十鬼蛇王馬(ケンガンアシュラ)

登録日:2020/04/30 Fri 2:33:00
更新日:2024/04/01 Mon 22:07:11
所要時間:約 7 分で読めます






アンタも闘るのかい?


十鬼蛇 王馬(ときた おうま)とは、『ケンガンアシュラ』の主人公。

プロフィール


CV. 前野智昭(ドラマCD) / 鈴木達央(Webアニメ)

通称:「阿修羅」
身長:182センチメートル
体重:85キログラム
拳願仕合戦績3勝0敗⇒11勝1敗
企業獲得資産154億1400万円
年齢:不明(25歳前後?)
誕生日:本人は5月2日と言っているが、実際は不明
特技:自給自足
嫌いな食べもの:トマト
テーマ曲:藤澤 健至「The Animal Fighter」

人物像

見た目は獣のような目とワカメヘアーがトレードマークであり顔立ちもよく、作中の女性陣たちからはイケメンと言われている。
肉体は山下一夫曰く、「古代ギリシャ像のような、美の観点から見ても最高レベル」らしい。

性格は傲岸不遜で、自分より強い存在がいることが許せず、己が最強と信じて疑わない。
闘い以外には興味を示さず、強者と会合すれば挑戦的・好戦的な態度を取る。
普段は冷めた雰囲気だが、常人ではその気配で委縮してしまい、彼の問いかけには凄まじいまでの圧がこもる。
人の名前をフルネームで呼ぶ癖があり、その際はカタカナで表記される。(例外は師である十鬼蛇二虎と仇の刹那ぐらい)
当初は精神的に危うい面があり、二虎の話を出されると激昂・拒絶することもあったが、作中終盤からは性格が変わったかのように落ち着いた雰囲気となった。

物語開始の半年前から廃墟に住んでおり、猪などの野生生物を仕留めたり、ゴミ埋立地から使える物を拾って生活をしていた。
後述する出自もあってか社会常識に疎く、国家予算や水着の知識が無い。水着に関しては存在を全く知らなかった為か、海で全裸になり一夫や楓を驚かせた。しかし、上納金などVシネ由来の偏った知識はある。


戦闘スタイル

スピードタイプ寄りのオールラウンダー型ファイターで、キックボクシング風の構えをとる。
単純な殴り合いでも他の闘技者を圧倒するパワーとスピード、テクニックを誇る。

当初は使用武術は不明とされていたが、後に一代で途絶えたと言われていた謎の武術二虎流であると判明する。
並外れた動体視力を誇り、それを活かす二虎流・操流ノ型「柳」を好んで使用。また聴力も優れており、視力を奪われた状態でも高速で飛来する物質を回避・迎撃できる。
他にも脳内のエンドルフィンにより肉体の限界を超える方法や、あえて体力を限界まで使い切り、ハウスキーピングタンパクのみで体を淀みなく動かすという技術も習得している。

師である二虎が命を落とす前に肉体に「枷」をはめられており、実力が完全に発揮出来なかったが、成長と共に徐々に綻びが生じ、トーナメント前に刹那と邂逅したことで完全に「解錠」。
二虎流・無ノ型による精神統一で完全に本来の実力を取り戻した。


生い立ち

赤ん坊の頃に、国に見放された無法地帯「中」の十番街「十鬼蛇区」に捨てられ、以来その弱肉強食の世界で名前も持たずに暮らしていた。
12歳(?)の頃にヤクザ相手に盗みを働き、その報復を受けていた所を十鬼蛇二虎に拾われ、「十鬼蛇」と七番街「七王馬」の境界だったことから「十鬼蛇王馬」の名前を与えられた。
以降は二虎から武術を教えられて育ち、4年ほどの間で奥義を含めた全ての技を習得したが、ある時二虎が敗死してしまい、以来10年間その仇を倒すためだけに鍛錬を続けてきた。


本編開始時

仇がいそうな戦場として拳願仕合に目を付け、乃木グループの闘技者である駒田に野仕合を仕掛け圧勝。闘技者の座を奪うことに成功する。
その後は『超人』理人、『呪術師(メディスンマン)』蕪木、『獄天使』関林ジュンと対戦・撃破し続け、拳願会会長職争奪戦『拳願絶命トーナメント』開催のきっかけを作る。
しかし乃木グループ代表闘技者に選ばれず参戦を断られたが、乃木が提示した「別枠」として参戦する為に、乃木の無茶振りで社長になってしまった山下一夫と共に「山下商事」として参戦することとなる。
その後は拳願会会員資格をかけた非公式仕合に勝利、絶命トーナメント予選を突破し本戦出場を果たす。


拳願絶命トーナメント


拳願会に嵐を呼ぶ男、見参!!!

