クラース・F・レスター

登録日:2010/03/13(土) 21:04:38
更新日:2020/01/18 Sat 17:02:56
所要時間:約 7 分で読めます




Klarth F Lester


CV:井上和彦
年齢:29歳
身長:176cm
体重:62kg

クレスの時代より102年前のユークリッド村に住む魔法学者、召喚士。
助手のミラルドと共に暮らしており、精霊召喚術の研究に励んでいたが、ダオスを倒すためクレスたちに力を貸す。


トレードマークはつば広で三角に尖った茶色の帽子。
服も同系色で統一されていて、顔や身体にはペイント(刺青とする設定もある)を施し、鈴などの装飾具をジャラジャラ身につけており、パッと見けっこう怪しい。

そして見た目に違わず少々変わり者、というか人間嫌いで偏屈な性格である。
しかし幼なじみでもあるミラルドにはそれを熟知されており、簡単にやり込められるなど頭が上がらない。

それゆえに初期称号は「まほうがくしゃ」と「しりにしかれマン」である。


とはいえ愛情は抱いているようで、手製のパイを励みに頑張ると発言したり
終盤では未来からミラルドの様子を気にするイベントがあり、「えんれんのひと」でもある。
また、全身の模様を刺青ではなくわざわざ書き直す必要があるペイントにしているのは、ミラルドの事を考慮したからである。

ついでに言えば、ミラルドも過去から想いを馳せているので、どう見ても相思相愛。
妬けるねまったく。

エターニアにテイルズクイズ中級の出題者として登場した際には、
「では私はこれで失礼させていただく。
 アイツを待たせてるんでね。」
と、結婚でもしたかのようなセリフを残して退場していった。

続編に当たるサモナーズ・リネージの主人公が彼の子孫なので、いずれにしろ二人が結婚するのは間違いないだろう。
ちなみにサモナーズ・リネージの取説には31歳と書いてあるがこれは間違いではなく、
万が一、この戦いでクラースが戦死しても、フレインが消滅しないように配慮したため、
つまりこの時点で生まれているのだ。よかったね。

ちなみに、私生活での家事はミラルドに任せきりなのかと思いきや、実はパーティーで一番料理が得意。(イメージ的に一番得意そうなミントは実は二番目)



初めてクレスとミントが訪ねてきた際は、魔術講義の受講希望者と勘違いした。
法外な料金を要求し、払えないと見るや冷たく追い返そうとするがミラルドに怒鳴られ、事情を聞いて協力することとなる。

ちなみにこの時の料金はSFC版では10万ガルドだが、PS版では2万ガルド。
ミントとのやり取りもSFC版は人間嫌いがより顕著で、PS版の方がやや大人な印象。
それでも、上からバカにしたような口調ではあるが。


仲間に入ってからは他の面々と冗談を言い合うほどに馴染んでいく。
さらに年長かつ博識ということでパーティのリーダー格となる。
アルヴァニスタへの船内では初対面のメイアーと意気投合し、その後もほとんどの交渉事を受け持つなど、「人間嫌い?なんのことだ?」とでも言わんばかり。
ヴァルハラ戦役では『クラース隊』として第4特殊部隊長に任命された。

仲間への思いも強く、エンディングで過去に帰る際には、「100年も会えないなんて寂しすぎる」と泣くアーチェの横で「私はもう会えないな…」と名残惜しげに呟いた。
またアンソロジードラマCDVer2では、エルフの里で捕らえられたアーチェの助命を聞き入れないエルフ達に対し、「致し方あるまい!」と戦おうとする姿勢を見せている。


魔術の知識はあるが、本人はエルフの血を引いておらず、実際に扱うことはできない。
そのため、魔術を使えるエルフに対し若干コンプレックスを抱いており、羨望の眼差しで見ることがある。

そうした背景もあり、精霊召喚の研究は完成すれば人間にも魔術と同等の力を使えるようになる、と息巻いている。
が、一般的には認められておらず、完全に独学、かつ独自の理論で進めており、パーティ加入当初は『理論は成立しているが実証できていない』状態。

しかし、ストーリー進行に従って、シルフノームイフリートウンディーネ四大精霊
それらを統べるマクスウェルをはじめ、それまで成しえなかった契約に次々成功。
加えて過去ではルナと、未来ではヴォルト、オリジン、アスカ、シャドウと、
果ては魔界の住人であるグレムリンレアー、プルートとも契約。
冒険が終わったら今まで否定し続けた学者連中に一発浴びせてやろうか、などと物騒な冗談を言っている。



本編の過去にあたる「テイルズオブシンフォニア」では、人間の召喚士である藤林しいながいるが、彼女はクラースと違って僅かながらにエルフの血を引いているため、ペイント等を施さなくとも召喚術を使えていた。

しいなによれば精霊の召喚などの自然界のマナを使う術は、本来ならエルフの血がなくては出来ないらしく、「シンフォニア」時代からの魔法技術の進化と、純粋な人間でも扱える召喚術を完成させたクラースの偉大さが伝わってくる。


小説版では彼がミラルドに求婚した時の話、そして葬式の際のやり取りがアーチェを通じてすずに対して語られている。
死後、人の身でありながら多くの精霊を従えた功績から「精霊王」となり、アーチェに召喚された。
その時には「何故それほどの力を持ちながら、人として天寿を全うする事を願った」とわめくキング(かつての弟子の一人・クリスティアン)に対して、「人は必ず死ぬ。しかしその中で足掻いて何かをつかむ事の大切さに気が付いたからこそ私は永遠の命が不要だと気づいた(大意)」と彼の思い上がりを一蹴、「時間の剣」エターナルソードを呑み込みクラースの力を越えようとした挙句その身を破裂させたクリスティアンに対して、「精霊に対して敬意を払う事」を最初の授業で教えた事を引き合いに出し、最後までクラースの真意を分かろうとしなかったクリスティアンを憐れむような言葉を残している。
最終局面、年老いたクレスとその妻ミント、老いたりとはいえミッドガルズ軍の暴挙を止めようとしたチェスター及び再会したその妻アーチェと息子ファルケンの傍に寄り添っている姿が確認されている。

