モラルタ》「刻むよー」
エルシャドール・ミドラーシュ》「特殊召喚封じるよー」
ダーク・ロウ》「墓地には送らせないぜ」

第9期前半では【アーティファクト】と【シャドール】が流行。自分のターンにでも使え、墓地から除外してもう一度効果を発動できる《ブレイクスルー・スキル》に立場を奪われ気味であった。

ダーク・ロウ》が【シャドール】などに出張されたこともあり、
マクロコスモス》のような無差別除外に弱いこのカードは肩身が狭くなってしまった。
墓地に送るのは《オネスト》と同じコスト扱いなので、代わりに除外されてしまう状況では発動すらできないのだ。

また、第9期には《幽鬼うさぎ》《浮幽さくら》《灰流うらら》といった、強力な手札誘発カードが登場。
特にフィールドのカードを簡単に破壊する《幽鬼うさぎ》と、デッキからのサーチやリクルートなどを幅広く対処できる《灰流うらら》は採用率を伸ばしている。

同じモンスター効果を無効にするカードとしては10期に《無限泡影》が登場。後攻の1ターン目のトップドローで引いても機能し、罠なので手札誘発メタとして流行している《墓穴の指名者》に無効化されない強みを持つ。

しかし、相手に先攻を譲っても止められると言う手札誘発の強みは健在。
手札からなので対処しにくく最終防衛ラインとしての強さもある。
モンスターの効果を起点にするデッキが活躍したりLV1チューナーであることも重視する環境ならば、このカードの採用率も上がっていくだろう。

また《幽鬼うさぎ》と《灰流うらら》などは手札誘発は効果が発動した直後にチェーンを組まないといけない。
なので効果が同時発動した場合チェーンの組み方によっては回避されてしまうが、《ヴェーラー》は発動タイミングを選ばないのでチェーンの組まれ方を気にする必要はない。
無限泡影》と比較した場合はやはりモンスターならではの強みがあるためデッキからリクルートしたり、いざという時は召喚して素材として活用することが可能。

墓地へ落ちた後も罠の《無限泡影》と比べると蘇生対象やコストとしての活躍の幅は広い。
また《無限泡影》を手札から発動する場合には「自分フィールドになにもカードがない」ことを条件とするため《幻創龍ファンタズメイ》《拮抗勝負》など一部のカードとは相性が悪い。
結局のところどれを選ぶかは採用するデッキと仮想敵とするデッキ次第と言った所か。


また、チューナーであるため必要とあらばシンクロ素材として使用することもできる。
【ジャンクドッペル】では墓地に送りやすいレベル1チューナーとして優秀。

例として
ジャンク・シンクロンを召喚→効果で墓地のエフェクト・ヴェーラーを蘇生
②エフェクト・ヴェーラーの蘇生をトリガーに手札からドッペル・ウォリアーを特殊召喚
③ジャンク・シンクロンとドッペル・ウォリアーをシンクロ素材にしてTG ハイパー・ライブラリアンをシンクロ召喚
④ドッペル・ウォリアーがシンクロ素材となったことで場にドッペルトークンを2体特殊召喚
⑤ヴェーラーとドッペルトークンを素材にしてフォーミュラ・シンクロンをシンクロ召喚→ライブラリアンとフォーミュラの効果で2枚ドロー
⑥手札を一枚も減らさずに2枚の手札交換、場にはTG ハイパー・ライブラリアン、フォーミュラ・シンクロン、ドッペルトークンと3枚のアドバンテージを獲得。

ジャンクドッペル】は《ドッペル・ウォリアー》の効果のために《ジャンク・シンクロン》の蘇生対象を速やかに墓地に用意する必要がある。《灰流うらら》などはレベル3なので、《ジャンク・シンクロン》に対応する点は《ヴェーラー》の強みである。

後は星8シンクロか《アーカナイト》の素材にする、場合によっては《クェーサー》になったりと割と洒落にならない活躍を見せる。

適当なレベル7シンクロがいれば《クリスタルウィング》も出せる。

レベル1ゆえに《ワン・フォー・ワン》でリクルートしたり、《ワンチャン?!》《青き眼の賢士》でサーチできるという利点もある。

光属性であるメリットは「カオス」や《コラプサーペント》の除外コストになること、《カオス・ルーラー》で墓地から拾えることか。

また《ライオウ》《アナザー・ネオス》などを基軸にするメタビートにメイン投入されている事もある。

魔法使い族であるため、《ハリファイバー》で出した場合《セレーネ》をそのままリンク召喚できる。そして《セレーネ》は効果で《ヴェーラー》をそのまま蘇生できるため、簡単に《アクセスコード・トーカー》をリンク召喚可能。5300打点でぶん殴ることができる。《ヴェーラー》が入るデッキならお手軽にこの動きができるのである。


このように環境での評価が様々であるのに合わせて、値段の上下も激しいカードであった。
第7期で初登場した頃はKONAMIお得意のスーパーレアであり、イラストアドが高いこともありお値段も高めだった。
だが、カードとしての評価がそれ程でもなかったため、そこまでは高くなくDPのレア再録によって値段がかなり落ち着いていた。

…と思いきや【インフェルニティ】【ジャンクドッペル】【甲虫装機】の登場やルール変更によって評価が見直され価格が高騰。
DPの絶版もあいまって再び入手困難な状態に……

その後、GOLD SERIES 2013で再録されて、価格がようやく落ち着いた。やったね!
「ライトロード・ジャッジメント」や「トライブ・フォース」での再録を経て、
現在ではシンクロン・エクストリームスターターデッキ2017にも再録されたため、入手はかなり容易になった。 


【アニメでの活躍】

5D's不動遊星が使用した。

腹筋崩壊エピソードと名高いクラッシュタウン編にて、リアリストことロットン戦にて初登場。
先攻1ターンキルを狙って来るリアリストさんの壊れカード《ガトリング・オーガ》の効果を無効化し、遊星のLPを守った。

続く第二戦、リアリストVS満足&
今度もエフェクトヴェーラーたんは遊星の手札に居てくれたが、

「手札にいるのは分かっているぜ!エフェクトヴェーラーだ!」

マイクラに似た効果の罠《ピンポイント・シュート》で撃ち抜かれてしまう。
風穴を開けられ、手札から撃ち落とされるヴェーラーたん……
※ソリッドビジョンです

蟹「貴様ぁ!覚悟しろよ!このリアリスト野郎!」

とはいえ手札にあるヴェーラーをちらちら見ていた遊星も悪いっちゃ悪い。

その後は《シューティング・スター・ドラゴン》のバーサー蟹ソウル時にデックトップから何度か登場しているが、
フィールドには出てない。


【余談】

ちなみにこのカードは、イラストでの姿が中性的なため、その性別がよく議論されていた。

「ヴェーラーたんは女の子だ!」
「いや、男だろ男の娘だろJK」

タッグフォース5ではいつもの女性パックに入ってたので「ナイトエンド・ソーサラー」たんと同じく、女の子であると思われる。

このカードの全盛期には「《ヴェーラー》って実はパンツ見えてるんですよね」と言った後、相手が手札を凝視するかどうかで手札に握っているか分かるというジョークが生まれた。

実際はパンツなど見えていない。


追記・修正はワンキルを止めてからお願いします

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最終更新:2022年03月06日 02:31