剣鉄也

登録日:2012/07/11 Wed 16:17:15
更新日:2024/04/15 Mon 19:42:55
所要時間:約 26 分で読めます





こちら鉄也だ!

グレートブースターを発射してくれ!


剣鉄也(つるぎ てつや)は、永井豪原作のアニメ作品『グレートマジンガー』の主人公。
社会的現象となると共に、人気絶頂のままに放送を終えたロボットアニメの大金字塔『マジンガーZ』に続く、
シリーズ第2作目の主人公として颯爽とデビューを飾った「戦闘のプロ」である。

前作主人公の兜甲児が、当初は等身大の視聴者の子供達が共感できる主人公を目指して設定が作られていたのに対して*1
鉄也は幼い頃からグレートマジンガーのパイロットとなるべく振るいに掛けられ、
パイロットに選ばれてからも厳しい訓練を受けてきた、一切の妥協のない「戦闘のプロ」として生み出された。

このため、年齢や体格は勿論、顔つきも甲児より遥かに大人びたデザインとなり、
性格的にも人情派の江戸っ子気質の甲児に対して、硬派でプライドが高く攻撃的なキャラクターとして設定された。

TVに先駆けてのデビューは映画『マジンガーZ対暗黒大将軍』で、
同作のクライマックスにて絶体絶命のピンチに陥った兜甲児とマジンガーZを颯爽と現れて救う役回りで登場。
マジンガーZの苦戦が嘘のような圧倒的な強さで次々と戦闘獣を駆逐する姿により、子供達にニューヒーローの誕生を強く知らしめた。

このシチュエーションは後にTV版『マジンガーZ』の最終話でも再現されたが、
こちらではマジンガーZと甲児が完全に無力な存在として描かれているので、よりグレートと鉄也の強さが際立つ演出になっている。
(企画段階では彼とジュンには配下の軍団が組織されており、『スクランブルナイツ』という名が設定されていた。没になった理由は永井豪自身も覚えていないらしい)

これにより、新たなマジンガーに対する期待と興味も最高潮に達する中、ついに『グレートマジンガー』本放送が始まるのであった。


追記・修正お願いします。



この項目が面白かったなら……\ファイヤー・オン!/


??「こちら鉄也だ!」
??「どうしてこうなったのか教えてくれ!」










……さて、以上が剣鉄也と『グレートマジンガー』の成り立ちである。

が、本サイトにおける『グレートマジンガー』の項目にも書いてある通り、
制作サイドの思惑通りには鉄也と『グレートマジンガー』は前作に比肩するような人気を獲得する事ができなかったのである。
番組としての『グレートマジンガー』の情報はリンク先を参照していただくとして、ここでは剣鉄也を中心とした情報を記述していく。


アニメ版

CV:野田圭一

スパロボでの発言から、ファンからは「戦闘のプロ」の二つ名で知られる(ただしTV版時点では、戦闘のプロを自称した事はそんなに多くはない。全く言っていないわけではないが)。
孤児院で暮らす孤児であったが、来たるべき日を見据えグレートマジンガーのパイロットを探していた兜剣造に見出され、幼なじみの炎ジュンと共に鍛え上げられる。
初期設定は上記の通りだが、後に不評のためデザインが丸くなり、年齢設定が引き下げられた(※22歳→18歳)。
下げたら下げたで老け顔と言われるようになったのはご愛嬌。(『スーパーロボット大戦MX』ではこの事がネタにされていた)

パイロットに専念するために学校に通えなかった前作ヒロインの弓さやかとは違い、意外な事に中等・高等教育はきちんと受けていた模様で、年齢が引き下げられた後も「少なくとも中学校は卒業済み」とされていた。

が、幼少期から、学校から帰ると否応なく戦闘訓練を受けさせられるという生活が続いたために、
同年代に比べてあまり学生時代の思い出がないのがコンプレックスとなっている(鉄也自ら、シローに対してその事を打ち明けている)。

また、戦闘関連の教育や訓練を受けていた反面、どうやら他者への配慮や礼節といったコミュニケーション関連の教育は殆ど受けてこなかった様で、
これが災いしてか、同期のジュンに比べて目上の人間に対しても高圧的で失礼な言動や態度に出る事も少なくなく、
劇場版では同じスーパーロボット乗りであるゲッターチームにも、仲間意識どころか対抗意識ばかりが先走る事になってしまっていた。


小学生時代、友達がカナリアを飼っていたのに対抗して「男らしい」という理由で鷹を飼ったことがあったが、
その鷹が友達を襲い失明させてしまうというDQNエピソードがある事からもわかるように、子供の頃からプライドが高く負けず嫌いであったらしい。
(勿論本人はこの事をひどく気にしており、後悔と自責の念で深いトラウマになっている。失明させたのだから、相応の責任を感じるのは当然だが)

「戦闘のプロ」の割に給料制ではなく、月1000円の小遣い制である事も後世からネタにされており*2
これは驚くべき事に毎日のお菓子代に消えているという。実は大の甘党なのだ。

甲児の設定を踏襲して彼も愛用のバイクがあったが、そのバイクは良くも悪くもデザインが盛り過ぎでロケットパンチまで搭載してあるというワケのわからない代物で、現在では省みられる事もない。

