登録日:2012/02/04(土) 09:27:49
更新日:2024/02/25 Sun 03:12:58
所要時間:約 12 分で読めます
『
金田一少年の事件簿』で有名な天樹征丸、さとうふみやのタッグでマガジンに連載していた漫画(金田一は元々は金成陽三郎だったがこちらは最初から)。
単行本は全22巻、その後の話でもう1巻とファンブックが発売中。
舞台を探偵学園にする事で依頼→事件になるので主人公達が死神と呼ばれる事もなく自然に事件に遭遇できるよう(少ないが旅行中に遭遇する場面もある)。
これによる最大のメリットは主人公達の死神化が避けられるという事だろう。
また、回答編の前に事件のヒントを整理してくれるので読者にも推理しやすい構造になっている。
一応アニメ・ドラマスペシャル・連続ドラマがあるがアニメは話の時系列や設定が異なり、ドラマは登場人物以外は完全に違う物語である。
というか連続ドラマでは探偵学園がなくなっており主人公達の拠点がアキバになっている。
その為評判はさほどよくないが、原作を知らない人はそこそこ楽しめたらしい。
■ストーリー
中学生のキュウは子供の頃自分を誘拐犯から救ってくれた探偵のおじさんに憧れ、伝説の名探偵、団守彦が経営するDDS(Dan Detective School)に入学する。
入学試験であった、美南 恵・天草 流・遠山 金太郎・鳴沢 数馬ら5人ともにDDSのQ(Qualified)クラスとして難事件へ挑む。
○登場人物
◆DDS
警視庁特別公認探偵『団守彦』が設立した探偵学園。通常は成績順にA~Dクラスまでに別れているが、Qクラスのみ自身を受け継ぐ探偵を育成する為後から作られた。
◇Qクラス
CV.
緒方恵美、演.神木隆之介
主人公。中学3年生(連載時)。学校の成績は絶望的だが先生曰くやれば出来る子との事。
しかし、推理力やひらめきはずば抜けており、それを用いて事件を解決する。
名字は不明であったが、最終回で明確となる(ただし、あくまで「その時から名乗った」設定であり、それ以前に使っていた名字(母方の姓)は不明のまま)。
決め台詞は「ヒントは○つ、答えはひとつだ!」「探偵が諦めたら事件は迷宮入りなんだ!」
CV.
桑島法子、演.志田未来
ヒロイン。中学3年生(連載時)。通称メグ。
瞬間記憶能力をもち1度聞いたり見たことは絶対に忘れない。その能力から事件解決のキーを握る事も。
バストはBカップ。後にキュウの嫁に。
CV.
遠近孝一、演.山田涼介
もう1人の主人公的な存在。中学3年生(連載時)。
アメリカ帰りの帰国子女で高校までを1年で飛び級している天才。クラスの成績トップ。
最初はクールな二枚目だったが後半からギャグもこなせる天然いじられキャラと化す。
しかし、彼には出生に重大な秘密が…
決め台詞は「今霧が晴れた…」
女装時の
エロさは異常。
女子校潜入時は
ガチレズの女の子達に狙われまくっていた。
因みにドラマ版の中の人は
別作品の主人公を後に演じている。
CV.
石川英郎、演.要潤
遠山の金さんの末裔。父親は警視庁の警視正。通称キンタ。高校3年生(連載時)。
ばば抜きを10回やって10回1位になる程の強運の持ち主で試験もその運で乗り切る。剣道・柔道・空手は合わせて10段の腕前。後にリア充と化する。
一応後述の三郎丸と同じ金田一のセルフパロディキャラであり、決め台詞も「ご先祖様の名にかけて!」というどっかで聞いたような物。
CV.
川上とも子、演.松川尚瑠輝(単発)、若葉克実(連続)
小学生にして天才プログラマー。財閥の御曹司。小学5年生(連載時)。
成績は流についで2位だが現場に行くよりも後方支援の方が多い。数学的なトリックに対してはキュウ以上の推理力。
決め台詞は「方程式は解けた!」
◇Aクラス
CV.
雪野五月
17歳。Aクラスのトップで団守彦の姪。が、団には探偵になることを反対されており今の地位は実力で勝ち取った。
Qクラスに強いライバル意識を抱いていると同時に彼らの事を認めてもいる。
CV.
