アリクイ

登録日:2011/07/31(日) 03:31:30
更新日:2020/03/25 Wed 13:59:42
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アイン「館長、世界最強の生物って一体なんでしょーか?やっぱりライオンとかでしょーか?」


マス・オーヤマ「それはアリクイだよ君ぃ」


「へ?」


「百獣の王ライオンはね、人間では勝てないんだよ。最強だよ!でもライオンをも恐れさせるのが象。象に蹴られでもしたらライオンもひとたまりも無い。
しかしね、そんな強い強い象も蟻の大群にはなす術もなくヤラレてしまうんだよ。
蟻はとてつもなく強いよ!だがね、アリクイはそんな蟻を喰ってしまうんだから!アリクイは世界最強の動物だよ、君ぃ!!」



「は、はあ…」


海皇「ワシも…呼ばれてみたいのォ…世界最強の生物……」






(画像はありません)←

アリクイとは、哺乳網有毛目アリクイ亜目の総称のことである(例外あり)。


◆概要
和名アリクイ、漢字表記は「蟻食、食蟻獣」。英名もAnteater(アントイーター=蟻を食す者)。
とにかくアリクイは蟻食いなのである。


分類は現在2科3属4種(後述)がおり、いずれも棲息域はコロンビアやベネズエラ、ホンジュラスなどの中南米の森林、草原地帯。
アリクイは種によって体躯や生活場が異なるのだが、それ以外では以下のような共通点を持つ。


◇主食は(白)蟻で、長い舌を使って舐めとり食す。
アリクイといったらまずこれ。
彼らの学名はVermilingua(蠕虫状の舌)といい、まさしくミミズのような粘着性の高い唾液のついた長い舌を出し入れし、蟻塚の中の蟻たちを捕食(丸呑み)する。
当然口吻も細長くなってるわけだが、これは殆ど開くことはなく、歯もほぼない。例えるならおちょぼ口のお婆ちゃん。
また、同様にマズルも細長くなっているため嗅覚が発達しており、視力の弱い彼らが蟻塚を探すのに大いに役立つ。


◇群れない。
アリクイは群れで行動するようなことはせず、単独もしくは母子で行動する。
まあ蟻を主食にする彼らからしてみれば、それぞれ個別に縄張りを持っていた方が都合がいいだろう。
ちなみに子供は普段親の背中に乗っている。


◇代謝能力が低く、体温は32~33℃くらい。
彼らは夜行性で、日中は基本的に寝て過ごしている(ただオオアリクイは昼間も行動する)。低い代謝なので、無駄にカロリーを消費しないようにしているのだろう。


◇大きな鉤爪と強力な尾を有する。
鉤爪は主に蟻塚を崩す用途と木登り、威嚇(武器)に、尾も木登りと威嚇の際に使用される。
威嚇方法は後ろ脚と尾を使って起き上がり、両腕を広げて自身を大きく見せるというもの。
その姿は……



\荒ぶるアリクイのポーズ!/




「そっくりだ 範馬勇次郎と」


…というわけなので、安易に近寄ろうものならあの鉤爪により大変な目に遭うだろう。


◆分類
前述した通り2科3属4種が存在し、以下のように分けられる。

 ◎オオアリクイ科
 ├〇オオアリクイ属
 │└・オオアリクイ
 │
 └〇コアリクイ属
  ├・ミナミコアリクイ
  └・キタコアリクイ

 ◎ヒメアリクイ科
 └〇ヒメアリクイ属
  └・ヒメアリクイ


◇オオアリクイ

オオアリクイ(大蟻食)とは、その名通りアリクイ亜目内で最も大きい種のことである。
体長は100~120cm程だが、尾長60~90cmを含め全長は2m前後となる。ナルホド納得の大きさ。
体重は18~40kgとぶっ飛んだ数字ではない。寿命は約15年。

外見はどの個体も顔以外長く荒い毛で覆われ、肩辺りには白縁の黒斑紋がある。
また口吻が一番長く、収納された舌の長さは60cmにもなる。

普段は草原などで生活する地表棲(これは本種のみ)で、歩く際は鉤爪が邪魔にならぬように甲の部分をつけて移動する。

そして食性だが、蟻は勿論のこと虫の幼虫や果実も食べるらしい(当然丸呑みできるサイズを)。
シロアリを食べる場合、蟻塚に吻が入る程度の穴を開けて約一分間の捕食行動を行う。この間に出し入れされる舌の回数はなんと150回

補足しておくと、一分で止めるのは蟻からの反撃を喰らわないようにするためと、一つの巣を食い尽くさないようにするため。
蟻塚にも最低限の穴しか開けないので、一日もすれば元通りとなっているのだ。

ちなみに一日の食事量を計算すると、
30000(匹)×0.004g(蟻の平均体重)=120gとなる。水分も主に蟻から取っているらしいが、足りてるのだろうか?