ジュンとは公私を共にするパートナーだが、恋人と言うより兄妹のような関係。
シローに対しては実の弟同然に思っており、良き兄貴分として接していた。
ボスとは初めは対立(ボスがつっかかる側だったが)したものの、次第に打ち解けて、カレーの大食い競争に燃える仲にまでなった。

単にツンツンしているだけの男ではなく、基本的には冷静かつ思いやりもある性格なのだが、指導者である剣造に対しては愛憎入り交じる複雑な感情を抱いていた。
剣造とシローの血縁関係に密かに気づくなどの勘の鋭さも見せる一方、実の両親に捨てられた事から、剣造を密かに父親として慕い、その光景に憧憬を抱いていた。
その情景は終盤にて最悪な形で暴走してしまう事になる。

剣造の実子である甲児がマジンガーZのパイロットとして復帰してからは、戦いの中で築き上げた『家族』関係を甲児に壊されると、
異常なまでに怯えるようになり、夢で冷や汗をダラダラ流し、うわ言を呟きながら大いにうなされるほどに恐怖心を抱いている。

それゆえ、剣造の本当の息子である甲児、ひいては自らが持てなかった『本当の家族の温かさ』への思慕が織りなす憎しみと嫉妬により、
見るに耐えないほどのスタンドプレーに走るようになってしまい、連携訓練はおろか作戦会議においてすらも、
自分が甲児よりも優れた存在である事を証明しようと、何かと彼に挑発的態度を繰り返すようになる。

そして遂には、ミケーネの本拠地を突き止める為の重大な作戦(立案したのは甲児)までも無視して、強引に戦闘獣を撃破してしまい、
遂にジュンまでが叱責するのだが、それでも鉄也は一向に改心しようとしなかった。

その結果、鉄也と甲児が対立し合っている情報を掴んだ地獄大元帥が、
総力を挙げて光子力研究所に先制攻撃を仕掛ける事態となり、ミケーネの本拠地を突き止められなかった事は完全に人類側の後手に回ってしまう事になる。

剣造に諭されて自らの過ちに気付いた鉄也だったが、出撃直後に戦闘獣バルカニアによってコックピット付近を攻撃されてしまい、
甲児のマジンガーZと分散させられてしまった鉄也のグレートマジンガーはボロボロに痛めつけられ、
それを救う為に剣造が科学要塞研究所と共に犠牲になってしまう等、主人公であるにもかかわらず最大のピンチを招いてしまった。

その後は主人公にもかかわらず、最終決戦を前に戦線離脱。
父の死を胸に、復帰直後のブランクを脱した甲児とマジンガーZが孤軍奮闘をする羽目……どころか将軍クラスにも無双をかます大活躍をしてしまう。
最終的には、追い詰められたデモニカin地獄大元帥にトドメを刺す場面で合流したものの、曾ての映画&『Z』最終回とは真逆の立ち位置となってしまった。

そういう事からも、鉄也はキャラの位置付け的にシン・アスカ孫悟飯に先駆けて、
『番組主人公の地位を前主人公に追われた』初の例となった……という手厳しい意見も。

そんな理由もあってか、甲児に対する呼び名はTV版では「甲児くん」とやや他人行儀。
ちなみに甲児からも「鉄也くん」と呼ばれている(たまに呼び捨て)。「鉄也さん」と呼ぶのはスパロボや逆輸入したOVA、小説など限定だったりする。
なお、年齢変更されているため、実は『グレートマジンガー』時点で甲児と鉄也は同い年だったりするのでどの呼び方でも年齢上の関係性の問題はなかったりする。
スパロボ時空の場合は、鉄也が22歳もしくは甲児が『マジンガーZ』時の16歳という設定の場合が多いため「鉄也さん」とさん付けになったと思われる。

しかし、剣造の自らの命を賭した行動の中で剣造の自分への思いを知り、甲児と共にミケーネ帝国をついに打倒。
以降の映画版ではスパロボでもお馴染みの義兄弟的な関係を築いている。
TV版最終話では医務室のベットに横たわっての退場で、華々しいデビューとは裏腹の物寂しい結末であった。

また、上記以外にもグレートの新技会得に向けてブルー○・リー風の黄色いジャージを着て練習したり、
海パン姿で意気揚々とバギーの運転に挑むなど、お茶目な部分も多い(ジャージは時事ネタ)。

私服のトレードマークは紫色のマフラー。

第44話からは次回予告を担当しているが『グレートマジンガー』の放映話数は全56話である。

ここからは他メディアでの「戦闘のプロ」の活躍を見ていこう。


劇場版マジンガーシリーズ

初登場作である『マジンガーZ対暗黒大将軍』のみ、
当時鉄也役に内定していたTV版『デビルマン』で不動明を演じた田中亮一が演じた(※なお、野田圭一は戦闘獣ダンテを演じた)。
正式決定後はTV版と同じく野田圭一が鉄也役。

グレートマジンガー対ゲッターロボ』では共演したゲッターチームに手柄争いという名の喧嘩をふっかける、流石の「戦闘のプロ」クオリティを発揮。

グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』『グレンダイザー グレートマジンガー ゲッターロボG 決戦!大海獣』にも登場。
『決戦!大海獣』では久々に甲児やボスと再会。デューク・フリード(宇門大介)とは初対面で、彼のことは大介君と呼ぶ。上記TV版最終回へのスタッフの引け目があったのかは定かではないが、既に放映が終了した作品の主人公であるにもかかわらず、ロボット軍団結成後ドラゴノザウルスと最初に会敵する役回りを得たり、ボスボロットを救うため単身ドラゴノザウルス体内へ突入する(この場面では自身の専用BGMである「鉄也のテーマ」がかかるという厚待遇)、ドラゴノザウルスへのトドメとなった重油タンクを飲み込ませてから腹部を集中攻撃する作戦を立案するなど、看板番組放映中のデューク&グレンダイザーを食う程の活躍を見せた。


