GOD EATER -side by side-

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GOD EATER -side by side- - (2020/01/12 (日) 16:11:13) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2015/09/12 Sat 04:56:52
更新日:2024/01/31 Wed 21:24:59
所要時間:約 10 分で読めます





命を救ってくれたその背中は
俺の中で日々大きくなっていく

あの背中はまだ 遥か遠くに在る




GOD EATER
 ― side by side ― 




漫画:ヨゲンメ
原作:バンダイナムコエンターテインメント
ストーリー原案:渥美航(バンダイナムコスタジオ)
発行:株式会社KADOKAWA/アスキー・メディアワークス


アクションゲーム『GOD EATER』シリーズのメディアミックス作品の一つ。
『電撃マオウ』誌上にて連載中であり、現状GE漫画作品は全て同誌で読むことが出来るようになっている。
電撃コミックスNEXTよりコミックスを発行。既刊一巻。

主人公は原作ゲームでも一定の存在感を放つ防衛班班長・大森タツミ。
本作は彼の成長を中心に、原作の舞台でもある極東支部における「防衛班」の戦いが描かれる。
これまでGEの世界観は「極東初の新型神機使い」「ブラッドアーツインストラクター」といったエース級と最前線を張る仲間達の視点で語られてきたが、本作では適合率も低く戦闘能力も平凡な「普通の神機使い」の視点で物語が構成されている、という点も見所の一つである。

なお、タツミのCV担当である森岳志氏もtwitter上にて本作をしきりに宣伝している。
無印の頃から原作のタツミに声を当てていた氏にとって、一脇役に過ぎなかった彼を主人公とするスピンオフという大躍進は非常に喜ばしい吉報であったらしく、大変興奮なされたご様子。

作画担当はシリーズに初めて関わるヨゲンメ氏。
twitterで過剰に仲良くやっているGE作画陣勢に揉みくちゃにされて喜ぶくらい新参者のヨゲンメ氏であるが、Project G.E.の渥美航氏にストーリーを担当して貰っているため、本作自体は非常に安定感がある。
渥美氏は『防衛班の帰還』シナリオの生みの親なので、プレイヤーの神機使い諸氏も原作で味わった雰囲気と近しいものを感じ取れるかもしれない。




あらすじ    


原作本編より時を遡ること13年――
西暦2058年。大森タツミ、九死に一生を得る。
神機使い(ゴッドイーター)への憧れは彼の中で日に日に強く大きくなってゆく。

それから5年後――
西暦2063年。大森タツミ、神機使いになる。
憧れのゴッドイーター達に遠く及ばぬ現実にもめげず、彼は奮闘を続ける。
この時彼は一人の友を得た。唯一無二の友だった。

更に5年後――
西暦2068年。大森タツミ、第二部隊隊長兼防衛班班長になる。
防衛班結成。あまりにも個性的なメンバー達。
衝突の絶えない日常と、傷の絶えない職場。
果てのない戦いの中、彼は「理想のゴッドイーター」になる夢を追う。

防衛班班長・大森タツミ。これは彼の知られざる軌跡を辿る物語。




登場人物    


フェンリル極東支部防衛班


大森タツミ
年齢:10歳→15歳→20歳
神機:ショート/バックラー(第一世代近接式)

本作の主人公。入隊5年目の頃に防衛班が編成され、その班長を引き受けることに。
後にブラッド隊隊長に語る通り、最初の頃は思うように神機を動かすことすら出来なかった。
例:「捕喰形態!!」『だるん』/言うことを聞かない犬のお散歩/勝手にシールドパカパカ
しかしリッカやゲンの言葉・同期のマルコの振る舞いから自分なりの神機との付き合い方を導き出した。
神機に話しかけたりマルコらと連携を取ったりしながら「完全無欠のヒーロー」を目指す。
防衛班結成後、度重なる出動や希少種アラガミとの戦いで新人オペレーターに気付かないほど精神的に疲弊していたが、マルコの計らいを機に「防衛班の皆となら」との想いで奮起する。ところが……
低い適合率・喧嘩ばかりの部下の面倒で悪戦苦闘し、シャイニングタツミバーストにはまだ至らない。
……あ、これは二頭身世界線の話か。大変な失礼をつかまつり候。


マルコ・ドナート
年齢:17歳→22歳
神機:ブラスト(第一世代遠距離式)

本作における名有りのオリジナルキャラクター代表。タツミと同期の神機使い。
タツミとは公私両面でバディを組む親友であり、第二部隊発足当時はその補佐役に任命された。
適合率はタツミとどっこいどっこいの低さだが、早くから己の分を弁えた戦い方を身に着けていた。
口を開けば歯に衣着せぬ物言いばかりの皮肉屋であるが、調子に乗りがちな班長を諌めたり息抜きさせてやったりと面倒見が良く、根底には住民の命を背負うことに対する責任感に溢れていた。
神機は後の誤射姫と同型のキャノンなので、「スヴェンガーリーの前身では?」などと言われている。
そしてある時、二方面からのアラガミ襲撃への防衛任務中、彼は……


ブレンダン・バーデル
年齢:19歳
神機:バスターブレード/タワー(第一世代近接式)

アメリカ出身、生真面目ブレ公。特にまだブレることはなさそうである。
今日も黙々と機械的にアラガミを粉砕し、文句の多いシュンに小言を見舞う。


カレル・シュナイダー
年齢:16歳
神機:アサルト(第一世代遠距離式)

