石田雨竜

登録日:2011/09/08 Thu 00:44:47
更新日:2025/02/25 Tue 12:03:47
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11月6日生まれ 11月生まれ A BLEACH お人良し お姫様抱っこ さそり座 アニメでは優遇 アーチャー エンピツ サラブレッド ツンデレ ハッシュヴァルトの地雷 バカ←本人には最高の褒め言葉 ミシン メガネ メガネミシン 中の人ネタ? 割と常識人 医者 千年血戦篇 友達 吉沢亮 完全半立 完全反立 実家は金持ち 家庭的 弓使い 意外と謎が多い 手芸部 数奇な運命を背負った男 星十字騎士団 最後の滅却師 本当は優しい人 杉山紀彰 概念系能力者 次期皇帝 混血統 滅却師 生き残った男の子 生徒会長 石田ウイリー 石田雨竜 聖別対象外 自作衣装 苦学生 見えざる帝国 親の心子知らず 貧乏 鎌鼬雨竜



―――滅却師の誇りに懸けて

僕は お前を殺す




石田 雨竜  
いしだ   うりゅう

[職業]空座第一高等学校1年→3年
[肩書]混血統滅却師、最後の滅却師*1

 [身長/体重]171cm→177cm/55kg→57kg
 [誕生日]11月6日
 [血液型]AB型
 [CV]杉山紀彰
 [演]吉沢亮


BLEACH』の登場人物。

目次

 概要



主人公・黒崎一護のクラスメイトである少年。
髪は黒髪で前髪真ん中分け。
ツーポイントでスクエアの眼鏡をかけている。

かつて死神によって絶滅させられた対虚退魔眷族「滅却師(クインシー)」の生き残り。
祖父である石田宗弦に憧れ弟子として修行をしていたが、大量の虚に襲われた際に死神に祖父を見殺しにされてしまう。
それ以来死神を激しく嫌悪しており、一護に対して敵対心を抱いている。

が、死神を滅ぼす事等は考えていない。
初登場時に関しても「死神を憎む」とは公言していたが、一護に対しても滅却師の力を証明する為だけに挑発しただけで、危害を加える気はなかった。
死神が滅却師を滅ぼしたことも現世と尸魂界の関係から死神側が全面的に正しいと客観的に言い切る程である。
寧ろ祖父が死んだ時に怯えて隠れていた自分自身こそが最も許せないのだという。
決して口にはしないが、一護との対話を経て友人になってからは死神への感情もそれなりに折り合いがついたのか、ルキアや恋次等の死神にも普通に接している。

父である石田竜弦は“金にならない”という理由で滅却師を否定している為、その親子仲は悪い(竜弦も力自体は持っている)。
ちなみに母親は混血統の滅却師であり、雨竜自身も混血統の滅却師。その為なのか若しくは滅却師の道に進ませないための方便だったのか、才能はないと父親に言われていた。
父への反発から、学校と実家が近いにもかかわらず小さなアパートで一人暮らしをしている。
生活費も父に頼ってはいないものと思われ、必然的に彼の暮らしぶりは中々貧乏なものとなっており、なんと携帯電話すら持っていないほど。一護に昼食に誘われた際には、あまり乗り気で無かった時でさえ奢りを仄めかされただけで即座に食い付いたこともあった。クラスメイトの浅野啓吾曰く"庶民派"。
しかし父親は元々使用人付の家で育っていたり*2、それ抜きでも現在は大きな病院の院長であり、後述の行動をふまえても相当な資産がある模様。

特技は料理と裁縫。得意料理は鯖の味噌煮と筑前煮で手芸部の部長でもある。
女性の服を作る才能はあるのだが、自身が格好良いと思う物のセンスはズレており勝手にチャドの服やコンの後頭部に滅却師を司る十字を付け加えている。
本人によれば自前の衣装は全てお手製であるとのこと。

学内成績はトップクラス(テストは学年で堂々一位*3)で、破面の口にするスペイン語も理解していた。罠にはめた敵への捨て台詞として、スペイン語で皮肉を浴びせたことも。
学業以外のことに関しても頭が良く、尸魂界が一護に代行証を渡して死神代行に任命した時もその説明の矛盾点に一人気付いて違和感を抱き*4、同時に浮竹の態度から尸魂界の死神代行に対する警戒心と害意を見抜いていた。
恋次からも「揚げ足取りはテメーの十八番だろ!」と敵の意表を突く策を求められたことがあり、見事に立案してみせた。
また、見えざる帝国が動いた時には即座に尸魂界襲撃が滅却師の仕業と見抜き、一護たちと別行動をして情報収集に専念もしていた。

弓矢の持ち手が逆でおかしいのだが、これは独学で学んで知らなかった為…という事になった。なんて適当な…
物質的な武器じゃないのでこれでも問題無いと言えば問題無い…かもしれない。因みに、父は普通の持ち方をしている。

虚に対しては基本的に容赦は無いが、死神や品性を感じられた敵(チルッチ・サンダーウィッチ)に対しては甘く、再起不能に留める事が多い。
ヒョロい印象が強く、実際様々な人物から弱そうと思われているが、滅却師として鍛錬してきた事から一般人のヤンキー相手の喧嘩には体術で易々と対応している。

死神とは実際は普通に接していると前述しているが、
自身の祖父達を嵌め殺して研究材料とした涅マユリの事は本気で憎んでおり、実際に本気で殺しに掛かって土手っ腹に大穴を開けた。
とはいえこの一撃は、マユリの卍解「金色疋殺地蔵」を正面から粉砕して止めるためという意味合いが強く、「泣いて詫びろ。そして僕の前に二度と現れるな。そうすれば見逃してやる」と事前に勧告したことも考慮するとやはり非情になりきれていない部分もあった。ネムも彼がマユリの頭を撃ち抜かなかったことに感謝している。
その後の彼への心情描写は無いので不明だが、止めを刺し切れなかった事や、状況が変わった事と余裕も無かったからか、マユリを殺そうとする素振りは見せていない。
ネムの件や、彼に救出された他にも特別アイテムを貰っていたり、死神からすると滅却師研究は必須だったので、現在の所は水に流す事にしたのかもしれない。
それに加え、何よりもツッコミに忙しかった。

最終章に出てくる帝国の騎士団に関しては、どう思っていたかは定かではないが、首魁のユーハバッハに関しては、マユリ以上に憎悪していた模様。
母の仇のみならず、友を傷つけ世界を滅ぼす所業を行う男なので、憎んで当然ではある。アニメで補足されたが母の死の真相も帝国が現れてから知ったので、病死だと思われた母の死に元凶がいたのも尚更怒りに拍車を掛けただろう。
特に「味方のふりをして母の仇を討つつもりだろうが無理だ(意訳)」とハッシュヴァルトに指摘された時は、殺気を抑えられなかった。
最終的には、刺し違えてでもユーハバッハや帝国の本懐を阻止しようとした程である。


人物像




―――僕には見えるんです…
虚も…それに襲われる人達も…

師匠…
僕は強くなりたい…!

強い滅却師になって…
皆を虚から守りたいです…!