小説『スーパーロボット大戦』(※ゲームのスパロボとは別物)

『UFOロボ グレンダイザー』終了後の時系列で展開される物語。
甲児との確執も解消済みなので普通に仲が良いが、甲児は鉄也の戦闘のプロ意識による口煩さにはやや辟易してる模様。
さやかからは「心配しているからこそ厳しく接している」とフォローされた。

異世界には博士達がいないので、スーパーロボット軍団全体のリーダー格となっている。
後半、黒幕が闇の帝王と知った事で全ての因縁に決着をつけるべく一騎打ちを挑むが、結果は鉄也自身が納得できない無惨なものだった(闇の帝王にとって)。

終盤、ゴッドマジンガーとデビルマジンガーの決戦においては、
ゴッドマジンガーの全てのエネルギーを敢えてデビルに吸収させて自己崩壊を図ろうとする甲児の意図を察してか、
満身創痍のグレートと共に立ち上がり、グレートのエネルギーをデビルに吸収させ、
結果2つのマジンガーのエネルギーを吸収してキャパシティを越えたデビルマジンガーは自己崩壊した。

つまり地味ながら、鉄也がいなかったらデビルマジンガーは倒せなかったかもしれない。
どっかで似たような話があった気もするがこっちの方がずっと先である。


漫画版

永井豪の原作(コミカライズ)では、アニメとは違い主人公として優遇されており、性格も丸い。
そして一番重要な点として、甲児に嫉妬もしない。

『グレンダイザー』にも一度だけ登場したが、敵に操られるという何とも言えない扱い。
……まぁ、この時は甲児も操られてたので別に鉄也だけ扱いが悪かったわけではない。
しかし、このゲスト出演のキモはトリプルマジンガー勢揃いなので立派に役目は果たしたと言える。

桜田吾作版では常に明るくギャグもやるが、行動の端々に「戦闘のプロ」としての冷酷さをにじませ、
TV版以上に孤児としてのコンプレックスが大きい。そのコンプレックスが爆発した時……

「俺が今まで必死にやってきたのは、俺がこの世に存在する事をわかってほしかった……」
「愛されなくてもいい、俺がいる事を理解してほしかったんだ……」
「甲児が帰ってきた今となっては、俺に残された唯一の道は……より優れた戦闘で認めてもらうしかないんだ!」


漫画版(グレート以降)

関連作最大の異色作『マジンサーガ』では職業軍人で、甲児を特訓と称していびりまくる鬼の上官。
パイロットですらなく、マジンガーZが万能の存在ゆえにグレートは影も形もない。

『Zマジンガー』では日本の職業軍人で、Zマジンガーのパワーアップ装備であるZスクランダーのパイロット。
こちらは打って変わって人当たりの良い兄貴分だが、印象は薄い。

本作では炎ジュンとは正式に恋人同士となっており、
後述する『INFINITY』でもくっついていたりと、豪ちゃんの中ではカップルにしていい感覚だったのかもしれない。

スーパー永井大戦こと『バイオレンスジャック』にも登場するが、
ジム・マジンガ(マジンガーZの擬人化)と共に『鉄の城編』の主役を務めた甲児と違い出てきてすぐ死ぬ。
後述する評価を見る限り、当時甲児ほど思い入れがなかったのかもしれない。


マジンカイザー

CV:家中宏

同シリーズでは、所属が光子力研究所になっているだけで基本情報は同じ。
ただし性格は原作版に近くなっており、孤児ではあるのかもしれないが東映版のように存在が秘匿されていたとかでもないので、甲児の良き兄貴分として良好な関係を築いている。
甲児の呼び名はTV版と異なり「兜」で、人類の守護者たるダブルマジンガーのパートナーとして、お小言を言いつつも自らも甲児に全幅の信頼を寄せている。
永井漫画版と並ぶ、数少ない最初から甲児に好感を持ち友情を持っている鉄也である。

津島直人のコミカライズでは、カイザーを乗りこなせない甲児に厳しく接する一方で、甲児が復帰するまで半壊状態のグレートで無数の機械獣軍団を迎え撃ち、
また人前では「兜」と言いながらも内心では常に「甲児君」と呼び続けていた事からツンデレとも真ヒロインとも呼ばれるように。

「カイザーと甲児君を守り抜く! それがオレのちっぽけなプライドだ!!」

この頃からスパロボでの扱いも良くなり、α外伝では実質主人公格の1人として扱われている(ただしα外伝の鉄也は東映版)。
またOVAカイザーがスパロボ出演する際には、OVAではあくまで脇役にすぎない鉄也及び強化型グレートも主役級の扱い*3が徹底されている。


真マジンガー 衝撃! Z編

CV:粟野史浩

通称ブレード(笑)。なんと甲児の叔父である。
……どうしてこうなった。
25話にてシルエットだけ登場。ピグマン子爵を斬り刻んだ。
続編があれば、原作通りにグレートマジンガーを操る戦士になるかもしれない。

