ニナ・パープルトン

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ニナ・パープルトン - (2019/12/07 (土) 23:24:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/21(月) 02:35:52
更新日:2024/04/24 Wed 15:49:22
所要時間:約 5 分で読めます




1号機をよろしくお願いします…そして2号機を必ず取り戻して下さい。


機動戦士ガンダム0083』の登場人物。
CV:佐久間レイ

アナハイム社の社員で、ガンダム開発計画担当のエンジニアの一人。21歳。
キャラデザが老けて見えるが(年齢+10)がガンダムシリーズのお約束なので気にしない。
お相手のコウは年齢にピッタリの見た目と性格だが気にしない。
自分が関わったガンダムに尋常ではない思い入れがあり、最初はパイロットなどは二の次であり、『私のガンダムが!!』と叫ぶような非常識な発言も見せた。
しかし別に非道だったりマッドな人物というわけではなく、あくまでも思い入れが凄まじかっただけである。
実際、7話位まではコウばかりでなくニナの成長物語でもあるので、視聴者が気恥ずかしくなるような中をちょっとずつ近付いて行く二人を見て2828するのも『0083』の楽しみ方の一つである(意外に手の速いキースとかもね)。
……7話位までは。

後々考えると、こうした丁寧だったりエキセントリックな描写が最終的に視聴者からの印象を余計に悪くする形となってしまった……とも言えるのだが。

ガンダム試作1号機および2号機の重力下実働試験の現場指揮者としてアルビオンに搭乗し、トリントン基地に降り立ちコウ・ウラキと出会った。
2号機が強奪された後も、追撃任務に加わった1号機のサポートの為に艦に残る。

コウとは当初、自身の気の強さも祟ってか険悪であり、周囲とのトラブルも度々あったが、次第に戦士として成長していくコウを見守るうちに徐々に彼と親密になっていく。
モーラからの「彼はガンダムから降ろされたとしても、ジムに乗ってでもガトーと戦う事を選ぶ」という叱咤とコウとの対話を経て親密になっていった。
実は物語開始以前にアナベル・ガトーと交際していたという過去があったという設定が途中で付けられ、
コウとの仲が深まるにつれて、ガトーとコウの激突が彼女を苦しめることとなっていった。


アルビオン隊とデラーズ・フリートの最終決戦の最中、突如として1号機のコア・ファイターで艦を飛び出す。
向かった先は、ガトーが地球に落とそうとしているコロニーであった。
そしてコロニー内で対峙するコウとガトーを見つけ、持っていた銃を取り出す。
銃を向けた先は、敵であり明らかに悪人でもあるガトーではなく、なんとコウであった。この行動はコウと大半の視聴者に衝撃を与えた。
(小説版では『無抵抗のガトーを撃ち殺した罪悪感と後味の悪さをコウに与えたくなかった』という、凄く頑張ったフォローが入っている)

一応補足しておくと、彼女はガトーのコロニー落としに加担しようとしたわけではない。既にコロニーの最終軌道調整も終わってしまっていた。
ただ、連邦・アルビオンの両方の命令に背きつつ(彼女は連邦軍人ではないけど)、コロニー落としに関する攻防を無視しているということも事実である。
ガトーが生き残りノイエジールを操り続けた結果、連邦艦隊に更なる大被害が出たが、これも彼女にとってはそんなの知らないということである。
このためにコア・ファイターを無断使用した件もどう思っているかは……。
元恋人だからだとかそういう行動理念も頭では理解できるし、誤解しないように気を付けるべきだが、好印象を持つ視聴者はまずいないだろう。リアルっぽい?リアルでも嫌過ぎるよ。

そしてその後はコウを置いてガトーの後をついていくも、結局ガトーに気絶させられ、
ジオン軍の兵士によって戦闘区域から脱出させられ、号泣する。


ところが終戦後に何を思ったのか、罪状が消滅しオークリー基地に赴任したコウの前に現れ(最初後ろめたそうな表情で俯いたが)笑顔を見せた
いやまぁ、先に笑顔で手を振ったのはコウなので、それを返しただけではあるのだが……。

これらにより多くのファンの反感を買い、「自己中心的過ぎる」「終盤で主人公裏切って最後ヒロイン気取って笑顔を見せるなんて何様だ」等の批判や非難が殺到し『最低女』『尻軽』『悪女』『偽善者』などと罵られ、名字のパープル(紫)トン(豚)にちなんだ『紫豚』という蔑称と共に、ガンダム三大悪女の一角を担う存在となってしまった。
よほど不評であることが当時から伝わっていたのか、劇場版では最後のシーンは丸々カットされている。


