登録日:2009/05/26(火) 19:43:10
更新日:2025/05/01 Thu 14:17:51
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2005年11月25日 国境紛争の近く
25 NOV. , 2005 NEAR A DISPUTED BODOER
1995年4月2日 13時00分 ウスティオ ヴァレー航空基地上空
1300hrs 2 APR. , 1995 VALAIS AIR BASE, USTIO
主人公「Cipher(サイファー)」のパートナーで、ガルム隊の二番機を務める。
ウスティオ空軍第6航空師団第66飛行隊所属。
Pixy(ピクシー)はTACネームであり、コールサインは「ガルム2」。搭乗機は「
F-15C イーグル」。階級は少尉。
主人公とはヴァレー空軍基地防衛ミッションで編隊を組み、以降様々な作戦で命運を共にする事となる。
口癖は「
よう相棒、まだ生きてるか?(Yo buddy.You still alive?)」。作中、要所要所で発しておりプレイヤーに強い印象を残している。
悪運が強く、戦場で片翼を失いながらも生還した記録を持つことから、彼の乗機の右翼には赤いペイントが施されている。このエピソードがきっかけで彼は「片羽の妖精」の二つ名で名が通ることになる。
「平和のために戦っている」と理想を胸に抱く
歩く死亡フラグことPJ(趣味はポロ)に「理想で空を飛ぶと死ぬぞ」と指摘するなど、現実主義者である面が窺える。
…のだが、ウスティオ首都・ディレクタス解放戦では自分達の戦いがウスティオの為になると信じ、民衆の歓喜の声を聞き「これが俺達の戦いだ」と誇らしげに語ったり、最終ミッションでの発言の数々から、彼もまた胸に熱いものを秘めているのが窺える。
ゲーム内での実力はというと、流石「片羽の妖精」の名に恥じない実力の持ち主でシリーズの僚機としての実力は最高クラス。
前作との大きな違いは…
- 戦闘機動自体は大差ないが、一度のチャンスに二発ミサイルを撃つので確殺力が高い。
- 対地攻撃後、十分に距離をとってから反復して再突入するので「撃てないターン」が少ない。
- 空対空系の特殊兵装はチャンスがあれば積極的に使う。
- 分散指示でちゃんとそれなりに分散する。
- 地面に擦って飛び上がれなくなるということがない。
- 極一部の状況を除いていきなりニートになったりしない。
といった具合であり、流石に慣れたプレイヤーのように無双したりはしないものの、ちゃんと命令に合わせて効率的に戦闘を行うので、援護と攻撃指示を繰り返して働ける状況を作ったりする必要がなく、ちゃんとチームメイトとして頼れる存在になっている。
シリーズ初心者なら目の前で獲物を攫われる事もザラであろう。
そんな頼れる相棒な彼だったが、連合軍の戦争目的がウスティオ解放以降ベルカ侵略に推移していくことに疑問を感じ、ベルカ東部の工業都市・ホフヌングにおける連合軍の無差別爆撃や連合軍に施設を接収されることを恐れたベルカ軍の焦土作戦で炎に包まれる街の無残な光景を目の当たりにしたことで、戦いの意義を見失ってしまう…。
以下ネタバレ
1995年6月6日、南ベルカ国営兵器産業廠が居を構える工業都市・スーデントール攻略の為、連合軍との合流ポイントに向かう最中、ウスティオに向け核を積んだ爆撃部隊が発進したとの報を受けこれを迎撃。しかし、爆撃機を一掃した直後ベルカ国内で7つの核が爆発。これによって巻き起こった電磁波障害と通信混線により戦場が混乱する中、突如サイファーに攻撃を開始する。
そして、自身を迎えに来たウィザード1ことジョシュア・ブリストーと共にレーダーからロスト、消息を絶つ。
前述した通りこれ以降はPJが僚機となり、新生ガルム隊として戦っていくこととなる。
ベルカによる核爆発から半年以上が経った12月25日、クーデター組織『国境なき世界』が発足。宣戦布告を行う。
ヴァレー空軍基地を襲撃した彼らが所有する巨大ガンシップ・XB-Oを撃墜した際、新生ガルム小隊にあるメッセージが届く。
それは、激戦を勝ち抜く度に相棒に向けてかけた言葉。
まぎれもなく、自らが生存している事実であった。
12月31日。
アヴァロンダムにて新型核ミサイルV2発射を阻止し、国境なき世界の野望を挫いたガルム隊。あとはAWACSによる状況分析を待つのみとなった彼らの前に国境なき世界の一員となったピクシーがADFX-02(コードネーム『モルガン』)を駆り出現。戦略レーザー・TLSでPJをあっという間に撃墜し基地にいる恋人に花束持参でプロポーズする予定だったという直前におっ立てた超特大の死亡フラグを20秒足らずで回収・成立させた。
