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更新日:2025/02/28 Fri 15:03:15
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慄け 死神共
これより 星十字騎士団がお前達を粛正する
星十字騎士団とは、
漫画『
BLEACH』に登場する部隊である。
ß概要
最終章『千年血戦篇』に登場。
『
見えざる帝国』が擁する、26の
聖文字のうちの一字を拝命した
滅却師で構成された精鋭
「聖章騎士」が率いる滅却師の軍隊。
護廷十三隊隊長及び
副隊長や
虚圏・虚夜宮の十刃に相当する帝国の幹部格である。
「陛下」であるユーハバッハを首領に、全員に通達される情報から逐一状況を分析、彼の命令を忠実に遂行する。
一人ひとりの霊圧が隊長格と同等以上の力を有しており、霊子を凝縮した青い炎の火柱は瀞霊廷を囲んでいる強固な遮魂膜すらも貫通する
……とされていたが、第二次侵攻時には「元々瀞霊廷の中にいる事」を利用した奇策を用いており、その際に第一次侵攻時も同様の奇策を使用していた事実が判明したため、実際はどうなのかわからない。
戦闘能力
本作の敵集団は個人主義が強い傾向にあるが、彼らの場合はそれが顕著。
メンバー間の嗜好や性格の凸凹が激しく、必ずしも仲間内での信頼や意識があるわけではない。
寧ろ仲間の粗を探し合って貶すような発言も見られ、挙句仲間同士で殺しあう始末で、ユーハバッハに対する忠誠心も無いものが多数。
物語中盤で行われた切り捨て行為で反旗を翻すもの、そもそも1000年前に彼に対する復讐で加入した者と。
敵対する組織との勝ち負けや種族の存亡以上に、陛下の理不尽な粛清に戦々恐々している模様。
ぶっちゃけ団員の半分は陛下の聖別や処刑、同士討ちや味方内での粛清で死んでるし
チームワークという点では最低レベルであるが、その分最終章の敵らしく戦闘能力は非常に高く、初見殺し系の能力も豊富。
死神の殲滅に対して一切の躊躇いがなく、星十字騎士団のうちの16人が
尸魂界に侵攻した際には、侵入からわずか7分で1000人以上の犠牲者を出した。
彼らの基本戦闘術に『血装』や卍解・帰刃に相当する『滅却師完聖体』、『聖隷』等があり、さらに一人ひとりが陛下から『聖文字』という形で始解に相当する固有の能力を授かっている。
今回の侵攻における目的に「尸魂界の破壊」が定められていたが、この際発生する対死神戦では「卍解の奪掠」も目的の一つとされていたようで、卍解を奪掠して『星章化』するためアイテム「メダリオン」を全員が最低一つは所持している。
ちなみに
石田雨竜は
「僕が弓以外の武器を使うと思うのか?」と言っていたが、こちらの滅却師には特に規則はないようで、棘、銃、声といったようにメンバーの戦いから様々な武器が見られる。
キルゲ・オピー曰く、雨竜の師匠である石田宗弦は
「我らの研鑽と進化を拒んだ」そうなので、この相違はその
「研鑽と進化」の影響かもしれない。
ß聖章騎士メンバー
【A】
1番目の聖文字
†『The Almighty ― 全知全能 ―』
[能力]未来を見通し、その未来を改変する
[完聖体]「神の???」
[CV]菅生隆之
見えざる帝国の総帥で、元は光の帝国の統治者。滅却師の始祖。
彼から始まる全ての血脈が最後に回帰する唯一絶対の父である滅却師の始祖。
通称「陛下」もしくは「バッハ」。
通常の滅却師の真逆とも言える能力を持ち、力を分け与えた相手が死亡すると、その者の才能・能力・鍛錬の結果・知識などを全て吸収し、無限に強くなる。
力を吸収し続けなければ、生まれた当初の全盲状態に戻ってしまう。
詳細は個別項目を参照。
†『Antithesis ― 完全反立 ―』
石田雨竜/Uryū Ishida
[能力]指定した2点の間に“既に起きた”出来事を“逆転”させる
[完聖体]「神の???」
[CV]杉山紀彰
一護の親友であり、新参ながら
ユーハバッハの後継者に指名された。
物語中盤で滅却師故に騎士団側につくが、本当に部下になったわけではなく、フリをしているだけだった。
最終的に一護の元に戻り、ハッシュヴァルトと戦闘する。
しかし戦闘中に聖別を受けたことでハッシュヴァルトは戦闘不能に。
更にハッシュヴァルトが裏切ったこともあり無傷で
ユーハバッハ戦に合流し一護と共闘。
ユーハバッハ撃破に貢献した。
最終回では、大学卒業後に医者になっていたことが判明。
詳細は項目参照。
【B】
2番目の聖文字
†『The Balance ― 世界調和 ―』
[能力]世界に起こる不運を幸運な者に分け与えることで、世界の調和を保つ
[完聖体]「神の???」
[CV]梅原裕一郎
ユーハバッハの側近。
見えざる帝国皇帝補佐・
星十字騎士団最高位という頭が痛くなるような肩書きを持つ。
陛下によって切れ目を入れられていた一護の天鎖斬月を破壊した。
天秤に関連する能力を持っている。
騎士団を裏切った雨竜と交戦するが、彼に止めを刺そうとした瞬間に聖別を受け、戦闘不能になったことで死期を悟る。
ユーハバッハへの忠誠心こそ変わらなかったものの雨竜の友への想いを認めたことにより、「このままでもどうせ死ぬ」という理由で彼に能力を敢えて使わせ、彼を全回復させた代わりに死亡した。
皮肉にも親友のバズビー同様、聖別が切っ掛けで裏切った形になる。
語感がハッシュドポテトと似ているからか、その名前からしばしば一部読者の間で「ポテト」と呼ばれる。
詳細は個別項目を参照。
【C】
3番目の聖文字
†『The Compulsory ― 強制執行 ―』
[能力]神経を相手の体内に潜り込ませ、強制的に動きを制御する