そうすれば父さんもきっと…
滅却師のことを認めてくれる…


性格は冷静沈着かつ努力家。天然な所もあるらしく、一護達の中で一番のカッコ付けたがりで嘘が絶望的に下手。
小さい頃は滅却師の伝統衣装がダサいと思っており、その当時に作った服装は勇者そのものであり(12巻)、今でもファッショナブルと考えている事からヒーロー願望も非常に強い。
一見すると一護とは性格が正反対に思えるが、実際はほぼ似通っているというか、全く同じで冷静沈着の皮を被った熱血漢*5だったりする。何なら割と一護より熱血だったり血気盛んな様子も随所に見られ、時には一護に熱く語りかけることも。
ただ一護達の中では一番思いつめるタイプで最終決戦に至っては、友や仲間に何も言わずに一人で全ての決着を付けようとした程である。(秘匿主義は石田家の血筋なのかよ…)

彼が良く語る「滅却師の誇り」とは上記の言葉通り「虚に襲われる人々を助けたい」という思いからきており、作中初期では祖父の死や父との確執から若干拗らせていたが、本質は一護と全く同じ志である。
さらに言えば彼が滅却師に拘るようになったのも父のような医者になりたくないという思いが主な要因。
というのも幼い頃に亡くなった母を父である竜弦が解剖して、これを見た雨竜はトラウマになり
「死んだ妻さえ(死因特定の意図もあるとはいえ)解剖することが医者の仕事であるなら、自分はそんなものにはなりたくない」と思ってしまった。
ある意味父親とは正反対の考え方になり、父への反発と虚の脅威から滅却師の道を進んだのである。
ただ雨竜視点では、母親があまり明るく笑わない人だった事もあって父が冷淡に接している風にしか見えなかった様だが、竜弦は妻の写真を机に置いて未だに想っている。
そして竜弦の雨竜への言葉は常に刺々しいのだが、その裏に隠れた言葉の意味や実際の行動は作中キャラの中で最も激甘な親子共々激しいツンデレ。一護の父である一心はそんな石田親子を、父親が口の悪いツンデレだから息子まで捻くれたツンデレになる(要約)と評している。

ちなみに過去においては、石田家の掟や滅却師の未来を重んじる仕来り、更には純血を尊ぶ風潮から竜弦や片桐は勿論として、作中で太陽のようと言われた真咲すら後ろ暗い雰囲気を見せることが多かったが、
雨竜に関しては全くそんな様子はなく一護達と同じ損得を全く考えない単純なバカ*6友情に厚い熱血漢である。
何かに付けて色々言い訳しているのは若い時の父と同じだが、最終的には確固たる覚悟の下で迷いなく動くので雨竜の性格はマジで黒崎家にそっくりである。
なので雨竜が幼少の時には竜弦や叶絵は勿論、宗弦すらも石田家の仕来りや滅却師の未来も関係なく、彼を普通に育てていた模様。雨竜が滅却師に拘ったのは上記の通り、家柄は全く関係なく彼本人の意地や考え方に由来している。

ただ最終章に於いてはそれが若干仇になった。
というのも当の雨竜は滅却師の真実を何一つ知らず、また竜弦や叶絵、宗弦ですら全く教えなかった、というか秘匿していた。
ハッキリ言って滅却師の真実を雨竜が知っていれば、それこそ彼の性格を踏まえると滅却師を目指すこともしなかった可能性が高い。
帝国との戦いに一人で決着をつけようとしたのも同族の真実と所業を知ったことによる責任感もあったのだと思われる(勿論一番は、一護達を友として護るためだが)。


 各章での活躍




ぼくたちは ひかれあう

水滴のように 惑星のように

ぼくたちは 反発しあう

磁石のように 肌の色のように

(BLEACH4「QUINCY ARCHER HATES YOU」より)




【死神代行篇】

死神に滅却師の力を証明する為に虚の撒き餌を使って町中に虚を誘き寄せ、どちらが多くの虚を倒したかを競う勝負で一護に挑む。
紆余曲折を経て、突如現れた大虚を倒すも一護の霊力が暴走してしまう。そんな彼を助ける為に無茶をした結果として石田は怪我を負った。
その際に師匠の願いが"死神と力を合わせる事"であった事、死神を恨む事で師匠を助けられなかった自分の弱さから目を背けていた事を再認識する。
なお一護の側は、町を巻き込んだ彼の行い*7に対して憤りを抱いていたものの「そんなカオしてる人間殴れるかよ…」と怒りを呑み込んでいる。

その後ルキアを連れ戻しに来た恋次と対決するも大敗(しかも対決シーンは割愛)。
療養後、ルキア奪還の為一人山に籠もり、修行を開始する。


【尸魂界篇】

潜入後は井上織姫と共に行動。七番隊第四席の一貫坂慈楼坊と交戦し勝利した。
それ以降はなるべく敵との戦闘を避けていたが、隊長格であるマユリと遭遇し、織姫を逃がし一人で闘う。
流石に当時の雨竜とは力の差が大きかった様だが、マユリは隊長の中で最も肉体面は弱く、霊圧のブレ幅も大きかったため、
(卍解の存在を知らなかったこともあり)勝機があると踏んでチャンスを狙っていたが、ネムを囮兼肉壁にしたマユリの攻撃で麻痺毒を受け、動けなくなってしまう。

その時にマユリが祖父の死の黒幕であった事を知り激怒。
滅却師最終形態になり卍解状態のマユリをも瞬殺したが、奥の手を使ったマユリに逃げられてしまう。
マユリの卍解の毒で瀕死に陥っていたが、ネムに渡された解毒剤を間もなく死ぬ者を騙すメリットはないと素直に飲んで猛毒からは回復(恐らく麻痺毒はそのまま)。
その後、最終形態が途切れ掛けた所に現れた東仙の手によって気絶。
そして最終形態の代償として滅却師の力を失ってしまう。*8
その後捕まり牢屋に閉じこめられた際には、これら色々な事態が重なった影響や、周囲の面々に対して表面上無難に接しようとして無理していたためか若干おかしなテンションになっていた。


【破面篇】

力を取り戻す為、嫌っていた父である竜弦の元で今後一切死神と関わらない事を条件に修行を開始。
滅却師の力を取り戻した後は浦原からの情報により、父親との契約の穴が突けたので、一護やチャドと共に織姫奪還に虚圏に向かう。

潜入後はペッシェと共に行動。十刃落ちであるチルッチ相手に圧勝。
道中で十刃であるザエルアポロ戦と遭遇し、先に彼と交戦していた恋次に加勢する形で共闘。
能力を封じられるも新技を披露し、辛くも勝利したかに見えたがギリギリ耐えたザエルアポロは一時撤退。

その後同じ道を、単行本にして2巻もの間グルグル回された挙げ句、着替えを済ませたザエルアポロと再戦。
ザエルアポロにクローンを作られたり、恋次の卍解に巻き込まれたり、ザエルアポロの触手に取り込まれたり、彼の能力で内臓を破壊されて重症を負った他、仇のマユリに助けられたのはいいが美味しい所取りまでされる等で散々な目に遭う。

マユリの手によって治療された後はウルキオラと闘う一護に合流し、マユリ製の地雷でヤミーを退け織姫を預かる。
その後織姫と共に一護の元に行き、敗北した一護の代わりにウルキオラと闘うが左腕を失う。
終いには暴走して敵味方の区別が付かなくなった虚化状態の一護に斬られるが、瀕死のウルキオラはその隙を突いて一護に最後の一撃を放つことで何とか抑え込む。この石田とウルキオラの意図せぬ連携によって一護は助けられたのであった。
因みに左腕は織姫に治療してもらい、無事に治った模様。


【死神代行消失篇】

17ヶ月後、髪型と眼鏡を変えイメチェン。
生徒会長になっているが、自分を「一護」と間違えたヤンキー相手に掌底をかましてボコボコにしている。なお力を失った一護の代わりに空座町の虚退治に励んでいるらしく、授業中でもお構い無しに駆り出されている。
銀城によって初っ端に背後から斬られて以降、治療の為に入院していた事もあって登場回数は少な目。
漸く登場し、一護に真相と黒幕の正体を告げるも、今度も銀城に斬られまたもや戦線離脱。
死神達が登場してからは治療を受け一護と共に銀城に挑み、死神の力を取り戻したばかりの彼に幾つか忠告を送るも、あまり真面目に聞いて貰えなかった。
(この時の一護は信念が再び固まったと同時にストレスもかなり溜まっていただろうから仕方ない部分もある)
一護と銀城が卍解してからは登場せず、千年血戦篇の序盤まで出ることは無かった。


