煉獄(ケンガンオメガ)

登録日:2021/01/04 (月曜日) 19:22:00
更新日:2024/02/23 Fri 18:30:49
所要時間:約 29 分で読めます





よく集まってくれたね!対拳願会。十三人の代表闘士諸君。

考えうる限り最強最高のメンバーだ。

我々の勝利は約束されたも同然だよ。


煉獄(れんごく)とは『ケンガンオメガ』に登場する裏格闘技団体の名称。
前作『ケンガンアシュラ』では名前のみの登場だったが、続編のケンガンオメガから本格的に登場した。

●目次


【概要】

日本一の資産家」と呼ばれる豊田出光が「ケンガンオメガ」の15年前に設立した裏格闘技団体で、日本裏格闘技業界においては拳願仕合に次ぐ第2位の規模を誇る。

参加選手は「闘士」と呼ばれ、人里離れた山中に建てられた5万人は収容できる巨大闘技場を会場としている。
企業の集合体で派閥間の対立による柵も多い拳願会と異なり豊田のワンマン組織なので派閥は存在せず、円滑な組織運営が行われている。

「ケンガンオメガ」までの間に業界第3位の団体「毘沙門(びしゃもん)」と統合したことで登録選手数では拳願仕合を超え、日本最大の裏格闘技団体に成長するが、豊田が国内外の他団体からやたらめったら選手を引き抜いているためトラブルになることが多く*1、「」のメンバーが複数人潜り込む要因にもなっている。


【独自性】

最大の特徴が、他の裏格闘技団体と異なるエンタメ性を全面に押し出した路線。
拳願会が基本何でもアリのアングラ路線*2なのに対し、こちらは表格闘技業界と遜色ない豪華さと派手さを有する。
これが客から爆発的な支持を得ることに成功し、裏格闘技業界では新興勢力でありながら一大勢力を築き、東アジア裏格闘技界(主に中国系)とのパイプを持つまでになっている。

独自のルールとして、以下の3つが存在する。
ノックダウン 審判の宣言から10カウント以内に立ち上がらなければ決着となる。なおダウン中の相手への攻撃はルール上禁止
場外 リングの外に体の一部が着いた時点で敗北となる
不殺 試合中に相手を死に至らしめた闘士は反則負けになり、ファイトマネーを没収される

このため基本何でもありの拳願仕合よりヌルく感じられなくもないが、裏を返せばこの3つ以外は何でもアリ*3となるため、表格闘技よりは十分過激である。
またノックダウン制やリングアウト制度が導入されたことでリングを絡めた攻防や心理的な駆け引きなどが求められ単純な強さだけでは勝敗が決まり辛いメリットもあり、たとえ格上相手でも弱者が勝てる可能性が発生する。
時には「スペシャルマッチ」と称してリングに何らかの制約を設けて仕合を行うイベントも実施されるなど、盛り上げる為の戦いのシチュエーションには事欠かない。

この過激性と競技性」のバランス調整に成功したことが一大勢力を築けた最大の理由であり、「ある程度の」生命の安全と表格闘技トップと同等〜以上のファイトマネー*4が保証されていることで、優秀な選手が集まり観客の支持を得ることに成功。
観客動員数は設立間もない頃でも1000人近くに達しており、現在では下位ランクの試合であっても一回のイベントだけで数万人もの観衆を集めているなど拳願絶命トーナメントと同等或いはそれ以上の集客数を誇っている*5

企業間の政治的駆け引きも絡んでこないため陰謀や政治で勝敗が左右されることも無く、総じてエンターテインメント性は拳願仕合よりも遥かに優秀である。
一方で達人同士が純粋に力で競い合い勝敗を決める真剣勝負という面では拳願仕合側に軍配が上がるのもまた事実。
拳願仕合に慣れた者からは、煉獄方式の勝敗の付け方に対して「茶番」「こんな結果に納得いくのか?」と評して不快感を顕す人物もいたりする。
言うなれば拳願仕合も煉獄もどちらも一長一短であり、そこら辺は好みの違いだろう。


