アスキン・ナックルヴァール

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アスキン・ナックルヴァール - (2022/01/12 (水) 14:49:46) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/10/27 (月) 11:21:12
更新日:2023/10/14 Sat 17:46:03
所要時間:約 17 分で読めます





俺が陛下に拾われたのは
ただひたすらに死ななかったからだ

みっともねえ能力だろ…?
大嫌いさ、この能力の事を考えると…

いつだって俺は…致命的な気分になるんだ




“ D ” アスキン・ナックルヴァール        
Askin Nakk Le Vaar

[職業]滅却師
[所属]見えざる帝国「星十字騎士団」

 [聖文字]“ D ”
 [能 力]The Deathdealing ― 致死量(ザ・デスディーリング)
  ― 生物の完全致死量を意図的に操作する
 [完聖体]神の毒見(ハスハイン)
 [CV]武内駿輔(BLEACH Brave Souls)


漫画「BLEACH」の登場人物。

●目次

 概要




漫画『BLEACH』の最終章「千年血戦編」に登場する敵対勢力「見えざる帝国」に所属する滅却師。
精鋭部隊「星十字騎士団」の一員。
騎士団の中でもその実力は上位に食い込むらしく、第二次尸魂界侵攻の際はユーハバッハの直属精鋭部隊親衛隊(シュッツシュタッフェル)の一人に抜擢されている。
初登場は石田の王位継承の時。
覚醒ヨン様や、某奇妙な冒険に登場する某スタンド使いのような顔をしている。

自身の能力を嫌っており、口癖は「致命的」
その割には自分の能力に自信があるのか「自分の能力で相手を倒すこと」に強い拘りを持ち、
能力を使わず相手を倒すことや力勝負をすることに対して「デリカシーがない」と嘯き、毛嫌いしているところがある。

女の価値は顔よりもオシャレか否かで判断するタイプ。
何事にも気怠げでお気楽な姿勢を見せるも、冷静な思考を崩さず戦闘に対しても消極的で敵に出会うと相手の力量を図って撤退などの判断をする。
めんどくさがりかつマイペースで癖は強いものの、性格や感性自体はわりとまとも。

ユーハバッハに心酔しているハッシュヴァルトやリジェ等とは異なり、
彼は「ユーハバッハが現世・虚圏・尸魂界の3つを潰し、その後に何を創るのかを見てみたい」という興味で動いている。
忠誠心はないわけではなく、本人曰く忠誠心は「ポメラニアンの倍程度はあるつもり」




 戦闘能力




毒々しくって、

眩々するだろ?


(BLEACH68 THE ORDINA RY PEACE より)



自らのポリシー故か、他の団員のように真っ向から戦闘を仕掛けたり、肉弾戦を行うことはせず、
基本的には相手から隠れて身を潜めたり、敵と遭遇しても一目散に逃げることが多い。
分が悪いと判断すれば、下手に手を出さず交戦を避けたりもする。
しかし戦いが避けられない場面では逃げずに交戦したり、飄々とした言動で相手を惑わしつつ隙を突いて戦闘不能に陥らせるなど、実力の底は非常に測りがたい。
その言動から他の騎士団の面々のように相手を侮ることはなく、ひょうきんなふるまいで油断を誘ってカウンターを炸裂させたり罠に嵌めることが多い。

装備した腕輪から、折り畳み式風のメカニカルな形状の「神聖弓(ハイリッヒ・ボーゲン)」を展開させ、戦闘に用いている。
また、ずば抜けた霊圧解析能力も備えている。
敵の攻撃を受けると反射的に相手の霊圧を解析し、驚異的な速さで免疫を精製できる(浦原曰く「1分もあればどんな攻撃も無効化するだろう」)。
自身の能力を十二分に使いこなすほどの頭脳を持つが、自分の能力で倒すことにこだわりを持つこと、他のキャラの例にもれず「致命的なおしゃべり」が原因で…。



◇─ 致死量(ザ・デスディーリング)

聖文字“D”の能力。

生物が体内に物質を摂取した際、その摂取量が一定以上を超えると死に至る。
そのデッドラインを「致死量」と呼び、全ての生物が100%死に至る致死量を「完全致死量」と呼ぶ。

ナックルヴァールの能力は、自他の100%死に至る「完全致死量」を正確に弾き出し、その量を自在に操作すること。
致死量を下げれば、致死に200mg必要なカフェイン10mg、1mgで殺すことができるし、逆に上げれば毒物を何mg摂取しても死ぬことはなくなる。
ただし能力を発動する条件として、操作したい物質を自分の体内に大量に取り込む必要がある。