【千年血戦篇】

最初はいつもの仲良し4人組で登場。
一護たちと一緒に大量の虚を倒して、空座町に新しく派遣された新人死神二人を助けた。
この頃には織姫から見てもすっかり一護と仲良く、一護との恒例の息が合った漫才も披露してくれる。
虛圏での戦いには参加せず、原作では暫く出番が無かった。
また虚圏への同行を断る時だが、原作だとギャグのノリだったがアニメだと真剣な調子で一護に警告を出しており「気をつけろ。今回の敵は…」と言いかけたところで浦原に遮られている。
この時点で石田は尸魂界と虚圏を襲った敵は滅却師だと確信していたので、この頃の石田にとって友人の一護たちは勿論、ルキアや恋次がいる尸魂界に害を及ぼす存在は同族でも明確な敵と認識している。

アニメ版#3では一護と別行動を取った彼の動向が描かれた。尸魂界と虚圏の襲撃、現世に現れたイーバーンという存在から即座に滅却師が今回の事件の元凶だと悟り、石田家の書庫に(父に無断で)立ち入って滅却師の情報を改めて探る*9
これを父・竜弦に見つかり咎められるが、逆に「何故自分と竜弦以外の滅却師が生きているのか」「どこまで竜弦は知っているのか」を問い詰めるも、何も答えて貰えないどころか「お前の知りたいことはここにはない」と一蹴されてしまう。
ただ、その父の言葉に違和感を抱き、今度は父の私室に(これまた無断で)入った挙句に机の棚を開けて探りを入れる。
そこで祖父である宗弦の日誌を見つけるが、そこには帝国のことやユーハバッハのこと、そして母の死の真相が書かれており、ここで初めて滅却師と帝国の真実を知る。
またもや現れた父を問い詰めるも「お前には関係ないことだ」と頑なに関わらせない態度に憤り、衝動的に家から去る。
その後#6にて、橋の下で日誌を読むうちに1000年前の戦いについての記述を発見。
それを読んだ事で改めて「死神と滅却師はどう足掻いても相容れる事は不可能」という現実を突き付けられ苦悩する事に。

そしてアニメ11話『EVERYTHING BUT THE RAIN』において、一護が一心から自身の出生と母の話を聞くのと同時刻、全ての真実を知った彼は、とある場所で雨に打たれながら静かに佇む。
その傍らにはフードを被った一人の男がいた。

そして「見えざる帝国」に接触し、星十字騎士団に参加。
混血統の滅却師でありながらユーハバッハの『聖別』を超えて生き残った事を評価され、彼の後継者に抜擢される。
その後は自身の本意を問い質す一護達を突き放しつつユーハバッハの側近の一人として扱われるが、
全てはユーハバッハの企みを内側から止める事と、友人達を守る為であった。 

無論そんな事は(石田は嘘が絶望的に下手なので)ユーハバッハやハッシュヴァルトに読まれていた。
というか一護や恋次たちですら、何かしらの事情があって帝国側に行っただけで、石田が裏切ったとは欠片も疑っていなかった程である。
ハッシュヴァルトに常に疑われつつも上手く立ち回り、要所要所で一護に攻撃と見せかけて助けている。
城を崩壊させる仕掛けに関してはハッシュヴァルトに読まれた為に意味を為さなかったが、一護たちがユーハバッハの元に行くまで、長時間ハッシュヴァルトの足止めを行い、介入を許さなかった。
またハッシュヴァルトに対して実力差があってもどうにか耐え、切り札を出すも能力相性の悪さもあって圧倒されたが、
舌戦においては彼の心を一方的に抉りつつ、罵倒に対してむしろ嬉しくなった*10所でユーハバッハの横槍が入って戦闘終了。
ちなみにこの舌戦だが、石田は別にハッシュヴァルトに対して害意や敵意、挑発目的で言葉を贈った訳では一切ない。
自分にとっては滅却師も陛下も関係なく、至極当然の選択として「友達が一番大切だ」と当たり前のように言ったのである。
そしてこの態度と言葉だったからこそ、かつてなし崩し的にを裏切ってしまったハッシュヴァルトはユーハバッハの存在も目的も完全に忘れて、我を失う程に激昂したのである。

マユリとの戦いの時には戦う理由が曖昧だった雨竜だったが、ハッシュヴァルト戦においては、
仲間との関係に利害は無く正解(エサクタ)不正解(ノ・エス・エサクト)正解も不正解も無い…「僕らは友達だからだ」と、彼にしては非常に珍しい飾り気のない言葉を使っている。
漸く自分の本当に守りたいものを見つけたという事だろう。

そして死にゆくハッシュヴァルトの提案を受け入れ万全の体調を取り戻した後、父竜弦と遭遇して切り札を受け取った。
殆ど描写されていないものの、祖父も竜弦もユーハバッハ率いる滅却師達とは反目していたらしく*11
母の解剖もユーハバッハへの打開策としての意図が強かった事が此処で判明した。

その後、ユーハバッハとの戦いにギリギリで間に合い、背後から鏃を当てて彼の全知全能の力を一時的に無力化にさせて一護の勝利に大きく貢献した。

父の気持ちを理解して和解出来たのか、最終話では医師になった様子がうかがえるが、
休みが取れなかった為に仕事の休憩時間を利用して、皆と一緒に見る予定だった時間にチャドのボクシングの試合をスマホで観戦していた。


 アニメでの活躍



【バウント篇】

まさかの主役級。
力を失っている為、一護達のサポートに徹している。
とある理由により尸魂界への復讐を目論むバウント達から狙われる。
自分を助けてくれた相馬芳野に母親を重ね惹かれるも、芳野はバウントのリーダーである狩矢神に殺されてしまう。
その後、ネムから渡された装身具により一時的に滅却師の力を取り戻す。バウントの一人ヨシを撃破して狩矢相手にも善戦するも、闘いの最中に装身具が壊れてしまい一護に後を託した。

【新隊長天貝繍助篇】

九頭竜と対戦。
相性が悪く苦戦するも自爆覚悟のシュプレンガーで辛くも勝利する。

【斬魄刀異聞篇】

死神メインの為出番は少なめ。
実体化した千本桜との戦闘の際にゼーレシュナイダーで千本桜を吸収する。

【扉絵シリーズ】

原作の扉絵を元に話を制作。
ある時は泥棒のウーリオ。またある時はヴァンパイアである。
因みに親父はモンスターハンターである。

【護廷十三隊侵軍篇】

こちらも死神メインであり出番は少なめだがサポーターとしてちょくちょく活躍。
滅却師の衣装より私服で闘う事が多い。
またEDのアオイトリではなんとメインで扱われる。

●劇場版での活躍

第一作第二作とも出番は少なめ。第三作には登場しない。
第四作目では一護らと共に地獄へ突入。
新技を披露し活躍するも…


 実力



最初期の段階では一護とほぼ同格クラスだった。
尸魂界編では後述する最終形態を使ってマユリを一方的に瞬殺したことから、尸魂界編では一護や白哉以上ではと言う読者も多い。
しかしこの奥義を使ったことで能力を完全に消失。

というか研究者であり戦闘には向いてないと自負しているとは言え仮にも隊長であるマユリを容易く卍解ごと破壊し戦闘不能にできる時点で、他の隊長格と比較しても上位もしくは超えている可能性すらある。
同じく卍解を軽々と破壊した白哉vs恋次の戦いから見るに、戦闘力としては隊長と副隊長レベル程の差があったのではなかろうか?