なお声優の粟野氏は真マジンガーの2年前に公開された今川監督の映画『鉄人28号 白昼の残月』で「ショウタロウ」というオリジナルキャラクターを演じているのだが、
  • 鉄人を製作した主人公の父親である金田博士の養子として育てられ、鉄人の正規操縦者としての訓練を受けていた。
  • 正太郎の兄貴分として良好な関係を築くも、博士の実子であり、現在鉄人を所有している正太郎に対しては複雑な感情を抱いている。
と各種メディアの剣鉄也を髣髴とさせる設定や描写が散見される。その為本作での鉄也役はショウタロウを踏まえたキャスティングではないかと推測するファンもいる。

氏の本業はあくまでも俳優なのだが、スパロボシリーズにおいても真マジンガー版鉄也の声優は粟野氏が担当している。


真マジンガーZEROvs暗黒大将軍

桜田吾作版とカイザー版を混ぜ合わせたような好戦的な性格で、チェンゲの竜馬やSKLの地獄公務員に近いキャラクター。
今度は兜剣造のクローンという、衝撃的な設定で登場している。
マジンガーZの窮地を救うために、訓練未消化の状態で出撃。
スパロボの名台詞を次々放ちながらミケーネの戦闘獣を蹴散らすが……。

数多くの平行世界(下記参照)でいつもいつも甲児にしつこくみみっちく絡んで不幸自慢していたらしい。
しかし「最後には必ず並び立つ」とも語られており、マジンガーZEROの内部で対面した両者は、まさしくダブルマジンガーの呼び名に相応しい相棒であった。
ZEROからは「紛い物」として散々にこき下ろされているが、「マジンガーZを超えるためのマジンガー」であるグレートは、
Z最強論の極北であるZEROにとってある意味最大のカウンターであり、常にZEROの前に立ちはだかり出し抜いている。
人類側の反抗の象徴として描かれているキャラクターであり、実は数ある作品群の中でも、扱いはトップクラスに良い。


劇場版 マジンガーZ / INFINITY


アニメシリーズの続編(Dr.ヘルやミケーネ帝国を打倒してから10年後)という世界観の本作でも登場している。
パイロットをやめ研究者としての道を選んだ甲児に対し、統合軍にグレートマジンガーパイロットとして転属、軍人として多忙な日々を送っている。
『グレートマジンガー』最終回で再起不能レベルの負傷をしていたこともあり、完全復帰に喜んだファンも多かった。

ジュンと結婚しており、ジュンのお腹の中には鉄也との子がいるのだとか……。

ちなみに前日談漫画『インターバルピース』では喫煙者*4であり、年々タバコを吸える場所が減っていることを愚痴っていた。
体が資本なのに昼食がきつねうどんといなり寿司で満足、白髪を見つけて落ち込むなど順調におっさん化が進んでいる模様。
ジュンへの告白のヘタレっぷりはギャップもありなかなかシュール。

なお、甲児からは「鉄也」と呼び捨て&タメ口になっている。鉄也から甲児も同じく呼び捨て。
『インターバルピース』最終回曰く、東映版準拠のため甲児からは「鉄也くん」と呼ばれていたが、
戦闘中に君付けがまどろっこしくなった甲児がいつからか呼び捨てするようになり、鉄也も指摘する間を逃してるうちに定着した。
今作では年齢設定変更が適用されているため同い年なので、今作の呼び捨ては確執ではなく親愛ゆえとなっている。


ゲーム『スーパーロボット大戦』シリーズ(※以下スパロボ)

スパロボにおいても彼の扱いは相変わらずだった。
少々長くなるが、以下をご覧頂きたい。スパロボと剣鉄也の歴史である。

ウィンキーソフト系シリーズ

  • 『第2次』
なんとグレートのみが甲児のマジンガーZの後継機として参戦。いきなりおかしな扱いである。
(なお、移植版の『第2次G』ではちゃんと登場。「本当は来るはずじゃなかったんだが」というメタ台詞が話題になった)

  • 『第3次』
今作から本格参戦。しかし甲児共々宇宙の適応が悪いという欠点を持っていたため、
「グレートはマリアが乗るもの」という時代が幕を開けた。この傾向は後々まで深く影を落とす事になる。
一方その頃、色々な意味で縁の深いゲッターチームの流竜馬は対ボスキラーとして輝かしい活躍をしていた。そしてその役目は以降の作品でもずっと変わらなかった。
初登場時、甲児から「前回来なかったせいで俺が文句言われた」と愚痴られた。

  • 『EX』
マサキの章14話「カークスの野望」にてグレートが颯爽と登場する。マリアを乗せて。
なんと、この時鉄也は負傷していて戦闘できないのであった……合掌。
その後、無事に自軍に参加した後は乗り換えることが可能だが、
マリアが「熱血」「幸運」(この頃の幸運は資金だけでなく経験値も2倍だった)持ちであるためそのまま続投させてしまうプレイヤーの方が多かった。
その上リューネの章「めぐりあい」ルートでは甲児がグレートに乗ってくる始末……。

  • 『第4次』『第4次G』
マリア弱体化、「加速」獲得、グレート強化、原作再現が多少されるようになったという4つの理由から、
剣鉄也はスパロボにおける最初の春を迎える。しかしその春も長くは続かなかった。
そもそも初登場シナリオでグレートがブロッケン伯爵に奪われており、鉄也はというとビューナスAに相乗りしていた。

