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先行者

登録日:2012/07/17 Tue 06:14:23
更新日:2026/07/31 Fri 16:28:36
所要時間:約 4 分で読めます




先行者とは、西暦2000年に発表された、当時の最新技術を詰め込まれた中国製のロボットである。

概要

二足歩行は当然のことながらなんと会話機能まで備えている。まずは画像をご覧頂こう。


おっと間違えた、本当の画像はこっちだった……なんてオチはない。

この画像が正真正銘の先行者である。

この画像が正真正銘の先行者である。


どこが当時の最新技術だ?と思うかもしれないが、
これでも湖南省の国防科学技術大学により開発された中国初のニ足歩行ロボットである。実際は大学教授が趣味で作っただけなんだがな!

アホみたいな見た目だが、当時の中国最新技術であり、本人達は大真面目に作っていたのである。
因みに我が国の本田技研は同年、あのasimoを発表している。


【先行者の性能】

見た目はそれこそ骨組みだけで構成された、さながらガイコツのロボット

スペックは以下の通り。
  • 身長:140cm
  • 体重:20kg
  • 可動範囲:頭部、目、首、胴体、腕、足
  • 一定の言語機能搭載
随分と貧相……もといスリムな体型を為しているが、これは電源や制御装置・モーター等が外部に依存している為である。
なので、見える部分のムダな部分をはぶいた結果こうなった。

手はなぜかお好み焼きのヘラが付いている。
歩行速度はお世辞にも速いとは言えない。むしろ遅い。

先行者が動く映像を見ればわかるが、マジで亀の方が速いかもしれない、出来の悪いラジコンレベルの遅さ。
歩き方もかなりぎこちない。歩き方を覚えた子供の方が上手く歩けるレベルのぎこちなさ。


ボディには可動部位や特色は多々あるが、実際は頭部はただの飾りであり目や鼻は付いているだけで特に意味はない。
飾りならもう少し見栄え良くできなかったのだろうか……と思われるが、表情を変える機能等を搭載しない以上、頭には余計な手を加えなかったのは仕方ないのかもしれない。

また、実物を見た人間の証言によれば、下半身だけならかなり速く歩行できるらしい。
人型でない二足歩行システムに上半身ポン付けした、全身のバランスを取る人型としての完成度の遅れとも思える。


特筆すべきは股間に装備されている砲身。
ただでさえネタ臭あふれる骨組みボディなのに、これだけ無駄な存在感を放っている。
全身像以上に股間のインパクトが強い為、いつしか見た人々に中華キャノンと命名され、ミサイルが発射可能等二次設定が付加された結果、ネタが加速されネットでの不動の人気を獲得したのである。

※実際は可動部位の複雑化故にデカくなった、ただの股関節を誤認したもの。正面から見ればわかる。


【爆発的人気となる先行者】

先行者が初めて日本に紹介されたのは、小学館の雑誌『SAPIO』誌面であった。
世はまさにテキストサイト全盛期であり、その大手であった『侍魂』がこれを面白おかしく取り上げたことでネットユーザーに広く知られるようになる。

さらに、GIF職人が、股間のキャノン砲をぶっ放すというGIF画像を作成。これがまたしても大ヒットし、ネットを席巻するに至る。

その人気はとどまることを知らずにCGムービーやゲーム、小説等の同人作品が数多く制作されるに至った。
さらにはあのプラモデル大手メーカーのひとつアオシマにより、『中華キャノン』という名称でプラモデル化までされている。

二次創作作品の中では、有志達によって製作された3Dオンラインゲーム『日本製「先行者」開発プロジェクト』がもっとも有名だろう。
ゲームの完成度は中々高く、この製作だけの為に態々作られた異常に細かい舞台設定はある意味必見。


【先行者のその後】

全力投球してきた中国とは裏腹にヒットした先行者。だが、どんな作品にも波はある。

プラモデル化やゲーム化された2003年からブームは徐々に鎮静化。
今では話題にすら上がらず、当の中国でも後々別な二足歩行ロボットが発表された為、先行者は完全に過去の存在となった……。

…とはいえあれから時間が経過して 清掃や物資運搬にロボットが使われるのが現実になった 令和の時代となり、先行者を開発した中国国防科技大学はそのままロボットの基礎研究を進歩させ続けて 警備監視用ロボットAnbotを実用化して販売中である。
さすがに足での歩行や腕などはオミットして車輪移動ではあるものの、無線での遠隔操作や自立判断行動は当然のごとく完備しており、また歩行などの実用化の目処にはまだ遠いとはいえ研究自体は継続しており、もはやロボット研究において日本は後追いをする側となっている。


【先行者が登場する作品】

ブーム化した2002~2004年くらいのアニメによく登場している。
作品間に扱いの差異はあるものの、上記作品で一番優遇されているのは『攻殻機動隊』。
なんと中国人テロリスト(アンドロイド)として登場し、不意打ちとはいえ主役である少佐を殴り倒している。もちろん中華キャノンも装備。

また、中国のロボットアニメ『超限猟兵-凱能』には「ATF」という人型機動兵器が登場するのだが、これの正式名称はAsy-Tac Fronteer=非対称戦術先行者。文字通り先行者から発展した代物だという。





追記・修正はロボットにお願いします。

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最終更新:2026年07月31日 16:28