【用語】

  • 闘士
煉獄に所属する選手の総称。
「毘沙門」と統合した時点で所属闘士は2000人に達しており、以下の3階級に分けられる。
なお、試合戦績や実力が昇級基準となるが、戦績次第ではもちろん降級もある。
A級 上位30人(「強い奴」か「超強い奴」のみ)
B級 31~300人
C級 301~2000人(玉石混淆)

なお、C級は光る者もいるが全体レベルはそれほどでもなく、「玉のほう」はさっさとB級に昇格するがB級もピンキリとされる一方、格別とされるA級の超強いとされる者は拳願仕合のトップクラス、あるいはそれ以上の実力があるとされ、下記の拳願会との対抗戦には闘士の中から選りすぐりのメンバーが選出されている*6
なお、煉獄内において最強の闘士にはA級よりも上の「キング」の称号が与えられ、A級トップの闘士のみが「キング」への挑戦権を与えられる。

また拳願仕合闘技者の強さの判断基準が「仕合の勝利数・仕合で誰を倒したか」という割と曖昧なものに対し*7、煉獄では明確にランク分けされており、『最強闘士決定戦』なるイベントも行われている。

選手層も厚く、C級闘士(実力的にはB級中位)の試合を見た一夫はそのレベルの高さに驚愕し*8仮にも『滅堂の牙』にまで上り詰めた実力者の弓ヶ浜ですらA級トップに立てないほどである

またエンターテイメントに特化した選手全体の意識として、A級闘士であっても自分達を「ビジネスマン」と捉える者も多く、高額なファイトマネーやエンタメ性も相まって東京ドーム地下の闘技場とは対局となっている。

  • 三鬼拳(さんきけん)
煉獄に所属する中国拳法使いの中でも、トップに立つ実力を持つ3人の総称。
メンバーは固定式ではなく、既存のメンバーが別の中国拳法家に倒されると倒した方が新たに三鬼拳に名を連ねる。
対抗戦時点のメンバーは(リウ)東成(ドォンチャン)(フェイ)王芳(ワンファン)呂天(ルゥーティエン)

  • 双王
煉獄の絶対王者である『マニラの怪物』ロロン・ドネアと彼に比肩する実力の『柔王』嵐山十郎太の2人の通称で、全闘士の中でも最強クラスに位置する。

  • 超新星(スーパーノヴァ)
拳願会との対抗戦後に頭角を現した拳願会、煉獄の若手トップ集団の総称。

  • 戦鬼杯
拳願会と煉獄の合同開催となるイベント。
優勝賞金は5000万円で拳願仕合では賞金付きトーナメントは初開催、煉獄では一部の闘士しか5000万円は稼げないこともあり、超新星を始め拳願会のニュージェネレーションズや古豪闘技者、煉獄の若手闘士が参加を表明している一方で反乃木勢力を中心に絶命トーナメント開催の噂が流れていることで有力闘技者・闘士の参加希望者が少なくなっている。
参加人数の関係で予選リーグから行われ、予選は参加者が4人一組となって8グループに分かれて総当たり戦を行い、1位の者が本戦に進出する。
なお予選リーグは各人2週間に1仕合行うため、本選出場者が決まるのは最短で6週間かかる。


【所属人物・闘士】

【主催者】

  • 豊田出光(とよだいでみつ)
身長:202cm
体重:132㎏
年齢:49歳
誕生日:7月12日
今やりたいこと:新しいこと
今行きたい場所:宇宙

「煉獄」の主催者である資産家。
広域暴力団「豊田會」設立者の孫だが、18歳で遺産と地位を全て放棄し裸一貫からスタートし、わずか20年でその気になれば国を持つことのできるほどの財力をたった1人で築き上げた生ける伝説で、「職業:日本一の資産家」と称される。
特定の住居を持たず、常に世界中を転々としており、在庫の必要がない「情報」を商品として扱う*9

その思考は欲望に忠実な子供そのもので、どんな欲求*10でも実現する力を持っているが、奸計を巡らすタイプではなく、攻めるときは常に直球である。
また、
  • 自分が認めた相手には立場を問わずフランクに接し、時には重要な情報を与えることもある。
  • 本来敵である山下一夫や成島光我臥王龍鬼を気に入ったという理由で煉獄の見学に招待する。
  • 隼に偽幽崎の調査という物凄く忍者っぽい仕事を任せる。
  • 自身が招待した来賓でもある光我達相手にトラブルを起こした弓ヶ浜をマジ顔で制止し、一触即発になりかけてたホセとの再戦の機会を用意する。
など器量も大きく2000人以上の闘士やスタッフを束ねる大組織の長としてのカリスマ性も併せ持っている。