[完聖体]「神の???」
[CV]島田敏
陛下の親衛隊の一人。
騎士団の中でも上位の実力者らしい。
フードで全身を覆っているため中身が見えないが、その正体は……
詳細は該当記事を参照。
【D】
4番目の聖文字
†『The Deathdealing ― 致死量 ―』
[能力]生物の完全致死量を自在に調整する
[完聖体]「神の毒見」
[CV]武内駿輔
ラテン系の毒使いの滅却師。
瀞霊廷の掃討を担当していたが、陛下直轄の精鋭部隊「神赦親衛隊」に抜擢される。
詳細は個別項目を参照。
【E】
5番目の聖文字
†『The Explode ― 爆撃 ― 』
[能力]霊子を打ち込んだものを爆弾に変える
[完聖体]「神の炎」
[CV]竹達彩奈
生意気な
ドヤ顔が可愛いと専ら評判。しかしその実、気に入らない事があると
イケメンを選んで殺す癖を持つ事が判明した。
さらに仲間から「クソビッチ」とまで言われてしまった。バンビエッタちゃんのバスターバインがバインバイン。
詳細は個別項目を参照。
【F】
6番目の聖文字
†『The Fear ― 恐怖 ―』
[能力]恐怖の幻覚による精神破壊
[完聖体]「神の怯え」
[CV]松岡禎丞
見た目がかなりヤバい人物。一部読者からの愛称は「能登さん」。武器は周りに浮く光の棘のような矢。
詳細は個別項目を参照。
【G】
7番目の聖文字
†『The Glutton ― 食いしんぼう ―』
[能力]口を巨大化させ、相手を食い殺す
[完聖体]「神の飢え」
[CV]悠木碧
聖別を受けたことでバズビー、ジジ共々裏切り陛下に挑むが敗北。千年血戦篇後も生存。
詳細は個別項目を参照。
【H】
8番目の聖文字
†『The Heat ― 灼熱 ―』
[能力]炎を操る
[完聖体]「神の???」
[CV]小野友樹
聖別を受けたことでリル、ジジ共々裏切り、ハッシュヴァルトとまともに戦うが死亡。
詳細は個別項目を参照。
【I】
9番目の聖文字
†『The Iron ― 鋼鉄 ―』
蒼都/Cang Du
[能力]体を鋼鉄に変える
[完聖体]「神の???」
[CV]倉富亮
口元に傷のある寡黙な男。
日番谷冬獅郎の卍解を奪った。「共に生きた者とは共に死すべし」という流儀を持つ。
日番谷に敗北したことが原因で見えざる帝国に撤退後、ハッシュヴァルトに処刑され死亡。
詳細は個別項目を参照。
【J】
10番目の聖文字
†『The Jail ― 監獄 ―』
[能力]相手を閉じ込める檻の形成
[完聖体]「神の正義」
[CV]山寺宏一
虚圏狩猟部隊統括狩猟隊長。
最初に完聖体を披露した
鬼畜眼鏡。
グリムジョーらしき人物に真っ二つにされ即死。
詳細は個別項目を参照。
【K】
11番目の聖文字
†『The K????????? ― ????? ―』
ベー・ゲー・ノイン/BG9
[能力]??????????
[完聖体]「神の???」
[CV]田中秀幸
甲冑に身を包んでおり、
砕蜂の卍解を奪った。吹き出しが四角い。触手(?)と
ガトリング砲が武器。
砕蜂に敗北したことが原因で見えざる帝国に撤退後、
ユーハバッハ(アニメ版ではハッシュヴァルト)に処刑され死亡。
詳細は個別項目を参照。
【L】
12番目の聖文字
†『The Love ― 愛 ―』
[能力]ハートに触れた相手を洗脳し、意のままに操る
[完聖体]「神の情愛」
[CV]山口りゅう
白く長い顎鬚を蓄えたグラサンデブ。
奇怪な杖を持ち、笠のようなものに乗って宙に浮いている。「ゲッゲッゲッ」と笑うことが多い。
同士討ちを仕掛けたことが原因で
涅マユリ特製のゾンビ
六車拳西にフルボッコにされた後、リルトットに食われて死亡。
詳細は個別項目を参照。
【M】
13番目の聖文字
†『The Miracle ― 奇跡 ―』
[能力]傷を負ったものを“神の尺度”に交換する
[完聖体]「神の権能」
[CV]小山剛志
神赦親衛隊の一人。
ローマの戦士や
マイティ・ソーを思わせる姿をした、筋骨隆々の大男
騎士団の中でも上位の実力者。
日番谷、
更木剣八、
朽木白哉の連携に敗れて死亡したかと思いきや、やや人外の姿で復活。しかし聖別で結局白骨化し死亡。
詳細は個別項目を参照。
【N】
14番目の聖文字
†『The N????????? ― ????? ―』
[能力]??????????
[完聖体]「神の歩み」
[CV]土師孝也
眼鏡をかけた老紳士。武器は拳銃。読者からの通称は
「カーネル」。
京楽春水の右眼を負傷させたのはこのお方である。
原作でいつの間にか白哉に敗北した人その③。
聖別を受け白骨化し死亡。
詳細は項目参照。
【O】
15番目の聖文字
†『The Overkill ― 大量虐殺 ―』
[能力]敵味方問わず命を殺すほど強くなる
[完聖体]「神の???」
[CV]金光宣明
髭を生やした粗暴な大男。
雀部長次郎を殺した張本人。
雀部の卍解を使いこなせていなかったことが原因で火に油を注ぎ、怒り心頭の
山本元柳斎重國に瞬殺され、骨すら残さず即死。
詳細は個別項目を参照。
【P】
16番目の聖文字
†『The Power ― 力 ―』
[能力]怪力
[完聖体]「神の力」
[CV]上田麗奈
バンビーズの一員。愛称は「ミニー」。
顔文字多用。あざとい系長身女子。
ペペに操られてリルトットを襲ったが、逆に彼女に気絶させられた。
聖別を受けたかは不明だが、気絶していたのが原因かマユリに
ゾンビにさせられていた。
千年血戦篇後も一応生存しており、マユリの
ゾンビとして活動中。
詳細は個別項目を参照。
【Q】
17番目の聖文字
†『The Question ― 異議 ―』
[能力]??????????
