リボルバー・オセロット

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リボルバー・オセロット - (2019/07/15 (月) 10:35:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/11 (木) 00:57:02
更新日:2024/04/15 Mon 13:45:58
所要時間:約 7 分で読めます





リボルバー・オセロットとは、以下の意味を指す。

(1)
「山猫は獲物を逃さない…。」



メタルギアシリーズの主要人物の1人。
FOXHOUNDの隊員でもある。

拍車付きのブーツやコルトSAAなどマカロニ・ウエスタンをこよなく愛する、射撃と拷問のスペシャリストである。
特に射撃に関しては「弾の気持ちが解る」と豪語しており、跳弾を操って障害物に隠れた目標を的確に撃ち抜けるほどの腕を持っている。
SAAを「世界一高貴な銃」として愛用し続けているのだが、リロード中に隙が多いにも関わらず、それすら楽しんでいる模様。

拷問のプロフェッショナルでもあり、「楽しんでやっている」と言われるほどの拷問マニア。




またシリーズを通してスパイとして暗躍し続け、彼の現れるシーンでは高確率でモブとか脇役が殺されたりする
毎作品ごとにエンディング後の彼の意味深な台詞とともに、ゲームの幕が下ろされる。


【ゲームでの活躍】
  • MGS(CV:戸谷公次)
リキッド達と共にシャドーモセス島にてFOXHOUND武装蜂起に参加する。
DARPA局長のドナルド・アンダーソンを拷問中の事故に見せかけ殺害し、さらにAT社のケネス・ベイカー社長をワイヤーとC4爆弾で拘束していた。
潜入してきたソリッド・スネークと戦闘となり「いいセンスだ」と善戦するも、突然乱入してきたグレイ・フォックスに右腕を切り落とされ、撤退する。

スネークが捕まった際に拷問を敢行。
「これはゲームだ」とのたまい(後の作品での彼の立ち位置からは想像できない程) ノリノリで電気ショックを行う。
オセロットの拷問イベントの結果次第でエンディングのルートが変わる。
拷問に抵抗せずにHPをゼロになると コンティニュー不可能のゲームオーバー なので注意。
メタ発言が多いのは気にしてはいけない。

ゲームキューブ版のツインスネークスには連射パッドのセリフの時カメラ目線になったり、左手でのSAAが慣れていない描写が追加されている。


またエンディング後の無線に、DARPA局長を始末したのは、彼が愛国者達のメンバーであり自分の正体を知られていたからだと語ったり、実はリキッドの方が優勢遺伝子だったこと、また大統領(ソリダス)の指示で動いていたことが判明する。
拷問はオセロットの独断であり、文字通りのゲームだったようで、スネークが死んだ時にはブラックアウトした画面でリキッドに怒られて受け答えするオセロットの声が聞ける。
MGS2やVと比べるとテンションが全体的に高い。



  • MGS2 (CV:戸谷公次 及び 銀河万丈)
ゴルルコビッチ大佐が率いる私兵部隊と共に海兵隊の偽造タンカーを占拠。しかし突然ゴルルコビッチ大佐を裏切り殺害、さらには海兵隊司令官をも殺害し、単身で試作型のメタルギアRAYを強奪。あらかじめ仕掛けておいた爆薬を起爆させ、タンカーを撃沈させて行方を眩ました。

なお失った右腕にはリキッドのものを移植しており、ソリッド・スネークと対峙した時にはリキッドの意思が現れることもあった。
利き腕は左に矯正したようだが、射撃の腕前は衰えていない。


プラント編においてもソリダス・スネークらと共に武装蜂起に参加。
終始ソリダスの味方に付いていたが、中盤で雷電と接触した大統領を射殺。(本人曰く「手元が狂った。とでも云おうか。」とのこと)
終盤にてタンカーを含む一連の事件が全て「S3計画」のための演習であり、愛国者達によって仕組まれたものだったことを明かす。その後、量産型RAYのミサイルで雷電たちを始末しようとするも、瀕死のフォーチュンが起こした奇跡に阻まれたうえ、リキッドに精神を乗っ取られてしまう。
完全にオセロットを乗っ取ったリキッドは「愛国者達を葬りに行く」と宣言し、再びRAYと共に姿を消した。


