オルソン(FE)

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オルソン(FE) - (2017/05/19 (金) 06:35:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/27(火) 13:35:13
更新日:2023/08/05 Sat 09:15:38
所要時間:約 5 分で読めます




『ファイアーエムブレム』シリーズの登場人物。数人いるため、この項目でまとめて説明する。


1.『ファイアーエムブレム トラキア776』の登場人物・イリオスのあだ名。
解放軍に寝返る際、カリンが勝手にあだ名として付けた。
詳しくはリンク先を参照。




2.『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』の登場人物。
クラスはパラディン

ルネス騎士団の一員。
王子エフラムの指揮の元でフォルデ・カイルの赤緑コンビと共に前線で戦っていた。
性能としては同じくパラディンのゼトよりやや劣り、良くも悪くも恒例のジェイガンポジションという所。
だっておっさんだし。


登場するのは5章外伝からで、やられても撤退扱いになる。
このことから「こいつシナリオに関わる重要人物じゃね?」と認識したプレイヤーは、オルソンのレギュラー入りを考えるようになる。


しかし後に、今までのシリーズにはなかった衝撃の展開が起こることをプレイヤーは知る由もなかった。

そう、この時までは…。






7章…水城レンバールで、オルソンは落ち延びたエイリーク一行と合流を果たす。
彼はこの城にエフラム達が囚われていること、自分は辛くも逃げ出せたことを伝える。
だがゼトは、オルソンの言動にどこか不可解なものを感じていた。
この時点でゼト同様に「?」と思ったプレイヤーはそれほど多くないだろう。

続く8章、エフラム達の元へ案内しながら、オルソンはルネスの聖石とエイリークの持つ腕輪の関係について語る。
すると突如、オルソンは不信感を募らせていたゼトに問い詰められる。
城外で戦闘があったにも関わらず、何故敵兵が姿を見せないのか。
エフラム達と共に囚われたにも関わらず、何故オルソンだけが一人で逃げ出せたのか。
そして何故エイリークの腕輪と聖石の秘密を知っており、懐に刃を隠し持っているのか…。

オルソンに助け舟を出すかのように現れたのは、「グラド帝国六将」の一人・ヴァルターの副官ティラード。
何と、オルソンはグラド帝国に寝返っていた。やられても撤退扱いになるのは、このための伏線だったのだ。
茫然とするエイリーク達(とプレイヤー)に対し、オルソンは「妻との幸せな日々がもう一度、この手に戻って来る」と意味深な台詞を残してその場を去る。


プレイヤーはこう思ったに違いない。
なんだよこの展開…
とか
オンドゥルルラギッタンディスカー!!(#0w0)
とか。



以下、ネタバレ
















かつてオルソンには最愛の妻・モニカがいた。その熱愛ぶりから、ルネス騎士団の間でも「愛妻家」と知られていた。
だが半年前にモニカは病気で亡くなり、そのショックの余りオルソンは騎士団を辞めてしまう。
ある時、双子の親友である皇子リオンがオルソンの前に現れる。
彼の持つ魔石でモニカが甦ることを知ったオルソンは、グラドに寝返ることを決意。前線で戦っていたエフラム達と合流し、情報を敵に流して騙し討ちに成功した。
…と思ったら王子が常識破り過ぎて包囲を突破。これは流石のオルソンも誤算だった。
しかしどうやらリオンに願いは叶えてもらえたらしい。


その後、オルソンは甦ったモニカを連れてルネス城へ帰還。城の守備もグラド兵の指揮もせず、王室に引きこもる日々を送る。
モニカは生ける屍と化しており、自分のことを「あなた」としか呼ばない。それでも、オルソンは構わなかった。
最愛の妻との幸せな生活を以前のように送ることができればいいと、考えていたからだ。

16章…そんな生活を送っていた彼の前に、「恩人」のリオンが現れる。
リオンからエフラム達が城に突入したことを知らされたオルソンは、「モニカとの幸せな生活を邪魔する」者達を排除するために戦うことを決断する。
モニカに「必ず帰ってくる」と、約束して…。

かつての主君や同僚の言葉に耳を貸さず、勝負を挑むオルソン。
激しい戦いの末、彼は討ち取られる。最期まで考えていたのは、最愛の妻のことだった…。


後に変わり果てたモニカの姿を見たエフラムは、こう呟いている。

「オルソンは狂っていた…だが幸せだったのだろうな…」

本当に幸せだったかどうかは定かではないが、オルソンが心から妻を愛していたことが分かる台詞と言えよう。


そして2周目以降、例の5章外伝でオルソンの持ち物を剥ぎ取り、丸腰状態で囮として前線に出すプレイヤーが続出。
初回プレイでの反省から、「もうお前なんか信用するかぁぁぁ!」と思ったプレイヤーも多いだろう。


しかし、よく考えてほしい。
彼が祖国を裏切るといった行為をしでかしたのは、愛する妻への思慕があったからである。
魔王(笑)に唆されたのもあり、一概にオルソンの責任とは言えない。
最も憎むべき相手は、リオンに憑依していた魔王(爆笑)だろう。
…まぁ、裏切り者であることには変わりないのだが。



EXマップ「ヴェルニの塔」6階クリア後、オルソンを自軍で使えるようになる。
肝心の成長率はというと、実はゼトの守備と速さを入れ替えただけ。でも伸びしろで損してる分、やっぱり微妙なのだった。
妻のことばかり考えて、鍛練を怠っていたからだろうか…。


シリーズの定番「敵から味方に寝返る」という常識を大きく覆したオルソンの行動に、ショックを受けたプレイヤーも多い。
この時の教訓を元に『蒼炎の軌跡』のフォルカを「こいつデインのスパイなんじゃね?」と疑うプレイヤーもいたとかいなかったとか…。
真のスパイはナーシルおじいちゃんだったけどね!しかも二重スパイだし。
ついでに味方から敵に寝返るのも別の人だったね!


追記・修正は平民生まれで愛妻家の方にお願いします。

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