[完聖体]「神の???」
[CV]KENN
ヴィジュアル系。
異議あり(笑)→うるせえ(剣八)。
現時点では能力は明らかにされていない。
回想シーンで能力の説明中に剣八に喉を引き千切られて即死。
詳細は個別項目を参照。
【R】
18番目の聖文字
†『The Roar ― 咆哮 ―』
[能力]大猿に変身し、咆哮による衝撃波を発生させる
[完聖体]「神の???」
[CV]藤原貴弘
ゴリラになる必要あんの? というか元々ゴリラ。
回想シーンで剣八に真っ二つにされ即死。
詳細は個別項目を参照。
【S】
19番目の聖文字
†『The Superstar ― 英雄 ―』
[能力]声援を受けると戦闘力が上がる
[完聖体]「神の???」
[CV]間宮康弘
阿散井恋次をドロップキックで倒した男。チャンピオンベルトと
マ ス クをしているプロレスラー風の巨漢。名は体を表すとはよく言ったもんだ。
お供にセコンドの如く振舞う小柄な滅却師・ジェイムズ(CV:
鈴村健一)を連れている。
その後は
檜佐木修兵、拳西、鳳橋楼十郎(ローズ)を倒したが、恋次の新卍解「双王蛇尾丸」に逆に倒され死亡。
詳細は個別項目を参照。
【T】
20番目の聖文字
†『The Thunderbolt ― 雷霆 ―』
[能力]雷を操り、雷と同じように動ける
[完聖体]「神の雷霆」
[CV]内山夕実
バンビーズの一員。愛称は「キャンディ」。
気性が荒く好戦的&露出過多なギャル系の姉御。口が悪いヤンキー。
原作でいつの間にか白哉に敗北した人その1。
その後は聖別を受けたが辛うじて生存しており、瀕死で動けないところをマユリに
ゾンビにさせられた。千年血戦篇後はマユリの
ゾンビとして活動中。
詳細は個別項目を参照。
【U】
21番目の聖文字
†『The Underbelly ― 無防備 ―』
[能力]相手を麻痺させて動きを封じる
[完聖体]「神の???」
[CV]前野智昭
奇抜な髪形とアイマスクとオセロ歯が特徴の男性。ナナーナナナナナーナーナーナジャークープさん。
完聖体になるが、原作でいつの間にか白哉に敗北した人その2。
裏切りを決めたバズビーに背後から不意討ちで倒され死亡、その後マユリが死体を回収したらしく、千年血戦篇後は彼の
ゾンビとして活動中。
詳細は個別項目を参照。
【V】
22番目の聖文字
†『The Visionary ― 夢想家 ―』
[能力]想像を現実にする
[完聖体]「神の???」
[CV]花江夏樹
フードを被った少年。「星十字騎士団最強」を自称し、想像したことを現実にする夢のようなチート能力を持っている。
あまりにも強力かつ無軌道な力故に仲間の騎士団員はおろか、主である
ユーハバッハすらも無差別に攻撃に巻き込む凶暴性から長い間どこかに幽閉されてたらしい。
剣八に対し能力を使うが殆ど通じず、最後に彼以上の力を手に入れようとするが、剣八のあまりにも巨大な潜在能力に耐えられず自滅する形で死亡。
詳細は個別項目を参照。
†『VANISHING POINT ― 消尽点 ―』
[能力]自分の存在を相手に認知させなくする
[完聖体]「神の???」
[CV]宮澤正
小柄な眼鏡の老人。能力の頭に「THE」がついていないが、実はグレミィの能力で創られた疑似生命体。
主のグレミィに倒され死亡。
一応こちらの詳細もグレミィの個別項目を参照。
【W】
23番目の聖文字
†『The Wind ― 紆余曲折 ―』
[能力]自身に近づく、「本能で認識した敵」を捻じ曲げる
[完聖体]「神の???」
[CV]保志総一朗
霊王宮へ侵攻した
ユーハバッハの影から出てきたり、舌が2枚になってたりとものすごく人外キャラ。
舌の数は多いが、喋り方は舌足らず。
詳細は個別項目を参照。
【X】
24番目の聖文字
†『The X-axis ― 万物貫通 ―』
[能力]射線内にある全てのものを等しく貫通する
[完聖体]「神の裁き」
[CV]日野聡
神赦親衛隊のリーダー格。
左目に丸と×印が合わさった刺青がある青年。武器はライフル「ディアグラム」。
騎士団の中でも上位の実力者。
ユーハバッハの聖文字第1号。
『週刊少年ジャンプ』掲載時に「石物貫通」と誤記されてしまった人
京楽、
伊勢七緒の連携で倒された。その後も一応生きてはいたが、描写的に吉良に止めをさされたと思われる。
詳細は個別項目を参照。
【Y】
25番目の聖文字
†『The Yourself ― 貴方自身 ―』
"L"のロイド・ロイド/Loyd Lloyd
"R"のロイド・ロイド/Royd Lloyd
[能力]対象に変身する
[完聖体]「神の???」
[CV]小林裕介
双子であり、共にスキンヘッドで第三の目を持つ。
天津飯ではない。
Lは剣八に化けたが、前述したベレニケ、ジェロームと仲良く
回想シーンで死亡。
Rは
ユーハバッハの
影武者になり、山本元柳斎の卍解「残火の太刀」を受けるという大役を引き受けた末に死亡。
詳細は個別項目を参照。
【Z】
26番目の聖文字
†『The Zombie ― 死者 ―』
[能力]不死身の肉体&返り血を浴びた者を死体に変えて操る
[完聖体]「神の死」
[CV]東山奈央
バンビーズの一員。愛称は
「ジジ」。
男の娘。そしてメンヘラ。頭に触角もとい
アホ毛がある。
そこ、「ゴキブリ」とか言うな
マユリに敗北したが生きており、聖別を受けたことでバズビー、リル共々裏切り陛下に挑むが敗北。千年血戦篇後も生存。
詳細は個別項目を参照。
【?】
??番目の聖文字
†『The ??? ― ??? ―』
[能力]???
