クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル

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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル - (2019/10/28 (月) 00:46:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/06/07(月) 23:33:59
更新日:2024/01/28 Sun 16:21:31
所要時間:約 9 分で読めます






野生のおバカが目をさます!


2000年に公開された映画クレヨンしんちゃんシリーズの第8作にして、20世紀最後の映画作品。キャッチコピーは「野生のおバカが目をさます!」。



しんのすけとアクション仮面が主役で、1作品目の『アクション仮面VSハイグレ魔王』以来のアクション仮面の主役作品。

そして映画クレヨンしんちゃんの黄金時代とも言える「嵐を呼ぶ~」シリーズの記念すべき第1作品目。
この作品から下降傾向にあった収益が上がった為、縁起をかついで9~12作品目と15作品目のタイトルに「嵐を呼ぶ」が付けられた。



【あらすじ】


アクション仮面の新作映画船上試写会「南海ミレニアムツアー」に参加する為、豪華客船に乗り込んだかすかべ防衛隊とその家族。
映画の主役であるアクション仮面役の郷剛太郎もゲストとして参加し、メインの映画上映が始まる。
しかし、映画の途中で謎の猿たちが乱入し、大人たちを連れ去ってしまった。
朝になっても帰ってこない大人たちを探してしんのすけ達かすかべ防衛隊は島に向かい、そのしんのすけたちを追ってひまわりとシロも島へと向かう。
しかし、その島にはパラダイスキングと名乗る男が猿を従え王国を築いていた。



【登場人物】


野原しんのすけ(声:矢島晶子
コンビニ隊長。島の探険ではコーラと間違えて大量の醤油を持参した。
アクション仮面を慕う子供らしい面とヒーローを信じ、敵にも恐れをなさずに向かっていく勇敢な面を見せる。
ケツだけ歩きが大活躍し、オナラターボも初披露。


野原ひろし(声:藤原啓治
猿たちに連れ去られアニメのセル画を描かされる。絵の具が顔に付いた際オーバーリアクションをした。
途中、牢屋(ロッカー)に押し込まれるがしんのすけに助けられ、みさえや他の客たちと一緒に脱走する。
ケツだけ歩きでは痔の再発を気にしていた。


◇野原みさえ(声:ならはしみき)
猿たちに連れ去られ食堂の注文役をさせられる。
途中、牢屋(ロッカー)に押し込まれるがしんのすけに助けられ、ひろしや他の客たちと一緒に脱走する。
「人間様をなめんなよ、猿ども!」


◇野原ひまわり(声:こおろぎさとみ)
犬と2人で島を蹂躙するスーパー0歳児。しんのすけを追ってシロと共に島へ向かう。
兄や動物を慕う気持ちが表れている。


◇シロ(声:真柴摩利)
名犬。ひまわりに連れられて島へ向かい、しんのすけ達を追い掛ける。
ひまわりを乗せたボートを犬かきで押したり、嗅覚を使ってしんのすけ達を捜したりと見事にサポート役を努めた。
「犬猿の仲」のことわざで対猿用の戦力としても期待されたが、あっさり負けて連れ去られる。アフロ役。


◇風間トオル(声:真柴摩利)
ジャングル隊長。かすかべ防衛隊の牽引役。
島から引き返す時の為にチョコボールを落としていたがしんのすけに全て拾い食いされた。多分放っておいても溶けていたと思うが。


◇佐藤マサオ(声:一龍斎貞友)
サイバー隊長。バナナを食べている時は随分投げやりだった。
ワニの餌になりかけたが、あいちゃんへのLOVEパワーで覚醒する。


◇桜田ネネ(声:林玉緒)
セクシー隊長。ソーイングセット持参。
ウサギで自滅した。


◇ボーちゃん(声:佐藤智恵)
ファミレス隊長。
冷静さでは隊一だが今回は凡ミスが多かった。


◇ネネママ(声:萩森徇子)
猿たちに連れ去られ食堂の注文役をさせられる。


風間ママ(声:玉川紗己子)
猿たちに連れ去られ食堂で料理をさせられる。


◇マサオママ(声:大塚智子)
猿たちに連れ去られ食堂の料理運びをさせられる。


◇郷剛太郎(声:玄田哲章
もう一人の主役。
しんのすけとも顔馴染みのアクション俳優で、剣道、柔道、空手、少林寺拳法、ムエタイ、カポエラなど様々な体術を習得している。
猿たちに連れ去られ、アクション仮面としてパラダイスキングと戦う事になる。

本作品では架空の存在であり、演じる役にすぎなかったアクション仮面が実在する真のヒーローとしても覚醒していく姿が描かれている。
終盤で披露したケツだけ歩きと空中戦は本作品でもトップクラスの笑い所。
ヒーローはタマタマも強い!


パラダイスキング(声:大塚明夫
シロテナガザルを操る島の支配者。元々は南の島でのんびりするために島にやってきた日本人である。紫色のアフロヘアーと独特のファッションが特徴。
力で猿を屈伏させ、座礁したタンカーを改造することで宮殿とし、王国を築き上げたが、
名誉欲と更なる支配欲に駆られ人間の奴隷を欲し、猿たちに客船を襲わせた本作の黒幕。
格闘技の達人で、猿との死闘により鍛えあげられたルール無用のジャングル殺法でアクション仮面を圧倒した。
後半ではヘリコプターに乗ってダイナマイトを投下し、島から脱出した船を襲うが、しんのすけとアクション仮面に敗れた。

「宮殿の中のスタジオでアニメを造らせて世界中を洗脳する」
「凄まじい大きさの自分の銅像をつくらせる」
「子ども達のヒーローであるアクション仮面を倒して自分が真のヒーローであると証明する」

……等々その行動や意図には謎も多いが、世界制覇でも目論んでいたのだろうか?
パロディには「地獄の黙示録」「ワルキューレの騎行」(ヘリコプターでのダイナマイト投下)や「失われた黄金都市」(船内の廊下の壁)がある。
後のTVシリーズのED『全体的に大好きです。』にチョイ役で登場している。
CQCは使わない。

「まともじゃ王様はつとまらねェ。王様ってのは、欲張りで! 気まぐれで! 残酷で!! ……退屈してるんだ……!!」


◇シロテテナガザル
島に住む猿。ケツだけ歩きを異常に恐れる。元々は野生だったがパラダイスキングに負け、支配された。
獰猛な性格で知能もわりと高く客船を襲ったり、攫った人々を理不尽にこき使ったりしていたが、ひまわりが泣いた時には誘拐せずに見逃すなど、根は決して悪い猿ではない。
ケツだけ歩きが弱点であると分かった人々に追い込まれてリンチされそうになるが、ひまわりの制止により事無きを得た後、しんのすけの機転によって野生に帰る。
エンディングではしんのすけの靴を見て喜んでいた。



【余談】


本作の劇中劇であり、事件の始まりとなる映画「アクション仮面 南海ミレニアムウォーズ」の製作と配給は、
前々作「ブタのヒヅメ大作戦」に登場した秘密組織SMLと同じ屋号とロゴマークを持つ映画会社が行っている。
何らかの関連企業なのかもしれない。




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