戦闘面でも、アーチェの呪文が充実するまで非常に頼もしい。
特に過去編ヴァルハラ戦役〜ダオス城ではルナ一本で十分な活躍をする。

しかし終盤になると若干火力不足。
一番強いプルートも、闇耐性のある敵が多いためあまり有効ではなく、スタメンから外す人も多いと思われる。
使うとしてもHIT稼ぎ要員だろうか。
序盤から使えるシルフ、ウンディーネあたりは詠唱時間と敵を浮かせる事からハメの中継パーツとして有用。
強力で多彩な呪文のあるアーチェに比べれば、やや不遇である。


ちなみに武器は魔導書。つまり

あぁ角で叩くと痛いもんね、とか思ったら、なんと普通にバッサァやって攻撃する。
まあ魔導書だし、耐久力もきっとすごいのだろう


…と見せかけて、魔導書以外の本も用いる。
具体的にはピンナップマグとNGだが、前者はあろうことか薄っぺらいえっちな本、後者はナムコの小冊子Namco Galleryである。攻撃力も低くまったくの役立たず(NGは強い)。
このピンナップマグ、SFCの時は「スケベほん」という直球な名前だった(説明は「ぼく、子供だから分かんないや」)。SFCのデータを使っているGBA版も同様。

スタッフのおふざけだろうが、メディアミックス作品では当然のごとくネタに使われる。

ひどい時には

ミント「クラースさん…… 
   不潔ですっっ!!」
アーチェ「わー、触らないでー  
   子どもができちゃーう」
などと罵倒されるという不憫さ。

しかし、その直後の弁解で、「頼む、誤解を解かせてくれ!このままでは私の股間…じゃない、沽券に関わる!」と失言を放ったりしており、実際本当にエロいようである。


覗き魔「チェスターも裸足で逃げ出すこのエロさ、さすがちゅうねん!人生経験も豊…


…まだ29…だと…?

学生時代はバンドをやっていたらしく、ミラルドはマネージャーをさせられていた。
ステージ用のメイクも自分でしていたとの事で、全身のペイントを描く技術はこの時に身に付けたと思われる。




とまぁマイナス要素ばかり並べたが、TOPキャラの例に漏れずバックグラウンドの掘り下げは充実している。

#ドラマCDでの設定
ゲーム本編では語れなかったが、アンソロジードラマCDにて(本編ドラマCDの方ではないので注意)彼が常に身につけている帽子はアルヴァニスタ王立魔法アカデミー時代の恩師、マグナス・ブラッドリー教授のものである事が明かされる。

在学当時、クラースは束縛を嫌ってサボりやナンパ、理事長の娘にさえ手を出し停学処分、挙句院長を殴るなどの反抗を繰り返していたために、アカデミーの鼻つまみ者だった。
そんな彼を唯一認め、助手として雇い、共に精霊の研究を行なっていたのがマグナスである。
精霊は存在自体がオカルトの如く否定されており、マグナス自身もある意味でははみ出し者だったが、斬新な価値観と穏やかな人柄と信念の強さから人望があり、
クラースもそんな彼に幼なじみのミラルドを紹介するなど、心を開いていた。

だが、そんなマグナスも元々はクラースのような不良学生で、彼にも恩師と呼べる存在が居たが命を落としてしまう。その際「自分が助かった事に何の意味があるのか」という自問自答を続けている。
クラースを助手として雇って付き合っているのも、かつての自分を重ねた上での代償行為に近いものがあったようだ。

マグナスはミラルドとの間柄を深め、研究が実を結べばミラルドに結婚を申し込むつもりで結婚指輪まで用意していた。
しかし12月の雪が降りしきるある日、今迄の研究の成果としてシルフを召喚しコンタクトをとろうとした際、誤って闇の精霊シャドウが呼び出されてしまう。
そして、マグナスは闇へと呑まれ帰らぬ人となった。クラースを巻き込むまいと必死に彼を制しながら…。
皮肉にも、マグナスは彼の恩師と同じ最期をたどってしまったのだ。

残された帽子を抱いてむせび泣くミラルドの傍らで、クラースは彼の遺志を継ぐことを決意。
あれほど嫌っていたアカデミーに再入学して探究を進め、主席で卒業し学業はアカデミー開学以来という優秀な成績を修め、学会への加入資格をもぎ取った。

しかし、過去の経歴や精霊を研究の対象としていたこと、その過程でまじないの老婆に刺青を入れてもらうなどしたため、周囲の目は最後まで冷ややかだった。
そして、学会で精霊を人間とは異なる次元に棲息するものとする意見を主張した際、異端とされ全く聞く耳すら持たれず、一方的に学会から永久追放されてしまう。

その晩、ミラルドに無念を打ち明け、共にマグナスの悲願を果たそうと誓い合う二人。
その時、クラースはミラルドからマグナスの帽子を渡されたのだった。


クラースにとって、この帽子は単なるトレードマークではなく、精霊研究への決意、そして恩師への想いの詰まった大切な物なのである。
なのにハゲ隠しなどとあらぬ疑惑をかけるとは酷い、酷いぞアーチェ!



クラース自身もドラマCDの冒頭で同じ疑いを(冗談半分でだが)マグナスに向けたことは、この際伏せておこう。


攻撃力の低い本を常に携帯している方、追記・修正願います

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