[完聖体]「神の???」
[CV]高橋伸也
剃りこみを入れたメガネのチンピラみたいな男。
第一次尸魂界侵攻終盤、虚圏から出てきた一護と出くわして瞬殺された。
分かっているのは星十字騎士団に所属しているという事のみで、聖文字の空き枠がなかったこともあり読者から「結局何者だったんだ」と困惑の声が上がっていたが、ファンブック『13BLADEs.』の書き下ろし小説でようやく詳細な設定が判明した。
詳細は個別項目を参照。
ß過去のメンバー
◆旧ユーハバッハ親衛隊
見えざる帝国が光の帝国だった頃、ユーハバッハが星十字騎士団を立ち上げる前から親衛隊を務めていた4人。
リジェ・バロの存在はこの頃確認できておらず、1000年前に聖文字があったのかは不明。
「旧ユーハバッハ親衛隊」という名称は、アニメ版『千年血戦篇-相剋譚-』#40の「滅却師資料におけるナックルヴァールの発言から判明した。
ニキータ以外の3人が1000年前の戦いの時に山本元柳斎に焼かれて死亡している。
昔のユーハバッハはアニメ版『-訣別譚-』オリジナルの兵主部との会談にて「死に怯え、束の間の生に執着する民の怨嗟を私は知っている」「この目が潰れて何よりだ。凌侮の果てを見ずに済む」と言及するなど感情や彼なりの哀れみが見せる場面が多くあったが、この親衛隊にもかなりの思い入れがあった様子。
ユーハバッハの感情や思考を完全に模倣していたRのロイドは、山本元柳斎と対峙した際に卍解「残火の太刀 火火十万億死大葬陣」にて彼らの死体を利用された時は彼らの名前を呼びつつ強い憤りを見せている。
CV:
神谷浩史
ユーハバッハの部下だった傲慢な性格の男。武器は腰に備えているサーベル。
ユーハバッハにより星十字騎士団が設立される際は、民衆にその主旨のお触れを出した。その際にバズビーと一悶着を起こしそうになったがユーハバッハの介入で止められた。
ハッシュヴァルトが星十字騎士団団長となった後には副団長となっていた。バズビーが騎士団入りした頃でも未だ「下等な猿」と根に持っていたようで彼を叩きのめす機会を待ち望んでいたらしく、仲間同士での私闘はやめろと警告していたハッシュヴァルトに対しても嫉妬心を滲ませていた。
その後、約1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。
アニメ版では『-訣別譚-』#24冒頭にて、兵主部とユーハバッハの交渉の場に立ち会っていた。
実力こそあるが傲慢な性格のせいか、「滅却師資料」で明かされたザイドリッツ、アルゴラ、ニキータら他のメンバー達からの評価は「強いけど若造」、「世話が焼ける」、「クソボンボン」と散々であった。
もっとも彼もザイドリッツとニキータ2人を見下し、アルゴラについても「忠実な部下」扱いという評価だったのでそれが理由であろう。
ちなみにCVを務めた神谷氏は『劇場版BLEACH Fade to Black 君の名を呼ぶ』で弟役を演じていた。
CV:中博史
左目に眼帯をし、口髭を生やした壮年の男。武器(神聖弓)は二丁拳銃。
ユーハバッハの側近を務めており、彼に意見を言える程の立場で、当人も「陛下の右腕は私」と自負していた。
1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。
他3人の評価は、アルゴラとニキータからは「いい人」「エライ人」と尊敬されていた様子。ザイドリッツもヒューベルト以外に対しては人格や実力の高さを認めていた。
CV:
竹内良太
額に傷がある男。武器は二本の手斧。
1000年前に星十字騎士団が尸魂界に侵攻した際、山本元柳斎に焼かれて死亡。
「俺だけでもしっかりしなければ…」と他者を気遣っており、同僚達からは非常に評価が高く、傲慢なヒューベルトからも唯一好印象を持たれていた。
アニメ版『-訣別譚-』#24冒頭では、後述するニキータの銃撃を兵主部が反射した際、静血装で他のメンバー達を守った。
アニメ版『-訣別譚-』#24冒頭にて、兵主部がユーハバッハの元に来訪していた際、ヒューベルトやアルゴラと共に立ち会っていた
アニメオリジナルの女性キャラ。
神聖弓はマスケット銃タイプで、遠くからでも窓越しに急所を射抜く程の腕を持つ。
兵主部との会合にて、交渉が決裂し仲間2人が臨戦態勢に入ると同時に咄嗟に兵主部を銃撃するも、全く通じず弾丸を反射されてしまった。
他の3人と違い、山本元柳斎の卍解「残火の太刀 火火十万億死大葬陣」での姿が確認できておらず、ナックルヴァールも「滅却師資料」で「1000年前に死神にやられた」と述べているので恐らく死亡しているとは思われるが、詳細は不明。
セリフが無かったために他3人と違って担当声優はいないが、「滅却師資料」によれば「撃つの好き…」とのこと。
その美貌と巨乳、そして妙な存在感により一部の視聴者から人気を集めている。
◆その他
雨竜の祖父にして師、竜弦の父である。
作中序盤で雨竜の回想で出てきた時は非常に優しそうなおじいちゃんだったが、『千年血戦篇』の過去話では家のことにも嫁にもあまり構わずに修行ばかりしているせいで家庭が冷え込む原因を作っていたという真逆の印象を与える人物であった。
かつては帝国にいたこともあるそうで、ハッシュヴァルトやキルゲが彼の存在に言及している。
雨竜に意味深な言葉を残して散霊手套を渡す、何が何でも滅却師は死神と協力して
虚を倒すべきと主張していることから、元より帝国の存在を危惧し打倒することを望んでいたような描写が見られる。
というより後述の静止の銀を含めると是が非でも
ユーハバッハを滅ぼしたかった模様。
さらに帝国を脱退する時、帝国の技術を全否定した挙句に帝国の物品を幾つか盗んでいくという、本編で描かれた穏やかな好々爺ぶりからは想像も付かないようなある意味
凄まじいことを仕出かしてもいる。
詳細は個別項目を参照。
ß基本能力
◆『血装』
恐らく鬼道のようなもの。
星十字騎士団の全員が持つ戦闘術の一つで、自らの血管に霊子を流し込むことで攻防双方の能力を飛躍的に上昇させる、いわゆる身体能力強化術。
攻撃用血装「
動血装」と防御用血装「
静血装」を戦況に応じて切り替え、攻撃に転じれば隊長格の卍解をも上回る力を発揮し、防御に転じればあらゆる刃を通さない皮膚へと硬質化することができる。
しかしこの2つは別々の霊子回路で構成されているため、どちらか一方に血装を集中するともう一方に対応することができなくなってしまう。
この血装をバランス良く扱うことは星十字騎士団にとって生命線といえる。
防御力に全振りすれば
破面の
鋼皮以上の性能があるようで、アニメ版『千年血戦篇』#4ではエス・ノトがなんと
