桐生刹那(ケンガンアシュラ)

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桐生刹那(ケンガンアシュラ) - (2021/01/21 (木) 11:56:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2021/01/21 (木曜日) 11:46:28
更新日:2024/04/21 Sun 02:02:34
所要時間:約 ? 分で読めます




おかえり…

10年間……本当に長かったよ…

ついに戻ってきてくれたんだね…


桐生刹那(きりゅうせつな)とは『ケンガンアシュラ』の登場人物。

●目次

【プロフィール】

異名:「美獣[[尾獣>尾獣/人柱力(NARUTO)]]ではない
所属:皇桜学園グループ(企業序列第16位)
身長:180cm
体重:75㎏
拳願仕合戦績:1勝0敗
企業獲得資産:250億7500万円
年齢:26歳
誕生日:9月13日
好きなもの:王馬「が」好きなもの全般
嫌いなもの:王馬「を」好きなもの全般
CV:浪川大輔


【概要】

主人公・十鬼蛇王馬最凶のストーカーである謎の美青年。
限りなく黒に近い紫の長髪が特徴で、そこまで大柄ではないものの、皇桜学園グループの闘技者採用バトルロイヤルに突如として紛れ込み、学園の英文学科准教授兼正闘技者にして蛮勇知将(インテリジェンス・バーバリアン)の異名を持つ小津俊夫(おづとしお)を瞬殺するなど、底知れない強さを持つ。


【人物】

後述の出自からかなりの殺人経験があるが、「殺り逢うなら最高の舞台で!」と言ったり、呉雷庵の殺しを楽しむ姿勢を見て「気にいらないなぁ」と感想を抱くなど、殺しに対しては彼なりのこだわりを持っている模様。
原作者によると家事は完璧にこなせるらしく、ロン毛なのは何かこだわりがあるかもしれないとのこと。

また「愛」に対しては特別な意識があるようで、自分以外の「愛し合っている2人」に対しても優しい。
王馬以外の闘技者の仕合もちゃんと観戦しているなど、礼節など最低限の常識的な部分はそれなりにあるが、根は狂人であることには変わりない(二階堂曰く「お前とよく似た男がいた」)。

【王馬との関係】

後述の通り、彼にとって王馬は自身が生きる理由そのものであるため、王馬には狂信的なレベルで愛情と執着心を抱いている。

その凄まじさは、
  • 王馬に血飛沫がかかった*1際に、原因である護衛者の淀江とその場に居合わせただけで無関係の日吉津を「お前死ねよ」と半殺しにする。
  • 拳願号に自作の王馬のぬいぐるみを持ち込んで一緒に裸で寝る。
  • 闘技場に出てきた王馬を見て「……今すぐキミが欲しいよ…」とデレデレで呟く。
  • 王馬の仕合を観て興奮してとある行為をする。
…etc

などなどあらゆる奇行凶行に及んでいる。

ただし王馬が女性に人気な時も嫉妬はしていないなど独占欲はそれ程強くはない…というか王馬はモテてるのが当然だと考えている。
なお、王馬に子作りを迫る呉迦楼羅に対しては「憧れに留めておくなら咎めない」と牽制していた。

【その他の人物との関係】

実は王馬さえ絡まなければ松田智子や皇桜学園の女学生たちと仲良くしたり、錯乱状態の中でも山下一夫を心配して必死に守ろうとするなど、びっくりするほど普通の青年と化す

自身は男性闘技者にかすり傷をつけられた程度でマジギレするが、女性には基本的に優しく、エレナ・ロビンソンがうっかりぶつかってしまっても気遣っており、後述の要因で皇桜学園を離脱する際には理事長の奏流院紫音にも止めたら危害を加える可能性を示唆しているが、女性を殺したり傷つけたりしたことはしていない。

【戦闘スタイル】

流派は古流武術の一派である「孤影流」
「孤影流」は約400年余りの歴史を持つが、先の大戦で殆どの門下生が死に絶えたため、現在では失伝状態にあった。
やがて宗家の血を引く平良厳山が古文書などから情報をかき集めたことにより、いくつか存在する技の中でも現代で通用する「瞬」と「羅刹掌」の2つを再編している。

この他「本物の二虎」を名乗る人物に授けられた「二虎流」も扱うことができる。

桐生自身の潜在能力も高く、短時間で「瞬」のからくりを見抜いたり、通常は8年かかるとされる「羅刹掌」をわずか1年で習得するなど、黒木玄斎曰く格闘センスに関しては師匠を凌ぐとのこと。