プロフィールにもある通りヘビー級格闘家に匹敵する体格に加え、巨大生肉に右ストレートをかまして大きな穴を開ける、「七星蛇形拳」と「崑崙派蛇形拳」の違いを見破るなど闘技者と言われても違和感を覚えないレベルだが、事実単行本のキャラ紹介によれば下位クラスの闘技者となら勝ったり負けたりできるレベルとのことで、作中でも「自分には武道はこれが限界だ」と語っている。

実は「ダンベル何キロ持てる?」に登場する戦国武将の幽霊・豊田忠勝の子孫だが、彼が仲間の裏切りで死んだことから、誰も信じないようにしていると豪語している。
直近の目標である5年以内の月旅行を前に「地球を征服する」べく、手始めに拳願会を手中に収めて日本経済を完全に掌握しようとしている。
金に糸目をつけず、優秀な格闘家を次々にスカウトしており、中小裏格闘技団体の主力選手を引き抜いて興行をできなくさせるだけでなく、拳願会からも闘技者を移籍させている。
「煉獄」と「拳願会」の合併でアジア最大の裏格闘技団体を設立するため、1年後に双方13名の代表選手による対抗戦でどちらが吸収されるかを決めようと提案する。


【対抗戦出場メンバー】

  • 『元・六代目滅堂の牙』『裏切りの牙』弓ヶ浜ヒカル(ゆみがはま    )
煉獄のA級闘士。
元大日本銀行所属の若手の護衛者で、加納アギトの引退後に平隊員から一気に『滅堂の牙』となるが、実はかなり前から煉獄と内通しており、最初から滅堂の牙の名を利用するだけのつもりだった。そして『牙』就任から間も無く滅堂を裏切り、出奔の際に護衛者1名*11を殺害してよりファイトマネーが高額な煉獄に移籍した。
煉獄でもトップクラスの実力を誇るが、品性下劣が服を着て歩いているような振る舞いからホセには「糞」呼ばわりされている。
いろんな意味で強烈なインパクトを残しており、読者から人気と注目を集めた『ケンガンオメガ』屈指のネタキャラ。
対抗戦時点での煉獄における仕合成績は9勝5敗。
虚勢を張りながらも拳願会との対抗戦に集ったトップ層の中では最弱候補な辺りがネタキャラ感を加速させている。

煉獄のA級闘士。
かつて5階級制覇を達成したボクシング界の生ける伝説にして、現在でも格闘技に関わる人間なら知らない者はほぼいないというほどの著名人。
14年前にミドル級平均を下回る小兵でありながらボクシング主要4団体でミドル級4冠を達成し、その後はひとつづつ階級を上げ、スーパーミドル級、ライトへヴィー級、クルーザー級、ヘヴィー級まで制覇するという偉業を成し遂げる。
しかし余りにも強過ぎたことが原因で、ヘヴィー級王者の一角を倒してからは他団体のチャンプ達からさえも試合を敬遠されるようになり、加えて当時所属ジムが契約していた悪徳プロモーターのせいで次の試合が一向に決まらず、「環境」にさえ恵まれれば史上初のへヴィー級4冠王になれたはずだったとされる。
その後はガオランがボクシングに転向するより以前に一線から退き表格闘技界から姿を消す。
そして南米屈指の激戦区であるブラジル裏格闘技界に身を投じた後、日本の煉獄へ移籍した。

  • 『羅亡』(はやぶさ)
煉獄のA級闘士。
忍者マニアであり時代劇のような古めかしい口調で話す。一人称は拙者で返事は「忍」。
一見アホ丸出しのストライダー飛竜のコスプレイヤーにしか見えないイロモノだが本人は大真面目であり、性格自体は几帳面な合理主義者である。
…しかし忍者マニアが嵩じて架空の忍者漫画のキャラクターを先生と呼んで本気で尊敬しているうえに黒木を「忍者マスター」と呼んで敬意を払うなどやはり変わり者である。