生物で一番脆い部分である眼球すら硬化し、白哉の千本桜を完璧に防いでいる。
というよりアニメ版の説明ではこの能力は発動する滅却師の力が強い者ほど強力になり、強力な滅却師が使えば
卍解時の死神に匹敵する能力だと言われている。
ちなみに「
純血統滅却師」なら生まれつきこの能力を持ち、「
混血統」の滅却師でも後天的に身に着けることができる。
また、これは滅却師全体の基本戦術なので、帝国と違う戦術を用いる石田家の滅却師も同様に扱う。
◆『聖文字』
能力解放の一段階目。
一言で言えば始解の滅却師版。
各メンバーがユーハバッハから賜った固有能力とその頭文字(ジェラルドなど一部例外もあり)。
その実態はユーハバッハの吸収能力の効率を上げるためのもの。敗北者が処刑されるのも、ユーハバッハの糧とするためである。
ユーハバッハの魂の欠片を血杯を通して摂取する事で、対象者が独自の能力を授かる。
読者や視聴者からは聖文字はユーハバッハから力を与えられたと勘違いされているが、ユーハバッハの魂の欠片を与えられて、対象者の魂の奥底に眠っている能力を開花させるものであり、死神でいうところの浅打と義魂を合わせたようなものが正しい模様。
実際、ユーハバッハが魂の譲渡と収奪を繰り返しているという事は、ユーハバッハの魂自体が多数の滅却師の魂を重ねて作られている事になるので、死神の浅打の成り立ちとも似た面がある。
そして、この時に対象者に発現する能力や魂の本質がユーハバッハには頭文字という形で見えているらしい。
固有能力はその滅却師ごとに異なるが豊富で攻撃力特化、防御型、速度、捕獲、洗脳、絡め手型と非常に多彩。
中でも親衛隊は攻撃防御速度に加えて厄介窮まる生命力と再生力、絡め手という全部備えた万能型である。
さらにユーハバッハ、ハッシュヴァルト、雨竜、グレミィに関しては概念系能力に位置する反則領域である。
一応共通の特徴としてはキルゲ等の一部を除き、殺傷力が極めて高い聖文字が多い。
そして初見殺しも多数。
前述の通りに「その滅却師の特性にあった力を開花させる」ものなので聖別を受けても固有能力は使用可能だが弱体化は受けており、第二の聖別を受けたナナナの発言などでも言及されている。
◆『滅却師完聖体』
能力解放の二段階目。こちらは一部メンバーのみ使えるらしい。
一言で言えば卍解の滅却師版。
200年の研鑽と進化を積み重ねた『見えざる帝国』が完成させ、石田一族の『滅却師最終形態』と同等以上の力を誇る、次世代滅却師・星十字騎士団の新たな戦闘体系。
死神の卍解や破面の帰刃に相当する形態であり、能力は卍解同様、聖文字をそのままパワーアップさせた能力である場合が多い。
なお、完聖体は霊子兵装と全く同じ水色の霊圧で出来ている事が多かったが、アニメ版では各キャラクターの個性を出すためか、個人個人で色合いと形状が異なっており、聖別後のペルニダとリジェとジェラルドは原作ではテンプレートな翼フォルムだったが、ジェラルドだけはそのままで他2名は異なる形状の翼に変更された。
滅却師最終形態と違い、発動後の能力消滅のリスクは解消され、全体的に霊子を収束・隷属する能力の性能が向上している。
最終形態と能力面で最も違う点はこの完聖体が聖文字の能力をさらに強化するということ。
つまり、聖文字を持たない滅却師ではこの完聖体も扱えないと予想される。
ただマユリ戦の最終形態を見る限り、純粋に滅却師の戦闘力が跳ね上がり、隊長のマユリが手も足も出ない程だった雨竜と比較すると、爆発的な出力と戦闘力上昇はこちらに軍配が挙がる模様。
また最終形態が余程の才を持つ滅却師でなければ力の全てを失うように、この完聖体も
ユーハバッハが不要と断じた者を聖別すると確実に失うという致命的な欠点がある。
完聖体時に頭に出現する光輪は「ハイリゲンシャイン」といい、こちらも雨竜の最終形態時に現れた片翼のような、隷属した霊子を吸収する能力が付加される。
翼状器官も形成され、最終形態は片翼だったが、こちらは双翼が現れる。
そして完聖体には個人ごとに名称が定められており、他の発動したメンバーも同様の名前を持っていたことから
『神の○○』で統一されている模様。
どれも読みは別にあるが、
ドイツ語あるいは
英語が概ねベースとなっている滅却師の法則性からも全く外れており、どの言語由来の単語か非常に分かりにくいが、一部では
「へブライ語の単語のカナ読み」という説が挙げられている。
はっきり言って一部を除き、
どいつも
こいつも人間離れしたフォルムで大変キモい(ぺぺの完聖体は人間離れしたフォルムではないが、別の意味でキモい)。
なお、最初に披露したキルゲがこの姿を
「俗世を超越した究極の美」と自画自賛している。
ちなみに原作では主に零番隊戦や霊王宮で一護達と対峙した時の親衛隊メンバーだけだったのだが、
この形態は人によっては第一段階、第二段階のようなものがあるようで、アニメ版では後述の聖隷を使って完聖体の形状がさらに変化する団員もいた。
◆『聖隷』
完聖体状態時の能力。
天使の光輪に見立てた頭部の円盤から、周囲の霊子を隷属・吸収する「霊子の絶対隷属」能力。
滅却師の基本的な能力である「霊子の集束」を極限まで高めた絶対隷属であり、あらゆる霊子構成体(尸魂界や死神や虚)を見境なく吸収し、際限なく取り込んだ対象の霊圧に比例して自身を強化していく。
ちなみに吸収する基点となってる頭部の円盤が弱点であり、この部分を破壊されると能力の発動はできなくなる。
原作ではキルゲのみが使用したが、小説『Can't Fear Your Own World』ではリルトットによって、
ユーハバッハに力を没収される前の完聖体を扱える者なら誰でも使えることが示唆されており、
戦闘シーンが追加されたアニメ版ではバンビエッタ以外のバンビーズとロバートがそれぞれ完聖体の強化目的で使用している(ただし、この時は一護や白哉の肉体から霊子を奪う描写は無かった)。
キルゲは
「できれば使いたくなど無かった 聖ナル翼が邪ナルモノで穢れて仕舞〼カラ」と発言したが、
アニメ版では浦原が「虚であるアヨンをとりこんで大きく形が崩れた。力が制御できていないと感じた」と述べ、滅却師の弱点が虚であることに気づく一因となった。
◆『影』
影の中に霊子による異空間を作ることができる滅却師の能力の一つ。恐らく鬼道のようなもの。
作中での扱いを見る限り穿界門や黒腔の滅却師版とでも言うべきか。
それを通じて拠点の作成や移動を行うことができ、見えざる帝国の本拠地も瀞霊廷の影の中に作られたもの。ただし、この影の中以外で活動するための限界時間も存在する模様。
当然、影が無ければ移動もなにも出来ない。
◆『星章化』