【技】

  • (またたき)
相手の瞬きに合わせて死角に入り、眼前から消えたかのように錯覚させることができる歩法。
実戦空手の流派にも類似する技が存在するが、タネさえ分かれば防ぐことも不可能ではない。
羅刹掌と組み合わされた場合、相手が熟練者でなおかつ技のからくりを理解していても術中に嵌まってしまう危険性がある。

  • 羅刹掌(らせつしょう)
腕全体を捻ることで背→肩→上腕と伝わってきた力を前腕の旋回によって増幅し、物体に力を捻じ込む打撃(掌底)。
人体に打ち込めば筋肉が捻じれて動かせなくなり、胸に打ち込めば心臓を止めてしまうことも可能。羅刹掌を打ちこまれた物体には螺旋状の痕が残る
この技を修得するための修行は、まず水瓶に掌底を打ち込み、そこから砂→砂利→肉の順で力を捻じ込む感覚を身体に覚えさせるものであり、肉に至るまで最低8年を必要とするされる。
桐生の羅刹掌は平良のオリジナルよりも腕の捻りを大きくすることで殺傷力を底上げしているが、欠点として威力が上がった代償に予備動作も大きくなっているため、「瞬」と併用することで初めて真価を発揮する。
また、羅刹掌そのものの欠点として、背から順に力を伝導させ、前腕で放つことからどうしても回転するのは肘から先の前腕*2となり、そこにさえ触れなければ防ぐことが可能なことに加え、至近距離では前腕の旋回が不十分になるため威力が半減することが挙げられる。

  • 羅刹脚(らせつきゃく)
黒木との試合にて開発した脚で放つ羅刹掌。
脚は腕よりも筋力が強い関係上、破壊力も強化されている。その威力は闘技場の地盤を破壊するほどで、脚で放つことから移動にも使用できる。

  • 真・羅刹掌(しん・らせつしょう)
羅刹掌の欠点である至近距離での威力半減にも対応できるように桐生が開発した、羅刹掌の進化系。
指先に威力を集中させているため、掌打ではなく貫手に近い技へと変化しているが、脇を押さえられれば放てない欠点も存在する。

  • 虎狐ノ交(ココノマジワリ)
狐影流の羅刹掌と二虎流の操流・水天ノ型「水燕」の複合技。「水燕」の不規則な軌道で羅刹掌の連打を放つ。

  • 操流ノ型「柳」
  • 火天ノ型「火走」
  • 金剛ノ型「不壊」
いずれも「本物のニ虎」から伝授された技。

  • 二虎流第弐奥義「降魔」
危機に瀕した際に風景がスローモーションに切り替わる「タキサイキア現象」の原理を用いた技。
自身のスピードが早くなるわけではないが相手の動きを的確に見切れるようになり、短時間の連続使用で「深度」が高まる。
ただし自身の意思で「脳のリミッター」を解除することはできず、危機的状況下でなければ発動できないうえに脳への負担は深刻であり、酷使の代償として自律神経を失調してしまい、幻覚や幻聴に悩まされる危険性もある。


【劇中での活躍】

【過去】

王馬や氷室涼と同じく国から見放された不法占拠区「中」の出身。
資産家の父親の臓器ストックとして生まれ、娼婦の母親から虐待を受けて育ったことで、自分を「罪深い人間」「死すべき人間」と思うようになる。
11歳時に父の依頼で臓器密売組織に預けられ、臓器を摘出されて短い人生を終えようという時、その組織が王馬の生活圏内まで手を伸ばしたことへの報復として組織の人間を皆殺しにした王馬と出会う。
普通ならば「命の恩人」として感謝するところだが、上述の通り桐生は自分が死ぬべきと思いこんでいたことから、王馬のことを「罪深い自分を罰する神」と思うようになる。

その後、再び「神」である王馬と巡り会うために「中」に留まり、庇護者を探すために「中」を構成する一区画の有力者の男娼(愛人)になる。
後に愛人の男とともに「外」へ向かい、男が用意した専門家の手で父を殺して財産を奪い*3、その財産を使い王馬を捜索した。
王馬との邂逅から2年後、13歳のときにようやく王馬の居場所を突き止め、既に籠絡していた結果自身を止めようとする愛人の男を殺害して「中」屈指の無法地帯「十鬼蛇区」に向かった。
しかしこの時既に十鬼蛇二虎の弟子になり二虎流を教わっていた王馬の姿を見て、以前の「神」というイメージとのギャップに激怒し、二虎を「神を堕落させた」と憎むようになった。
この時2人の前に飛び出る寸前に「本物の二虎」に制止され、以降彼から二虎流の手ほどきを受けたり、後に師匠となる平良厳山の存在を教えられて弟子入りするなどして実力を磨いた。