なお、フォーチュンの弾避けの超能力は「愛国者達」が作り出した電磁波兵器によるもの。
この装置を止められたフォーチュンが最後に起こした奇跡については、未だに原理が謎のまま。
オセロットがスネークを巻き添えにしないようにわざと外した、フォーチュンがまさかのガチ奇跡を起こした、何かの間違いで装置が再び作動したなど諸説ある。 


  • MGS3(CV:山崎たくみ)
当時20歳。GRUに所属しており、スペツナズの「山猫部隊」の隊長で階級は少佐。ヴォルギン大佐と行動を共にしていた。
この頃には既に複数の兵士を一瞬で射殺する早撃ちと、跳弾を自在にコントロールする技術を持っていたが、若さゆえか見た目を重視したり、油断しがちな部分があった。
バーチャスミッション遂行中のネイキッド・スネークと対峙するも、一蹴される。
この時に彼から自分の未熟さを厳しく指摘されたほか、射撃の癖がリボルバー向きであると指摘されると同時に、射撃の腕については「いいセンスだ」と評される。
後のスネークイーター作戦では派手な彫刻の施されたSAAを持ってスネーク達の前に立ちはだかるが、再び敗北。
銃の装弾数を間違えた事や、鑑賞用の銃を使用していた事を叱られる。

三度目には2つの黒いSAAを持ちスネークに決闘を挑み、プレイヤーとしてはようやくボスとして戦える。
この戦闘の最中、SAAのリロードに快感を覚えて、数多くの名(迷)言を残している。
ちなみに彼をスタミナキルするとアニマルという迷彩服が手に入る。この迷彩は岩場などで高いカモフラージュ率を誇り、銃の手ブレを抑える効果がある。
また2周目以降SAAを使ってあることをすると…

グロズニィグラードではスネークが右眼を失うきっかけを作り、また脱獄を謀った彼をギリギリまで追いつめるも逃がしてしまう。
この時、デモシーンで崩落した格納庫の瓦礫に潰されそうになったところをスネークに助けられる。
その後もEVAとスネークの行く手を阻み続け、最終的には脱出用のWIGに飛び乗り、取っ組み合いになる。
この時にスネークの使うCQCを体験して技術を盗み、後に独自に発展させモノにしている。
そして2つのSAAのうち1つに銃弾を込めて「最後の勝負」をし、最後は自らWIGを降りた。

「最後の勝負」の結末は数通りあり、一部の結末では次の週の初期装備にSAAが追加される。

ヴォルギンの拷問に耐え切ったスネークを見て、「悪くない…究極の表現方法だ」と発言している。
彼が拷問に目覚めたのはこれがきっかけと思われる。

なお、後の作品に出てくるためオセロットを殺すとタイムパラドックスとなりゲームオーバーになる。
具体的にオセロットを殺害できる場面は、バーチャスミッション終了間際とヴォルギン1戦目の2回ある。
ただし、ボス戦のオセロットはライフが0になる前にボス戦が終わる為に殺害不可。キル数にもならない。

ちなみにオマケムービーではWIGに飛び乗るも反対側の扉が開いて落ちたり、山猫は~のセリフの直後にEVAに逃げられ悔しがるなど、一転してネタキャラっぷりを発揮している。
(まあ本編でも二回ほどEVAのおっぱい揉んで二回とも酷い目に遭ったり、スネークが持っていた食料を 同じものが食べたかったという理由で 全部食べたりするので、元々ネタキャラとしてもいいセンスなのかもしれない。)


