勇者シリーズ

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勇者シリーズ - (2016/06/05 (日) 11:19:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/03(木) 22:25:32
更新日:2024/04/05 Fri 15:26:33
所要時間:約 6 分で読めます





勇者シリーズとは1990年代に放送されたサンライズ制作のロボットアニメシリーズである。


作品


また、ゲーム作品オリジナルかつサンライズ公認の『勇者聖戦バーンガーン』がある。


作風

「車や電車などの乗り物がロボットに変形して悪の軍団を倒す」という従来のトランスフォーマーマシンロボなどのロボットアニメに通じるフォーマットを持つ。
しかし、勇者シリーズにはこれに加え、ロボット(もしくはロボットに近い存在になる人物)と少年達との心の交流を描いており、これが勇者シリーズが支持される理由の1つにもなっている。
ダグオンとガオガイガーは作風が他の作品と少々異なり、ファンの間でも評価が分かれているが、彼らもれっきとした勇者であることは間違いない。


勇者シリーズの伝統

全作品に当てはまるわけではないが、勇者シリーズによくある展開として、

◆主人公ロボの強化合体(いわゆるグレート合体)

◆強化合体の際は、一号ロボの足の裏に強化パーツが付く(いわゆる「ゲタ」)

◆グレート合体形態の初登場時、
敵「グレート○○だとぉ、小癪な!!」
→グレートロボに敵の一斉攻撃が命中
→敵「フハハ、たわいもなっ、何ぃ!!」
→そこには無傷でやたらワックスの効いたグレートロボが!!

◆最終決戦でマスクが割れる

◆主役以外の勇者ロボも強化合体

◆一度は喰らう合体阻止

◆年に数回、全ロボ集合で合体攻撃

◆ロボの胸に動物の顔

◆必殺技は伝統の勇者パース(サンライズ立ち)

◆独特なタッチの佐々門作画

◆異様に高い主人公の少年の赤い服率

◆スポンサーのタカラが過去に手がけたトランスフォーマーの仕様変更品が作中に登場
例:ダイノボット→ガイスター四将
 デスザラス→レッドガイスト
 ダイアトラス→轟龍
といったものが存在する。ベタといえばベタかもしれないが、お約束だからこそ熱い要素でもあり、多くのファンから受け入れられている。


各作品の魅力

勇者シリーズ各作品それぞれの魅力を簡単触れておく。

○エクスカイザー
◆初代の時点で既にツボを押さえた完成度の高さ
◆CV.速水奨による異常に艶のある声のエクスカイザー
◆ロボットや人間の関係なしにキャラの立つ脇役陣
◆愛すべき馬鹿・ガイスターとそのボスである悪のカリスマ・ダイノガイスト様

○ファイバード
◆火鳥兄ちゃんの兄貴っぷり
◆機体の発進や合体のシークエンス
◆敵ロボと思えないドライアス様のカッコよさ
◆前作から一層力を入れたキャラの描写
◆サブ勇者強化合体のお初

○ダ・ガーン
◆お堅いようで融通が効き、献身の心に溢れるダ・ガーン
◆上記2作品の主人公より戦闘に大きく関わる主人公・星史の活躍と成長
◆地球と人間と勇者達の関係をテーマに据える
◆変形オンリー勇者のお初

○マイトガイン
◆舞人のヒーローっぷりとサリーちゃんの可愛さ
◆より勧善懲悪を強調した作風
◆良い意味で突き抜けた悪役たち
◆以上の要素を逆手にとったラストのどんでん返し
◆必殺武器になる勇者のお初

○ジェイデッカー
◆心を持ったロボット達の人間くささとキャラの濃さ
◆ストーリー自体も「心」をテーマに
◆合体成功までの道のりさえも一つのドラマに
◆主人公の勇太君の可愛さ
◆サポートロボ全員にキャラが立っており、ひとまとめに扱われない

○ゴルドラン
◆冒険をテーマとした広大な世界観
◆ドタバタ系コメディな作風
◆本物より22%強い偽物
◆勧善懲悪の否定を始めとした、勇者シリーズのお約束に挑んだ演出

○ダグオン
◆高校生たちが等身大ヒーローに変身、さらに巨大ロボットに融合して戦う「いいとこどり」な設定
◆洗練されたロボデザインや登場人物のイケメンっぷり
◆往年の特撮作品へのオマージュ
◆個性溢れる高校生ヒーローの青春ドラマ