初めてエレメントを組んだ日同様、雪が降る寒い日。かつての相棒同士による世界の命運をかけた最後の戦いが幕を開けた。
≪不死身のエースってのは戦場に長く居た奴の過信だ≫
PJを葬ったTLSを搭載したモルガンとの戦い。
このラウンドではレーザー攻撃以外はしてこないので、動き回っていればダメージは最小限に抑えられる。ただし少しでも動きが直線的になろうものなら即座にレーザーで焼かれ大ダメージないし即死は免れないので注意。
モルガン戦全体に共通して言えるが、
ラスボスらしく回避行動が巧みなので背後を取って十分に距離を詰めたと思ってても避けられるということもありうる。なるべく
ミサイルが届く射程ギリギリまで接近し撃ち込むのが理想的。
そして、
アフターバーナー全開で敵から距離を取りインメルマンターンで反転してヘッドオン状態を作る、というのも有効。特にこの方法は3戦目で非常に重要になってくるのでここで練習しておくのも良い。
ちなみに、1戦目に限り開戦早々ヘッドオンでダメージを与えるチャンスが巡ってくるのできっちりミサイル2発をお見舞いしてやろう。
≪ここから境目が見えるか?国境は俺達に何をくれた?≫
AWACSからモルガンからV2の発射管制を担っていることを伝えられると、再びロックオンサイトが現れ2戦目に突入。
2戦目は
MPBMと呼ばれる対地対空両用の多用途炸裂弾頭ミサイル兵器。
前作に登場した潜水空母・シンファクシ級が搭載していた拡散ミサイルと似たような感じだと考えていい。
散弾ミサイルは発射されてもアラートが鳴らない上、炸裂すると
花火もかくやという大爆発を起こす。この爆風に巻き込まれれば当然即死、カス当たりでもやっぱり大ダメージは必至。発射が目視できるくらいの適切な距離を保ちながら常にモルガンを注視し、発射されたら即反対方向へ逃げよう。
また、2戦目からはノーマルミサイルも撃ってくるのでそちらへの対処に気を配る必要もある。
番犬ガルム同士による熾烈な戦いの中、サイファーの奮闘むなしく再起動したV2が発射されてしまう。
≪このV2で全てを『ゼロ』に戻し、次の世代に未来を託そう≫
そこへ、モルガンの解析を完了させたAWACSからの通信が飛び込む。
モルガンはECM防御システムで機体を防御しており、機体前方のエアインテークが唯一の弱点であるとのこと。即ち正面角度でなければダメージは通らないということである。
前述のとおりECMで正面角度以外の攻撃は全く通用しないので攻撃手段は必然的にヘッドオンでの攻撃となるため、お互い真っ向からの撃ち合いとなる。
向こうも勝負に拘ってくれている為か、2戦目と比べるとかなり機動が鈍化され、特にこちらの加速に合わせて全力で追従してくるような動きはせずに正面対決に持ち込みやすくなっている。
ただし後ろから撃ってこないわけではないので、低速で最後のドックファイトを楽しんだりしているとうっかり撃墜されるので注意。
全力で加速して距離をとり、素早くターンすればきれいなヘッドオンが決まるだろう。
撃ち合った後はそのまま全速で直進してまたターンすればまた同じ状況に持ち込める。
なお、慣れれば急上昇VS急降下のような角度付けも行えるので、最後の決戦を盛り上げたいのなら挑戦してみよう。
直撃を受け、爆炎が上げながら主人公機とすれ違うモルガン。そして、力なく地に落ちてゆき爆散したのであった。
制御を失ったV2は再突入を待たず空中で爆発、ベルカ戦争は本当の意味で幕を下ろした…。
25 NOV. , 2005 THE USEA CONTINENT DELARUS
ベルカ戦争から約10年後の
2005年、彼は生きていた。
ISAFとエルジア共和国がしのぎを削りあったいわゆる大陸戦争終結後もユージア大陸各地で小競り合いが続く中、ISAF軍義勇兵のパイロット…ではなく地上部隊の歩兵として銃を手に地に足を着けて戦っていた。そして大陸戦争終結からまだ間もない2005年11月、小国デラルーシの国境付近にてかつての「相棒」を追いかける記者のインタビューを受けていた。
国境を無くすことで世界を変えようとした彼は、改めて確かめようとしていた。国境の意味…そしてそこに生きる人々の意志を。
答えはなくとも、それでも探すことに意義があると信じて。
そして昔の「相棒」に向けあの言葉を残し、物語は締めくくられる
ベルカ戦争の中で目覚ましい活躍を遂げた『円卓の鬼神』こと主人公と彼と刃を交えたエース達の足跡を追うドキュメンタリー番組…という体裁で進んでいくエスコンZEROだが、主人公の相棒という立場だったこともあり、ピクシーが語る時間が一番多い。ある意味真の主人公とも言える。
項目冒頭にもある彼が語った『3つに分けられるエースの特徴』は、MAD素材的な意味で非常に使い勝手が良く、現在でも時折嘘字幕MADが作られている。有名どころは『