破面編で修行(という名目の死闘)により漸く力を取り戻したが、この時点では一護に歴然たる差を付けられている。
ただこの時点でもお馴染みの仲間内ではかなり強い部類で、十刃落ちに勝利したり恋次とも対等な立ち回りで共闘したりしているので、卍解持ちで副隊長の中ではトップクラスに入る恋次と同格の実力がある。
ちなみに破面編の石田が最終形態を使わなかったのは、力を取り戻した経緯が散霊手套を使っての修行ではないから、つまり破面編の石田は最終形態を使えなかったのである。

最終章では帝国に接触したことで聖文字を得ていたが、明確な戦闘描写が少ないので評価し辛い。
ただ聖文字なしで一護の天鎖斬月を一撃で粉砕したり(弱っていたとはいえ)バズビーに完勝したハッシュヴァルトが未来予知の力を行使して一晩戦っても聖文字を使わない石田を仕留められなかった程なので、この時点で一護に並ぶ作中トップクラスの実力があると見て良いだろう。


+ そして千年血戦篇相克譚『A』(27話)にて長らく不明慮だった石田雨竜の真の力が遂に明かされた
まず霊王宮で石田は零番隊の修多羅千手丸と交戦。
当所は産辱に霊子を奪われ劣勢を強いられたが、ユーハバッハが聖別を行ったことで親衛隊が復活。
しばらく親衛隊に戦闘を任せていたが、彼らと共に真の力を解放した千手丸の卍解に囚われる。

だが、ユーハバッハがAの文字を解放した瞬間に石田も開放され、再び千手丸と対峙。
千手丸の方も今度は一切加減抜きで、大量の帯や足元に炎を仕掛ける罠、雷や鉱物、果てには滅却師の天敵である虚を大量に具現化し、あらゆる手で石田を追い詰めていく。
石田も飛廉脚と血装で躱していくが、今度こそ完全に捕縛されトドメを撃たれそうになるものの、ここで石田も自身の切り札を披露し双翼を展開。
更には自身が一度捕まったという出来事を聖文字の力でそのまま千手丸に返す。
そして………

僕は石田雨竜。

滅却師の誇りにかけて お前を滅却(ころ)す。


この言葉と共に間髪入れずに千手丸を撃ち抜き完全勝利を収めるのであった。
ここの千手丸はマユリのように滅却師を軽んじる態度に加えてマユリが行っていた非人道的な実験にも言及して石田を激怒させている(つまり千手丸もマユリが宗弦を解剖したことは知っている)。
そして本気を出した石田に卍解を完封され、最期は胴体を撃ち抜かれて敗北するという、マユリ戦を再現するかのように皮肉な末路を辿った。

つまり今の石田はユーハバッハと同じく全力を出した零番隊にすらも勝てるトンデモナイ怪物ということである。


ちなみに初期の石田と最終章に出て来る騎士団のメンバーで力の差が有り過ぎるがこれには明確な理由がある。
まず一つは騎士団員が陛下から力(聖文字や完聖体)を与えられた者たちだからである。
ただそれ以上の理由があり石田は正規の滅却師の訓練を何一つ積んでいないということ。

滅却師の基本戦術は二つあり、一つは周囲の霊子を取り込んで能力に還元する「霊子の集束」。
そして自身の霊圧を血液に流し込み身体能力を飛躍的に上げる「血装」がある。
これは帝国も石田家も共通の戦術で、混血統も訓練で血装を習得出来る。
しかし石田は霊子の集束の訓練はしていたが、血装に関しては全く知らなかった。石田家にある滅却師の情報は竜弦が秘匿していたので、なおさら雨竜には知る由も無かったのである。
竜弦はともかく宗弦がこの技術を彼に伝えなかった理由は謎である。
もっと言うと帝国からパクった散霊手套を用いた訓練もとても正規の訓練とは思えないのだが。

総括すると石田は滅却師の基本戦術も碌に知らない状態で副隊長相当の実力を手にし、ほとんどの戦いを切り抜けたということである。
そこに見えざる帝国が用いる基礎戦術を教え込まれれば、零番隊をも凌ぐ実力者に成長するのは必然だと言えるだろう。


使用武器と使用技を見れば分かるがかなり多彩。
特に使用武器は多く弓以外にもゼーレシュナイダー(これは矢と定義したが)、銀筒、ユーハバッハ(偽)も使った滅却印等がある。
ハッキリ言って後に登場した帝国に負けず劣らずの豊富さである。
よく雨竜が「滅却師は弓しか使わない」と言ったにもかかわらず、後の帝国が多くの武器を使っていることを疑問視されているが、
そもそもこれだけ豊富な武器と技を使いながら弓しか使わないと主張する雨竜本人の言い方に問題があったりする。

 使用武器



◇─「弧雀(こじゃく)
大気中に偏在する霊子を押し固めて形成される弓矢。媒介として滅却師十字を使用する。
当初は霊子が弓の形に集まっているだけだったが、散霊手套による修行後は実体のある弓を形成するようになった。
消失篇と千年血戦篇序盤は竜弦が用いていた物に似た実体状の小型弓だったが、騎士団に入ってからは再び初期の頃のような霊子弓に戻った。
ただ性能は桁違いに上がっており、特に耐久性が凄まじい。
下記の銀嶺弧雀の時点でチルッチの攻撃を(押されてはいるが)受け止めているのだが、相剋譚では斬魄刀と打ち合うどころか、卍解した恋次の攻撃を正面から受けても全く壊れないという強固さがある。

◇─「神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)
滅却師の放つ霊子を固めた矢の総称。
ただコレは帝国の滅却師が用いた名なので、石田家がこの名前を使っているか不明。
石田の矢は一護曰くキルゲより大分弱い*12らしいが、キルゲは「そんな筈はない」全否定していた。
原作では分かり辛かったが、アニメ千年血戦篇の石田の矢は確かに一護や卍解した恋次に匹敵、あるいは凌駕する程の力があったので、これらを踏まえるとキルゲの語った評価は至極正しかったと言える。
また弓から放つだけでなく、手投げ矢のように放つことで一護との接近戦に対応して見せた。

◇─「散霊手套(さんれいしゅとう)
霊子を高レベルで拡散させる力を持つ手袋。
これをつけた状態で七日七夜弓を成す事が出来れば、滅却師の高みに限りなく近づく事が出来るとされる。
ハッシュヴァルトの台詞によれば、本来は「苦難の手袋(ライデンハント)」という名称らしい。

◇─「装身具」
バウント篇にのみ登場。
涅ネムから滅却師の力を失っていた際に手渡され、雨竜は一時的に滅却師の力を取り戻した。
出力が安定せず、放つタイミングによって強さが変わる。

◇─「銀筒(ぎんとう)
滅却師が霊力を溜めた小さい筒状の道具。
これを使って術を発動することが出来る。
予め霊力を溜めておく必要がある旧式の道具だが、使い方次第では大虚クラスとも渡り合える。
滅却師らしく、口上はドイツ語かつオサレ。

◇─「銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)
五角形の滅却十字を媒介に形成される石田の新たな霊弓。
クモの巣のような形に霊子が集まり、上下左右に弦が伸びているような形状となっている。
弓を引きっぱなしにする事で無数の矢が次々と放たれる特性があり、その連射弾数は実に1200発。
消失篇以降は出なくなったが、下記で説明されている完聖体時に用いた石田の霊弓が銀嶺弧雀と似たような形に変化している。

