リキッド・スネーク

登録日:2009/08/09 Sun 00:58:55
更新日:2021/03/12 Fri 22:14:01
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準備運動は万全だな、兄弟!

                 「まだだ、まだ終わってない!」




「メタルギアソリッド」シリーズに登場するキャラクター

(CV:銀河万丈



FOXHOUNDの実戦部隊リーダーであり初代METAL GEAR SOLIDにおけるシャドーモセス事件の首謀者でもある。

人物


1972年生まれ。本名はイーライ。
ビッグボスのクローンでありソリッド・スネークの最大のライバルであり双子の兄弟。
顔はソリッドに瓜二つで体格も似ているが髪が金色で長髪。
そして耳にピアスを付け、左肩には刺青を入れ、首にはドッグタグを下げている。

言動や立ち振る舞いこそ豪快だが、彼の行動の根底はただひたすらに恨みである。
主な恨みの矛先は自分を作り出した愛国者達、自分を作り出すきっかけとなったビッグボス
そしてそのビッグボスを殺し復讐の機会を奪ったソリッド・スネーク。
特にソリッドに関してはより優秀な個を作るための踏み台にされた(完全に本人の思い込みなのだが)、ということもあってその恨みはより深い。
ビッグボスについては、彼が生前目指したOUTER HEAVENを作ることで親父を乗り越える、と歪んだ感情を向けている。
また自らの遺伝子や運命に非常に固執しており、本人は「呪われた遺伝子」としながらもそれに従うことに何の疑問も感じていない。

「死を懇願した時、勝負は決まる」という座右の銘を持っており、いかなる状況であろうともとにかく生への執着が大きい。
また生命力も非常に高く、MGS1ではアラスカで上半身裸の装備という自殺行為にも等しい姿で登場し、
ハインドDにスティンガーをぶちこまれ墜落しても無傷(後のことを考えると脱出経路を確保してた可能性が高いが)。
スティンガーミサイルを生身で数発食らった上メタルギアREXの爆風に巻き込まれてもぴんぴんしている。
格闘戦で痛めつけられた上ビル5階分位の高さもあるREXから落ちてもまだ死なない。
さらにスネーク(とメリルorオタコン)と最後のカーチェイスを繰り広げ、派手に衝突・転倒してなお銃を手に立ち上がり迫るほど。

そのしぶとさから、ユーザーからは「まるでゴキブリ」「ゴキブリキッド」と言われネタにされることもしばしある。





以下ネタバレの嵐


1972年、「恐るべき子供達計画」により作り出された、ビッグボスのアナログクローン。
その際「スーパーベイビー法」により一個の受精卵を八個に分割、そのうち間引かれずに残った二個がソリッドとリキッドである
(リキッドはこれを指して「俺たちは生まれる前から死に関わっている」としている)。
後にソリッド・スネークはアメリカへ、リキッド・スネークはイギリスへそれぞれ送られる。
そのため国籍はイギリスで、英語ボイスでの喋りはイギリス英語。



~少年時代~
METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAINでは、"運命を呪う少年兵"イーライが登場。
金髪のオールバックなど、リキッドとの共通点がある。「液体人間」とプリントされた服を着ているが…?


十代で湾岸戦争に従軍し、SIS(英国情報局)の長期潜入工作員として中東に潜伏した。

その後紆余曲折を経て、ザンジバーランド騒乱の翌年にあたる2000年にFOXHOUNDへ入隊。その戦闘能力を買われ、同隊内の実戦部隊のリーダーとなった。



~METAL GEAR SOLID~

FOXHOUNDを率いてシャドーモセスを占拠。

米政府にオヤジの亡骸(ビッグボスの遺体)の引き渡しに加えて10億ドル(無印版のみ5000万ドル)を要求した。

理由は「遺伝子強化された兵士たちの後遺症を治療するため」としていたが、
これは建前であり真の目的は「ビッグボスの意志を継ぎ戦士達の楽園OUTERHEAVENを再建すること」だった。

しかしその実現には核武装が必要であり、核の発射コードを知るDARPA局長の「ドナルド・アンダーソン」と、
アームズテック社の社長「ケネス・ベイカー」から核発射コードを入手する必要があった。
ケネス・ベイカーは拷問によって吐かせることに成功したが、ドナルド・アンダーソンは拷問中に死亡してしまったため、
核を発射どころか威嚇射撃すら出来なくなってしまい八方塞がりの状況に陥る。