葛城政典
16歳。8歳でラスベガスでのショーを経験した天才マジシャンだが特に活躍しない。
CV.
千葉進歩
19歳。数学オリンピックで世界ランクに入る数学の天才。大体こいつがQクラスに喧嘩を売るような台詞を吐き登場するのがお決まり。
CV.
栗山浩一
20歳。ハーバード大学の学生。現在は休学して通っており犯罪心理学の博士号を所得済。
CV.
金田朋子、演.田島ゆみか(連続)
15歳。高校1年生。
『
殺人コレクター』で容疑者の一人として登場し、図らずも殺人のきっかけとなってしまったことが発覚しショックを受けるも、
その自分を変えたくてDDSに入学。
当時は地味で引っ込み思案かつオタク気味な眼鏡っ子だったが、編入を機に茶髪のギャル風にイメチェンした。
潜入捜査で知り合ったリュウに惚れ、以後彼を想ってこっそり覗き見したりする色々と残念な恋する乙女。
実は合気道の達人で心霊写真も好きという属性過多な少女。
CV.
飛田展男、演.中尾明慶(単発)
IQ180と金田一と同じ頭脳を持つ現役東大生。だが今作きってのネタキャラ。
後にA→Bへとクラス落ちし現在Cクラス落ちの危機に瀕している。一応メグと同じく国立能力開発研究所へ通っていた為IQも現役東大生であることも事実。
原作者曰く、「IQが高い=頭が良いとは限らないことを言いたかった」ための設定。
金田一本編にちょい役で出演した経験有。
単発ドラマ版ではすごくいい奴だった。連続ドラマ版で出なかったのが残念でならない。
◆DDC(Dan Detective Company)
団守彦が率いる探偵結社。DDSの講師も兼任する。
CV.
田中秀幸、演.陣内孝則
警視庁特別公認探偵。65歳。拳銃の所持を許可されている日本唯一の探偵。車椅子に乗っている。Qクラスを直接教えている。
CV.
三木眞一郎、演.山本太郎
自称団守彦の右腕。
変装の名人で声等もそっくりに真似できるが、サボテン等にも変装する今作きってのネタキャラその2。
探偵としてはDDCトップクラスで団守彦の右腕もあながち間違っている訳でなく一時期学園長代理を務めていた。
ドラマ版で彼を演じたのは後の参議院議員。最初は無所属だったが、とある党に入党後その党の党名を自分の名前を入れた、そしてふざけた党名に変えたりしている。
CV.
久川綾、演.鈴木砂羽(単発)
団守彦の秘書にして探偵。ダイイングメッセージ等の解読を得意とする。
同じ作者の別作品のあの事件の同名の登場人物とは一切関係無し。
CV.
成田剣、演.東根作寿英
DDCの監察医。国立能力開発研究所の設立メンバーでもある。特に目立たないが…
CV.
梁田清之
七海と並ぶほどの探偵だったが足の怪我によりDDC専任になる。しかし、キンタに勝つほどの実力者。
DDSきっての科学開発担当者で、探偵ツールや変装マスクの開発、科学捜査の指揮を担当する科学のエキスパート。
だがどうしようもなく奇人で変人なマッドサイエンティスト。通称「ドクター・ドクロ」で、変人同士、七海と仲がいい。
「地球は平らなんだよ!!」
CV.関俊彦、演.細川茂樹
団の最初の助手。そしてQの憧れの「探偵のおじさん」
高校を中退して、団と共に探偵社を設立したが8年前にサー・カロンから団を庇って殉職。誘拐されたキュウを救った事がある。実はキュウの父親。
◆冥王星
犯罪組織。自らは手を汚さず殺人事件等の犯罪計画をプロデュースする集団。報酬は依頼主のその時点での全財産半分。
なお、計画が失敗した場合、もしくは犯行を警察やDDSらに見破られた場合には、事前に依頼主にかけていた後催眠を発動させ、口封じのために廃人状態にする。
CV.