本名はアルバート・リー。元マジシャン兼壊し屋という変わった経歴を持ち、ムテバ・ギゼンガとは壊し屋時代にマレーシアで請け負った仕事の同僚だった。
煉獄に移籍する前は中国の裏格闘技団体「英雄故事」のミドル級チャンピオンで、当時は相手を躊躇なく破壊する残虐さから「破壊王」の異名で呼ばれていた。
ちなみにシンガポールチキンライスが好物。

煉獄のA級闘士。
全身に入れ墨を入れた巨漢で「煉獄の筋肉番長」とも呼ばれる。
ニュージーランドの原住民であるマオリ族の出身で、マオリ族の伝説の勇者「ジョナ・ムドー」の子孫。
隼と同じく元は中国の裏格闘団体「英雄故事」の選手で、煉獄に移籍する前は同団体の無差別級のチャンピオンだった。
祖先に敬意を懐いて生きる生家の心得は眼中になく、自身が現代において最強の伝説たらんとする求道の精神と野望を持った男。

詳細はを参照。

煉獄A級闘士。煉獄代表として対抗戦出場が内定している。
異名の通り殺し合いを好んでいる旨があり、人間関係に対して非常にドライ。
対抗戦メンバーの中では赫の次に弱いが、ムラが激しいだけでハマった時は強いらしく、瞬発力ならA級上位陣に匹敵するという。
当初はマイペースかつコメディリリーフ的ポジションかと思いきや…

  • 『音無の悪夢』(てらし)
対抗戦出場メンバー。
不気味な仮面を被り、全身黒ずくめといういかにも怪しい風貌とは裏腹に、言動は至って普通。
他選手の試合内容に対するコメントが浅い上、優勢と予想していた選手が負けたこともあり、極一部の読者から煉獄の嘘槻と呼ばれることもある。
元は煉獄に吸収された裏格闘技団体「毘沙門」に所属していたが、毘沙門では殆ど試合をしておらず、煉獄でもB級で1試合しかしていないなど試合実績が殆どなく、勝率的にはメンバーで最弱だが、B級での試合を見た豊田によって代表に抜擢された。

三鬼拳

  • 『三鬼拳 大蛇』劉東成(リウドォンチャン)
対抗戦出場メンバー。
台湾出身で三鬼拳では一番の古株であり、語尾に「~ネ」や「~ヨ」を付ける如何にもな中華キャラ
流派は「陽氏鋼拳」、「洪家八卦掌」など、5つの流派を体得した台湾武術界の天才拳士とされ、地面を踏みつける「震脚」と呼ばれる動作は大気を振動させ踏みつけた箇所が陥没する程の威力を誇る
ヒカル君以外の顔馴染の煉獄メンバーには強い仲間意識を持っており、新参者が苦戦するメデルを侮辱された際には相手を諫め、ナイダンが龍鬼との試合で殺し合いも辞さない猛攻を繰り広げた際には必死で止めようとしていた。
その為ナイダンを殺した龍鬼に強烈な殺意を抱き、彼を殺そうと襲いかかるが、双方の参加者から制止されるものの、対抗戦後には龍鬼を殺すことを決意する。
人の死に対して大した反応を示さない拳願会の面々とは違って、ナイダンの死に対して深い悲しみを抱いている。

  • 『三鬼拳 蝦蟇』飛 王芳(フェイ ワンファン)
対抗戦出場メンバー。劉と違い普通の口調。四川省出身。
流派は「壬氏太極拳」
2年前に煉獄に参加し、当時三鬼拳だった闘士を倒してその座を奪う。
闘士としてリング禍のリスクは覚悟しているが、自身はあくまでスポーツマンであるという考えから、殺し合いは割りに合わないと公言している。
その正体は蟲に組した「もう一人の十鬼蛇二虎」の弟子であり、「虎の器」を自称する。
対抗戦では第12試合で若槻武士と戦う。

  • 『三鬼拳 百足』呂 天(ルゥー ティエン)
対抗戦出場メンバー。
三鬼拳の一角で3人の中では新参だが実力は随一。しかし正体は蟲の構成員。
詳細は個別項目を参照。

