登録日:2012/07/28 (土) 15:39:17
更新日:2024/11/15 Fri 04:57:09
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予告
誰が仕組むのか、誰が望むのか。
満ちる物が満ち、たわむ物がたわむ。
ためられたエネルギーが出口を求めて沸騰する。
欲望と野心、策謀と疑惑、誇りと意地。
舞台が整い役者が揃えば、暴走が始まる。
そして先頭を走るのは、いつもあいつ!
装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端 第4話
『臨界』
メルトダウン、始まる。
エルドスピーネ
形式番号:XATH-11
分類:ヘビィ級
所属:マーティアル
開発:コルヴェ星・ウットヘルト社
全高:4928mm
乾燥重量:8511kg
装甲厚:7-18mm
巡航走行速度:45.0km/h
限界走行速度:72.3km/h
最大出力:320馬力
最大トルク:65kg/m
PR液総量:184リットル
予備タンク容量:40リットル
標準液交換時間:150時間
搭乗者:マーティアル・アレギウム防衛隊員
テイタニア・ダ・モンテウェルズ
ネクスタント
宗教結社
マーティアルの本拠である聖地アレギウム防衛用に、トータス系ATの開発で知られるウットヘルト社が開発したH級AT。
見た目はドッグ系ATとトータス系ATを足して2で割ったような感じ。
初登場である『赫奕たる異端』と『幻影篇』以降では頭部デザインが異なる。
古代遺跡が同居し、石畳の多いアレギウム周辺の環境に合わせてローラーダッシュのローラー部分をゴムタイヤに変更して走破性を高めており、
キリコの搭乗したバーグラリードッグのようにトランプル・リガーを使う必要がない。
武装は共通のものにアームパンチ、専用武装にアサルトライフルStG-3bシュトゥルムゲベールの他、特殊な装備として左腕部には先端にハプーネ(銛)の付いたワイヤーロープを射出する「ザイルスパイト」を持つ。
このザイルスパイドの可動域を確保する為に腕部の構造が左右で異なる。
基本設計は第四次銀河大戦の開戦前に終了しており、惑星マグダレナの独立を巡る戦いではザイルスパイトの無い初期型エルドスピーネ(X・ATH-01)が投入されている。
その為に現行のエルドスピーネは「エルドスピーネ改」と表記されることも。
【装備】
ミッションパック左側に備えた、先端にハプーネ(銛)の付いたワイヤーロープを射出する装置。
遺跡と大伽藍の存在で高低差が激しいアレギウムの地形を活かす為の装備で、左腕に備えたワイヤー巻取り機・スピンラッドと併用することで3次元的な機動を発揮することが可能となっている。
樹木や石柱に引っ掛け、巻き取る際のスピードを利用してアームパンチの威力を高めたり、複数機の連携で同時に射出して敵の動きを阻害するなど、汎用性も高い。
左腕にスピンラッドを装備する都合から右腕にのみ装備。
珍しくナックルガードを備えている。
専用のアサルトライフル。
テイタニア機はこれを2挺同時持ちで使用していた。
【主な活躍】
劇中ではゴディバの輸送ヘリでアレギウムに強襲してきたキリコの操るバーグラリードッグと交戦するものの、瞬く間に7機を撃破された他、アレギウム内部の戦闘でもかなりの数が撃破された。
『孤影再び』でも引き続きマーティアルの戦力として登場。
本来は聖地防衛用のATであるが、マーティアルの権威が失墜したことでギルガメス・バララント両軍によって権益が害されるようになったことで対抗措置として各惑星に派遣されるようになっている。
作中ではテイタニアが
デザートピンクの機体に搭乗した他、テイタニアを追う討伐隊のノーマルカラーが登場。
テイタニアの罠に嵌って、キリコ・テイタニアとギルガメス軍・黒い稲妻旅団の戦闘の真っ只中に降下してしまったのでその巻き添えを喰らい、大乱戦の末にキリコを残して双方全滅の大惨事となった。
『幻影篇』ではキリコ抹殺を狙うマーティアルの送り込んだ3人のネクスタントの乗機。
キリコを付け狙うが、ネクスタント達がワイズマンに洗脳されたことでその手駒とされてしまう。
最終的にヌルゲラントの遺跡最深部で壁と一体化しながら生身のキリコに襲い掛かったものの、3機共アーマーマグナムで返り討ちにされてしまった。
繰り返し言うがキリコは生身である。
ちなみに機体名のエルドスピーネは「土蜘蛛」を意味する。
オーデルバックラー
形式番号:XATH-11TC
分類:ヘビィ級
所属:マーティアル
開発:ウットヘルト社
マーティアル
全高:4319mm
乾燥重量:8154kg
装甲厚:7-18mm
巡航走行速度:46.0km/h
限界走行速度:80.5km/h
最大出力:320馬力
最大トルク:65kg/m
PR液総量:194リットル
予備タンク容量:40リットル
標準液交換時間:138時間
搭乗者:
テイタニア・ダ・モンテウェルズ
エルドスピーネをベースに、
ネクスタントであるテイタニア専用にカスタマイズされたワンオフ機。
レンズはラビドリードッグに似たカメラアイに、左肩にはベルゼルガのようなシールド内蔵型の電磁式
パイルバンカーを装備している。
機体名はテイタニアの十三階位の官位「秩序の盾」に由来する。
PSをも上回る戦闘力を持つネクスタントだからこそ扱える超高性能機で、まさしく今作に至るまでのボトムズシリーズ、アーマードトルーパーの集大成とも言える機体。
最終話「触れ得ざる者」において、補助脳を強制的に発動されて半ば暴走状態となったテイタニアと本機の前ではキリコとバーグラリードッグも全く歯が立たず、アームパンチと
パイルバンカーによる壮絶な殴り合いの末にバーグラリードッグは大破。キリコも重傷を負う。
しかし、キリコが倒れ際に撃ったアーマーマグナムの跳弾が、アームパンチを受けてひしゃげたオーデルバックラーの装甲の隙間から潜り込み、テイタニアの補助脳を破壊したことで敗北した。
形式番号はエルドスピーネと共通でXATH-11となっているが、TCが「ターボカスタム」を指すのかは不明。
また他のATのような、いわゆる「降着姿勢」が存在しないため、乗り込む際にはパイロットがコクピットまでよじ登って搭乗する必要がある。
映像中に登場したのは『赫奕たる異端』のみだが、小説版『孤影再び』ではテイタニアがマーティアルを追放されていないので引き続き専用機として登場した。
【装備】
左腕部に装備された
パイルバンカー。
ベルゼルガのようにシールド一体型だが、あちらが圧搾空気式なのに対してこちらは電磁射出式。
パイルバンカーと被る為かミッションパック右側に移設。
スピンラッドらしきものは見受けられない。
原型機から変わらず右腕のみ装備。
オーデルバックラー用に改良されたもの。
追記・修正は陽炎の荒野の中でお願いします。
最終更新:2024年11月15日 04:57