納谷悟朗、演.若松武史
冥王星トップ。
物語終盤まで表舞台に出ることはなく存在が語られるだけだったが、終盤で登場しキュウ達最大の敵として立ちはだかる。
本名は「黒王星彦」(こくおう ほしひこ)と言い、団守彦の中学の同級生で、親友でもあった。
だがある日、彼の優秀さを妬んだ同級生により、彼の母親の事(冥王星のような殺人プランナーで、警察に逮捕された直後に自殺した)を暴露され、
団守彦からも曖昧な態度を取られた(ただし団の方は母親の事を知っても仲良くしようとしていたのだが、彼の方が暴走した形ではある)。
その後、母親の事を暴露した同級生をトリックを用いて負傷させ、退学に追い込み、自らも学校を辞めて団の前から姿を消した。
そして父親である九頭龍匠の元に身を寄せたようだが、(多分)勘違いから警戒された挙句に地下牢に監禁され、
そこで「キング・ハデス」としての人格が形成されることとなった。
演.鈴木一真
冥王星幹部。26歳。キング・ハデスが団守彦のライバルならケルベロスは七海光太郎のライバル。
催眠術の天才でよく後催眠をかけ依頼主や裏切り者を死よりも苦しい結末で始末する。悪役だが金田一の
地獄の傀儡師と同じく人気がありその為彼の番外編が作られた。
だが殺人は絶対しないポリシーを持ってる分、地獄の傀儡師よりはずっとマシ。
もっとも、あっちは単独行動をしているので、殺人をしないのはある意味不自然だし、最近では自分からは人を殺さなくなってきている。
彼の脱獄エピソードは、作者のお気に入り。
本名は「
ケン・L・ベルローズ」と、コードネームそのまんまに近い。
CV.
緑川光
顔の半分に仮面をつけた冥王星幹部。だが裏切り行為をした為あっさり始末された。
正直何の為に存在したのかよく分からない。
アニメ版では名前が「サー・アヌビス」となっている。
冥王星幹部。DDSにスパイとして潜り込んでいる。
かなりの外道だが、詰めが甘い。
CV.
野田順子、演.奥貫薫
冥王星幹部。流の世話人。
メグの命を狙った事がある。ドラマ版ではケルベロスと共に暗躍し、キュウ達と何度も対決した。
CV.
茂呂田かおる
冥王星下位クラスに位置する女性構成員。
追い詰められるとナイフで斬りかかる等、冥王星としては美に反するとして軽蔑されている。
幾度とQクラスの関わった事件の監視をするが、『幻奏館殺人事件』でボロを出し、逮捕される。
その後ケルベロスの催眠術で廃人化させられるが…。
◆その他
芸術家。絵画・建築・工芸・陶芸・作曲など様々な分野にわたって活躍し、「トリックアート」を採り入れた作品も多い。
ただし1つの分野についてはそれぞれ「9つ」の作品しか作らなかったとされる。
登場するのは回想シーンに限られ、直接登場することはなかった(ネットの情報では「没年不詳」とされており、故人である可能性が高い。たとえ存命でも90代)。
実はキング・ハデスの父親であり、リュウの曽祖父である。
と言ってもその二人に直接の血縁は無く、九頭龍の正妻との間の子の子孫がリュウであり、キング・ハデスは九頭龍の愛人の子である。
Wiki篭りが追記・修正しなかったら、項目は未完成なんだ!
- 個人的には切り裂き島の惨劇のいい加減さに呆れた。
プロローグの時点で『本当にそんな事件が在った場所でやったら国際問題だろ!』と、推理以前の問題。
他にも飢えたネズミが新鮮な肉に飛びつかない、階段のスロープが急過ぎて車椅子での移動が危険等、細かいツッコミ所が多すぎる。 -- 滋味 (2013-09-16 06:57:49)
- こまけぇこたぁいいんだよ!