  • 『F』
出番は完結編からなのでナシ。

  • 『F完結編』
スーパー系主人公専用シナリオ「絆」で登場。
甲児の危機に颯爽とデモムービー付きで現れ、Dr.ヘルの軍勢を物ともせずフルボッコにしていくという鮮烈なデビューを飾る。

以降、地上では無類の強さを発揮するも、戦場が宇宙に変わる頃には前線からひっそりと姿を消す。
時はスーパーロボット大戦というタイトルにもかかわらずスーパーロボット冬の時代
スーパー系パイロットが生き残るためにはせめて宇宙適応Aが必要だった。グレートはちゃんと宇宙適応Aだったのに……。

さらに彼はここで2つの哀しみを抱えた。Fで出番がなかったのにこの有様なのだ。

1.リアルロボット偏重の時代、グルンガストよりヒュッケバインの方が人気のためみんなリアル系主人公を選ぶ。
すると、彼が輝かしい活躍をする上記のシナリオを通る機会がなく、いつの間にか自軍にいるという事になってしまう。

しかも上記の「絆」と対をなすリアル系主人公専用シナリオではかの最強の一角・νガンダムの加入や、
チートスペックで有名なウイングゼロカスタム入手に必要なトロワの説得イベントがあるなど明らかに分が悪かった。
(一応、スーパー系でも後のシナリオでトロワの説得自体は可能だが)

2.兜甲児にマジンカイザーor強化型マジンガーZという救済措置が与えられたにもかかわらず、
上記の宇宙適応のせいでほとんど使われないまま倉庫送りになった。
特にカイザーは、グレートのほぼ上位互換、最強のマジンガーという触れ込みで登場したにもかかわらず、である。

しかもこの時の鉄也は、パイロット能力も甲児とほとんど差がないどころか精神コマンド「覚醒」の有無で劣勢であり(優位な点としては「努力」を覚えている程度)、
その上戦闘中顔グラが変化しないという点でも甲児に及ばなかった。


αシリーズ

  • 『α』
スパロボも新時代に突入し、マジンガーZ敗北に対して助けに入るなどのより忠実な原作再現が実現。
また、甲児に比べて射撃値が高くパラメーターの差別化が図られ、待遇が改善された……かと思いきや、またしても甲児との扱いの差に泣く事になる。

特に本作では、隠しユニットとはいえマジンカイザー以上のチートユニット・強化型マジンガーZと、
1ターンの間ダメージが1.5倍(クリティカルは別腹)というチート精神コマンド「激闘」が甲児に与えられたのに、鉄也には何もない有様だった。しかし……。

  • 『α外伝』
ついに剣鉄也が生命を燃やす時がやって来る!
長き冬の時代を終え、彼は……彼はなんと、明確な主人公キャラが存在しないα外伝において、

事実上の主人公と言って差し支えないほどの好待遇を受けたのである!

今までにないほど優遇されたステータスは、兜甲児はおろか遥か雲の上の存在だった流竜馬を凌ぐほどの強さを秘めていた。
さらに相棒グレートもカイザーや強化型Zと活躍できる話数の面で差別化され、最終面まで戦える性能を得た。
武器の攻撃力が個別ではなく全体改造になったおかげで気兼ねなく攻撃力を改造したグレートブースターが撃てるようになったのも利点。
そしてライバルの暗黒大将軍に至っては、未来世界における大ボスの一人となった。

言うまでもなくこれらは今まででは考えられなかった破格の待遇である。
それに加え、第4話以降ほぼ全話を通じて使用可能な上に、未来世界では当初鉄也視点で話が進むため話の中心人物となるなど鉄也フィーバーは止まらない。

そしてさらに話の面でも彼はプレイヤーを魅せた。

前作にてジュンとたった2人で日本を防衛しなければいけなかった背景をベースに、
今までスポットが当てられなかった彼の精神面の弱さに目を向けたストーリーを展開。
彼の兜甲児への嫉妬・自らの出自へのコンプレックス・自らの強い正義感・厳しさ・プライドなどがせめぎ合い空回りしていく様を時間をかけて描いた。

そして、その過程で彼はどんどん部隊の中で孤立していき、
さらには自分を気遣ってくれる甲児すら敵視し始め、挙げ句仲間の命すら危険に晒すに至り、そのまま堕ちる所まで堕ちてしまう。

だが、そこから甲児の文字通り生命を賭した説得により這い上がり、
後にラスボスに対して「仲間の絆」を語るまでに成長するのである(この辺りはサルファで彼が鍛え上げたトウマにも通ずる部分である)。

最早王道とも言えるストーリー展開ではあるものの、
今までニヒルな面しか強調されなかった彼の人間味溢れる一面を描き、さらにそれをストーリーの中心に据えた点は今もなお評価が高い。
そしてこれを機に、剣鉄也のスパロボでの扱いは目に見えて良くなっていくのであった。
(同じような境遇のを見るに、鉄也もスタッフが扱い方を覚えるまでが難しいキャラクターだったのかもしれない)

  • 『第2次α』
α外伝での精神的な成長があってか、αナンバーズの中でも一家言を持つ主要キャラクターとなる。
特にニルファにて参戦した鋼鉄ジーグこと司馬宙に対しては同じダイナミックプロの出自などもあってか、陰に日向にサポートする。