○ガオガイガー
◆リアルロボットのような世界観やメカニックの設定の細かさ
◆勇者達の不屈の精神
◆必殺技がまさかのえぐり出し&ハンマー
ベターマンとの繋がり

○バーンガーン
◆勇者シリーズの基本である子どもと勇者の心の交流を経た互いの成長をしっかり踏まえた作風
◆シリーズのオールスター作品でありながら決して先輩勇者頼みでないストーリー

等々、ザッと挙げただけでこれだけある。
もちろん、ここに挙げたもの以外にも数々の魅力を持った作品達であるので、自分なりのお気に入りポイントを探し出すのもいいかもしれない。


勇者シリーズとゲーム

人気の高いロボットアニメということで、 スーパーロボット大戦 シリーズへの参戦が長年待ち望まれているが、版権の都合で実現しておらず、現在参戦しているのは『ガオガイガー』だけである。
スパロボの寺田プロデューサーとしては、特に人気のある『マイトガイン』などは版権の問題が解決したら即出演させておきたいようだ。

スパロボの協賛企業であるバンダイと、勇者シリーズをスポンサードするタカラ(タカラトミー)は言うまでもなくライバル会社であり、
ライバルの宣伝をしたくないという事情もあるようだ。
ガオガイガーはリクエストがあまりに多かったことと、タカラより制作元のサンライズの方が版権を多く持っていたがための特例だったようである。

ただ、基本的に勇者シリーズは対人戦であっても簡単には人を殺さない作品が多く、戦争が題材になる作品の登場も多いスパロボシリーズへの参戦に否定的なファンも少なくない。
唯一参戦しているガオガイガーに関しては、世界観やバイオネットとの戦いなどがあるためにギリギリ許容範囲という声もある。

なお、勇者シリーズと共に90年代のロボット作品を支えたエルドランシリーズもスパロボに出演しているが、
こちらも人間を殺させない作風であり、スパロボ参戦時も作中の登場人物に戦争への参加を思いとどまらせたり、
戦争が題材にならない世界観の下で参戦させたりすることで対処している。

しかし、勇者シリーズ版スーパーロボット大戦である『ブレイブサーガ』『新世紀勇者大戦』や
サンライズのSFアニメ全般が対象である『サンライズ英雄潭』『ハロボッツ』といったゲーム作品が発売され、
ゲームオリジナル勇者であるバーンガーンや『量子跳躍レイゼルバー』を核に、
エクスカイザーからの歴代勇者やガンダムシリーズ・エルドランシリーズなどのサンライズロボット達、
果ては『サムライトルーパー』や『COWBOY BEBOP』などのロボットアニメ以外の作品が競演を果たしている。

また、ファイバードはファミリーコンピューターとゲームボーイ、ガオガイガーはプレイステーションでゲーム版が発売されている。


パロディ

勇者シリーズのようなロボットアニメは近年ではあまり制作されていないため、たまにパロディ(90年代のロボットアニメの雰囲気が出せるから?)にされることもある。
近年では『トランスフォーマーギャラクシーフォース』の最終決戦(本作自体エクスカイザーのオマージュが多い)や『勇者超人グランブレイバー』などが記憶に新しい。




本シリーズは2010年で20周年を迎え、これを機にサンライズに何か新たなアクションを期待したファンも多かったが…


2011年8月より、バンダイのスーパーロボット超合金にてガオガイガーが発売。
その後、超竜神、ビッグボルフォッグ、ボルフォッグと着実にガオガイガーシリーズのロボは立体化されている。

2012年8月に、ついに同じくスーパーロボット超合金にてマイトガインが発売、12月には魂ウェブ限定で受注生産されたブラックマイトガインが発送された。
その後もネット限定品がラインナップに加わっている。


9月、カバヤから「勇者伝説ブレイブガム」として食玩が復活。
ラインナップは、キングエクスカイザー、ジェイデッカー、ガオガイガーの3体。

300円という値段ながらも、エクスカイザー、デッカード、ガイガーは変形可能。さらに合体ギミックも再現とカバヤの本気が見れる。

ライナーガオーはちょっと残念だが

また、キングエクスカイザーとジェイデッカーの各部には、明らかにグレート合体用の物と思われる未使用のジョイント穴があるが……今後の商品展開に期待である。

キャラの多い「トランスフォーマーガム」よりも展開が遅くなりがちだが、2013年11月になり第2弾が遂に登場した。


2013年11月には「超合金魂」ガオガイガーが発表された。
タカラトミーのマスターピース・エクスカイザーのように、ハイクオリティなフィギュアになると思われる。
ちなみに近年で変形・合体ができるフィギュアとしては、シーエムズコーポレーションの「BRAVE合金」がある。





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