トーナメント開催の立役者、堂々の入場です!!!

バックボーン一切不明!! 謎の新人闘技者がトーナメントをかき回す!!!

身長182センチ! 体重85キロッッ!!!
拳願仕合戦績3勝0敗ッッ!!! 企業獲得資産154億1400万円!!!!


山下商事 十鬼蛇 王馬アアアアアアッッッッッ!!!!


  • 1回戦 vs因幡良(ペナソニック)
因幡流の髪の毛を使った戦法とトリッキーな技に翻弄されたが、「前借り」を使い圧勝する。
しかし仕合終了後、夢のみならず現実でも二虎の幻覚を見るようになり、その際に今の自分が実力を出し切れていないことと、修行していた頃の記憶の一部を失っていることが判明する。
その後、1回戦最終仕合後の加納アギトに食って掛かるが、文字通り一蹴されてしまい気絶する。しかもここでケンガンアシュラは第一部が終了となるというなんとも情けない主人公っぷりを晒してしまう。

  • 2回戦 vs呉雷庵(アンダーマウント社)
トーナメント1日目終了後に、二虎の幻覚の助言を受けて無ノ型の精神統一を行った結果、加納アギト並みのレベルまで体のキレが増した。
今まで自分のためだけに闘ってきた王馬だったが、呉一族に一夫の息子の命が賭けられ、他人の思いを背負い闘いに挑むが、上昇した力でも雷庵の身体能力の前には通じず、「前借り」を使用しても潜在能力を「外し」た雷庵には敵わず、決定打を与えられないまま体の崩壊が始まり「前借り」が解けてしまう。
しかし、二虎の幻覚との対話で修行時代の記憶を思い出し、自分の二虎流を見つけ出したことで互角に持ち込み、わずかな勝機を逃さず満身創痍で勝利を掴む。
仕合後、深刻なダメージにより意識を失い倒れてしまう。英の治療により一命はとりとめたものの、トーナメント三日目が終わる頃になっても目を覚さなかった。

  • クーデター時
東洋電力によるクーデターからしばらくして目を覚まし、自身を狙う守護者と闘い圧倒する。
しかし、残り3仕合を戦い抜けるか危うい状態は続いていたが、呉一族当主の呉恵利央から曾孫の婿候補として(泣く泣く)一族秘伝の治療法を受けることで闘えるまで回復する。
自身の身を案じる一夫から棄権するよう説得されるが、次の機会が無いことを自覚したことからワガママを通させて欲しいと頼み、彼に礼をしながら3回戦に挑む。

互いに満身創痍のまま対戦。
壮絶な組合い合戦の末に、あえて体力を使い尽くすことで死の淵でさらに戦闘力を発揮する。
覚悟を決めたコスモによって小指を折られるが、相手の先読みとゾーンを逆に利用することで締め落とし、健闘を称えて準決勝へ進出した。

  • 準決勝前 vs桐生刹那
準決勝直前に桐生刹那によって一夫が連れ去られたことを知り、その暴走を止めるために交戦。「前借り」した王馬に殺されることを願う刹那を二虎流の技だけで撃破する。

重篤なダメージを負っていたことや、どちらが優勝しても拳願会会長に推薦されるのが乃木であることから、事前に八百長で負けることを提案されるがそれを拒否し、対戦する。
常人の52倍の筋繊維密度を誇る若槻の圧倒的なパワーと、油断の無い猛攻に苦しめられ切り札の奥義「鬼鏖」も不発に終わり、窮地に追い込まれる。しかし、一夫の声援で奮起し、2度目の「鬼鏖」を成功させ、これが決め手となり決勝へ進出する。