そしてこの能力の真の恐ろしさは、生物の体内にあるものも全てこの能力の対象になるということ。
つまり生物の体液の致死量すらも摂取することで操作できる。この対象となるものはナックルヴァールが決定する。
この能力の対象となったものが「血液」であれば、標的の体内に血液が満ちていれば満ちているほど標的は死に近づいていく。
「設定された致死量」以下まで血液を抜こうとしても、失血死に至るレベルまで致死量を下げられれば、相手は死を免れない。

そして、更に恐ろしいのは取り込む物質の種類に縛りがないこと。「種類の縛り」というのは、例えば上記のように敵の血液の致死量を操作したい時、敵自身の血液を摂取する必要がないという事。
血液であればなんでも良く、自分の血液を取り込んだ場合においても敵の血液の致死量を操作することが可能。

さらに能力の応用として「物質に対する耐性」の上げ下げも可能であり、霊圧すらもその対象に含まれる。
自身に能力を適用すれば、「失血死」の致死量を下げることで死を免れたり、対象の霊圧に対して致死量を上げることで“免疫”を持つことが可能。
対象の霊圧への免疫獲得後は強力な耐性を得るため、相手の霊圧による攻撃を無効化するのみならず高速で肉体が治癒していくようになる。
結果として、ナックルヴァールは不死身に近い状態となる。

極端な話、大量に取り込んだものに対して自身は耐性を持ち、更に敵にはそれら全てを猛毒に変えることが出来る

能力を解除するには摂取した物質を取り除くしかないが、体液を対象に設定された場合はそれらを全て新しいモノに入れ替える必要がある。
発動条件を満たすまでが少々厄介だが、発動してしまえば非常に強力な性能を発揮するようだ。

しかし、持久戦にはとことん強いがいくつかの弱点も存在する。特に不意打ちや強力な技など、一撃で即死に至らしめるような攻撃には能力の発動のための大量摂取・対応が間に合わず弱い。当然ながら滅却師共通の弱点である「虚の霊圧」に対しては免疫を持つことはできない。

また、能力を瞬時に解析出来る頭脳・様々な対抗策を持つ浦原喜助涅マユリに対しても、即座に相性が悪いと判断している。
一方で初見殺しの極みのような能力であるため、一護やグリムジョーのように直情的な性格で搦め手に弱い相手はカモにできる。

上記の免疫獲得による霊圧の無効化も、相手の霊圧が変化してしまうと意味をなさなくなる欠点を持っているが、
上記の欠点の一部は完聖体になることで能力が上昇するため解消することが可能。


◇─ 完聖体「神の毒見(ハスハイン)
アスキンの持つ完聖体。
発動すると近未来的でサイバーチックな外見と化す。
能力に「毒の変質に適応する」が追加される。
相手が霊圧を変化させようが、ベースが同じならばそれら全てに瞬時に適応出来るようになるため、より防御面が強化される。
「致死量」の能力をより完璧に高める能力といえる。



◇─ 「毒入りボール(ギフト・バル)
自身の能力の対象となった物質を内部に含む玉を相手に放り投げ、ボールが命中した(受け取った)相手を「致死量」で蝕む技。
作中では致死化させた霊子・酸素・窒素を含ませた毒入りボールを放っている。
なお油断してこの技を喰らい意識を失いかけるグリムジョーに、アスキンはギフト・バルの日本語訳をご丁寧に説明してくれた。

◇─ 「毒入りプール(ギフト・バート)
ナックルヴァールが「プール」と呼ぶ特殊な空間を形成。
その内部に踏み込んだ対象が持つ「耐性」を、致死未満のレベルにまで下げる技。
下げる対象を「霊子」に設定すれば、相手を重度の霊子中毒に陥らせ行動不能にできる。
修行を終えパワーアップしたはずの黒崎一護は、これにより触れることすらなく戦闘不能にされた。

◇─ 「極上毒入りボール(ギフト・バル・デラックス)
完聖体時に使用。
自身の可能な最大のサイズまで大型化させたボールを作り出す「毒入りボール」の派生技。
なお、本体が死亡すると無意識に抑え込んでいた毒の濃度が上がってしまう。