推理小説なら致命傷だけどコレ推理マンガだから。
ってかそういう事言いだしたらキャラの変装とかムリ有りすぎね? -- 名無しさん (2013-09-16 08:07:31)
- 金田一と比べると粗いな……って印象(特に冥王星の依頼条件とか)。新しいスタイルだとは思うけど -- 名無しさん (2013-09-16 08:50:33)
- ドラマ版はケルベロスの性格や設定改悪した点だけは絶許。メグも違ったがケルベロスはその比じゃなかった… -- 名無しさん (2013-09-29 13:57:48)
- 一番の萌えキャラ遠矢さんがいなかったので書き足しておきました。 -- 名無しさん (2013-10-12 00:46:56)
- 金田一に比べてアンフェアな真相が多かった印象。容疑者の多数が共犯だったり連続ではなく連鎖殺人だったり真相解明後本当の犯人が出てきたり -- 名無しさん (2013-10-12 00:51:49)
- 冥王星でキング・ハデスという設定はなかなかの物 -- 名無しさん (2013-10-12 00:53:13)
- さいとうふみや、これ以降金田一しか書かなくなったんだよな。 -- とおりすがり (2013-12-23 08:47:52)
- ↑8 最後のはともかくとして、他のは全部説明がついたハズですが。ただ金田一に比べれば粗いのは否定出来ない -- 名無しさん (2013-12-23 11:04:36)
- 警察より立場が上で、捜査現場で何しても許される民間の探偵学校って、無理があるな。まあコナンとかが開き直った設定と思えば -- 名無しさん (2014-02-21 11:34:13)
- 金田一は原作者的に「ミステリをただマンガに持ち込んだだけ」っていう反省があったから、より「マンガであること」を意識した(活かした)作品にしようって思いがあったらしいよ -- 名無しさん (2014-05-01 19:17:31)
- ついにできたか。そういえば連続ドラマの奴黒くてパンキーだったな。金田一関係者でもいたのかなあ -- 名無しさん (2014-06-28 15:16:48)
- キャラ立ち、ストーリー的にはなんら問題ないんだけど推理モノとして催眠術が万能すぎるのはいかがなものか。ちょっと前準備として暗示(つっても適当に世間話してる程度)が必要なだけで後はほとんどギアスの上位互換みたいなもんだもん。 -- 名無しさん (2014-06-28 16:12:08)
- 高遠と言いケルベロスと言い、作者はこの手のキャラが好きなんだろうか。だとしてもキャラが被り過ぎてて違和感がある -- 名無しさん (2014-06-28 16:21:02)
- かぶってるところはあるが、殺人する方としない方と人間味が結構出てる方と余り出てない方と仕事、と言い切ってる方とか違いはあるこっちゃあるが。 -- 名無しさん (2014-06-29 23:16:43)
- 明智さんとAクラスではどっちが強いかな? -- 名無しさん (2014-08-23 18:45:13)
- アニメでナイス改変だなと思ったのは、降霊術と摩矢姫の冥王星との関連の有無を入れ替えた点。降霊術は冥王星が絡んだ割には穴だらけで、摩矢姫は素人が思いついたにしては完璧だったから違和感あった。 -- 名無しさん (2014-09-17 17:05:28)
- 九頭龍匠というかリュウの家系が全ての元凶というところがうまくまとまってていい作品だな。もし2部がつくられてたら1部は「リュウ編」といえるかも -- 名無しさん (2014-09-17 17:10:57)
- マガジン版コナンを目指したけどあまり上手くいかなかったよなぁ -- 名無しさん (2014-10-03 19:48:55)
- これアニメだと所々に2ちゃんねるのキャラが隠れていたな -- 名無しさん (2015-07-18 23:42:12)
- 最近最後まで読んでみたけど、後半のリュウのヒロイン度が異常に高いな……特に最終巻のリュウ -- 名無しさん (2015-08-19 13:23:15)
- ドラマ面白かったけどケルベロスの小物っぷりだけは観てられなかった -- 名無しさん (2015-09-25 15:12:18)
- そういえばこの漫画って金田一とストーリーはつながってるんだっけ? -- 名無しさん (2016-03-19 17:51:42)
- Aクラスの存在意義が微妙すぎた気がする。QクラスとAクラスで協力するところもあまりなかったし。あと、カズマがメインのエピソードがほとんどなく、大抵サポートにまわってるような…なんだろう、ドラえもんにおけるスネ夫的ポジションを連想する(大長編ではスネ夫は他4人に比べ活躍が少ない傾向にある) -- 名無しさん (2016-03-21 21:17:01)
- ↑というか、そもそもQクラスも金太郎と数馬の存在意義がほとんどない。メグの瞬間記憶も実態は佐木の焼き回し。つまり、学園モノである意味が(ry -- 名無しさん (2016-04-09 21:58:22)
- 神隠し村に登場する畔上さんが美人すぎる -- 名無しさん (2016-07-14 00:38:36)