双王

「双王」の一角を務める対抗戦出場メンバー。
煉獄の最強闘士であるロロンに比肩する実力者で、呉雷庵から殺気を向けられても動じない胆力を持つ。
速水正樹の「兄」とされ、かつて「少年M」と呼ばれていた目黒正樹について何らかの関わりがあることを仄めかしている*12

「双王」の一角を務める煉獄の絶対王者にして全闘士の頂点に君臨する男。
対抗戦前年に行われた『最強闘士決定戦』の覇者で、白い長髪でオールバックが特徴。
煉獄の立ち上げから関わってきた最古参の闘士であり、その戦績は422勝無敗とまさにキング。
控室では腕組みをして座っているだけだが、煉獄メンバーが彼の発言に耳を傾け、弓ヶ浜でさえ彼には怯えて黙り、動くだけで煉獄メンバーに驚かれることから、山下の見立てでは拳願会でも最強クラスで、王馬から「人の形をした怪物」と評されるほど別格の強さを持つ。


【A級闘士】

  • 『四次元ラティーノ』ホセ()神崎(かんざき)
身長:178cm
体重:115㎏
年齢:27歳
誕生日:11月2日
好きなタイプ:タレントの坂口めい。(ダンベル何キロ持てる?の登場人物であるプロコスプレイヤー)

煉獄A級闘士である覆面プロレスラー。リングネームは「エル・ニンジャ」。
元々は原作のヤバ子氏がWEB連載していた「求道の拳」の登場人物で、当時所属していたプロレス団体が消滅したため、現在は関林ジュンと同じ超日本プロレスに所属している。
煉獄の闘士であるものの、拳願仕合闘技者である関林や春男との関係は良好で、修行に来た光我ともすぐに打ち解けている。
流派は「ルチャリブレ」
父親がルチャリブレの名手で驚異的な身体能力を持ち、鍛え上げた筋肉は光我の連打が全く通じず、龍鬼の地伏龍でも衝撃が貫通しないほど硬い。
反面、体内時計の精度がイマイチで、プロに必要な時間感覚が鈍い。
拳願会と煉獄の対抗戦を3ヶ月後に控えた頃、弓ヶ浜との試合に敗れ、右腕を破壊したものの意識不明の重傷を負う。
一時は再起が危ぶまれるほどの重態だったが無事に目を覚まし、3ヶ月後には退院を待つ状態まで回復している。

  • 『ゴッドスピード』キム・チャンギ
身長:191cm
体重:105㎏
煉獄A級戦績:7勝1敗。
年齢:23歳
誕生日:6月10日
趣味:お昼寝やねん

煉獄のA級闘士。
A級になって日は浅いが、対抗戦ではリザーバーとして控えている。劉曰く「なりたてのヒヨッコ」。
謙虚な性格の好青年だが存在感が薄い上に煉獄には「キム」という闘士があだ名も含め複数名在籍していることもあり、対抗戦メンバーの殆ど*13はロロンも含めて彼の名前を聞いただけでは誰のことか思い出せずにいた。*14
韓国出身だが小学生の時に親の転勤で大阪に越してきたため関西弁で話す。
流派は「テコンドー」
当初本編では名前が語られるだけだったが、単行本10巻のおまけ漫画で詳細が判明。
後に本編でも『超新星(スーパーノヴァ)』の一人として登場したが、超新星トップクラスの戦績を誇っていた
戦鬼杯予選リーグではDグループで超新星対決となった仕合で死闘の末に小野田に勝利したが、棄権してもおかしくない深手を負ってしまう。
また『求道の拳』第二部にキム・チョンギという人物が登場しているが、おそらくまったくの無関係。

  • マイケル・キム
A級闘士。アメリカ出身。
単行本10巻のおまけ漫画に登場。

  • キム・クルト
A級闘士。スウェーデン出身。
対抗戦の頃は怪我で欠場している。
単行本10巻のおまけ漫画に登場。


【B・C級闘士】

  • 『大英帝国のベアナックルクラッシャー』トミー・“ザ・ガン”・ストラマー
C級→B級闘士。
B級中位の実力を持ち、C級ではトップクラスだった。
B級への昇格試合で同格のマークとの試合に勝利したことで、B級昇格が決まる。

