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ぼくらの - (2020/10/18 (日) 13:52:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/08/18 (木) 18:57:33
更新日:2024/01/12 Fri 16:25:10
所要時間:約 4 分で読めます




中学生になった時、


ぼくらはもう一人前で自分でなんでもできると思った。


ぼくらは泣いたり笑ったり怒ったり、
もう、この世の中のことはほとんど知った気になっていた。


でも本当は父や母に守られ社会に守られてるただの子供だった。


本当の悲しみや喜びや怒りは、
そんな日常の中にはなかった。


それを知ったのはぼくら15人が集まり、
そして、
あれ、


あれに、出会ってからだった。




月刊IKKIで連載されていた漫画。アニメ化、小説化もされた。

作:鬼頭莫宏

漫画・全11巻
アニメ・全24話
小説・全5巻


◎アニメ版は原作ファンからは不評、というより酷評。
作画崩壊迷言に加えて監督の失言とその評価はボロボロだったが、原作を知らない視聴者からは概ね好評だったらしい。
アニメ前半は漫画の細部まで描いた丁寧な作りだが、原作連載中にアニメ化がスタートした為後半はオリジナル展開になっている。
ただしテーマ曲「アンインストール」は評価が高い。

◎小説版は主役陣が大きく変更されており、ストーリーも当然異なる。

◎作品を作るにあたってはジョージ秋山の漫画『ザ・ムーン』のストーリーを参考にしている。

◎着想のきっかけは、作者が「ロボットに乗っていい気になってる子どもなんてみんな死ねばいい」と思ったことらしい。

◎また、最初に構想されていたのは「魔法を使うと主人公の大切な人が死んでいく魔法少女モノ」で、
 そこから「大きな力を使うには犠牲を支払う必要がある」という発想のもとに「操縦するとパイロットが死ぬロボット」という設定が考え出された。

ここでは主に原作漫画・アニメ版について記述する。


あらすじ
夏の臨海学校に、それぞれ違う土地から集まった15人の少年少女。
彼らは海岸で見つけた洞窟の先で怪しげな男から『ゲーム』に誘われる。
『敵』から地球を守るそのゲームに契約し、軽い気持ちで参加する少年達。
しかしそのゲームは彼らの運命を大きく動かすことになる――


巨大ロボに乗って敵と戦うなかで、少年達は命、家族、そしてまだ見ぬ未来を見つめ直す。
鬼頭お得意の思春期の葛藤描写も細かく描かれており、何の為に戦うのか、何の為に生きているのかの悩みを丁寧に表現している。


ゲームのルール
  • 次々と襲い来る敵を巨大なロボットで倒し、地球を守る
  • 敵は不定期に1体ずつ出現する
  • 戦闘開始時にパイロットはコックピットに強制転送される
  • 自陣の巨大ロボットは毎回同じものを使い、操縦は念動式
  • 敵の心臓部である『核』を破壊すれば勝利となる
  • 操縦者は原則として毎回交代し、次回の操縦者はランダムで決定する
  • 操縦者に選ばれると身体に特有の模様が浮かび上がる(アニメ版)
  • お互いの出現から48時間に決着がつかない場合、双方とも負け扱いとなる


●巨大ロボット
漫画、アニメ版では《ジアース》(Zearth)と名付けられる怪獣のような巨大兵器。全高は500mほど。
小説版では《人形》と呼ばれる。
甲殻類や甲虫を模したような黒い装甲をもち、核爆発にすら耐えられる。
手足による格闘のほか、機体のあらゆる箇所から地球を貫通するレーザー光線(正確には質量兵器)を放つことができる。
操縦室はフローティング構造となっており、顔にあたる部分には契約者の人数に応じたスリットと光点がともされている。
見た目や能力は異なるが『ゲーム』の敵と多くの共通点を持つ。
《ジアース》の由来は「地球代表のロボット」ということで「EARTH」(地球)に、究極っぽい「Z」をつけた物。

主な登場人物
ゲームに契約し、黒くて硬くてデカい巨大ロボットに乗り込んで敵と戦う。
章ごとに次の操縦者に選ばれたキャラにスポットが当てられ、自分の戦闘終了までの間一時的な主人公として扱われる。
漫画・アニメと小説ではメンバーに違いがある。中学一年生が殆ど。

  • ココペリ
CV:東地宏樹
海岸の洞窟でゲームを作っていた怪しい男。
モニターとして子ども達をゲームに誘う。

CV:石田彰
ネズミのぬいぐるみのような姿をしたゲームのアドバイザー。
宙に浮いており、任意のものをコックピットを介してテレポーテーションできる。
性格も口も悪く、ゲームの詳細を知っているようだがなかなか教えてくれない。
漫画では手の平サイズ、アニメでは人の顔ほどの大きさ。


ルールのネタバレ













途中から明かされるルール
  • ジアースを動かすのに必要なものは。たとえ戦いに勝利しても操縦者は死ぬ
  • 契約を撤回することはできない
  • ジアースにも敵同様に核があり、核の正体は操縦室
  • 顔の光点は契約した操縦者が死ぬごとに一つずつ消えていく
  • 敵の正体は平行世界(パラレルワールド)の地球人
  • 戦いに負けた側の地球は消滅する
  • 厳密な勝利条件は核の破壊ではなく、「操縦者を敵側の地球人が殺す」こと
  • 48時間以内に勝敗が決まらないと両方の地球が消滅
  • 戦いの場は自分達の地球か相手側の地球のどちらかにランダムで決まる


スパロボ等のロボゲーム出演を望む声もあるが、「戦うたびにパイロットが減って足りない!」なんて事態が容易に想像できる為その時点で難しい。
物騒なSRXである。というか無理。

スパロボKより酷いことになるのは明白だし。そもそもジアースのアウェイ戦どうするんだ。
宙さんを連れて行って、戦闘後に死ぬ定めの子供の目の前で「死ねぇ!!」でもしてもらうのか。
どちらにせよ不謹慎な話である。錯乱する奴が増えそうではあるが。

……しかし、遂に2020年10月『スーパーロボット大戦X-Ω』に期間限定参戦が決まった。
しかも元祖トラウマロボットアニメ『伝説巨神イデオンと同時参戦である…ヤバイ臭いしかしない。


原作漫画最終巻には初版限定版にのみオマケ漫画の小冊子が付属。
セルフパロディといった感じの内容で、作者本人のほかにアシスタントが描いた漫画もある。

重くシリアスな本編とはおよそかけ離れたギャグ要素の強い漫画の為わりと賛否両論。
特に作者本人が描いた最後のページのコエムシは忘れたくても忘れられないインパクトをもつ。



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