◇─「魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)
滅却師唯一の「刃を持った武器」。
竜弦が院長を務める空座総合病院内の隠し倉庫から拝借してきた。
外見は柄から青い光が出て刃になっているが、実際はチェーンソーの様な武器である。
刀身の表面を霊子が1秒間に300万回往復しており、振動する霊子の刃で切る事によって対象の霊子結合を弱め、対象物の霊子を自身の霊子として奪い易くする仕組み。
霊子を拡散させる敵との戦闘を想定し、柄の部分に蓄えられた霊子で一時的に刃を回復する機能も付いている。
(石田家の教えによる)滅却師は弓しか使わない為、厳密には剣ではなく矢*13


 使用技



◇─「飛廉脚(ひれんきゃく)
滅却師の高等歩法。
足元に作った霊子の流れに乗り、それを操作する事で高速移動が可能となる。
石田は死神の瞬歩よりも上だと思っている。
マユリがこれを見た後に死神にも疲れるが高速歩法があると言いつつ瞬歩を披露しているため、恐らく瞬歩よりも負担が少ないと思われる*14
後に足場を広げることで他の者と一緒に上下移動するという応用技も使用した。
こちらの名称は神聖滅矢とは逆に石田が用いた名称なので、帝国は別の名を付けている可能性もある。

◇─「滅却師最終形態(クインシー・レツトシュティール)
散霊手套を外した時の形態。
霊子集束レベルが爆発的に向上し、大気中に偏在する霊子のみならず、霊子で構成された尸魂界の物質をも分解して自身の武器として再構築する事ができる。
しかし、人間が使用できるレベルではなくなってしまう為、余程の才のある者で無い限り滅却師の力を失ってしまう。
力を取り戻す方法はあるものの、心身共に極限まで疲弊した状態で心臓の洞房結節右19mmに霊弓の一撃を受けるというかなり限定された条件のものとなっている。

戦闘力は最終形態の名に相応しく文字通り最強最大の切り札である。
なにせ最大威力の3割以下の矢でマユリの片腕を造作もなく吹き飛ばし、さらに出力を跳ね上げた矢はマユリの卍解「金色疋殺地蔵」を一撃で真っ二つにして後方のマユリを貫いた程で、しかもこの一撃ですら石田は加減していた。*15
身体能力も桁違いであり当時始解もしないマユリに押されていた石田がこの力を解放した途端にマユリが全く反応できない速度で動いている程である。

後に帝国が滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)という能力を出している。
これはキルゲ曰く最終形態と天と地ほども隔たっている滅却師の奥義であり完成形らしい。
しかし安定した状態ではあるが、どう見てもこの石田より強いと思えないので、単純な戦闘力ではやはり最終形態に軍配が上がるだろう。*16
またこの力は使っても能力の喪失はないが、聖別によってユーハバッハに力を奪われれば当然失われてしまうので、これに関しても大問題である。
キルゲ曰くこの最終形態は概念自体が200年前に死滅したもので、この能力に執着していたのは石田の祖父である宗弦だけらしいが、
帝国との確執や聖別の問題を含めると、完聖体を切り捨ててこの形態を切り札として扱った宗弦の判断は至極当然のものであったと言えよう。

ちなみに非常に間違いやすいのだがこの技の名前はレトシュティールである。
トではない。
語源は恐らくドイツ語の「letzt(レツト)」から取っているのだろう。
letztは最後という意味である。

◇─「聖隷(スクラヴェライ)
滅却師の基本能力「霊子の集束」を限界まで高めた「霊子の絶対隷属」
周囲の霊子で構成されているあらゆる物質(無機有機問わない)を取り込み自身の能力にする。
技名は最終章で明かされた。
これを原作で使用したのは雨竜とキルゲのみだが、この二人の使用方法も大分異なる。

まず雨竜の場合、最終形態使用時の片翼に霊子を吸収し、その翼を媒介に矢を出している。
キルゲは頭の光輪(ハイリゲン・シャイン)に霊子を吸収し、さらに取り込んだ物質の特徴が色濃く出るような形態変化をしている。
またキルゲの方が吸収能力の範囲が広いことに加えて、アヨンまでこの技で取り込んでいるので吸収能力や攻撃能力が高い様子が窺える。*17

ただ、両者の最終形態に記した通り吸収した霊子を効率よく能力に変換する仕様には絶対的な差がある。
石田は最低限の霊子の吸収で飛躍的に矢と身体能力を高めたが、キルゲはさらに広範囲の霊子やアヨンを取り込んでも尚卍解した一護に遠く及ばなかった。

マユリと終盤の一護では戦力差は単純に比較できないが、それを言ってしまうと初期の雨竜とマユリの差は、一護とキルゲの間とは比べられない程の実力差があった程である。
それを最終形態やこの技で覆したことからも能力差は歴然と言って良いだろう。

相剋譚では後述する完聖体で再び使用し、その時は石田も技名を言った。
単純な霊子吸収や霊圧の出力を上げるのみならず、吸収した霊子を取り込むことで受けたダメージや傷も完治するという反則染みた力を発揮した。
余談だが、このように傷を完治する程の霊子吸収を見せたのは石田とアヨンを取り込んだキルゲのみである。*18

◇─「乱装天傀(らんそうてんがい)
無数の糸状に縒り合せた霊子の束を動かない箇所に接続し、自分の霊力で自分の身体を操り人形の様に強制的に動かす超高等技術。
この術を発動すれば手足が麻痺しようが骨が砕けようが、霊力の続く限り動き続ける事が出来る。

◇─「破芒陣(シュプレンガー)
ゼーレシュナイダーを使って描いた滅却印(クインシー・ツァイヒェン)の陣に敵を閉じ込め、
銀筒に集めた霊子をゼーレシュナイダーに流し込むことで陣内で爆発を起こす技で、十刃クラスにも通用するほどの威力を誇る。
なお術式に時間が掛かる性質上、一対一の戦闘で使用するのには不向き。

◇─「光の雨(リヒト・レーゲン)
相手の上空から、銀嶺弧雀による無数の矢を一斉に放ち攻撃する。
雨竜の最も得意とする主力技らしく、使用頻度が多い。
特にアニメ版では必ずと言って良いほど、この技を使用している。

◇─「聖噬(ハイゼン)
大気の戦陣を杯に受けよ(レンゼ・フォルメル・ヴェント・イ・グラール)」の口上で発動。
銀筒を四つ投擲し、それが包囲する空間を瞬時に削り消滅させる。

◇─「緑杯(ヴォルコール)
盃よ西方に傾け(イ・シェンク・ツァイヒ)」の口上で発動。
銀筒を二つ使用。
高地からの落下時、地面へ叩きつけられる衝撃を銀筒に込めた霊力で和らげる。

◇─「五架縛(グリッツ)
銀鞭下りて五手石床に堕つ(ツィエルトクリーク・フォン・キーツ・ハルト・フィエルト)」の口上で発動。
相手へ銀筒を投げ、発生した霊子の膜が相手を覆い包む。

◇─「封庫滅陣(ゲルトシュランク)
映画『地獄篇』で披露したアニメオリジナルの技。
シュプレンガーの応用でゼーレシュナイダーを相手の四方に打ち込み、陣内爆発させる鬼畜技。
シュプレンガーに比べ発動は楽であり、威力もほぼ同じである。

◇─「血装(ブルート)
滅却師全員が使用する血管に霊子を流すことで身体能力を飛躍的に高める術。
原作では使用してる様子は見られなかったが、アニメ版『千年血戦篇』では雨竜も使えるようになっていた。
雨竜も手や足など様々な場所に張り巡らせているが、他の騎士団と違い何故か目の周囲に張り巡らせる場合が多い*19
能力の出力も常軌を逸しており、なんとマスキュリンを一撃で葬った恋次の蛇牙鉄炮の直撃を喰らって『無傷』*20という信じられない硬度を見せつけて来た。