  • 『イリノイの怪人』マーク・マイヤーズ
C級→B級闘士。
ホッケーマスクを被った巨漢で、B級中位の実力を持ち、C級ではトップクラスだった。
元々はマフィアの用心棒として200人以上を殺害してイリノイ州の重犯罪者刑務所に収監されていたところを豊田にスカウトされて合法な取引に基づいて煉獄に加入した。
また煉獄に加入するまで格闘技トレーニング経験はなく、その身体能力だけで200人以上を殺害してきたとされる。

B級への昇格試合で同格のトミーと対戦するも、敗北する。そして対抗戦後はB級に昇格し、一夫からもA級に届く実力と評されるまでになる。
戦鬼杯予選リーグではDグループでB級闘士対決となった仕合で突き合いの末にピタリに勝利した。その後も勝利を重ねて本戦進出を決め、1回戦では理人と戦う。
開始から新たに会得した筋肉の引き締めにより防御力を高めて戦う戦術で理人に挑むも、肝心の技の使用経験の浅さが祟って使うタイミングを誤り機動力が低下。
執拗な関節への打撃を受けてしまい疲労困憊し、引き締めを解除してしまった一瞬の隙を狙って放たれたレイザーズエッジの直撃を受けて一撃でノックダウンした。

  • キム・スンヨプ
B級闘士。好物はカツ丼。
単行本10巻のおまけ漫画に登場。
戦鬼杯予選リーグではEグループに振り分けられるも、煉獄との試合も合わせて連敗が続きスランプ状態となっている。

  • 木村千秋(きむらちあき)
C級闘士。通称「キム」。
単行本10巻のおまけ漫画に登場。

  • 『ゴッドオブサイゴン』ナム・ニャット
煉獄通算戦績:5勝0敗
拳願仕合戦績:2勝0敗

煉獄B級闘士。超新星の一人。
戦鬼杯予選リーグではGグループで鎧塚サーパインと対戦し、彼の「ビルマの鉄槌」を食らって敗北した。

  • 『次世代ハイブリッドレスラー』船山義樹(ふなやまよしき)
身長:179cm
体重:93㎏
年齢:27歳
煉獄通算戦績:6勝2敗

煉獄C級闘士であるプロレスラー。
これまで怪我が原因で昇格とは無縁だったが、C級闘士の中では最上位(B級中位)の実力を持ち、王馬も初見で「強い」「なかなかレベルが高い」と評している。
敢えて大きな賭けには出ずに確実な方法を選ぶなど現実主義な一面もある。
流派は1980年代に誕生したとされる「実戦プロレス」。その名の通り実戦重視の格闘技で反則が噛み付きと金的のみと過激。
競技誕生時は過激さのみを重視していた関係でファンからの支持を得られず団体は倒産したが、現代になって船山ら当時を知らない若手たちを中心に再興された。また当時の反省点も生かして技術も重視するようになったことでそのテクニックが再評価され一定の支持を得て競技者が増えているというが、既に総合格闘技が広く認知されていることもあり、どうしてもコアなファンが中心のため、団体存続のために選手は裏格闘技で生計を立てなければならないのが現状となっている。
戦鬼杯予選リーグEグループで光我と対戦し、当初は互角に立ち回っていたが、関林との猛特訓で打撃力を上げた光我に徐々に押され始め、最後は三日月蹴りを食らって敗北した。
その後は予選に落ちるものの、光我とは打ち解けたのか黒狼とともに彼のセコンドを務める。

  • 桜川新(さくらがわあらた)
煉獄C級闘士。
戦鬼杯予選リーグではBグループでベテラン闘技者の塚本を撃破した。

  • デスカラスJr
煉獄B級闘士。
戦鬼杯予選リーグではCグループで理人に敗北した。

  • 弓削毅(ゆげつよし)
煉獄C級闘士。
戦鬼杯予選リーグではCグループでイリューヒン・アシモフに敗北し、その際の負傷により残りの仕合を棄権した。

  • ピタリ・クリーチコ
煉獄B級闘士。
戦鬼杯予選リーグではDグループでB級闘士対決となった仕合で突き合いの末にマークに敗北した。


【元闘士】

  • 『ゴースト』幽崎(ゆうざき) 無門(むもん)(本物)
身長:189cm
体重:101kg
年齢:28歳
誕生日:4月4日
趣味:カマキリの飼育
悩み:眼精疲労

