人形遊び

登録日:2011/11/10(木) 22:25:52
更新日:2024/09/11 Wed 17:27:15
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「どがーん!

 大変だ! Drポークチョップがパン工場を壊しちゃったぞ!」

「大変!オバケが皆逃げちゃったわ!」

「バズ・ライトイヤー、参上!」

人形遊びとは、その名の通り、様々な人形やその他の玩具で遊ぶ遊びである。

大抵は人形達に人格を設定し、人形劇仕立てで自分の考えたシナリオを演じさせる。

近年は、テレビゲーム等の発達によって、多少圧迫されている分野である。
それでもリカちゃん人形やバービー人形、シルバニアファミリー等の女の子向け人形、仮面ライダーの人形や戦隊シリーズロボット等、各メーカーも様々な趣向で今日までの子供の人形遊びを支えてきてくれた。

かのバンダイの開発コンセプトは


「その玩具は世界を救えるか?」

らしい。



だいたいの子供の家が、様々な作品の人形が入り交じった、カオスな世界観を呈している。
だが、この中で、各作品に捕らわれない、独自の世界観を形成するのが楽しいのだ。

参考に、とある家の七歳男児と四歳女児の玩具達の世界観を見てみよう。


シルバニアファミリーの「ショコラウサギの一家」のドールハウスが中心になる。
男児を模した「ショコラウサギの男の子」、女児を模した「ショコラウサギの女の子」が主人公。
そしてショコラウサギの両親がパパとママ役(2人の願望により現実より子供に甘い)。

男児所有のスペースゴジラ等が扮する怪獣軍団が街を壊しにきたら、男児ウサギはフリーダムガンダム、女児ウサギはプリキュアキュアビートに変身する。

ガンダム達による「ガンダムチーム」も構成されており、υガンダムを隊長に様々なガンダムが揃い、男児のフリーダムと共闘。
尚、隊長の正体はパパと、子供の遊びながら奥深い設定が作られている。

女児のキュアビートは怪獣軍団が来る以外は、プリキュア人形等と仲良く遊んでいる。

ガンダムやプリキュア達には学校設定もあり、担任はラクス・クライン先生である。

また、怪獣の親玉としてサザビー筆頭の「悪いモビルスーツ軍団」まで構成される。

子供の発想力ってスゲー。

近頃、お宝を求めてゴーカイジャーのミニプラ達も登場したが、共闘等は無くあくまでお宝探しに精を出している。
しかし、ガンダムがピンチになると助太刀する事もある男気を備えている。
また、最近ガンダムチームから海賊チームへの移籍者も出た。
たまに男児と女児(ウサギモード)を冒険に連れていってくれる。

そんな日々の中、子供達は今日もガンダムとプリキュアに変身し、世界を守ってくれているのだ。


様々な玩具が混在する、カオスな世界観の人形劇を作った経験が、皆様にもあるのではないだろうか?

また、子供はたまに人形にとても残酷な遊びをする事もある。
だが、子供の成長にとってこれらは正常なものであり(むしろ今の内だからこそやっておくという感じ)、
逆に残酷な遊びの経験の無い子供の方が、将来的に事件を起こし易いらしい。
これらを見かけたら、そっと注意する程度で済ませて構わない。


我々もひとりかくれんぼみたいなことに人形を使ってはいけない。

ちなみに、文化人類学や民俗学の観点から見ると、元々人形を使った遊びは類感呪術や穢れを祓うための儀式にルーツがあると考えられている。
前者は丑の刻参りの藁人形、後者は流し雛や神道の人型祓、縄文時代の土偶などがそれに当たる。
今でこそただの遊びだが、元は怪しい儀式や神聖な行為だったのだ。




追記・修正は、子供の頃に夢を与えてくれた玩具達に感謝しながらお願いします。

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最終更新:2024年09月11日 17:27