◇─ 「猛毒領域(ギフト・ベライヒ)
完聖体時に使用。
『極上毒入りボール』の表層に毒の結界を張り、猛毒の空間に敵を隔離する技。
ナックルヴァール曰く「絶対脱出不可能」
この発言から、浦原は「侵入」は「絶対に不可能」というわけではないと推測し(もっとも、自分から猛毒だらけの空間に入りたいとはだれも思わないが)、
実際その見立て通りであった。
彼がおしゃべりであったことが「致命傷」につながることとなった。

◇─ 「猛毒の指輪(ギフト・リング)
完聖体時に使用。
ナックルヴァールの嵌めている腕輪を敵に向けて投げつける技。
途中で急激に指輪サイズにまで小型化して着弾するため、回避は困難。
「致死量」の能力を一点集中で極限にまで威力を高めた技で、命中してピアッシングした部位を「即死」させる。
ナックルヴァール曰く「とんでもなく強くて『致死量』の能力がロクに効かないヤバい奴にしか使わない」とのこと。




 活躍



石田の王位継承後、それに不満を抱くバズビーと諌めるハッシュヴァルトの衝突を諌めた。
精霊廷襲撃では技術開発局に乱入したが、全身発光したマユリが出現。
長考の後、マユリを一筋縄で倒す事はできないと判断し、面倒臭がってその場を立ち去った。
その後もペペと共にグレミィの戦いを観戦したり随所で登場する。

霊王宮戦でニャンゾルが敗北した後、陛下の親衛隊として召喚される。
他の3人の陰に隠れて積極的に戦うことはしなかったが、3人が二枚屋王悦に瞬殺されたことで初めて重い腰を上げる。
王悦を術中に陥れ、さらに自分の手についた血液を舐めるというOSRポイント爆上げの行動をとったことで、
やっとナックルさんの活躍が見れる
Oh-Etuもう終わりかよ…
と読者の期待を沸かせた。しかし…


ナルホド…参った
どうしたらいいかNa…

なァ!天示郎!


霊王宮戦で全く見せ場のなかった麒麟寺天示郎がかけたのは「赤い湯」。
これにより、「致死量」に侵された王悦の血液は全て入れ替えられた。
何が起こったのか認識するまもなく、ナックルヴァールは復活した王悦に一撃で倒されることとなってしまった。


初登場から散々引っ張っておきながら、わずか1週でその出番を終えてしまったことから「師匠、打ち切りコース入ってる」と懸念する人もいたとか。
ちなみにナックルヴァールはこの時、自分の能力を逐一相手に説明するという致命的なミスを犯している。解説THX!
一方で王悦の体重を目測でほぼ正確に計算し、失血死をギリギリ越すラインに血液量の致死量を設定するあたりは地味に凄い。
別に計算が上手になる能力ではなさそうなので、元から暗算は得意なのだと思われる。


しかし倒された直後、陛下の「聖別」により瀞霊廷に残された騎士団の力を得て復活。
彼の言を借りるならば、「またしても死に損なって」しまった。



その後も親衛隊として活動。
霊王を取り込んだ陛下の異様な姿に怖気立ったり、そんな陛下を見て顔色一つ変えないハッシュヴァルトに内心動揺したり、
力を持て余した陛下が霊王宮を壊し始めた際に転落しそうになって必死に助けを乞うたり、
一護組と対峙した際にグリムジョーから執拗に付け狙われて全速力で逃げ回ったりと、相変わらず場を和ませている。

一方で油断させたグリムジョーを「毒入りボール」で返り討ちにするなど、依然として手強い難敵の姿も見せている。

京楽の卍解発動時に再び一護の前に姿を現し、突っ込んできた一護といざ戦闘開始する瞬間には京楽の卍解に一護同様感知していた。
対面後、描写はないものの一護と戦闘に突入したようだが……
ジェラルドの能力発動時には、主人公の黒崎一護がうつぶせになって倒れているという衝(笑)撃的シーンを自身の能力で作り出した。
なお、一護の性格と能力的にぶつかればこうなることは大体皆知ってた。どう考えても相性最悪なので…。
その後は一護を助けようとしたチャドと織姫も毒入りプールで霊子中毒に陥れ、夜一と交戦。
圧倒され、一護たちを逃がし、夕四郎の介入も許してしまうが、彼らの攻撃に対する耐性をつけ、反撃に出る。