彼の宿敵である闇の帝王がシャアEI-01パスダーと並んで版権最終ボス格として登場し、
彼自身もミケーネ帝国へのダメージ増の能力を持つなど、昔とは打って変わってすごい待遇になっている。

  • 『第3次α』
ミケーネは滅んだものの、鋼鉄ジーグの邪魔大王国が健在なため、ジーグと協力してこれを叩く。
さすがにもうやる事をやり尽くしちゃったので性能は周りと較べても地味だが、ここにきて甲児との合体攻撃が2つも追加。
これにより真ゲッターとマジンカイザーではなくドラゴンとZを使ってプレイをする際に重要な役割になるなど、実に味な調整をされる。
もちろん、単独で使っても強い。
これまで1発限りだったグレートブースターが3発撃てるようになったのもうれしい。

さらに主人公の一人、トウマ編においては主人公トウマのコーチ役として登場。獅子王凱や司馬宙と共に彼を鍛え上げる。
また、α外伝での経験があったからこそなのか、増長し道を外しかけたものの再び戦う意味を見つけて帰ってきたトウマが自分の非を素直に認めた際には、
いつもの鬼コーチぶりはどこへやら、ただ一言「よし…行くぞ!」とだけ声をかけ共に戦った。

幾度の戦いを越え心身ともに成長した彼は「偉大な勇者」の名に恥じない活躍を見せ、αシリーズを締めくくった。


その他、単発作品


  • 『64』
比較的早いタイミングで自軍に参入し、戦力として貢献してくれるが、
実はそれはスポット参戦であり、本格的な参入はもっと後になってから。
しかも、合体攻撃などの都合でやはり他のパイロットにグレートを奪われるケースも。

しかし、本作にはそんな事よりも遥かに深刻な問題点が存在する。
スーパーロボット冬の時代、いやそれよりも酷い超能力もない凶悪なMAP兵器もないまして多人数乗りでもないスーパーロボット冬の時代が到来したのだ。
「グレートはマリアが乗るもの」再びである。

おまけにこのゲームでは改造段階の違いによって性能に雲泥の差が出るため、改造すればグレートよりも改造段階の多いマジンガーZの方が圧倒的に強くなる始末。
こうして避けてなぎ倒すを実現したマジンガーZが誕生し、その煽りを受けてグレートが倉庫送りになっていった。

  • 『IMPACT』
今作はマジンガー勢が援護の起点になりつつ統率援護攻撃を行うことができるため、序盤から大活躍。
鉄也に関しても統率と援護攻撃をデフォルトで覚えるためボスキラーとして活躍が見込める。

特に主人公であるキョウスケとはコンビを組む事が多く、彼らのコンビネーションで撤退するボス共のHPを根こそぎ奪い尽くしたプレイヤーも多い事だろう。
第一部序盤で甲児&さやかか鉄也&ジュンのどちらかを宇宙に送ることになるが、上記の事もあって大抵鉄也が地上に残ることになる。

というか、鉄也が地上に残らないと量産型グレートが手に入らないので隠しユニット的な意味でも重要*5

鉄壁を覚えないため、鉄壁必中コンボこそできないものの元々グレートが硬い上にHP50%以下で装甲の増える特殊技能「頑固一徹」があるため中々沈まない。
ここでも中々に優遇されている事が分かる。

  • 『MX』
量産型の登場で桜田吾作版のイベントが再現されたり、合体攻撃は少ないものの基本能力の高いブラック・グレートが登場するなどネタに事欠かない。
さらには原作アニメではなく、劇場版シリーズの再現がゲッター共々行われるなど他のスパロボと較べて変化球的な優遇を受けた作品と言える。
しかし、銀河に「オッサン」呼ばわりされてショックを受ける姿は痛々しい。マジ痛々しい。

  • 『Z』
原作終了後の設定で登場し、兜剣造も原作通りに死去した設定になっている。
ミケーネ帝国との決戦後(合流時の様子から、甲児はデュークと出会ってベガ星連合軍との戦いに、鉄也はゲッターチームの援護に回り…とそれぞれが新たな戦場に向かったので和解する暇もなかった模様)は恐竜帝国と戦っていたが、
恐竜帝国との決着戦にて原作通り武蔵が戦死してしまい、それに竜馬達以上に責任を感じて姿を消していた。

合流までの間は山篭りの修行をしていたらしく、その際に不動と出会い意気投合しているらしい。
光子力研究所が百鬼帝国に乗っ取られた後、突如グレートブースターを装備した状態のグレートと共に駆けつけ、
味方側の総攻撃でもピンポイントを貫かなければ破れないと言われた光子力バリアを破る形で突撃し、現状打破に貢献している(突貫時に「あれじゃパイロットはタダじゃすまない」と言われていたが、特に何の問題もなくグレート共々ピンピンしていた……化け物か)。

この後、真の意味で甲児と和解を果たす事になった。
ZEUTHへの参加後、過去の自分と同じく特定の他者への嫉妬心を心に燻らせているシリウスの心境に気付き忠告をしているが、
その甲斐も無く、結局シリウスは終盤にて堕天翅側についてしまう事になった。