死神の卍解を強制的に強奪する技術で、
ユーハバッハの簒奪聖壇を応用して作られた術。
各メンバーが最低一つ所持する真円状の金属板「メダリオン」を卍解発動中に使用すると奪い取り、更に自らが使用する事が可能になる。
奪われた卍解は色が変色し、原作では薄い紫、アニメ版では濃い紫に色が変わる。
切り札を奪られるという死神側にとっては最凶最悪の力だが、それ相応の弱点と致命的なリスクがある。
まず奪った卍解は弱体化する。
そもそも卍解は一部の才ある死神が手にして、数十、数百の年月を掛けてようやく強く出来る切り札である。
当然元の使用者でもない者が使えば弱くなるのは自明の理だが、描写を見ると卍解習得直後、もしくはそれ以下まで能力が落ちるようである。
さらに奪った卍解の正確な使用方法を知らずに全く真価を発揮できない者もいた。
そして卍解が強大すぎるとその奪取者が扱いきれずに奪った卍解が暴走暴発する危険性もある。
そしてここからは深刻な弱点とリスクである。
滅却師は虚に対して耐性がない種族なので、虚の力が混ざると全く扱えなくなる。
一護の卍解は虚の力が
斬魄刀を形成しているため、誰が試しても奪うことすらできなかった。
この応用で
卍解を虚化させることにより、奪われた卍解を使用者に戻すことができる。
虚化した卍解は滅却師にとって
毒にしかならなくなるので、無意識のうちに切り離すしか選択肢がなくなるのである。
しかも卍解を虚化された時に元の使用者と対峙していると奪取者は肉体にある程度のダメージと負担が生じる。
もう一つが完聖体が使えなくなること。
ある意味で虚化した卍解よりこちらの方が滅却師にとって深刻な問題で、要は相手の切り札を奪って使える代わりに自身の切り札を失うことになるのである。
基本的に卍解を奪った者だけが完聖体を使えなくなるようだが、卍解奪取者の近くにいると周りの滅却師も少なからず影響されるようである。
恐らく自分達が卍解を使いたかったというよりは、山本元柳斎対策と隊長格クラスを弱体化させること(つまり卍解の
無効化そのもの)がメインであろう。
でなければ、デメリットが多すぎるこの技をわざわざ使う必要がない。
一護から
「お前らなんでそんなに卍解を封じたいんだ? もしかしてお前ら卍解が怖いのか?」と問われた時のキルゲの怒りぶりがその証左と言えよう。
ß用語
◆『見えざる帝国』
ユーハバッハ率いる滅却師達の勢力名であり本拠地。
死神達でいう瀞霊廷に相当する場所……というよりある意味瀞霊廷そのもの。
厳密に言えば全く別物だが、この世界の正体は1000年前に死神達に敗れた
ユーハバッハ一行が、瀞霊廷のありとあらゆる「影」の中に作った霊子の空間。
瀞霊廷の影に作ったのは、
- 死神達の本拠地故、内部に変な空間を作っても全く警戒されない
- 地理的な関係から侵攻が容易
- 天敵となる虚がおらず(いても極めて少ない)、その上霊子に満ち足りた空間である
といった理由からである(虚圏はより霊子が多いかもしれないが、天敵である虚が跋扈する空間であるため危険が伴う)。
この性質故、死神達が滅却師達との戦いでは後手後手に回らざるを得ず、死神側の壊滅的な被害の原因の一つになっている。
※瀞霊廷の中にあるため殺気石は無意味同然であり、仮に何かを仕掛けても、瀞霊廷を見えざる帝国で上書きさせれば事実上無効化することができる。
ただし、上書きについては影のない空間を作り上げることで対処可能であるが、時間がなかったため、マユリの研究室しかこの対策が取れなかった。
◆『銀架城』
見えざる帝国内に存在する
ユーハバッハの居城。
上記に上げた影があれば移動も簡単なのか、序盤では虚圏にあった。
第一次侵攻が終わってからは瀞霊廷の影にまた戻ったようで、再侵攻時は丸ごと瀞霊廷と入れ替わる形で出現。
最終的には霊王宮を乗っ取る形となり、この城も下記の「真世界城」という名に
ユーハバッハが改名した。
◆『影の領域』
1000年前の初代護廷十三隊との戦いで敗れた
ユーハバッハら滅却師達が、瀞霊廷内の影の中に作り出した霊子の空間。
見えざる帝国の滅却師達は、この空間の外での活動には時間制限がある。
後半では自分達の空間を瀞霊廷に上書きする事により、活動の制約と死神側の地の利や既設の活動拠点をなくした。
◆『太陽の門』
銀架城や帝国の至るところに配置されている金属板の門。
騎士団全員に配られている「太陽の鍵」という物があり、これを門にかざすことで門同士を移動できる。
さらに帝国外部にも通じており、確認されているのは尸魂界と現世用の門だが、虚圏に進攻していることを見ると虚圏用もあるはずである。
◆『聖兵』
帝国の一般兵。
個性的に改造した制服を着用する聖章騎士達と異なり、制帽、
マント、ガスマスクのような仮面と全員が同じ格好をしている。
霊子兵装は剣と
神聖滅矢の2種類。
第一次侵攻では終盤で投入され、疲弊した死神達を数の暴力で蹂躙した。
アニメ版では第二次侵攻でも死神を蹂躙していたのだが、なんとその途中で
ユーハバッハの聖別によって死亡する描写が追加された。
この点から彼らも聖文字を授かってないにせよ、
ユーハバッハからわずかなりとも力を与えられていた可能性がある。
相剋譚では霊王の残滓を利用した
人外の聖兵が戦力として補充されている。
◆『親衛隊』
「神赦親衛隊」とも呼ばれる。
ユーハバッハに選ばれた聖章騎士の中でも抜きん出た実力を持ち、陛下の直掩を務める滅却師を指す。
一員に選ばれると、五角形の十字の赤模様が施された専用のコートを着用する事が許される。
人数に制限が定められているかは不明だが、作中では最初から選ばれていたペルニダ、ジェラルド、リジェと新たに選ばれたナックルヴァールの4名(ニャンゾルは護衛というより同行していたに過ぎない)。
リジェがリーダー格だが、戦闘能力が高くても周りがあれでは必然的にそうなるだろうなぁ……
また、陛下の『聖別』による力の譲渡対象に含まれており、戦闘不能になった場合でもこの恩恵によって即座に復活することができる(聖別の発動は陛下の任意なので必ずしもこの限りではない)。
アニメでのオマケパートで旧世代として前述したヒューベルト、ザイドリッツ、アルゴラ、ニキータの四名が該当していた。
作者の久保帯人師匠が明かしている親衛隊のモチーフは古代・中世・近代・現代の各時代の戦争である。
どの親衛隊がどの時代に対応しているかの説には二つあり、一つ目は
- ペルニダ…古代の手による戦争。
- ジェラルド…中世の剣と盾による戦争。
- リジェ…近代の銃火器による戦争。
- アスキン…現代の化学兵器(毒)による戦争。
というもので、二つ目は
- ジェラルド…古代の剣と盾による戦争。