  • MGS4
リキッドに完全に精神を乗っ取られた「リキッド・オセロット」として登場。詳しくは項目を参照。

右腕が人工筋肉による義肢に替わっている。


以下ネタバレ

実はオセロットはかの英雄ザ・ボスコブラ部隊のザ・ソローとの間に生まれた子供であり、本名はアダムスカ。
生まれてすぐに賢者達に連れ去られ、教育を受けている。
3においてはGRU、KGB、CIAを股にかける三重スパイ(トリプルクロス)であり、 彼が西側が用意したスパイのアダムであった
彼がアメリカ人であったことは、劇中で散々「BI〇CH!」と連呼したり、無線にてパラメディックが「なぜアメリカ大陸の生き物の名前をソ連の軍人が名乗っているのか」とも言っているため、気づいていた人もいるかもしれない。
ザ・ボスの活躍でヴォルギン大佐の持っていた賢者の遺産の一部はアメリカの手に渡るが、その後の話であるMPOでCIA長官を殺害。遺産と賢者達のリストを奪い、ゼロ少佐へもたらした。

MGS2で父親のザ・ソローから受け継いだ霊媒能力によって移植した右腕に残るリキッドの意思に体を乗っ取られるが、MGS4ではそれを逆に利用して愛国者達の目を欺くために自らの記憶を抑制し、リキッドに関するあらゆる情報を脳に刷り込み、移植したリキッドの右腕も人工筋肉の義手に付け替え『オセロットを乗っ取ったリキッド』になりきる。
そして、愛国者達へ決起すべくビッグボス(本当はソリダス)の遺伝子コードを使ってシステムを掌握。さらにソリッド・スネークに人工知能J.Dを破壊させたことで、愛国者達の手からビッグボスを解放させることに成功する。
つまりは最初からオセロットは自分が惚れた男であるビッグボス(ネイキッド・スネーク)のためだけに行動していたのである。
この生き様がどことなく国の為に戦い、国の為に死んだザ・ボスに似ていなくもない。

ちなみにラストバトルで条件を満たすとソリッドにキスをする。


  • MPO及びMPO+  (CV:山崎たくみ)
MGS3から6年前後当時25歳ぐらい。
本編に直接関わる訳ではないが、中盤ジーンにゼロ少佐とみられる人物から渡されたと思われるメタルギアの軌道計算データを渡したようだ。
その後、ジーンがペンタゴンに核を撃とうとしている情報をCIAに流し、シェルターに避難してきたCIA長官を殺害。賢者達のリストを奪う。
また、ED後の会話ではゼロと会話していて、オセロットが賢者の遺産を手に入れたことを報告している。
その遺産を使った「恐るべき子供達計画」に興味を示していた。が、その計画に協力するにはBIGBOSSの協力を得ろと言っていた。

条件を満たすと仲間にできるが、かなりめんどくさい。しかも仲間にするのにパスワードを使わない場合、最低2週しなくてはならない。
しかし、パスワードを使わずに仲間にすると、ボイスこそないもののスネークとの面白い掛け合いが見られる。

キャラとしての性能はハンドガンがS、キャリアには工作員とギャンブラーが付いていて、いかにもオセロットらしいステータス。
SAAとセットで使えば今日からキミもオセロットだ!

ちなみに2015年時点で、リキッドに精神を乗っ取られてないオセロットをプレイヤーが操作できるのはこのソフトだけだった。

  • MGSV:TPP(CV:三上哲)
40代。なのに老けるどころかイケメン化。この頃には「シャラシャーシカ」の異名で恐れられており、由来も語られる。
ビッグボスが9年間の昏睡状態から目覚め、病院から脱出する彼を保護。
ミラーを救う任務を与え、アフガニスタンへ案内する。
報復の念に駆られて何かとSATSUGAIしたがるミラーのブレーキ役で、実質的なスネークの相棒枠。今までのオセロットと同一人物とは思えないほどの常識人。
作中での話を聞く限り本作の振る舞いが素の性格で、他作品での振る舞いは芝居もしくは若気の至りであると思われる。
振舞いこそ素だがシリーズ恒例の秘密主義は健在。シナリオを考察すればするほど、彼の証言の何が本当で何が嘘なのかわからなくなってくる。