王馬が二虎から最終奥義を伝授され、「本物の二虎」を名乗る何者かによって憑神を習得した後に王馬の前に姿を表す。
そして王馬の心臓に羅刹掌を食らわせて能動的に憑神を発動させ、理想の神の姿と化した王馬に殺される喜びを噛み締めたが、二虎の乱入によって寸前でそれは叶わなかった。
そのため二虎への憎しみは深かったが、平良が二虎に勝利し殺害したことで一段落し、「戦場で待つ」と茫然自失の王馬に言い残す師匠とともに刹那も去っていった。

【本編】

その後は平良と共にヤクザ系が取り仕切る武器使用アリの裏格闘技「デスファイト」に参加していたが、最終的には目ぼしい選手や平良やを殺害して王馬を待っていたが、裏格闘技=拳願仕合だと思いこんでいた王馬が拳願仕合に参加したことを知ると、自身も皇桜学園の闘技者採用試験にて、試験官の小津俊夫を圧倒的な力で破って、学園の闘技者になった。

トーナメント一回戦では二階堂蓮と対戦。
美男子対決で会場の女性を大いに湧かせた。仕合では終始二階堂を圧倒し、途中二階堂の奥義による反撃を受けるが、第二奥義の「降魔」を発動してからは全く寄せ付けずほぼ完封で勝利した。
二回戦では王馬が「憑神」を解いた後の姿で二虎流を駆使して呉雷庵に辛勝したことに「なぜあの男(二虎)の技に縋る!?」と大激怒した。
自身の二回戦では平良の旧友・黒木玄斎と対戦。王馬の仕合後だったので不機嫌に満ちており、黒木に仇討ちを宣言されてと一蹴していたが、黒木のことを「神(王馬)が与えた試練」と見なして羅刹掌をはじめ自分のオリジナルである羅刹脚、更には二虎流の技も交えて応酬するが、孤影流と二虎流を熟知している玄斎の圧倒的な防御力を超えることはできず、最後は魔槍を胸に受けて倒れた。
しかし直前に自分の胸に羅刹掌を打って心臓の位置をズラしたため、一命をとりとめている。

この後、刹那は皇桜学園と袂を分かち、東洋電力のクーデターでは他の闘技者同様襲われているが、失意の表情のまま難なく撃破している。
しかし第二回戦の敗北後は完全に正気を失っており、ついには二虎と誤認した人間を無差別に襲い殺害し始めた。
倉吉理乃が用意していた護衛の闘技者と、2人を呼びに来た護衛者を殺害するが、これは刹那には彼らが「愛する2人を邪魔する二虎」に見えていたためであった。

そして遂には山下一夫を「危ない二虎から守る」という名目で会場から連れ出すものの、その山下すら二虎と誤認して攻撃する。しかしそこに王馬が現れ、一騎打ちを果たす。
王馬の「神」を目覚めさせようとしたが自身が否定した二虎流の技だけで圧倒され、闘いの合間を縫って刹那は王馬に真実を打ち明けるが、王馬は桐生を「本物の二虎」を名乗る男に操られた哀れな被害者だと感じ、怒りすら湧いてこないと語っている。
刹那は「降魔」によって王馬の心臓に羅刹掌を打ち、直後の反撃を受けて10年前同様「憑神」状態の王馬に殺される念願が果たせると胸を高鳴らせて倒れたが、王馬は奥義のカウンター「鬼鏖」を発動しただけで、わめく桐生に「死んで楽になろうなんてことは許さねぇ」と言って殺さず、刹那が最も憎んだ男・二虎の技である「絶氣」を胸に打ち込んで失神させ、決着を見た。

その後は桐生を追ってきた護衛者別働隊「殲滅部隊」に引き渡され、反逆者の収容施設に収監されるが、トーナメント終了後に牢の壁を破壊して脱走している。

ケンガンオメガ

収容施設を脱走後は消息不明状態だったが、拳願会と煉獄との対抗戦において、第6試合終了後に「殺しはしない」という約束を破ったことに落ち込んでいた臥王龍鬼の前に現れた。


【余談】

名前こそ「刹那」だが、中の人はリディであり、王馬に対する執着心はコイツに近い。

ちなみに彼が所属する皇桜学園グループの高等部は世界観を共有する『ダンベル何キロ持てる?』の主人公達が通っており、同作主要キャラの一人である奏流院朱美は今作に登場する奏流院紫音の年の離れた実妹である。





追記・修正は「神」と出会ってからよろしくお願いします。




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