- リジェ…中世の銃火器による戦争。
- アスキン…近代の化学兵器(毒)による戦争。
- ペルニダ…現代の情報による戦争。
というものである。
◆『特記戦力』
ユーハバッハすら警戒・着目するほどの存在。
作中では5人おり、それぞれが「未知数の脅威」を有する者達であり、ダーテンで騎士団には警戒するよう通達されていた。
なお、山本元柳斎についてユーハバッハは「私がなぜ5人の特記戦力から貴様を外したか知る由も無かろう」と言及しており、特記戦力扱い候補だった様子。
しかし、かつて
ユーハバッハと戦った時には持ち合わせていた勝利のためには手段をも選ばぬ非情さを失い、また人間である
井上織姫に欠損した腕を再生してもらうことを選択しなかったこともあり、特記戦力には選ばれなかったとのこと。
未知数の
「潜在能力」。
死神の父・
黒崎一心と(虚の力が混じったとはいえ)純血統滅却師の母・
黒崎真咲を持つ生まれた「人間」(作中ではかなりこれが強調されている)。
その複雑な出自故に死神・虚・滅却師の力をそれぞれ有している。
未知数の「戦闘力」。
斬魄刀の名前すら知らない状態ですら、一般隊士が彼の霊圧を感じられなくなるほどの実力を持ち、上限がどれくらいか現在でも不明である(仮に分かったところで「卍解」を残しているため、最大でどれくらいの脅威になるのかが不明であることは変わりがない)。
未知数の「手段」。
元隊長であるため戦闘能力も十分高いが、それ以上に技術者としての技術力の高さと洞察力を利用して対策を取るため相手にとってはこの上ないほど厄介である。
未知数の「霊圧」。
約2年前の活躍ぶりは言わずもがな、マユリ作の椅子で拘束されていても黒棺が使え、その威力は一護戦と同等以上と依然として脅威である。
未知数の「叡智」。
全ての名前を司るため、その力は思いのままと言ってもいい。
ユーハバッハが自ら出向いて倒したほどである。
◆『真世界城』
霊王を取り込み、霊王宮を実質的に制圧した
ユーハバッハが、見えざる帝国と同化した瀞霊廷と霊王宮を使って作り上げた新たな拠点。
五角形状になっており、中心に
ユーハバッハの居城がある。
元が霊王宮である上、瀞霊廷の上空にあるため外部からの侵入は難しく、死神一同は浦原の技術を使って突破した。
……が、基本的に外部の滅却師が入ってくることを全く想定しておらず、出入りの方法は古い居城と同じになっている。
宗弦が残した100年前の通行証で息子の竜弦が誰にも気付かれずあっさり入れたので、同族に対する警備体制は非常に甘い。
普通なら滅却師が
ユーハバッハに楯突いたところで能力を奪われて返り討ちに遭うだけなのだが、最終決戦の重要な局面でこのザル警備が仇となり、対
ユーハバッハ用の秘密兵器の持ち込みを許してしまった。
◆『聖別』
滅却師の始祖であるユーハバッハのみが扱える力。
全ての滅却師から力や命を奪い取り、それを必要な者に分配するという能力。
霊圧ではなく命や力そのものに作用する能力なので、霊子の移動を阻害しても意味をなさない。射程も恐らく無限に等しい。
しかし場面場面で力の吸収力に差異があり、最も影響が大きい場合は弱っていたとはいえあっという間に体すら消滅する一方で、
ユーハバッハとの間に尸魂界の建物などの障害物があれば効果が弱まる描写があったり(ただし完全には防げていない)、退避の猶予があった事から発動時間も長くなっている。
一護の滅却師の力など至近距離からのピンポイント吸収時はあっという間で、これらから発動後一瞬で完了する類のものではなく、掃除機のように吸い取り続けるイメージの方が近いと思われる。
霊子の移動の阻害が意味をなさない一方で、絶対に干渉されないわけでもないという描写とも言える。
そのため、状況によっては命を奪い取るつもりで発動しても対象が生存する場合がある。
全ての滅却師といったが例外もあり、例えばユーハバッハから聖文字などの力を授かっていない純血統滅却師である竜弦は何らかの対策をしていたのか、策三の聖別による影響は見られない。
作中では2回、本編開始前に1回と合計3回行われた。
ユーハバッハと接触して力を得た滅却師で、全ての聖別を完全に逃れたのは石田雨竜ただ一人。
本編開始の7年前、一護と雨竜が9歳の時に行われた最初の聖別。
これはユーハバッハが復活するために不浄と決めた滅却師の力と命を奪い、自身の復活のための糧にした。
聖別の対象は全ての混血統滅却師と一部の純血統。
これにより雨竜以外の混血統滅却師はほぼ全滅した。
また、純血でも虚が混じった真咲はこの聖別により滅却師の力を発揮できずにグランドフィッシャーに敗北。
生まれつき体が弱いエス・ノトも半死半生の状態に陥っていた。
この聖別により、一護と雨竜は自身の母を失うという悲劇に見舞われた。
本編で初めて行われた二度目の聖別で、ユーハバッハが
零番隊との交戦時に使用。
聖別対象は聖文字をユーハバッハから貰った騎士団員で、霊王宮に連れていかなかった親衛隊以外の団員(アニメ版では前述の通り聖兵の描写もあり)全てから命と力を奪った。
ユーハバッハの手のひらから出た光が瀞霊廷にいた騎士団員に降り注ぎ、直撃した者は命を奪われた。
光から逃れてかろうじて生き延びた者も滅却師や聖文字の力は残ったものの、完聖体にはなれなくなった。
奪われた力は親衛隊に分配され、これにより能力が底上げされた状態で復活。
倒したはずの滅却師がさらに強化されて復活するという二重の驚愕に陥り、零番隊は敗北することとなった。
ちなみに後日談の描写から、尸魂界にいなかった滅却師に対しては対象外か効果が薄かったものと思われる。
最後に行われた3度目の聖別。
聖別対象は一護と霊王宮で生き残っている親衛隊。
正確には一護を破ったユーハバッハが一護の滅却師の力を直接奪い尽くした後で親衛隊の聖別を行った。
これによりユーハバッハに挑んで半死半生だったリルやジジ、再起不能状態で後にマユリによりゾンビ化したキャンディスやミニーニャ、ナナナ以外の騎士団員は全滅。
生き延びた滅却師は上記の騎士団員と帝国の一般兵士の一部、竜弦、そして石田雨竜のみである。
◆『光の帝国』
かつて
ユーハバッハが統治していた帝国。
場所は現世のどこかだった様子。
約1000年前、護廷十三隊に
ユーハバッハが敗れた後、
ユーハバッハらは尸魂界の影に空間を築きそこに退避する羽目になった。
そして瀞霊廷の影に入り、最も尸魂界の近くにいながら決して干渉出来ないという性質を以て『
見えざる帝国』という名に改めたという経緯である。
陛下より星十字騎士団へ王命
星十字騎士団は全名 即時 装備を整え 太陽の門へ集結せよ