  • 決勝戦 vs黒木玄斎(モーターヘッドモータース)
拳願仕合の王、加納アギトを倒した黒木と対戦。
「前借り」と二虎流を組み合わせた「自分だけの武」を完成させ、万全の状態では無いながらも闘いを成立させるが、尚も黒木の壁は高く、一か八かの博打で腕を折ろうとしたが逆に黒木の「魔槍」をくらい、出血によって「前借り」を維持できなくなってしまう。
徐々に追い詰められ、リスクを覚悟で「前借り」と「鬼鏖」を同時に使用する最後の一撃を放つが防がれ、決勝戦敗退となった。

その後

メディカルルームで治療を受け、1度は目を覚ましたものの、すでに肉体は限界を超えており、二虎の幻覚と最後の会話を交わした後、「阿修羅」十鬼蛇王馬は長い眠りについた。

ケンガンオメガ

続編であるケンガンオメガではトーナメント準優勝後に忽然と姿を消した伝説の闘技者として知られており、一般的には王馬の死は知られていない模様。せいぜい、死亡説が流れている程度。
そんな中、王馬と瓜二つの外見を持つ臥王龍鬼が登場して、オメガの物語が始動していく。

































































嘘だ………!

















嘘だこんなこと…!!!


















だって!「貴方」は――――
































































話は後だ。ヤマシタカズオ






















それで? アンタらも闘るのかい?


死亡したと思われていた彼だったが、オメガ第50話にて、一夫(ヒロイン)がに襲われ絶体絶命のピンチに駆けつけるというにくい演出でまさかの再登場を果たす。このシーンはカラーページで掲載され、タイトルも「逢魔時」というとことん にくい演出で復活を果たした。*1
ケンガンオメガが連載されているアプリ「マンガワン」では掲載後1週間でコメントが1万を超え、ファンも王馬の復活を喜んだ。主人公らしく無いと言われ続けた主人公の姿はもうそこには無い。
しかし、オメガの主人公、成島光我が負傷してからの登場であるため、某ガンダムのような展開になるのでは?という声もある。
今後の王馬の活躍と光我の成長に期待を持とう。対抗戦の途中から光我はすっかり王馬の舎弟の様な言動になってしまったが…

絶命トーナメント後、前借りの代償に手の打ちようが無いほど衰弱しきっていたが、何者かの手で培養された王馬の心臓が届けられ、それによって何とか一命を取り留めた。
その後は表向きは手遅れだったということにして、片原滅堂の手引きで呉一族の里に匿われ、リハビリを行った。
わずか1年で手術前の水準まで回復し、リハビリ後は毎日のようにホリス・堀雄・怜一・雷庵といった呉の実力者と組手を行い鍛えていた。

2年の間でほとんど誰に対しても普通に名字や名前だけで呼ぶようになったが、一夫だけは相変わらず「ヤマシタカズオ」で通している。
ヤマシタカズオはヤマシタカズオだから、らしい。ラブラブだな。

そして正式に拳願会によって生存が公表され、煉獄との対抗戦メンバーとなる。

そして最終戦にて煉獄絶対王者のロロン・ドネアと戦う。


新たな技術

  • 先の先
敵の気の起こりから攻撃を見切り、相手の攻撃が来る前に回避する超高等技術にして先読みの極致。
習得している者は非常に少なく、王馬もケンガンオメガになってようやく習得した。
劇中で実戦披露したのは黒木玄斎加納アギト、カーロス・メデルに次いで4人目。

  • 呉家伝
ケンガンオメガで呉一族から学んだ格闘術。
二虎流には無かった超至近距離での戦闘に長けており、習得の結果超至近距離での格闘戦にも対応できるようになった。
暗殺に特化した「一族伝」の方は「性に合わないから」と習っていない。


余談


  • 原作者が同じで世界観も共有している『ダンベル何キロ持てる?』とのコラボ漫画では、「ダンベル」の主人公・紗倉ひびきと大食い対決を行なっている。ひびきに負けじとなんと「前借り」を使用してまで勝とうとしたが勝負は引き分けに終わった。


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最終更新:2024年04月01日 22:07

*1 地の文にて、「永い」眠りではなく「長い」眠りと語られていたのが伏線だった。