拳願会に移籍した元煉獄A級闘士。
流派は「七星蛇形拳」
単行本7巻のキャラ紹介によると、かなりの実力者だったらしいが、実は作中に登場した幽崎は「」の構成員による成りすましであり、隼の調査によると本物の幽崎は煉獄を去る1ヵ月前後に殺害され、遺体を焼かれて個人を特定できる痕跡をことごとく「隠滅」されていた
このことから煉獄よりもファイトマネーの安い拳願会への移籍も「蟲」としての作戦のためだった可能性がある。

  • 『怪人』暮石光世(くれいしみつよ)
今井コスモの師匠。鳥取県出身。
格闘技の天才であるコスモが一度も勝てたことがないと言うほどの格闘技の達人。
自分の格闘道場を経営する傍ら「六真会館」でも柔術の指導を行っている。
実は昔本当に金欠だった頃に「煉獄」に参加していたことがある。
ランクは不明だが、ファイトマネーを得ていたことからB級上位もしくはA級の可能性がある。
ケンガンシリーズだけだと単に面倒見の良い兄貴分に見えるが、その実態は人の骨をバキバキに折ることに快感を覚える異常者刹那や目黒に匹敵するイカレ野郎である。

  • キム・ムベ
元A級闘士。
家業の八百屋を継ぐために帰国した。
流派は「シルム(韓国相撲)」
単行本10巻のおまけ漫画に登場。


【スタッフ】

  • 椎名(しいな)ありさ()
身長:168cm
体重:56㎏
年齢:25歳
誕生日:12月15日
出身:栃木
どうでもいい情報:従姉妹がヤンキー

煉獄のMC兼レフェリー。作中最高峰の容姿を持つ美女。
対抗戦では主審を務め、出光から試合でのルール違反などに関する最終判断を任されている。
従姉妹はダンベル何キロ持てる?に登場する栃木の走り屋「泡姫(マーメイド)」の3代目総長、椎名花恋と思われる*15

  • 永瀬(ながせ)まつり、{橋本(はしもと)ほのか、ジューン・キャメロン
対抗戦の副審。


【拳願会との関係】

裏格闘技団体というより企業組合としての面が強い拳願会とは団体の設立目的や趣旨の違い*16から『ケンガンアシュラ』の頃までは直接的な関わりがなかったが、『ケンガンオメガ』までの間に拳願会と煉獄で「勝利団体が敗北団体を吸収合併する」という取り決めの下に「団体対抗戦」が行われることになった。

当初は1年後に13名の代表選手を戦わせるという取り決めだったが、豊田が1ヶ月後に50名での開催へ変更要求したため、協議の末に半年後に13名で行われることに決定した。
その後、開催直前になって拳願会から延期の要求が出され、煉獄側も主力の弓ヶ浜が負傷していたためこれを受諾したことで、さらに1ヵ月遅らせての開催になった。

神殺山の火口に築かれた10万人を収容可能な「神殺ドーム」を会場とし、仕合形式は1対1の個人戦で先攻チームが選手を決定したのを受けて後攻チームが選手を決め、先攻後攻は3試合ごとに入れ替わるというスペシャルルールとなっており、出場できる試合は選手1人につき1試合まで。
この先後ルールに対し大久保が「一試合余るけどどないすんやろ?」とちょっと天然めいた疑問を呈している。
また第9試合が没収試合となったことで引き分けの可能性も出てきたが、その場合はサドンデスで決着を付けることとなる。

司会・実況は拳願会職員の片原鞘香とジェリー・タイソン*17、審判は煉獄の椎名ありさが担当している。
またルールは煉獄準拠で行われるが、拳願仕合と異なり煉獄には「場外負け」が存在するため、「場外負け」が一切ないリングでの仕合に慣れている拳願会側にとっては相手の土俵で闘っている意識を持たなければならず、煉獄側が「勝負」よりも「試合」に勝つことを優先させた場合、僅かな油断が敗北に繋がってしまうなど、全体的に煉獄側に有利となるよう設定されている*18