◇─「完全反立(アンチサーシス)

ユーハバッハから与えられた“A”の聖文字によって発現した能力。
指定した2点の間で既に起こった出来事を逆転させる概念的な能力。

作中では自身の「傷を負っている」事実と、ハッシュヴァルトの「傷を負っていない」事実を引っ繰り返す事で大ダメージを負わせた。
発動すれば瞬時に逆転していたため、防御も回避もほぼ不可能と思われる。
終盤ということもあって劇中では一回のみの使用であり、ハッシュヴァルトの能力との相性こそ悪かったが、指定した2点ということは「自分と敵」に限った話ではなく、有機物や無機物、空間さえも能力の対象にできると考えられる。
逆転を発生させたい出来事についても、ダメージの他に様々な組み合わせ*21が考えられるため、応用の幅が非常に広い能力である。

『訣別譚』#24のアニメ補完でユーハバッハとコインの位置を逆転させる事で、曳舟の命の檻からユーハバッハを脱出させたと思われる描写が加わったため、能力の対象となりうる物が有機物、無機物を問わない事がほぼ確定した。
また効果範囲もかなり広く、雨竜の視界内に入る範囲*22なら能力が行使できる模様。
さらには原作のハッシュヴァルト戦でもそうだったが、この能力は『BLEACH』でも稀有な部類で、能力を使う前兆や予備動作が一切なく、アニメのハッシュヴァルトや零番隊の反応*23、産褥を抜けたという点を踏まえると霊圧や霊子の枠組みにすら入らない力の模様。
単純な能力の利便性でも相当な部類だが、こういったところを纏めると非常に応用力と(相手にとっての)厄介性が増す聖文字と言える。

『相剋譚』では先述した双翼を展開し、能力を使用。
一度千手丸の卍解に捕まった事で使用条件を満たし、娑闥迦羅骸刺絡辻をそのまま千手丸に返した。
これを見る限り零番隊が本気を出した三界を揺るがす程の霊圧を放つ卍解であろうとも、雨竜の『完全反立(アンチサーシス)』を防ぐことも躱すことも出来ない模様。つまり使われたが最後、この能力を止める術は無い。
原作におけるハッシュヴァルトのように使われた後にリカバリーすることが可能な者は存在するだろうが、現時点でこの能力の影響自体を防いでいる者は本気の零番隊も含め一人としていないのである。
しかも例によって千手丸も石田が言うまで自分の卍解を自身に返されていることを知覚すら出来ていなかったので、やはり発動を事前に察知することも不可能というトンデモ能力である。


なぜか「ジ・」の接頭辞がないのだが、説明されることはなかった。


◇─完聖体(フォルシュテンディッヒ)『?????』


滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)。僕の新しい力だ。

『相剋譚』のアニオリで追加された一護戦で遂にお披露目となった雨竜の完聖体。正式名称は不明。色は青色。
矢羽を模したような双翼が特徴で、さらに聖隷と併用する事により拘束具めいた手甲と足甲、胸の矢羽を模したような記章が追加される。

千年血戦篇第27話の千手丸戦の際にも、その兆候として不完全な状態の完聖体を見せていた(ただし、力は制御できていなかった模様)。滅却師最終形態のものと思しき霊子の片翼が両翼に増え、両目と胸にも霊力の放出が見られた。

正式な能力は不明であるが、矢羽を模したような小さな神聖滅矢を大量に具現化し、それらを操ることができる。
他作品で簡潔に例えるならばファンネルドラグーン・システムGNファング
夥しい数の神聖滅矢が複雑な軌道を描きながら標的を襲い、先端部からレーザーのように矢を飛ばして標的を撃つことができる。
この固有能力のみならず滅却師の基本戦術や切り札である神聖滅矢、血装、聖隷を更に高めた能力に加えて、ユーハバッハのように相手の霊圧を剥奪する技や他の親衛隊のような回復能力まであるという極悪仕様である。

圧倒的な数の矢によるオールレンジ攻撃や滅却師の能力を極限まで高めた性能自体が脅威であるが、一護と恋次戦の時には「完全反立」の能力は一切使っていないことも特徴。
おまけに光輪(ハイリゲンシャイン)もない*24ため、総じて本気の力は見せていないと言える。


◇─「矢羽」
正式な名称は不明。
性能は上述した通り数百発に至る程のファンネルで、圧倒的な手数と弾幕は一護すら寄せ付けず、双王蛇尾丸を展開した恋次も防御に専念したが吹き飛ばされ自身の不利を一瞬で悟った。
この矢羽を束ねて火力と貫通力を飛躍的に高めた巨大な神聖滅矢を放つことが出来る。
更にはこの矢羽で滅却印を構成し捉えた対象を爆破したり、下記のフェーダーツヴィンガーを発生させることすらも可能。
挙句に元々の数が多すぎるのか、石田の霊圧がある限り無限に構成出来るのか定かではないが、一護が幾ら叩き落しても数が減った様子がついぞ見られなかった。

◇─「星くず(シュテルネンシュタウヴ)
アニメ版『千年血戦篇 -相剋譚-』#30にて披露したオリジナル技。
滅却師十字架状に霊子を収束し、巨大な矢を放つ。
一護の月牙十字衝と拮抗するほどの威力を見せた。

◇─「フェーダーツヴィンガー」
小さな神聖滅矢を大型の柱状に合体させて相手の頭上から檻のように閉じ込め、さらに柱部分から枝分かれしたものが相手を拘束して霊圧を奪掠させる。
肉体こそ破壊されないが、霊圧を吸い尽くす事で相手を無力化させる。


 家族



誕生日:3月22日
星座:おひつじ座
身長:162cm
体重:52kg
CV:丸山詠二→野島昭生

竜弦の父、雨竜の祖父。
雨竜に滅却師の力の手ほどきをした師匠(せんせい)
滅却師の生き残りとして死神の監視下に置かれていたが、彼らに共に戦うべきだという主張を唱えていた。
雨竜がまだ幼かった頃に5体の巨大な虚に襲われて死亡したという。死神の援護が来たのは彼の死から1時間も経った後だったが、これは後に滅却師の研究体を欲したマユリによる裏工作と判明。
魂魄となった彼は、原型すら留めない程に研究材料として好き勝手に利用された。

千年血戦篇では、かつて見えざる帝国に所属していたが追放処分を受けてしまっていたことが判明。
その際に通行証を持ち去ったが、この機転がユーハバッハとの最終決戦で重大な役割を得た。

幼少の石田に滅却師の修行を施した人だが、その修行法は正規の滅却師からかけ離れたやり方である。(滅却師の修行はまず、血装を使いこなすところから始める。)
しかも追放時に帝国からパクった散霊手套を雨竜に渡して、修行を行うように言っているので、雨竜が帝国との戦いに臨めるようにしていた節がある。

アニメ版『千年血戦篇』で明かされたが、滅却師の歴史を綴いだ手記を残していた。
これには帝国やユーハバッハの事、聖別の事といった粗方の情報が全て残されている。
雨竜はこれを読む事で滅却師の真実を知ってしまい、あのような行動を取ったということになる。
さらにアニメ版における雨竜とユーハバッハの会話から、これには母親である片桐叶絵の死の真相はもちろん、読者が気になって仕方がない雨竜が聖別を超えて生き残った理由も書かれているらしい*25
この手記を隠していたのは他ならぬ竜弦なので、当然竜弦も全ての真実を知っている事だろう。