さらに、オオアリクイは先に説明したように地表棲の生き物では珍しく背中に子供を乗せて移動する。樹上棲の生き物ならばさほど珍しくないが…。

可愛い。
ただしキレたら前述の通り威嚇し、爪で攻撃したり、抱き着いて締め上げ殺したりするらしい。
なので、昔一時期有名になったスパムメール「主人がオオアリクイに殺されて1年が過ぎました」はネタではなく起こりえる危険性はある。

◇コアリクイ

コアリクイ(小蟻食)はミナミコアリクイ(左)とキタコアリクイ(右)の2種が存在する。
ミナミの方がスクール水着やシングレットを彷彿とさせる黒い毛がくっきり生えており、キタの方にはそれがない(薄い)。
あとは棲息地域(国)の違いを除けばそれぞれ殆ど同じ生態で、体長50~90cm、尾長40~60cm、体重2~8kg、寿命約9年の半樹上棲である。

彼らもまたオオアリクイ同様長い舌(約40cm)を使って地上や樹上の(シロ)アリを主食にしつつ(約9000~一万匹/日)、果実や蜂蜜などを舐めとる。
当然食い尽くさないよう移動するわけだが、彼らは見た目に反してかなり器用であり、木に尾を絡めてぶら下がったりする。その姿はまるで猿。
下から敵が来たときはその体制から鉤爪で攻撃するようだ。

しかしどうにも追い払えない場合、最終兵器としてスカンクのように臀部から強烈な悪臭を放つ。
この臭いはスカンクの放つ悪臭と同等かそれ以上と言われており、現地ではStinkers of the forest(森の米倉涼子)と呼ばれているらし…
まあコアリクイも嗅覚はかなり優れているので、苦し紛れの自爆テロというべきだろう。


◇ヒメアリクイ

可愛い。
ヒメアリクイ(姫蟻食)はアリクイの中で最小の種(体長12~22cm、尾長17~24cm、体重0.16~028kg程度)であり、7亜種に分かれた完全樹上棲のアリクイである。
コアリクイと比べると吻が短めで目が大きく、耳は小さい。

あとは体長などを除けば基本はコアリクイと大差ない生活をしており、主に夜間に行動し蟻を主食(約8000匹/日)に昆虫や果実を食べる。
ただ疲れるのか、休憩を挟みながら数時間かけてゆっくり?食べるとのこと。……食うための労力と摂取するカロリーを比較してみたいものである。

天敵は猛禽類。だが彼らは上記2種より小さいせいで威嚇姿さえ可愛いのである。
「はう~かあいいよ~お持ち帰りぃ~☆」
…やるだけ無意味といっても過言ではないかもしれない。


◇オオアリクイ(タマンドア・バデイランテ)
夜行性。トウモロコシのようなふさふさした黄色いシッポ。
おもに後肢で歩く。前肢はまるで人間の手を上に向けて曲げたような格好で、
大きな鋭い鉤形の爪を持ち、動物と格闘するときはこれで引き裂く。
夜中、あちこち歩き回って、眠っている動物を見つけると、
前肢で抱え込んで、頸動脈に口をつけて吸血する。
これに抱え込まれると、どんな猛獣でも逃げられない。
夜中、ジープが通ると路上に立ちはだかって、行く手をふさぐこともあるという。
南米ジャングルの吸血鬼。
よく牛が襲われ、血を吸われて殺される。

……という怪しげな吸血アリクイがゴルゴ13に登場してこのような解説まであったが、
こんなチュパカブラ的な化け物アリクイは実在しない。
ただのオオアリクイ(tamandua bandeira)の名称をちょっと弄ったのだと思われる。


◆余談
  • 姉妹群はナマケモノやアルマジロ。
    見た目は鉤爪以外全く似てないが、骨格や器官は類似している。

  • オーストラリアには似たような進化(収斂進化)を遂げたフクロアリクイ(英名ナンバット、Banded Anteater)という生き物がいる。見た目はリス+コアリクイ。
    また、ハリモグラも独自の収斂進化からSpiny Anteater(トゲのあるアリクイ)と呼ばれている。

  • アリクイは動物園や個人で飼育することが可能。だがどの種も数が減少していることもあってワシントン条約に登録されている。
    正規の手順を践めば問題ないが、かなりお高い(コアリクイは約80~90万)。

  • 冒頭の話は極真空手の創始者である大山倍達氏の名(迷)言。
    これはあながち間違っているわけでもなく、ヒョウなども空腹時以外はオオアリクイを襲うことはないという。
    正直食いでが無いだけのような気もする。


  • アリクイってよ
アリクイってよ、1日に三万匹アリ食うんだってwww
3日で九万匹www
アリいなくなっちゃうよ!

フラミンゴって、なんで片足か知ってる?
冷えるんだってよwwww
でも、水ん中入ってるんだぜ? だったら出りゃいいじゃんww

モグラのトンネル掘るスピードは
カタツムリの進む速度の1/3だってwwww 遅いよwww
得技だろよwwそのスピードなら地上でろ地上でろ!

羊は前歯が下あごにしか生えてないんだって。
その代わり上あごの歯茎が歯より固いんだってwwww
生えればいいのにww歯が生えればいいのにww

うなぎが黒いのは何故だか知ってる?
あれ日焼けwww
何が蒲焼だよ。存分に黒いぜ。
ヌルヌルしてるのに日焼けかよwww

いわゆる動物コピペ
動物の雑学を草を生やしながら披露するもの

追記・修正は一分間に

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