第2次Z以降は『真マジンガー』が入れ替わりで参戦したため亡霊としての登場のみ。

  • 『NEO』
原作終了後の設定となっており、物語の序盤で甲児達日本の防衛戦力がことごとく異世界アースティアに転移してしまった為、
ミケーネ帝国との最終決戦で負った負傷の後遺症を圧して機械化帝国と戦っていた。機械化帝国の幹部である電気王とはライバル関係になっている。
物語の中盤で極楽小学校のダンケッツ及びダイテイオーと共に地球へと帰還した自軍に合流するも、これまでの無理が祟ってついに倒れてしまうが、
アースティアから共に地球へやってきたイズミの回復魔法で無事に復活する。
TV版設定での参戦は現時点では本作が最後となっている*6

  • 『V』
スパロボL以降、衝撃Z編やSKLの単独出演が増加したためオファーがかからず、
ソシャゲ以外で参戦の機会がなくなってきていたのだが、衝撃Z編で設定だけ存在したグレートマジンガーを引っさげて久々の参戦。
誰が呼んだか剣鉄也(スパロボオリジナル)
また、新たな専用機「マジンエンペラーG」も与えられ、久々の参戦を祝したように優遇されている。

衝撃Z編の設定なので甲児とは兄弟分ならぬ叔父と甥の関係。また姉夫婦こと剣造・つばさも健在なので家庭環境にも恵まれており、
とどめにはラスボスに対して「勝手に俺の生き方を決めるなよ。俺だって戦いが終われば、可愛い彼女を見つけるかもしれないぜ」とジョーク(?)を放ち、ラスボスを絶句させる。
なお衝撃Z編に炎ジュンは登場していないため、出典が同作である『V』にも登場しない。

声優は衝撃Z編同様の粟野史浩氏。本業が俳優なのでスパロボは当然初参戦であるが、グレート&エンペラーGの必殺技も叫びまくる。
中にはZERO由来の「全滅タイムの始まりだ!」や、野田版を彷彿とさせる「必殺パワー!」「命を燃やす時が来た!」なども存在する。

また、中断メッセージでは戦闘のプロの呼称について触れたり、「自分がしばらく参戦してない間にスパロボも色々仕様が増えた」とメタ的なセリフを言ったりも。

ちなみに、戦闘台詞で「チリ一つ残らず消滅させてやる!」とどこぞの冥王のような台詞を言っていたが、
上述したように『INFINITY』では実際にその冥王と同じ声になっていたりする。

  • 『X』
引き続きオリ…もとい、真マジンガー版設定で登場。
今作の初登場ステージは東映版「マジンガーZ対暗黒大将軍」を模しており、オリジナルDVEも存在する力の入れよう。
また、今作はZEROが別の機体として存在するため、甲児とも敵対することはなく当初から良好な関係を維持している。

マジンエンペラーも相変わらず強いので、マジンカイザーと共にエース格として活躍できるだろう。

  • 『T』
『INIFNITY』設定で登場。
主人公たちが所属するVTXユニオン特務3課に出向となり、第1話から自軍に参加する。
そのため、主人公たちとは同僚として絡みが多め。
エルドラチームとは10年前にともにミケーネ帝国と戦った間柄であり、勝手に弟子にされて困りつつもまんざらでもないようだ。
また、本作では地球連邦軍の象徴とされており、ネオ・ジオンや火星の後継者からは目の敵にされている。

  • 『30』
『INIFNITY』設定で登場。
序盤はシローと共にカイロに赴いており、あしゅら男爵の復活を機にドライクロイツに合流する。
グランツェーレ都市学園で教官を務めたことがあり、ウルガルの襲撃時には生徒達の青春の場所を守るべくチームラビッツと共に立ち向かう。
過去の甲児との確執、そしてそれを乗り越えたことは、イズルに嫉妬していたアサギを奮起させるきっかけとなった。
また勇者繋がりなとは本作ではある関係があり……。


任天堂携帯機シリーズ

  • 『A』
序盤から登場するも、珍しくいきなり甲児と仲の悪い状態からスタートする。
また、久々に宇宙適応が低い設定となっており、最終的にあまり使われなくなっていく。
スパロボでは珍しく、原作通り甲児から「鉄也くん」と呼ばれている。が、PSP版では音声流用の都合から「鉄也さん」になっている。

  • 『R』
戦闘獣と化した友人・生田のシナリオが再現されたため、彼と戦わざるを得なくなってしまう。
また、遊園地を守った事で少女からお礼として花束を贈られたことも。

  • 『D』
良い意味でオリキャラとのクロスオーバーの対象となっている。
例えばジョッシュが主人公だと最初仲が悪いのに気がついたら和解し、ギュネイと共にジョッシュの相棒兼親友のポジションに君臨する。誰が呼んだかふたりはプロギュネ

  • 『J』
カイザー版で参戦。重症を負った後メリダ島で鍛え直したりした。
クルツ「あんたならSRTに入れたのにな。じゃあそこのお嬢ちゃんどう?」
ジュン「無理(意訳)」
クルツ「なんてこった!運命とはこんなに残酷なものなのか!」
鉄也「俺の時とずいぶん態度が違うな…(´・ω・`)」

今回から『W』『L』の任天堂携帯機参戦時は何故か射撃の方が格闘より1高い。
しかし、任天堂携帯機シリーズではカイザー版グレートに射撃武器がないので折角の高い射撃能力は持て余される運命にある。

また、スタッフにカイザー版の鉄也ファンがいるのか、それとも仮にも「グレートマジンガーと剣鉄也」の扱いを悪くするわけにはいかないのか、
任天堂携帯機シリーズでは戦闘前会話が異様に優遇されている。