ちなみにガトーの元恋人という設定は前述しているが監督が交代した後に唐突につけられたものであり、
1話で2号機に乗り込んで華麗に強奪しようとするガトーに『誰よ!?』とまで発言したり、後半に入るまで気にしていない……というか序盤にそもそもガトーの事自体知らないような描写がされている。
(小説版ではヘルメットで顔が見えなかったというフォローが入っているがこれも結構厳しい。仮にその場は分からなかったとしてもその後すぐにガトーだとバレているし。)
ついでに言うなら、後半の今西監督は重度のジオン信奉者であり、ジオンを美化し連邦を卑下する傾向があるので監督交代による急な設定と路線変更の煽りを最も食らってしまったと言わざるを得ない部分も大きい。

実際、スタッフの中には矛盾を指摘する人間も居たし、何よりも中の人が「序盤にガトー見てるのに?」と疑問符だらけになったらしい。
重ね重ね、最後のアレだけでウザカワおばさんという評価を地に落としたと言ってもいいのである。

また、ガンダム開発計画に関わっているだけあって、
エンジニアとしては確かな知識と腕があったと思われ、感情面を抜きに考えれば彼女の存在が不要だったというわけではない。(一応はヒロインだし)

REBELLIONでは無理を押してガトーと戦う事に拘り続けるコウを心配するあまり、「ガンダムから降ろせば彼を守ることが出来るのではないか」と考えたりと、
やはり多少フォローが入っている。
しかし途中で全部はフォローしきれるものではないと判断したのかは不明だが、原作を踏襲したムーブを見せたり、
二人の愛する男が殺し合うための機体をあえて自らの手で整備したがる(そして実際に手を加えた)など、色々な意味でかなりアレな面を見せつけたりもしている。
他にも盛大なつっこみどころがあるシーンがいくつもあったため、毎回ストーリーや設定は難ありと言われる作者の評価の一つに加わってしまった感がある。



<他媒体での活躍>
原作で最大の問題点とされたビッチな所はほとんどなく、自己中過ぎるところもそこまでは出ていない。
ただ、ガンダムとか機体愛が凄まじいことは割と多い。


◇第~次大戦シリーズ
SFC版第3次より登場しメカニックとして頻繁に会話に参加する。
ガトーの元恋人設定は健在であるが、既に二ナはガトーを振り切ってコウの恋人である事を強調し
ガトー・コウ・二ナの三者が立ち会っても修羅場にならず、むしろ
ガトーが「ウラキ少尉を頼む」と二ナに託す場面があったりするなどドロドロ下場面は無い。
まぁこのシリーズのガトーは原作と違ってプレイヤー部隊に協力的な部分も多かったので…。


スーパーロボット大戦A
テツジンの中にあった多くのゲキ・ガンガーグッズに唖然となる。
ニナ「ゲキ・ガンガーざぶとん…」
この時、ウリバタケやプロから「機械をいじりすぎてどうかしちまったんじゃないのか」だの
「ガンダムガンダム言ってる時点でどうかしているとも思う」だの言われる始末。

スーパーロボット大戦IMPACT
キョウスケアルトアイゼンをノリノリで強化改造する。
OGシリーズでのアルトアイゼン・リーゼは「奇跡のバランス」「操縦者がキョウスケだから成り立つ」
と言われる危なっかしい尖った評価を下される機体になっているが
こちらでは別にそんな評はなく、単純にアナハイムと二ナによる純粋な強化型となっている。

◇ACE2
インターミッション画面で主人公にいろいろ教えてくれたり情報提供をしてくれる親切なお姉さんである。
しかもフルボイス

第2次スーパーロボット大戦α
ドクーガとの交戦中、ガンダムそっくりのドスハードを見て…
コウ「もしや、ガンダ……」
ニナ「やめて、コウ!お願いだからそれだけは言わないで!」
うん、気持ちは分かるが落ち着け。

◇SDガンダム外伝 聖機兵物語
主人公・騎士ガンダムGP01の所属する『ダバード王国』の女王ニナとして登場。
原作以上にガンダムに囲まれてウハウハ……ということは一切なく、敵方であるネオジオン族との戦いにおいて陣頭指揮を執る誇り高く勇敢な君主として活躍。
一時はダバードを占領されて国外に落ち延びる憂き目に遭うも、騎士アムロ率いるラクロア王国騎士団やキングガンダムⅡ世率いるブリティス円卓騎士団の援軍、そしてスペリオルドラゴンの助力を受けて見事祖国を奪還する。
(本人の活躍シーンがあんまりないのは気にしてはいけない。指揮官だし)
このため原作でのニナを知るファンからは「綺麗なニナ、もといニナ様」「俺の知ってる紫豚と違う」「誰だお前」と絶賛(?)された。
ただしボンボン漫画版ではワガママなダメ女王に改変されてしまった。そっちの方がニナらしいとか言わない
ちなみにコウはニナ女王の婚約者・アルビオン国の王子として出演。本人は空気だがニナとはラブラブらしい。よかったね。
え、ガトー? ただの名前付きモブ敵ですが何か?


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