まだネクタイが前に垂れていた頃の守銭奴カレル。盗んだジープで走り出す。
「報酬も低ければ住民の小言付き」な防衛任務に何だかんだと積極的に参加する。


小川シュン
年齢:10歳→15歳
神機:ロングブレード/バックラー(第一世代近接式)

エントランスではしゃいでいた子供が悪ガキ神機使いになって再登場、という扱い。
独断専行も愚痴も暴言も多い問題児で、堅物なブレンダンとは何かと衝突し合う。物理的にも。
「アラガミなんて楽勝でまっぷたつだ!!」(現実はそんなに甘くない)


ジーナ・ディキンソン
年齢:19歳
神機:スナイパー(第一世代遠距離式)

トリハピジーナさん。射線上に人がいても当てずにブッ放す。寝間着は純白のワンピース。
極東支部名物の部屋干ししたまま出しっ放しの下着をガン見。男物っつうかタツミの私物だけれど。


台場カノン
年齢:10
神機:???

修繕中の装甲壁周辺からアラガミを掃討する任務の前、タツミらにニトロクッキーを差し入れる。
彼女も後に神機に適合し、誤射率最高の悪姫羅刹となる運命が待ち受けているのは確定的に明らか。


フェンリル極東支部第一部隊


雨宮リンドウ
年齢:23歳
神機:ロングブレード/シールド(第一世代近接式)

橘サクヤ
年齢:18歳
神機:スナイパー(第一世代遠距離式)

ソーマ・シックザール
年齢:15歳
神機:バスターブレード/タワー(第一世代近接式)

クアドリガ2体に防戦一方のブレンダン達の現場に急行し、その場を引き受けた。
こいつらいつも高いところから降りてくるな。しかもヘリで。


フェンリル関係者


真壁兄弟
うら若き時代のハルさん(当時17歳)とまだ純朴だった頃のテルくん(当時9歳)。
ハルさんは適合試験後すぐにグラスゴー支部に配属となり、研修のため現地へ。
そして向かいのおばさんに預けられたテルくんは兄とタツミの居ぬ間に……どうしてああなった。

竹田ヒバリ
当時14歳。この頃はまだ髪も少し短めで、二つ結びも若干小さい。
激務のためもあったが、配属されて一週間はタツミに認識すらされていなかった。

楠父娘
整備班班長を務めるシゲルと後に父の研究を継ぐリッカ(当時10→15歳)。
シゲルはタツミの訓練時代の頃から既に体調を崩しており、その後登場する機会は未だにない。
リッカは幼少から整備室に父と入り浸る様子が描かれ、再登場した際は整備に大忙しだった。

百田ゲン
アナグラの小うるさい相談役の元ピストル型神機使い。
今まで見た中で一番センスのないタツミに「肩肘張るな」「愛を持て」(超要約)と諭した。

タツミを救った神機使い達
立ちションしにいって迷子になってアラガミ侵入で泣きっ面に蜂だった幼少のタツミを救出した。
眼に焼き付いた命の恩人らの背中はタツミの憧れと理想への原動力になっている。
GE無印以前の話にもかかわらず、何故かブラッド御用達のクロガネ装備。

ヨハネス・フォン・シックザール
極東支部におけるアラガミの出現率の爆発的増加を受け、極東支部防衛班を編成。
タツミを第二部隊隊長・マルコをその補佐役に任命した。
しかし、冷然とした姿勢や態度は相変わらずと言えば相変わらず……




アラガミ    


オウガテイル
多い。とにかく大量に出現し、物量で神機使いを苦しめる。
タツミ自身も本作の6年後には「こいつには色々と世話になったなあ」と言うほどである。

ザイゴート
第二・第三部隊合同実地訓練や相次ぐアナグラへの襲撃に出現。
さすがにタツミらが苦戦する相手ではないらしく、軽々と処理される。

コクーンメイデン
カレルが蜂の巣にしてしまいました。

グボロ・グボロ
第三部隊が軽く伸してしまいました。

コンゴウ
オウガテイルの次に多く交戦し、中型の体躯を生かしてマルコを戦闘不能に追い込んだ。
どっちにしろやられ役デース。

シユウ
二方面からのアラガミ襲撃の際、タツミとマルコの前に出現。
倒れ込んだ家屋の中から赤ん坊を取り上げ……

クアドリガ
装甲壁を破って現れた希少種。タツミ達との交戦の末、未曾有の被害を及ぼした。
二度目に二体掛かりでアナグラを襲った時は安心と信頼の第一部隊にブチのめされてしまいました。

サリエル
第三部隊抜きでの防衛戦で出現。ジーナがタツミを身を挺して庇い――?




本作における設定補完    


適合試験での苦痛と適合率の関係
神機の適合試験の際、神機と初めて接触する右腕の腕輪付近が痛む者ほど適合率が低いらしい。
事実、激痛に苛まれたタツミは適合率が非常に低く、神機を手懐けるのに苦労した。

「希少種」のカテゴリ
初めて交戦するアラガミや、交戦記録の少ないアラガミ一時的に「希少種」と称される。
既存のアラガミの情報を日々更新するシステムの装甲壁では対応出来ず、往々にして侵入を許してしまう。
神機使い達にとっても初見で直接戦って弱点を探らなければならず、苦戦を強いられる。








Don't know what's comin' tomorrow
Maybe it's trouble and sorrow
But we'll travel the road
Sharing our load...
Side by side.

明日は明日の風が吹く
苦難や悲しみに遭うかもしれない
だけど道は続いているんだ
重たい荷物を分け合って
進むとしよう
二人で仲良く


――“Side by Side”, 1927/USA
Lyrics by:Gus Kahn
Music by:Harry M. Woods




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