【余談】

  • レフェリー・審判
拳願仕合側の審判が露出の少ないプロレス風の衣装を着て男比率も非常に高い硬派寄りな一方で、煉獄側はショーを彷彿とさせるド派手で煌びやかな衣装を着ていたり、露出多めなドレスを着た女性が多く重用されているのが特徴的。

  • 毘沙門(びしゃもん)
『ケンガンアシュラ』の頃まで日本裏格闘技業界において第3位の規模を誇っていた団体。
絶命トーナメント終了後から『ケンガンオメガ』までの間に煉獄に統合(吸収)された事で事実上消滅してしまったが、旧毘沙門の選手が煉獄内でどの程度のランクなのかは現時点では描かれていない。
毘沙門で絶対王者に君臨していた根津マサミは拳願仕合トップの加納アギトや煉獄絶対王者のロロンと比べるとやや見劣りし、栃木ディスティニーランド社長が根津と共に毘沙門から引き抜いたボディガードは拳願仕合闘技者の中でも中堅クラスの蕪木浩二の不意打ちに対応できず、蕪木からも「二流」と評されてしまっている。





追記・修正はエンタメ性を全面に押し出してからよろしくお願いします。



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最終更新:2024年02月23日 18:30

*1 かつて中国の裏格闘技団体「英雄故事」からミドル級チャンピオンの隼と無差別級チャンピオンのトアを同時に引き抜いたことで、「英雄故事」の運営に関与するチャイニーズマフィアと揉めていた。

*2 仕合会場は基本廃ビルや工事現場など人気のいない環境

*3 隼の毒を帯びた足の指による攻撃もルール違反とはされていない。

*4 A級闘士、一部のB級闘士のみ

*5 1回の拳願仕合の観客は多くて数百人で、拳願仕合最大規模と言われた前作の絶命トーナメントの観客は数千人。

*6 出場枠の一つは豊田とエドワード・呉の交渉により、エドワードに決定権が与えられている。

*7 明確に実力が保証されるのは「滅堂の牙」という肩書くらい

*8 ただしその試合はB級への昇格戦で、試合を行っていた闘士はいずれもC級トップであり、ホセ曰くC級全員がこのレベルではないとのこと。

*9 その手法は大金を積んでも自分と話したい、お近づきになりたいと思わせるように仕向け、会費10万円設定の講演会1時間で2万人を集め、参加費が億単位の食事会は5年先まで予約が埋まっている。

*10 出来立てのボスバーガーを食べるためにヘリで食材をデリバリーさせて現地で出来立てを作らせる、戦争や盗難で行方不明になったはずの美術品を大量に収集する、水族館が好きだから自分用の水族館を作るなど。

*11 かつて三朝の部下だった者

*12 目黒は全国指名手配こそされているが、事件を起こした当時は13歳だったため、少年法との兼ね合いから公開捜査ができず、情報を知る者は阿古谷清秋のような警察関係者に限られているが、一部週刊誌では目元に黒線を入れた状態で写真と事件への関与を疑う記事が掲載されている。

*13 劉は一応「A級なりたて」と言及しているので憶えていた可能性はある

*14 ちなみに劉に対してキム・チャンギとの交代を提言したのは他でもないロロン自身。

*15 プロフィールで「従姉妹がヤンキー」と記載されているため

*16 拳願会は企業間の揉め事解決方法がたまたまステゴロ勝負だっただけで、仕合の観客も会員(企業代表)とその関係者に限定され、闘技者も一度の敗北で解雇されることも当たり前のため、全体的に敷居が高くなっている。

*17 ジェリーは前作では闘技者だったが、絶命トーナメントの翌年に連敗が続いたことで体力の限界を感じて引退し、今作では拳願会の職員となっている。

*18 そもそも裏格闘技団体の殆どが「興行」を目的としている中、「企業間の代理戦争」が主目的の拳願会の方が異色の団体である。

*19 エドワード・呉から伝授された「呉氏」の禁術。呉一族の「外し」と同様の技。

*20 ただしアランやエドワードらは「呉氏」の禁術を外部に漏らしたため、裏切り者扱いを受けている。

*21 脳の視床下部への術式により視覚情報処理速度を向上させたもの。早い話が人工的に強化された動体視力。