  • 石田 竜弦(りゅうけん)
誕生日:3月14日
星座:うお座
身長:178cm
体重:68kg
CV:成田剣

雨竜の父。ヘビースモーカーで携帯灰皿を所持している。
「金にならない」という理由で滅却師の立場を嫌っているが、実力は高く、短弓の形をした霊子兵装で大虚級を容易に仕留める程。
後日談の小説でリルトット・ランパードが空座町の化け物戦力の一角に彼の名前を挙げているので、やはり並の隊長格や星十字騎士団を凌駕するようである。

息子とは滅却師を嫌っていた理由から「竜弦」と名前で呼び捨てされるほど仲が悪かったが、それでも心配はしていた。
そもそも自分の息子が無償で命の危険を伴う戦いに首を突っ込むことを快く思わないのは親として仕方が無いことだと言えよう。
息子以上にツンデレで捻くれており、「あと5Hz高い声が出せれば傷口が裂ける」(=それ以上大声を出すと傷に触る)、「手癖の悪い親を持ったことを初めて感謝しよう」(=父の宗弦がこの戦いに備えて帝国の通行証を勝手に持ち去っていたお陰で侵入できた)という非常に嫌味な言い回しを多用して殆ど素直なことを言えないため、一心からは「自分の親をそんな風に言うからオメーも息子に悪く言われンだぜ」と呆れられている。

滅却師は「反吐が出る」と言うほど嫌っているが、医師としてのプライドと腕は天下一品。
雨竜の年齢と竜弦の外見を考えれば、彼の年齢は30代後半ぐらいと予想されるが、その若さで執刀医と総合病院の院長を務めるという、まごうことなき天才である。
竜弦自身も父としてではなく医師としての立場で雨竜の発言を咎めたことも多々ある。

破面篇では雨竜に「二度と死神と関わらない」ことを条件に、特殊な訓練で滅却師の力を復活させた。
その後、彼が約束を破って死神と共に戦いへと赴いたことは承知の上で黙認した模様。
なお、この件に関してはそもそも雨竜の覚悟を試すための方弁だったという節もある。更に言えば、かつて真咲の命を救ってくれた友人の息子を助けない理由もないだろう。
また、訓練で意識を失う直前に雨竜が一か八かの攻撃を仕掛けてきたことに関しては、その気になれば自分に手傷を負わせることくらいは出来たはずなのについ手加減をしてしまったという彼の甘さに呆れつつも、珍しく優しげな言葉をかけていた。

死神代行消失篇で雨竜が重傷を負った際には自ら執刀医として手術を担当。

長らく目立った出番は無かったが、千年血戦篇の過去編にて、一護の母である黒崎真咲とはかつて婚約者だったことが判明。
藍染たちによる人造虚が引き起こした事件の最中、当時死神だった一心を真咲が助けるものの彼女は虚化に陥ってしまい、何もできずに苦悩する。
その時に浦原と遭遇し、一心が死神の力を失う代償を払って彼女を救う事に成功した。後に夫婦となった一心と真咲とは交流関係を持つ。
また雨竜の回想シーンにて妻の叶絵を解剖したことが息子との関係悪化のきっかけになったことが判明するが、それは聖別された滅却師の心臓にできる”静止の銀”と呼ばれる銀を取り出すためであった。
他の犠牲者達からもそれをかき集め、銀の鏃を作りだした。
かつて己の父たる宗弦が持ち去った見えざる帝国への通行証で一心と共に真世界城へ侵入し、息子に叶絵の死体を解剖した理由を語り銀の鏃を託す。

妻を殺めたユーハバッハへの敵討ちは終わり、雨竜とも無事にというかようやく和解したようで、小説『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』では彼のために医大の学費を払っていることが判明。
雨竜もまたそのことには感謝を述べている様子。


  • 片桐(かたぎり) 叶絵(かなえ)(石田 叶絵)

雨竜の母で、混血統の滅却師。
幼少から石田家の使用人として仕えていた。
前述の真咲の身体的異変を竜弦の母親に密告した人物である。
それで竜弦と真咲の婚約が解消になってしまい、彼から怨まれるも、叶絵も密告の件を詫びて誠意を尽くしたことから彼と結婚する。そもそもあのまま叶絵が黙秘を続けていたら真咲は手遅れになっていた可能性が高いので、竜弦も冷静さを取り戻してからは叶絵に対する怒りが落ち着いたことだろう。
しかし、本編から7年前(千年血戦篇から9年前)にユーハバッハによる聖別の対象として滅却師の力を奪われ、もともと体も弱かった彼女は3か月後に死亡。
基本的に雨竜は仲の悪い父である竜弦の事だけでなく母についても語らないが、アニオリのバウント篇で叶絵の事を「いつも笑っているが、泣いているようにも見える人だった」と語っている。

+ 千年血戦篇相克譚で判明した衝撃の事実
先に述べたように原作では聖別の対象になった末に死亡したとされていたが、40話で聖別され瀕死になったのは雨竜で彼女は全く影響を受けていなかったことが判明。この時同席していた同じ混血であろう滅却師の侍女も雨竜共々聖別されているため猶更叶絵だけ影響が無いのが謎になっている。
明確な差として、彼女は使用人の傘に入っていたため雨に当たっていないが、それ以外の二人(とグランドフィッシャーと戦っていた黒咲真咲)は雨に打たれているという点がある。
長らく雨竜が聖別を逃れられた原因は何らかの特異体質、もしくは宗弦らが何かしらの対策を講じた説が考えられていたが、このまさかのどんでん返しによって、
彼女がハッシュヴァルトのように『不全の者』である可能性、『A』も元は彼女由来*26ではないか?という新たな可能性が生まれた。


  • 石田 依澄(いずみ)
CV:五十嵐麗

雨竜の祖母。宗弦の妻で、竜弦の母でもある。
過去回想で登場したが、かなり神経質な性格をしており、石田家に迎え入れた真咲にも辛く当たっていた。
しかしこれは宗弦が修練ばかりで家庭を顧みなかったことによるストレスが原因で、息子である竜弦には家族として普通に接していた。
真咲が虚化した時は「そんな得体の知れない者」と言っていたが、同時に彼女の足にある傷跡が描写されたので、
彼女も過去に虚に襲われた経緯があると予想される。
現代では全く彼女の話が出ないので、雨竜が学生の時分には亡くなったか、もしくは石田家を離れたと思われる。
原作では本名が不明であったが、アニメ版『千年血戦篇』#11のEDクレジットにて判明した。


 余談



◇─石田コピペ

千年血戦篇で石田がラスボスになるのでは?という話題において、石田の強さを議論する様子がネタにされたコピペ
横文字用語の多いBLEACHのオサレさが一目でわかることから、ファン同士のネタとして使われることが多い。


よく2chじゃ今さら石田が敵に回ってもとか言われてるけどさ、
石田ってSS編時点でクインシー・レットシュティール使った時、ブルート・アルテリエ無しのハイリッヒ・プファイルでマユリ倒してるじゃん
その石田がヴァンデンライヒのシュテルンリッターになって、クインシー・フォルシュテンディッヒとブルートと
Aのシュリフトに付随する特殊能力覚えたとしたら十分脅威だろ
霊子収束力がレットシュティールより上なフォルシュテンディッヒならスクラヴェライの効果も劇的に上昇するだろうしな

わかりやすくするとこんなかんじ。

よく2chじゃ今さら石田が敵に回ってもとか言われてるけどさ、
石田ってSS(ソウル・ソサエティ)編時点で滅却師最終形態(クインシー・レツトシュティール)使った時、動血装(ブルート・アルテリエ)無しの神聖滅矢(ハイリッヒ・プファイル)でマユリ倒してるじゃん
その石田が見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)星十字騎士団(シュテルンリッター)になって、
滅却師完聖体(クインシー・フォルシュテンディッヒ)血装(ブルート)とAの聖文字(シュリフト)に付随する特殊能力覚えたとしたら十分脅威だろ
霊子収束力が最終形態(レツトシュティール)より上な完聖体(フォルシュテンディッヒ)なら聖隷(スクラヴェライ)の効果も劇的に上昇するだろうしな