そこでリキッドはスネークのサポーターの1人である「マクドネル・ミラー」を暗殺して彼になりすまし、
スネークが核発射コードを入力するように仕向ける。

実際、無線に出ない場面が正体判明前からハインドDでのスネークとの戦闘中や、管制室でオセロットと会話している時など各所にある。

まず、変装の達人のデコイ・オクトパスをDARPA局長に変装させ、彼を伝って情報を奪おうとするもFOXDIEでオクトパスは死亡。

仕方ないのでFOXHOUNDを要所に配置してこの先にいいものあるよ的な雰囲気を出したり、
ハインドDに乗って通信棟の屋上で暴れたりして、何とかスネークに発射コードを入力させることに成功。
用済みになったスネークを毒ガスで殺害しようとする。がオタコンにセキュリティを解除され失敗。

「俺のサングラスもイカすだろう!?」

リキッドはメタルギアREXに乗り込みそれを破壊されてもREXの残骸の上で殴り合い、
そこから落下してもなお、ジープで脱出しようとするスネークを追い詰める。
その末にジープの横転で身動きを取れなくなったスネークへFAMASを向けるも、発砲寸前に彼に潜伏していたFOXDIEが活性化。惜しくも命を落とし、OUTERHEAVEN再建の夢は潰えた。

「FOX…DIE…」

実は同作においてクローンという設定は割と細かなところまで散りばめられている。具体的には
  • 冒頭の潜水艦内のシーンでのカメラに映るソリッドの横顔がリキッドと酷似している
  • 終盤、脱出カーチェイスで銃撃を食らった際のうめき声のトーンがほぼ同じ
  • 「生まれ育ちに拘らず戦場では闘争本能が剥き出しになる」「人殺しの際に何の感情も持たないのは異常者」など、マスターとの無線を通じてソリッドと共通した考えをいくつか持っている
など




リキッド本人は登場せず、シャドーモセス事件の際にグレイ・フォックスにより右腕を失ったオセロットが彼の腕を移植していた。

しかし、タンカー編でスネークがオセロットに近づいたことで腕に宿ったリキッドの意識が覚醒したのか、
以後何度もオセロットの精神を乗っ取ろうとしている描写が見られるようになる。

そしてついにプラント編の終盤でリキッドの人格が完全に覚醒。オセロットの肉体と精神を乗っ取って

愛国者達を葬ってくる」

と言い放ちメタルギアRAYに乗り、マンハッタンの海に消えていった……。




リキッド・オセロットとして登場。
MGS2プラント編の最終盤でオセロットの身体を乗っ取って逃走してから長らく行方を眩ましていたが、遂に5年の時を経て中東に姿を現した。

『愛国者達』への蹶起の準備を進めると共に五つの巨大PMCを束ねており、その総戦力は米軍をも、PMC台頭の影響から縮小しているとはいえ超えている。
傘下のPMCは『愛国者達』のSOPシステムによって管理されている為、まずは中東においてシステムからの脱却を目論む。
しかし、兵士達はシステムが抑制していた感情の急激な流入で恐慌・錯乱してしまうために実験は失敗。
システムからの脱却ではなくむしろ乗っ取る事を企み、そのための計画として「ガンズ・オブ・ザ・パトリオット」を発動する。

東欧でビッグママが保管していたビッグボスの遺体を奪取し、
AIネットワークの認証をパス。復元しておいた「G.W」を介してシステムを見事乗っ取ると、米軍相手に一方的な殺戮をしてのけた。
だがこの時点では最上位のAI「J.D」までは支配下に置けず、それ故核兵器の制御までは奪えなかった。
衛星軌道上にある「J.D」の破壊は通常兵器では到底不可能なため、
システム施行前に廃棄された核兵器であるメタルギアREXのレールガンとステルス核弾頭を回収すべく、因縁の地であるシャドーモセス島を訪れる。
その後、追ってきたスネークがメタルギアMk-IIIを介したオタコンと駆るメタルギアREXを相手に、有人仕様のメタルギアRAYでメタルギア同士の壮絶な戦いを繰り広げるも再び敗れ、まるで過去の再現のように最期を迎えた…

スネーク「FOX…」

リキッド「DIE…!」















リキッド「じゃなぁ~~~い♪」


かに見えたが、そんなことはなかった。

余談だが、この時の必死に追撃するスネークを嘲笑いながら逃げる姿はとても楽しそうである。

こうして無事にJ.D.制御下に無いレールガンとステルス核弾頭を手に入れたリキッドは、軌道上の『J・D』を破壊せんと、アーセナルギアの元同型艦『アウターヘイブン』を浮上させる。
しかし突入してきたスネーク、メリル、ジョニー、雷電により全てのAIを破壊され、発射を阻止されてしまう。

その後、任務を完遂したスネークの前に現れると、自分の最終目標は世界征服ではなく、
あくまで『愛国者達』の破壊であり、結果的にスネーク達が成し遂げたことは自分の望んだ結末に終わったことを明かす。

