アットウィキロゴ

ホオズキ(植物)

登録日:2012/09/18 Tue 09:53:17
更新日:2026/09/27 Sun 20:45:29
所要時間:約 5 分で読めます





ホオズキ(鬼灯、酸漿)






ホオズキとは、ナス科フィサリス(ホオズキ)属の多年草。また、その果実の事を指す。

概要


撮影:makinomantaro

世界中に様々な種類が存在する。原産地は東南アジア。
名前の由来には諸説あり、女の子が実を口に含んで遊んだ事から「頰付き」と呼ばれるようになった、という説が有力。
別名は「カガチ」「ヌカヅキ」。古称は「輝血」又は「赤輝血」。八岐大蛇のホオズキのように赤かった目が由来と云われている。
英名は“Chinese(チャイニーズ) lantern(ランタン) plant(プラント)”。属名の「フィサリス(Physalis)」はギリシャ語の「physa(膨れたもの)」の意で、実の状態を命名したもの。
ちなみに北アメリカには、ホオズキの事を「皮だらけのトマト、紙袋に包まれたサクランボ、地面のサクランボ」等と呼ぶ人もいるという。

6~7月頃になると、葉のつけ根に淡黄色の白い花を咲かせる。
そして7~8月頃になると、角ばった袋が膨らんで紙風船のようになって赤く色づき、袋の中に1~1.5cmくらいの丸い果実ができる。子供の時に袋を潰して遊んだ人も多いのでは?
この袋は萼(がく)が大きく発達したもの。
種は種類によって大きさや模様が異なり、そもそも種のつかないものもある。現在ではまれになったが、蕚がバナナのような形状になってブドウの房のように垂れ下がる「ヨウラクホオズキ」というものもある。名称の由来は、蕚の様子が瓔珞という仏具に似ているため。


用途・文化など


観賞用として栽培されるものが多いが、食用になる種類もある。
食用のものはヨーロッパで古くから栽培されており、日本でも長野県や秋田県等で栽培されている。旬は秋。
長野県のものは実が黄色で、味はトロピカル。

ただし、観賞用のものは毒性があるので、絶対に食べてはいけない。ナス科植物の例に漏れず全体にアルカロイドを含むため、中毒症状を誘引する。
含まれる主要な物質はホオズキのあの苦味の元であるフィザリン・大脳及び呼吸中枢を麻痺させるヒストニン・下痢や昏睡を引き起こすソラニン・興奮作用や幻覚作用を持つアトロピン等。

一方で全草に含まれるヒストニンは薬効があり、葉・茎・根・果実は漢方薬ないし民間薬として用いられてきた。
葉・茎・果実には鎮咳・去痰・解熱等の、根や萼には利尿・抗炎症作用がある。
だが、ヒストニンには子宮収縮作用もあるので妊婦や妊娠している可能性のある人には危険。
何にせよ、医師や薬剤師等の指示なしに服用しないように。

また、7月7日の誕生花の一つでもある。
花言葉は自然美、心の平安、たよりない、半信半疑、いつわり、欺瞞。
この事から、ホオズキの花を贈る事はお勧めできかねる。
或いは、敢えてメッセージとして贈るのもアリかもしれないが。

ホオズキの盛りの概ね7月上旬ごろには、各地の寺社などでほおずき市と題したイベントが行われ、ホオズキの鉢植えを売る屋台が出て見物客でにぎわう。東京都の浅草寺のものが特に知られ、市の日に参詣すれば1日で126年分の功徳が積めるとされる。







※注※

これより先は残酷な内容を扱っています。
そのような内容は見たくない、という方はこちらからTOPにお戻り下さい。















鬼灯の地下茎の煎じ湯を飲んだり
根を乾燥させて粉末にして

内(うち)に塗り付け(●●●●●)たり
他にも
色々…
根を短く切って
皮を剥いで三日ほど

内に入れる(●●●●●)とかね

ようは



堕胎 

に


使うんだよ。


(『当て屋の椿』第十五話から抜粋)


前述のようにホオズキには子宮収縮作用があり、日本では主に江戸時代に堕胎薬として使用され、吉原といった遊廓等で多用されていた。

※堕胎
まだ内にいる赤子を殺し、外に引きずり出す事。受胎後間もない内に行われる事が多い。


遊女として生きていく為、周囲からの圧力の為……堕胎の理由は様々だが、(堕胎の手順からしても)狂気じみたものが見え隠れする。


……以下は遊廓における堕胎の様子をまとめたもの。
念の為ステルスで紹介する。見たい方は項目コピーから見るか、携帯のコピー機能を使えば見れます。


遊廓では、娼妓がなるべく長い期間勤めるべく、堕胎が盛んに行われていた。

堕胎の際は、まず陰干しにしたホオズキの茎を孕んだ女の股座に挿して一晩置いておく。

そうして鬼灯の毒で赤子が腐敗するのを待ち、内から引きずり出しやすくなってから行う。

内から出す際、畳は血の池の如く赤黒く染まり、部屋は正に地獄のような状態になるという。
(ここまで)


ホオズキを堕胎薬として見るか、漢方薬と見るか、単に観賞植物として見るか、トロピカルなフルーツと見るか、女の子が頰に詰めているのを想像するか……。
ホオズキにどのようなイメージを抱くかは貴方次第。







ねぇ先生、


鬼灯が赤く膨らむのには
どんな理屈があるんだろうねェ……。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年09月27日 20:45
添付ファイル