反撃後は夕四郎はおろか、夜一さえ窮地に陥らせるも、浦原が介入。
自身の能力の抗体を夜一に施され、さらに「瞬鬨・雷獣戦形 “瞬霳黒猫戦妃” 」となった夜一に自身の能力さえ通じず再び圧倒される。
ピンチに陥ったナックルヴァールは奥の手である完聖体を発動。
「猛毒領域」や「猛毒の指輪」で浦原を追い詰めるも、浦原は卍解を発動。卍解に翻弄され、「猛毒領域」の力をさらに上げる。
しかしこの卍解は囮でもあり、「猛毒領域」が「侵入は不可能ではない」という点を突かれ、
浦原の卍解の能力により「帰刃したグリムジョーを猛毒領域の中にいるナックルヴァールのもとに誘導する」という奇策で、
グリムジョーに心臓を抉り取られる「致命的なダメージ」を負う。
グリムジョーが倒れた時はまだ帰刃していなかったため、破面から虚のものへと霊圧が変化する帰刃の変化も決め手となった。
この浦原の戦いぶりとその矜持に敬意を表しつつもついに死亡するが、
「極上毒入りボール」の濃度を強化する(正確には自身の能力にビビッて無意識化で抑圧していたとのこと)という置き土産を残した。


アンタにゃ敬意を表してえが…こればっかりはどうしようも無ェ…

アンタらにゃもう逃げる力なんか残っちゃいねェだろう…すまねェな…


…とは言え…

アンタならきっと…何とかしちまうんだろうなあ…

…全く…癪だから…

致命的だとは…

言わないでおくぜ…


(BLEACH666 「空っぽ、傀儡、伽藍堂」 より)


 名言


  • 頭からツッ込まなかった 落ち着いてる、落ち着いてるよォ~
  • …まだだなア…まだこの位じゃア…致命的じゃアねえぜッ…
  • 俺が陛下に拾われたのはただひたすらに死ななかったからだ…みっともねえ能力だろ…?大嫌いさ この能力のことを考えると…いつだって俺は致命的な気分になるんだ
  • よく分かんねえよな 俺も最初そうだったぜ でもアンタはいいよ分かんねえままでいいんだ これから終わんのに分かったところでな
  • キツいだろ?どうしようもねえんだ 致命的な気分さ
  • …あァカッコいいよ…それに比べて俺ときたら最後に勝ったと思っちまった 全くナメてたのはどっちだよ…致命的だぜ…
  • (何だ!?何だ何だ何なんだよ!?あんなバケモンみてえになっちまった陛下を見て何も感じねえのかよコイツ!?)
  • 戦いに来たんじゃなくてあんたらを殺しにきたの!コッソリ殺せりゃそれがベスト!
  • ギフト・バルってのは毒入りボールって意味さ 小さい頃教わらなかったか?知らない人からモノ貰っちゃいけませんってな ママの言いつけ守れないなんて アンタ致命的だぜッ
  • でも今、カフェオレ飲みすぎてハラいっぱいなんだ だから俺のハラが減るまでそのまま待っててほしいんだよ
  • 女の価値は顔じゃねェよ…オシャレかどうかだ!!
  • 死ぬほど霊圧をブチ込んでくれてありがとうよ、もうあんたらの霊圧で俺は殺せねえ
  • 思ったより俺の能力の理解が遅かったなァ、致命的だぜ 四楓院夜一
  • 感じる 死から遠退いてる実感があるんだ "免疫"が死を遠避ける究極の方法だとすればこれも"免疫"のお陰なのかねェ…
  • 自分がバケモンなの棚に上げて俺がヌルいみたいに言うのヤメてくんねェか ヘコむぜ
  • "神の毒見"(ハスハイン) ってんだ 冴えねェ名前だろ?
  • アンタならきっと…何とかしちまうんだろうなあ……全く…癪だから…致命的だとは…言わないでおくぜ…



ソシャゲの「BLEACH Brave Souls」で星十字騎士団の第一弾参戦メンバーとしてバンビエッタ、キャンディスと共にプレイアブルを果たす。
必殺技は『致死量』で、「猛毒領域」を形成して相手に向けて「猛毒の指輪」を投げつける。稀に追加効果で即死が発生する。





オレの追記とか修正って
どうも小物臭い風に見られてね

でもまぁ…
今はそう気にしてない…

昔はよく気にしてたけど…
今じゃそれも長所だと思ってる


ベラベラとウザかったかな?
それも俺の…「致命的」な点さ

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