斬魄刀

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斬魄刀 - (2017/12/02 (土) 08:49:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2012/05/18(金) 09:50:35
更新日:2024/04/05 Fri 19:51:27
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斬魄刀(ざんぱくとう)とは、漫画『BLEACH』に登場する死神と破面(BLEACH)仮面の軍勢が持つ特殊な刀のこと。



◆死神、仮面の軍勢
斬拳走鬼のうち“斬”にあたる死神の基本武装。

虚(BLEACH)を斬ることで虚となってからの罪を洗い流し、魂を元の人間のものへと戻し尸魂界へと送ることができる(破面のものはこれが出来るかは不明)。
ただし、洗い流せる罪は“虚 になってからの罪”なので生前の罪は洗い流すことは出来ない。重罪の者は地獄からお迎えが来る。
また、通常の霊も斬ることも出来るが大抵の場合、柄頭にある『死』と『生』を組み合わせたような判子を対象のおでこに押すことで済ませ、これを『魂葬』と言う。
死神が力むなど上手くいかなかった場合は魂魄が痛がる。

所持者の魂(霊力)を元として形作られており、その形状や能力は全て異なる。大半の通常の形状はありふれた日本刀だが、普通ではない者もまま居る。
霊力を制御出来ないと持ち主の霊力に比例して大きくなるため、基本的に大きさは調整される(護廷十三隊隊長クラスならビル並になる)。

黒崎一護は霊力の扱いが不得手なので当初は大きさを調整出来ておらず、斬月開放前の斬魄刀は浦原喜助曰く『刀の形をした風船のよう』とのこと。
ちなみに気を緩めず霊圧を込めていればその分頑丈になると思われる(一護対剣八戦を参照)。

東仙要や更木剣八のように他人の斬魄刀を所持している死神も稀にいる。



【始解】
斬魄刀の能力解放の一段階目。本体との対話と同調が必要。
解放と共に形状が変化し、固有の特殊能力が解放される。
解放後の形状や特殊能力は斬魄 刀ごとに千差万別だが、能力ごとにある程度の系統に分類・識別することができる。
席官クラスの死神のほとんどが始解を習得しており、斬魄刀戦術の基盤とも言える技術である。

攻撃性能による分類
  • 直接攻撃系 - 攻撃性能が単純に強化される。黒崎一護の斬月のように高威力重視のタイプから、朽木白哉の千本桜のように遠距離&精密精緻なものまで多彩。
  • 鬼道系 - 特殊効果によって相手を攻撃する。以下でさらに分類する。
 ・流水系 - 水を操って敵を攻撃する。志波海燕の捩花など。
 ・炎熱系 - 灼熱の炎を操る。山本元柳斎重國の流刃若火や黒崎一心の剡月など。
 ・氷雪系 - 冷気で敵を凍らせて攻撃する。日番谷冬獅郎の氷輪丸や朽木ルキアの袖白雪など。
 ・その他雷や風を操る斬魄刀なども登場しているがいずれも系統名は不明。

対話と同調とは、斬魄刀本体の存在を認識し、その名を知る事。斬魄刀の本体が存在する死神の精神世界で斬魄刀の本体と対話を行う。
斬魄刀には意思があるため、斬魄刀との同調を深めることで死神自身の実力も向上する。

斬魄刀は普段は封印状態であるのだが、常に始解状態を保つものも存在する。そういった 斬魄刀を『常時解放型』の斬魄刀と呼ぶ。
今の所、一護の『斬月』、更木剣八のものがそれに当り、一護の場合、初めて開放して以来常に始解状態を保っている。
剣八は霊圧が大きすぎて封印できず、最初から解放状態となっている。その上名前も知らない例外中の例外…
だと思われていたが、実際は名前を呼ぶことで形状が変わっていたため、普段よく見る形はただの封印状態に相当する形態だった(但し卍解かもしれず、ここらは曖昧のまま不明)。