ちなみにこのコピペは上述されている通り、アニメ版『千年血戦篇』の千手丸戦で粗方再現されたと思われたが、その後本当に一護戦で完聖体を披露し、挙句に恋次戦では圧倒的な血装と聖隷を展開したので、本当に何もかもが十年越しに再現されてしまった。


◇─石田雨竜の謎

様々な伏線や謎が多い『BLEACH』の中でも、トップクラスに謎が多いキャラである。

まず混血統でありながらユーハバッハの最初の聖別を逃れたのが謎である。(ユーハバッハもこれを疑問視および評価して、石田を旗下に加えた。)
そして石田の反逆の意思も見抜いた上で、自身の血杯を飲ませた。ここまでやれば、間違いなく石田も聖別の対象に成ると予想したのだろう。
しかし結局、石田は最後まで聖別の対象に成らなかったのだ。最後の聖別は親衛隊はおろか、一護すら滅却師の力を奪われた程なのにである。

さらに上記にも挙げたが、聖文字で「ジ・」が付かないのもおかしい。
なので本当に血杯を飲んだ事で聖文字に目覚めたのか、そもそも血杯自体が雨竜に効果があったのか疑問が浮かぶ。
挙句に最期の雨竜の奇襲をユーハバッハは予想できなかったので、この未来を見通す事ができなかった。
一護に対しては、最終的に敗れたにせよ自身が斬られる未来はちゃんと視えていたにもかかわらず。

このように混血統ではあるが、滅却師の力しか持たない人間にもかかわらず、一護以上にユーハバッハの力を悉く無効にしたのが、石田雨竜である。
彼の謎が解き明かされる時が果たして来るのだろうか……

上記にも書かれているが、これらの謎はアニメで明かされた宗弦の手記に全部書かれているらしい。
お願いですからそれチョット読ませてもらっていいですかね…?



言葉に姿があったなら

暗闇に立つきみに届きはしないだろう

(BLEACH72「MY LAST WORDS」より)


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  • 千年血戦篇
  • 11月生まれ
  • 11月6日生まれ
  • さそり座
  • 本当は優しい人
最終更新:2025年02月25日 12:03

*1 これは当初自身が最後の生き残りと思っていた石田が自称していたのだが、後に現れた滅却師の始祖であるユーハバッハも石田をこう呼んでいる。理由は石田が唯一聖別を超えて生き残った最後の混血統滅却師だからである

*2 あの屋敷を竜弦や亡き片桐叶絵だけで維持出来るとも思えないので、幼少の雨竜も使用人がいるあの屋敷でそれなりの待遇で育てられたと思われる

*3 ただし一護が「もし医者を目指してるならもっと上の高校に行った方が良かったんじゃないのか?」と質問していた辺り、彼らの通う空座第一高校は学力的なレベルとしてはそこまで高くない様子

*4 正確には一護も浮竹の説明に関して、論理的な理由では無いながらもどこか違和感を抱いていた

*5 ウルキオラも彼のことを「黒崎一護の仲間の中で最も冷静な人間」と見なしていた故、仲間のために絶望的な状況でも諦めず自分に立ち向かってくる石田の姿に驚いていた

*6 一護達のことを石田はこう評しており、かつての自分は決してこうではないと思っていた。とはいえ実際の所は、当然石田も最初からこんな性格だったというのは言うまでもない

*7 大虚が現れたことに関しては後に藍染が差し向けたせいだと本人の口から判明するが。

*8 因みにそのことが一護たちに気付かれたのは原作では破面篇183話のギューポーク虚戦、アニメではバウント篇68話のゲーム終了後。真っ先に気づいたのは原作では織姫、アニメでは浦原さんである。なお、原作では織姫と一護が察しつつもあえて追及しない優しさを見せていたのに対し、アニメでは浦原さんがほぼ全員の前で本人に直接指摘し、更に本人に直接一護が叱責するという違いがある。

*9 滅却師は虚を助けられないから今回は虚圏に行けないというのは建前であり、本音としてはこの情報収集のために同行出来なかったのだろう。

*10 ※決して彼はMではありません。

*11 祖父は明確に死神と協力すべきとずっと訴えていた。竜弦もユーハバッハに妻を殺された事もあるが、雨竜が子供の頃から死者を救うのは死神の仕事と述べており、死神を幾らか嫌ってはいる様子だがその有り様までは否定していない。

*12 といっても一護が石田の矢を喰らったのは、本当に原作初期である。一応その時点でも銀城にかかれば(本人の発言を信じるなら)容易く防げる程度の物ではあるそうだが

*13 後の滅却師達の台詞からすると石田家と袂を分かれた星十字騎士団達も昔は弓矢+その他の道具しか使っていなかった可能性が高いため、『滅却師は弓しか使わない』の方が昔ながらの伝統的な教えだと思われる。

*14 瞬歩は後の各種表現や台詞、『滅却師が外の霊力を利用する』のに対して『死神は自分の霊力を利用する』ことから、霊力を何らかの形で多大に放出して高速移動しているのではないかと推測される。そのような形ならば実戦でどちらが強いかはともかく瞬歩の方が負担が大きそうであることは頷ける話である。

*15 ネム曰く石田が本気でマユリの頭を狙っていれば、その時点でマユリは即死していた。実際疋殺地蔵を粉砕して広範囲に被害が出る程の一撃にもかかわらず、当のマユリは腹部のみが貫かれた状態である。もっとも本人は自分が怨敵を相手に手加減してしまったことを認めたくないのか、複雑な表情で「偶然です」と言い張っていたが。

*16 単純な霊子集束能力を見ても霊子を集束した矢でマユリを完封した石田に対して、キルゲはピスキエルの攻撃をアヨンに一撃で粉砕されたり、アヨンを取り込んだにもかかわらず卍解した一護に圧倒される等、両者の差は決定的である

*17 後に原作者のQ&Aコーナーにて、神の正義の能力は、滅却師の霊子の捕獲・隷属能力に特化していることが判明した。アヨンや織姫の双天帰盾、チャドの巨人の右腕の霊子結合を無視して吸収していたのはそのため。

*18 一応、死神の回道の仕組みではあるが霊圧を回復すると傷や体力も回復するという原理は破面篇で卯ノ花が一護に説明はしている

*19 エス・ノトも眼球にブルートを展開した事はあるが、あくまで千本桜を防ぐために使っているのに対して、雨竜の場合は特に防御する必要がないのに展開している。

*20 石田の見立てでは無意識に恋次が手加減していたらしいが、それを踏まえても恐るべき硬度であり、実際これを見た恋次は驚愕を露わにして完全に動きが止まる程だった。

*21 ある場所にいた、能力を発動させた、武器を持っていたetc

*22 正確には反転できる対象を認識出来る距離と言った方が正しいか

*23 零番隊は当然として、ハッシュヴァルトですらこの能力は初見だったので、なにが起こったのか分からない様子だった。当然石田の方も一言も喋ってないので、あの場でなにが起こったのか誰一人として分からずじまいだった

*24 聖別が最後まで通用しなかった特異さに起因する可能性もある

*25 原作とは会話の内容と流れが変わっているが、アニメ版では雨竜はユーハバッハとの会話で祖父の手記の信憑性を確かめて儀式を行っている。つまり、雨竜はこの時点でユーハバッハの血を飲んでも自身は聖別されないと確信した可能性がある。

*26 雨竜が瀕死になった直後に彼女が何らかの能力を行使している描写があったため