MSFの頃は関わりがなく、今回も私兵部隊を伴って外部協力(この時点でも本属はソ連)の体を取っているに過ぎないが、まるで9年前から仲間だったかのような馴染み方を見せる。
MBに徴集されたスタッフの訓練や指導も行っているようだ。
その際に、ウエスタンかぶれの隊員を(かつて自分がビッグボスに言われたこととそっくり同じ台詞で)叱っている。本人曰く「放っておけなかった」とのこと*1
完全に「お前が言うな」状態なのだが、実際に苦い経験をしたオセロットであればこそ、このアドバイスにも重みが増すというものである。
チュートリアルで目の前に立つオセロットに麻酔銃を撃つと…?
ミラーと共に無線を担当しているが、大抵野生化したヤギかソ連兵の話ばかりでパターンはあまり多くない。
「ボス、伏せろ!敵のヌビアンだ。ソ連兵を掃射されたら並の野生化したヤギには躱せない」

ちなみに、MGS3当時はヴォルギンに対して感電するんじゃないかと内心ビビってたらしい。
山下泰裕のファンらしく、モスクワオリンピックを日本がボイコットしたせいで山下の柔道が見られなかったことを残念に思っていた。

MGO三ではDLCでプレイヤーキャラクターとして使用することができる。
MGS3の様に二丁拳銃で攻撃することが可能。



名(迷)言集
「」がオセロット、『』は他者のセリフ

「私がFOXHOUND部隊、リボルバー・オセロット!」

「隠れても無駄だ!私には弾の気持ちが分かる、跳弾を操ることもできる!」

「戦闘中のリロードがたまらない、銃に命を吹き込んでいるようだ。」



『馬鹿が…殺してしまうとは…』
「すみません、つい!」

「茶番はおかしいものだろう?」

「いい演説だった。さすがは海兵隊司令官、演説(はなし)が上手い。だが、それだけだ。アメリカ人は、己の言葉に酔うあまり真実を語れない。」

「俺はシャラシャーシカ!またの名をリボルバー…『オセロット!』」

「新型の性能はよ~く分かった。」
こいつ(RAY)を奪うつもりか?』
「奪う? 返してもらうのだよ!」

「セルゲイ…その腕では現役引退だなぁ?」

「山猫は獲物を逃さない」

『シングル・アクション・アーミーか?』
「ああ、もうアクシデントは起こらない!」
『あれがアクシデントだと?あれは、貴様の虚栄心が生んだ必然だ。』
「何っ!?」
『確かにいい銃だ。だがその彫刻(エングレーブ)には、何の戦略的優位性(タクティカルアドバンテージ)も無い。』
「…ッ!」
『それと、お前はもう一つ、根本的な誤解をしている。』
「…?」
『お前に俺は殺せない。』

「12発だ!…いいか、今回は12発だ!」

「不思議だ…この緊張感…!マグチェンジでは到底味わえない!」

「リロードタイムが…こんなにも息吹を!」

「俺のリロードはレボリューションだ!」

『こいつを撃てっ!聞こえないのか!撃てっ!!』
「大佐、それは出来ません」
『出来ないだと?』
「ザ・ボスと約束しました」
『黙れっ!私が貴様の上官だ!貴様、私にたてつく気か? 』
「大佐・・・男らしく闘いなさい!m9(`・ω・´)」

「その動きはいただいた!」

「お前、名前は?」
『スネークだ』
「違う、そうじゃない」
「お互い、(スネーク)山猫(オセロット)では示しがつかない。俺の名前はアダムスカ。おまえは?」
『ジョンだ』
「わかった。ジョン、ありふれた名前だが忘れない。…こいっ!」

「また会おう、ジョン」

「いいセンス(SENSE)だ…」

「川西能勢口...絹延橋...滝山...鶯の森...よぉし!」

「俺には効かん。薬物の訓練を積んれるんら」

「2たす2は5…2たす2は5…」

「俺も、ヤマシタのジュウドーは見たかったが…」


余談だが、MGS1時のモデルは俳優のリー・ヴァン・クリーフである。






(2)
涼宮ハルヒちゃんの憂鬱に登場した謎のスポーツ。
バトミントンとオセロを足したもので、オセロ側とバトミントン側にわかれて試合をし、仲間のオセロ側が負けそうな時にシャトルをぶつける。



追記・修正は右手をぶったぎられてからお願いします

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