相手を認めていない時などに不完全な始解、あるいは力を発揮するために制限がついているケースもあるため、
複数の形態がある始解も存在する。

刀身は基本的に1本だが、2本で1組の二刀一対型の斬魄刀も存在する。
この二刀一対型の斬魄刀は過去京楽春水の『花天狂骨』と浮竹の『双魚理』のみとされていた。
檜佐木の『風死』は解放後の形状が二つの鎌が鎖で一つにくっついている鎖鎌で一つの物という扱いだったのか、二刀一対にはカウントされていない。
一護の「真の斬月」は完全に刀の形状なので、二刀一対に該当すると思われる。

後述の「浅打」に死神の魂を写し取ることで完成するため、同じものは二つと存在しない。「氷輪丸」が同時に二振り完成するという異常事態が起きた際には
中央四十六室より持ち主二人が果し合いを命じられ、実力的に劣る方が(本人には叛意など無かったにも拘らず)投獄された。
アニメオリジナルエピソードのため、どこまで公式かは不明)


【卍解】
斬魄刀の能力解放の二段階目。本体の具象化と屈服が必要となる。

形の変化(双王蛇尾丸、龍紋鬼灯丸)、更なる特殊能力の付加や強化(花天狂骨枯松心中、神殺槍)、実体化させた本体の召還(黒縄天譴明王、金色疋殺地蔵など)、衣を纏う(天鎖斬月、白霞罸)、などを伴う。
基本的には始解の能力・特性を強化したものか、関連性がある。
名称も始解の名前を含んだものが多いが、
肉雫唼→皆尽のように字面だけ変わったものや、流刃若火→残火の太刀や袖白雪→白霞罸のように一部が残ってほとんど違う名前になるものもある。

戦闘能力は一般的に始解の5〜10倍と言われており、その強大さ故に斬魄刀戦術の最終奥義とされている。
ただし卍解に至るのは才能のある者でも10年以上の鍛錬が必要とされ、使いこなすにはさらに多くの年月が必要となる。
また、卍解修得者は斬魄刀の名を呼ぶ事なく始解することが可能になる。

物語開始時の護廷十三隊隊長は基本的に習得していて隊長となりうる者の資質の一つとされているが、
更木剣八という例外が存在するなど、就任に必須というわけではない。

副隊長以下の隊員で修得している者も居る。
死神全体の中では卍解習得者は少なく、長年副隊長をやっていても卍解を習得していない者も普通にいる。
副隊長ですらそうなのだから更に大きく実力の開いた三席以下では、余程の何かがなければまず習得出来ないと思われる。


具象化とは、対話の際に死神が精神世界に赴くのではなく、斬魄刀の本体を死神のいる世界に呼び出す事。
そのため卍解修得者は例外なく尸魂界の歴史に永遠にその名を刻まれる。

具象化した斬魄刀の本体を倒す事を斬魄刀を屈服させると言い、これに成功して初めて卍解を修得できる。

卍解は非常に強力だが、解放した霊力に比例して巨大化したり、制御が難しくなったりするため、完全に使いこなすには基本的に会得してから更なる鍛錬が必要。
また、卍解は隊長格級であれど大きな負担を与えるので常時卍解で戦い続けることは難しい。
もちろん激しく傷ついたり弱ったりすると卍解の維持・発動が難しい場合もままある。
卍解による消耗具合は個人差があり、砕蜂のものは普段3日に1回と非常に大きいものに対し、一護は戦闘が終わっても平然と卍解状態を維持している。

卍解状態で斬魂刀を破損すると、二度と元の完全な状態に直すことはできない。
実際、恋次の『狒々王蛇尾丸』は白哉戦で破損した刃節は壊れたまま*1
一角の『龍紋鬼灯丸』も形だけ無理やり修復しただけで能力は著しく劣化している。
例外は狛村の『黒縄天譴明王』で、本体と刀のリンクが強すぎるため卍解のダメージが自分にも反映されるが、傷を癒せば破損も直る。
マユリは「改造(なお)している」ので問題ないどころか、能力・形状すら別な物も生み出している。