嫁のメシがまずい』だろうか。
病院食がこんなにも美味いなんて
エスコンファンにとっては最早伝説となってるピクシーとの最後のタイマン勝負だが、その熱すぎるライバル対決に華を添える
BGMが本作のオープニング曲でもある『ZERO』。前作挿入曲「The Unsung War」のアレンジで、スパニッシュギターで奏でられたフラメンコ風の曲調がいかにも決闘という感じであり、ラストバトルにとてもマッチしている。歴代ACの曲の中でも特に人気が高い。
≪ガルム隊へ ブラウザバックは許可できない 追記・修正せよ≫
- どんだけ[趣味はポロ]強調したいんだよw -- 名無しさん (2013-11-07 08:44:23)
- ↑上の意見に同じ -- 名無しさん (2014-01-19 22:14:57)
- ZEROはMorganの後に流れるからこそ名曲だと思うんですよ -- 名無しさん (2014-11-07 22:00:59)
- 「理想で空を飛ぶと死ぬぞ」と言ったが、Pixy自身も「国境をなくす 全てをやり直す」という理想を持って飛んだから鬼神に落とされたんだよな -- 名無しさん (2014-11-16 18:43:43)
- こいつの主翼は赤く塗らねぇのか? -- 名無しさん (2014-11-27 00:44:40)
- ↑貴様・・・・塗りたいのか!? -- 名無しさん (2014-11-27 09:46:42)
- ↑へっ、冗談だよ。 -- 名無しさん (2014-12-05 00:39:24)
- PJのあまりにもテンプレな死に様 -- 名無しさん (2015-01-22 23:50:19)
- 最後のインタビューのBGMとラリーの笑顔にやられた どこかでまたサイファーと出会えるといいな PJのことは気まずいかもだが -- 名無しさん (2015-02-14 16:41:45)
- 最後、ラリーがサイファーへのメッセージを送る時に、プレイヤーに向かって視線を送る形になってるのがニクい -- 名無しさん (2015-02-15 13:03:24)
- 空の筋肉妖精さんは親友を見るとレールガンをブッパしちゃうの -- 名無しさん (2015-07-08 11:43:04)
- レーザーなんだよなあ -- 名無しさん (2016-08-17 03:26:07)
- 凄腕の傭兵だけど国土解放を素直に喜んでたり理想とかけ離れた侵略戦争を嫌ったりとベテラン傭兵キャラのテンプレから微妙に外れてる。最初見たときはよくわからん男だとおもったわ -- 名無しさん (2017-05-19 21:09:33)
- 外面的には現実主義者だけど心の中じゃあ人一倍理想を愛してたんだろうよ -- 名無しさん (2017-09-25 18:57:50)
- 理想の傭兵とV2発射の間で悩みつつもPJを撃墜して自分とサイファーの退路を断ったイメージ。でも突っ走るなら、止めてやるのも相棒の務めなんだよなあ…(TLSを照射しつつ) -- 名無しさん (2018-01-28 22:51:06)
- 歴戦の傭兵、みたいに思われてるけどまだ29歳なんだよね。傭兵としての腕前は超一流でも、メンタル面はまだまだ未熟で当たり前。 -- 名無しさん (2018-03-10 14:26:55)
- 現実を知りながらも理想を捨てきれてない辺り、29歳と言う設定は絶妙だと思うわ -- 名無しさん (2019-01-29 23:39:31)
- 傭兵にも義勇兵の側面もあるしね、現実問題小規模なとこだと高校生のバイト並の給料だっていうし -- 名無しさん (2019-01-30 05:03:33)
- 最終戦の台詞を聴いてると、自分自身で自分の理想が現実とかけ離れていくのを自覚していて、最も信頼出来る『相棒』に止めて貰いたかったんじゃないかとか思えてくる。 -- 名無しさん (2020-07-17 20:37:43)
- 『いかにも古参傭兵らしい割り切った物言いをしてたが、内面は理想主義者でその理想に従い敵対する』という良くも悪くも矛盾を抱えたキャラクター性もあって、プレイヤー間でも以外と好き嫌いが分かれる人。「俺の相棒はPJだけだ」「散々やらかした癖にどの面下げて最後爽やか風に締めてるんだよ」という感想を持ったプレイヤーも実は少なくない -- 名無しさん (2023-05-15 17:00:03)
- 「全てを『ゼロ』に戻し、次の世代に未来を託そう」現在直面している問題を棚上げして、『守った』世代に丸投げ。理想というより思考停止である。「何言ってんだ、お前!」と激怒したプレイヤーのほうが多いんじゃなかろうか。ピクシーを相棒と思えばなおさら。 -- 名無しさん (2025-02-08 18:14:01)
最終更新:2025年05月01日 14:17