甲児とは別にラスボスとの個別の戦闘前会話があるくらいなら当たり前、
作品によっては版権作品ラスボス格に対しても当然の様に甲児とは別に戦闘前会話があったりする事実上の主人公格扱い*7

  • 『W』
鬼コーチ役はノインさん、マオ姉さん、クルーゾーに取られる。ラーメンの麺は固めが好きと言うどうでもいい事実が発覚。
腕原種戦でのかっこよさは異常。「そういう強がりにも飽き飽きだ!」

  • 『L』
再びコーチ役に。でも影が薄い。左近時博士に影響されさらに鬼コーチが加速。ランカを「ランカちゃん」と呼ぶ。
なお、バグで誰が乗っていても真グレートのダブルサンダーブレークのトドメ演出でドヤ顔を入れてくる。


ソーシャルゲーム作品


  • 『Card Chronicle』
マジンガーシリーズが複数参戦している本作ではOVAマジンカイザー版の鉄也さんが参戦。
テキストのみではあるが、グレートマジンガーと同じ電撃系の必殺技を持つマジンカイザーSKLとの連携や真マジンガー世界の自分との対面とその幻影との激突を果たした。

  • 『X-Ω』
本作では甲児共々「機体は東映版、パイロットキャラクターはOVA『マジンカイザー』準拠」という変則的な形で参戦している。
また2018年1月度には期間限定参戦枠として『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』準拠の鉄也&グレートも登場。
また同年7月はマジンエンペラーGと共に参戦。真マジンガー版の筈だが何故かクレジットはない。あしゅら男爵以上にフリー素材として好き勝手されている。
これら3作品の鉄也は同時編成が可能なので、3人の剣鉄也が共演できる。
甲児も3人同時編成可能なので夢のマジンガー軍団を楽しむことも可能。

最近はアイドルのプロとしてステージにも立った。なんなんだアンタ。


以上のように現在は不遇だった時期を抜け、今では彼の安住の地の一つとなりつつある。
アンソロでロム兄さんに「スパロボある限り、鉄也さんの戦いは終わりません!」と言われてしまうくらい


余談

原作者とアニメ版の監督から直々に(主人公としては)「面白みのないキャラ」と評されている。
それが再登場の機会の少なさや、登場してもサポート役に回されていた原因なのかもしれない。

幻のアニメ版完結編『ゴッドマジンガー』では、グレートマジンガーは立ち往生、炎ジュンが戦死。
自らも半身不随となりながらも科学要塞研究所の所長として甲児とゴッドマジンガーの戦いを支える予定だった。

……燃える展開と言えなくもないが、やっぱりかませ犬ポジションである。
実現しなくてよかったね、プロ(グレートマジンガーというアイデンティティを失わずに済んで)。

実際、このおかげで『ゴッドマジンガー』のリメイクともいえる小説版『スーパーロボット大戦』では、
最後の最後でグレートと共に甲児の窮地を救う活躍ができ、
『グレートマジンガー』の後日談となる『INFINITY』では『ゴッドマジンガー』が実現しなかったことで無事生還したジュンと結婚し、子供も生まれる予定で
自分たちの境遇を払拭するかの如く幸せな家庭を築こうとしているのだから結果オーライである。

鉄也の立ち位置が甲児に食われてしまうという結末はロボットアニメ制作側には「ロボットアニメの続編に前作主人公が前作主人公機に乗って現れるとマズイ」と受け取られたらしく、
後の『機動戦士Ζガンダム』でアムロディジェに乗ったメタ的な理由とされている。
まぁ、鉄也以前に他ならぬ甲児自身が続く『グレンダイザー』であからさまな不遇ポジに追いやられたのだが、それはそれでファンからの反発を食らう結果に…製作者へのカミソリレターは勘弁してあげてください。
事実……と言ってしまっていいのかは何とも言えないが、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』はキラ前作主人公機に乗って暴れた挙句、本来の主人公の立場を奪っている。


鉄也「次回グレートマジンガー、『鉄也の出番を増やすにはどうしたらいいか皆で考えながら追記修正してね!』で、君と会おう。マジン・ゴー!!」

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最終更新:2024年04月15日 19:42

*1 マジンガーZを造れるおじいちゃんがいれば、マジンガーZを手にすれば、誰もがヒーローになれる……というのが当初のコンセプト

*2 もっとも、放送当時の物価や貨幣価値を考えると、1000円は一応それなりの金額ではあるため、現在の貨幣価値を基準にして「正義のヒーローなのに1000円ww」と笑い飛ばすのは誤りであると思われるが

*3 各種性能が主役相応に高い、ボスとの戦闘台詞が甲児とは別に用意される、など。

*4 IQOSらしきものを愛用。

*5 リメイク前のCOMPACT2だと甲児が地上に残った場合、ミネルバXが手に入る可能性があったのだが、ミネルバが大人の事情でリストラ喰らったの甲児を地上に残す理由がなくなってしまった。

*6 厳密には漫画版名義。

*7 『鋼鉄神ジーグ』版の宙や『SEED DESTINY』版のキラは場合によってはラスボス格との戦闘前会話が剣児やシンのものと共通になっている事があるが、鉄也はそのような扱いを一度も受けたことがないと言えばどれほど優遇されているかわかると思われる。