始解同様、斬魄刀が認めていないと十全に能力が発揮できない例もある。



浅打(あさうち)
自らの斬魄刀の名を知らない死神の斬魄刀。形状はまんま日本刀。
朽木ルキア阿散井恋次など真央霊術院の生徒など、自分の斬魄刀がない死神が一時的に貸与されるもの。

当初は未熟者が扱う棒切れの様な斬魄刀だとされていたが、全ての斬魄刀の元になる超重要アイテム(後付け設定であるが、矛盾はしていない)。
製作者は零番隊、「刀神」二枚屋王悦。全ての死神はこの浅打に自分の魂を写し取ることで己の斬魄刀を作り上げる。
霊術院に在籍していなかった剣八も死体から奪った浅打を使っており、この手順を踏まずに己の斬魄刀を完成させたのは一護のみ。
だがそれは同時に一護の斬魄刀が曖昧なものであるということでもある。
詳細な作り方は不明だが、死神たちの魂魄を重ねて作られた虚を、王悦は浅打と似た成り立ちだと発言している。



◆破面
破面(アランカル)の持つ斬魄刀。
死神のそれとは異なり、開放前であっても日本刀の形状をしていないものがあったりするが大体は刀。
また死神の柄や鞘のカラーリングは割と統一されているが破面のものは個々により違っている。更に回想と現在で形状が異なっているものもある。

破面化する際に、虚としての肉体と能力の『核』を刀状にして封印したもの。
銀城の見解通りなら、元をたどれば魂魄の「亡くした中心」に由来することになる。

破面はそもそも鋼皮と呼ばれる硬い皮膚が鎧のような効果を発揮するため、戦闘時に必ずしも斬魄刀を用いるとは限らない。
斬魄刀をあまり使わず戦う者(ヤミーなど)、帰刃前のみ状況に応じて死神のように剣術を操る者(シャウロン、グリムジョーなど)、帰刃後も帰刃前と似たような武器を取って戦う者(バラガン、ノイトラなど)と千差万別である。
後述の帰刃の時に虚の能力を閉じ込めたものっぽい説明がなされているため、死神の斬魄刀解放前・始解と違って壊れた時に治るのかは不明。



帰刃(レスレクシオン)
斬魄刀を解放し破面としての肉体に虚の能力を回帰させたもので、解放前から戦闘能力は数倍に上がり、それまでに受けた傷も回復する。
マユリなどの考察によると、死神の卍解に匹敵する能力であるらしい。

解放した斬魄刀は破面の体の一部であるため、
解放した斬魄刀部分を体から切り離すなどして解放前の姿に戻った場合、失われた斬魄刀の一部は二度と元には戻らない。
その場合は再度帰刃しても切り離した状態のままとなる。
あくまで斬魄刀部分さえ無事なら問題なく、単純な怪我なら問題無い。

説明に書いてある通り破面が使用する能力だが、虚化を習得した東仙も使用した。



刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)
十刃どころか破面でウルキオラ・シファーしか解放する事が出来ない二段階目の刀剣解放。
藍染惣右介にすら見せておらず、読者の間ではこの状態のウルキオラは第三十刃以上の戦闘力を持ち、現十刃最強と言われている。

ただの帰刃状態のウルキオラにすら一護は虚化しても打つ手がない状態だったため、これに至った破面は全体的に能力が向上する可能性もある。
最上級大虚(ヴァストローデ)が元々隊長以上と言う割に、破面になっても(特種能力を考慮しなければ)圧倒しているようには見えなかった辺り、
これを習得しないと中級大虚(アジューカス)以上は大幅なパワーアップはしないのかもしれない……という想像もある。ここらは謎のままである。






(冥ω殿)「追記・修正したくば俺を倒すことだな…」

(冥ω殿)「行くぞ!『卍解』!!」






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(冥∀殿)/ /
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