見えざる帝国はこれより アニヲタWiki(仮)の項目を追記・修正する
煽り、誹謗中傷等のコメントはIP規制の対象になりますのでご注意ください
- ↑ ハッシュヴァルトの盾の話もあるし、一護の例もあるし、完現術+α...とか、異なる体系の能力でも一個人を見ると併存させることはできるのかも。 -- (名無しさん) 2020-08-26 20:44:08
- 今の所の担当声優陣を見ると死神と対照的に2010年以降に活躍している人が多いような…… -- (名無しさん) 2021-06-13 08:24:04
- ボスに殺されまくっているという意味合いで言えば無惨にぶち殺される下弦の元ネタともいうべき連中と、言えるかもしれない? -- (名無しさん) 2021-06-13 09:41:22
- もしかして裏モチーフは新撰組だったりする? -- (名無しさん) 2021-09-28 16:42:05
- ↑19 ペルニダは「手」そのものだからステゴロの解釈なんだろう 無理やり解釈すると -- (名無しさん) 2021-10-07 19:56:36
- 最初のキルゲさんの時点でもう絶好調である。これからさらに濃い面子が声付きで登場してくるのか…。良い意味で胸焼けするな -- (名無しさん) 2022-10-18 09:25:52
- 最終章は師匠が書きたかったものを詰め込んでいると答えているが、まさにコイツ等がそれ。少年誌にあるまじき描写にどいつもこいつも濃い変態もとい数多の能力者と盛り沢山。とにかくこの連中がこれからアニメで大活躍することに喜びを禁じ得ない。 -- (名無しさん) 2022-10-24 08:32:35
- アニメで見ると改めて化け物染みた連中だな、コイツ等。千年近く生きていると言ってもコイツ等は一応人間なんだよな? -- (名無しさん) 2022-11-02 16:08:29
- エス・ノトやバンビ達新参は多分現代人で見た目通りの年齢ノ可能性はあるが、バズビーとかハッシュヴァルトは確実に1000歳以上いってるはずだしなぁ… -- (名無しさん) 2022-11-15 01:04:35
- 石田の祖父よくユーハバッハに殺されずに逃げ延びたなぁと思ったけどその時代のユーハバッハは殆ど力を封じられた状態で場合によっては喋れもしない状態だったかもしれないから、そう考えると案外簡単だったのかな? つーかユーハバッハ不在時はやはりハッシュヴァルトが暫定リーダースキル(陛下?)だったのかな? -- (名無しさん) 2022-11-15 01:08:50
- 元々いにしえからのクインシーがおかしな名前なのはまぁわかるが、バンビやエス・ノト達は現代人だとしたらあの名前はクインシーととしての名前だよな? いや比較的普通?の名前が現代人で変な名前が昔からのメンバーなのかな? -- (名無しさん) 2022-11-15 01:23:54
- 聖文字もドイツ語だったら、能力も大分違ってたんだろうか -- (名無しさん) 2023-05-12 15:41:27
- ペルニダ以外判明した今CV一覧を見ると本当豪華だな星十字騎士団、そりゃ他の現場から文句も来る -- (名無しさん) 2023-06-18 12:44:37
- 正直言うとメンバーの大半が数合わせのポッと出キャラばかりなのだが、アニメではどうなるやら… -- (名無しさん) 2023-07-19 12:05:17
- 十人十色だが総じてレベルが高い(トップクラスの騎士団メンバーなら死神の隊長格複数を相手取れる)精鋭集団 -- (名無しさん) 2023-07-20 19:27:31
- 第3の聖別は悪手だと思うけど陛下的にはもう自分と雨竜のみで事足りると判断なされたのだろう。 -- (名無しさん) 2023-09-02 20:08:04
- なんだかんだで敵組織が強くて魅力的なキャラがいると物語に深みが出て盛り上がる。 -- (名無しさん) 2023-09-23 20:26:34
- アニメ化されてからか団員たちも再評価(可愛い、かっこいい、ネタ的で良さげ)でイラストがどんどん増えてる -- (名無しさん) 2023-09-23 22:14:00
- 第一次侵攻時7分で壊滅寸前まで死神勢を追い込んだので文句無しに強い。惜しむらくはトップの陛下が聖別などでバンバンメンバーを処してくる上に次の侵攻時には死神も対抗手段を講じてたので逆にやられてしまった。 -- (名無しさん) 2023-10-13 19:10:50
- 松岡と言い奈央と言い先輩声優たちを震撼させすぎ -- (名無しさん) 2024-05-28 20:31:18
- みんなキャラたってて良き -- (名無しさん) 2024-08-12 07:52:30
- いつのまにかペルニダ役の島田さんが追記されてる、これで本編の星十字騎士団メンバーのCV全員判明かな?(アニメだと存在抹消されたハッシュヴァルトの側近がいるが) -- (名無しさん) 2024-08-19 08:28:59
- メンバーの強さにバラつきはあるけどみんなかなりの強さだった(剣八と山じいに瞬殺されたのは運が無さすぎる) -- (名無しさん) 2024-12-01 18:43:31
- ジェロームさんもドリスコールもベレニケさんも相手が悪いだけでそれなりの実力はあったんだろうな -- (名無し) 2024-12-05 14:15:46
- 騎士団メンバーだとリルとアスキンさん好きだ -- (名無しさん) 2024-12-24 19:00:11
- 一度目の襲撃で別動隊のキルゲ以外に誰も完聖体使わなかったのって、(強い奴には効果がないように見える)メダライズ頼りに見せかけることで山爺を油断させることだけに全力尽くしたってことなのかな。 -- (名無しさん) 2024-12-28 16:10:50
- アニオリの女の子団員はニキータっていうみたい -- (名無しさん) 2024-12-29 08:12:29
- ↑ニキータ・デスロックさんですね。撃つことばっかり考えてる武闘派な娘 -- (名無しさん) 2024-12-29 09:23:32
- アニメでの怒涛の描写補完や原画展でまでバンビの完聖体の名前を明かしたりとサービス過剰なだけに、そんな中で未だにBG9とロバートの聖文字の名前が頑なに明かされないのは何か理由があるのかとさえ思ってしまう。 -- (名無しさん) 2025-01-04 08:42:58
- ↑BG9の声シャウロンと一緒だからかファンから「メカシャウロン」呼ばわりされてる。 -- (名無しさん) 2025-01-04 18:20:53
最終更新:2025年02月28日 15:03