そして個人的な決着を着けるべく、アウター・へイブンの頂上でボロボロのスネークをわざわざ注射を打ってまで復活させ、対峙する。
凄まじい執念を見せるが、壮絶な殴り合いの果て、渾身の拳を受けて、夕陽の中、地に沈むのであった。
ちなみに、このシーンでオセロットの右腕をよく見ると、MGS2で移植されたリキッドの腕ではなく人工筋肉の義手をつけていることが確認できる。


その後、ビッグボスの口から、MGS4におけるリキッド・オセロットとはリキッドの人格がオセロットを乗っ取ったものではなく、
オセロット本人がリキッドの人格を自分に植え付けた(自己暗示まで用いた完璧な演技であった)こと、
『愛国者達』創設メンバーであるオセロットの肉体が、ゼロの遺志を再現する代理AI達の手で新たに差し向けられた新型FOXDIEに感染していたことが語られる。




リキッドは、ソリッドがオリジナルであるビッグボスを倒したためリキッドはソリッドを優性遺伝、
自分は劣勢遺伝と思い込んでソリッドを憎んでいたが、実際はリキッドの方が優性遺伝である。

なお、リキッドの「俺はその搾りカスだ!」という台詞を読んで字の如く解釈すると、
優性遺伝を「優秀な遺伝」、「劣性遺伝」を「劣等な遺伝」と捉えていると思われる。だが、昨今では常識となっているが、
遺伝学用語としての優性・劣勢とは 形質が発現しやすい・しにくいという意味であり、能力に優れる・劣るという意味ではない。

これに対し、元々の設定か指摘を受けての後付かは不明だが、本シリーズとしては
「『恐るべき子供達計画』では、優れた兵士の形質を発現させるソルジャー遺伝子をより多く有した赤ん坊を生み出すべく、その部分を優性と劣性とで二極化させた」
と設定している。
よって、この場合の優性劣性という表現と、ソルジャー遺伝子をかき集めた偉大な兵士の申し子とその絞り粕の二人が存在する、というリキッドの認識は間違ってはいない。

余談だが、「優性・劣性」という言い回しはこんな調子に誤解を招きやすいという事で、
日本遺伝学会は2017年9月に「優性・劣性」をそれぞれ「顕性・潜性」と表記を改め、教科書などの表記の変更も依頼しているという。




決闘でこそ最終的にソリッドに敗れたものの、操れる言語の数は7ヶ国語で、
変装術やパイロットとしての腕も持つリキッドの方が総合的に見れば優秀と言え、
より多くソルジャー遺伝子が発現した個体という出自は伊達ではない。
また、シャドーモセス事件ではセルゲイ・ゴルルコビッチと合流を目論んだり、
あえて最初に核を撃つ場所を第三国(中国)の核実験場に設定し、核が撃ち込まれたことを揉み消すことが可能なようにした上で世界各国と交渉しようとするなど、策士の片鱗も窺わせた。


特にパイロットとしての腕前は、吹雪の中、ハインドDでF-16を2機相手にし、さして時間をかけずに撃墜してのける程。
例えるなら、生身の人間が鉄パイプを片手に最新鋭の戦車に突撃して、見事討ち取ってみせるぐらいに無茶な所業といったところだろうか。

ソリッド・スネークに対する憎しみの強さとリキッド自身の歪んだ性格故か、事ある毎に「死ね」等の暴言を放つことが多い。初代MGSでは真面目な悪役だったが登場を重ねるごとに妙なお茶目さが増してきている。
以下暴言集
MGS1
「詳しい事はお前が殺した親父に聞け。あの世でな!」

「知らないのはお前だけだ。惨めだな、スネーク?」

「貴様の役割は済んだ。あの世へ行けぃ!」

「おまえは最早どうする事もできん!己の非力を悔いて死ね!」

「分かったろう!貴様は誰も守れやしない!自分の身さえな!死ね!」


MGS2
「やはり貴様は(ソリッド)鹿(アイボリー)だな!」
「スネーク!タンカーと共に沈め!」

「俺は愛国者達を葬りに行く。だがその前に貴様ら兄弟を片付ける!」

「蛇は一匹でいい。ビッグボスは一人で十分だ!」


MGS バンドデシネ
「まるでビデオゲームだな!負けることのないビデオゲーム!」

「HAHAHA!おまえの間抜けさには感謝しきれないぞぉ♪」


MGS2 バンドデシネ
「そろそろお別れだ。ご一緒にと言いたいところだが、RAYには一人しか搭乗できんのでな」

「オセロット、俺たちは貴様の頭を分け合う仲間だろ?しかしここはまあ、二人が長居するには狭すぎる。そろそろ荷物を纏めるんだな」

「スネーク、なぜ貴様はそうネガティブなんだ?こいつをデカいサーフボードだと思えばいい。サーフィンを楽しめ!無論最後に待つのは、全・滅だがな」









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最終更新:2021年03月12日 22:14