体育祭/運動会

登録日:2011/05/28 Sat 16:51:52
更新日:2025/02/05 Wed 20:21:44
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血沸き! 肉踊れ!

さぁ! 祭りの始まりだ!

体育祭(運動会)―それは個々の肉体が織り成す湧き躍る熱血硬派なイベントである―



概要

体育祭(たいいくさい)運動会(うんどうかい)は主に幼稚園・小・中・高校で行われる学校行事である。基本的に小学校までは「運動会」と呼ばれることが多いが、中学校以降は「体育祭」「スポーツ大会」などの名称になる傾向にある。
時期としては、かつては夏休み後の9~10月に行われるケースが多く、秋の代名詞的存在だったが、近年は残暑の厳しさや台風・秋雨を避けることもあってか、春のGW後(5~6月)に開催されることも多くなった。
中学校までは基本的に土曜日に行われることが多く、翌週の月曜日は振替休日になることが多いが、高校では平日の開催になる場合もある。

主に身体を使ってさまざまな種目をクラスやチームで競い合い、見事優勝したチームには多大な名誉と達成感が贈られる。大会当日は多くの保護者や親戚などが駆けつけ、大賑わいになる。
部活・修学旅行・文化祭と並び、学校生活の中でも特に思い出に残るイベントであろう。

※以下、地域や学校によってルールや競技が非常に多彩なので、必ずしも全ての自治体に当てはまるとは限りません。
また、筆者の体験談なども含まれますので、参考程度にご覧ください。


主な特徴

チーム分け

小学校では紅組と白組の色別で競う傾向にある。クラスに関係なく個人でランダムに振り分けられることが多く、整列も色単位で行われる。
中学校以降はオレンジなど、複数の色で争う例が多くなる。中学校では学級対抗で行われることが多いが、高校では「○○クラス」といったコース制が採用されている場合が多く、1学年だけで合計10クラス以上あることも珍しくないため、ランダムで複数のクラスを組み合わせた連合チーム同士で戦うという例も見られる。この場合、上級学年の数が多いチームの方が優位に立つ傾向にあるが、その分下剋上が起きた時の興奮もひとしお。
いずれの場合でも選抜メンバーで応援団を結成したり、旗を作成したりすることが多い。

競技が選択制の場合は基本的にチーム内で参加者を決めることになるが、組体操などの得点に影響しない団体競技については、男女やクラスによる区分はあっても色やチームに関係なくペアが決定される。


楽曲

『天国と地獄』を筆頭に、競技中にはさまざまな曲が流れ、戦いを盛り上げる。その時々の流行曲を流すことも多い。


服装

体操着*1を着用して行う。体育祭当日は着替えの手間を省くため、体操着で登下校させることも多い*2。小学校などの紅白対抗の場合は状況に応じて紅白帽子をかぶることもある。
中学校以降では学級・チーム対抗になることが多いため、クラスごとにオリジナルの服装(特にシャツ)を発注することもある。特にチーム戦の場合は原則としてクラスごとに制作するため、同じチーム内であっても異なるデザインに仕上がることも多い。
また、種目によっては専用の衣装で披露したり、小道具を用いたりする場合もある。
騎馬戦や組体操といった、組んだり乗ったりして演技を行う競技では、靴を脱いで裸足(一部靴下)で行う。
中学校や高校ではお化粧してくる生徒も多く、いつもとは違った一面を見られるかも。

体育祭に限らず体育の授業全般に言えることだが、特に思春期以降の女子は発育・防犯の点から下着を着用した上で体操着を着ることを徹底させることが多く*3、過去にはある学校において、汗をかいて風邪をひくという理由で下着の着用を禁止して問題になったこともある。

体育祭で用意した体操着は、後の文化祭で再び着用することも多い。


テント

開催中は校長や来賓などがいる「本部」テントが校舎側に設置されることが多い。生徒はその反対側にクラス・チームごとに分かれ、当日の朝に教室から持ってきた椅子を拠点に応援する傾向になる。
もちろんテントなどはなく、日焼けや熱中症になりやすいので水分補給はこまめに行うように。


入退場

多くの学校では競技の入退場門が設置され、そこを通って入退場を行う。一部の種目を除き、基本的には前の競技が行われている時に次の競技の参加者が並んで準備し、終了次第すぐに入場できるようにすることが多い。


練習期間

小中学校では体育祭に力を入れる傾向にあり、入念に競技や入退場を練習したり、前日には授業をやらない代わりに丸1日「予行練習」に費やしたりすることも多い。秋開催の場合は7月か夏休み明けからスタートすることが多いが、春開催の場合は始業式の翌週から早くも始まる場合もある。
しかし、高校では小中学校ほど時間を割かないケースが多く、練習期間もかなり短いことからぶっつけ本番ということも多く見られる。


委員会

各学校には「委員会」*4が設けられていることが多く、体育祭でも競技に参加する傍ら、委員会ごとに決められた小道具の準備・片付けやタイム・回数の記録などの業務を行うことが多い。中学校以降では部活単位で行われることもある。
特に実況や司会進行を行う放送委員会や放送部は他よりも忙しく、前日の準備や後片付けに時間がかかりやすい。基本的に競技に参加していないオフの人が放送に入るが、小学校の組体操など男女問わず学年全員が参加し、メンバー全てが出払っている場合には代わりに顧問の先生などが行う。

いずれの場合も、あらかじめ申告したシフトに沿って業務が割り振られるため、やむを得ない事情で当日になって急遽もう1種目参加することになったりすると非常に面倒なことになる。
特に準備や後片付けは委員会や部活が中心になって行うことが多く、他の生徒よりも1日が長い。


昼食

昼食は、朝早くから親御さんたちが必死になってゲットした場所で家族・親戚・時に友だちと仲よく囲んで食べることが多い。場合によっては周辺の神社などを使わせてもらえることもある。
しかし、近年では生徒と保護者で別々に食べる風潮が強くなってきているほか、そもそも運動会自体が昼で終了するという例も多くなってきている。
また、学食や売店がある高校では昼のみ開放することも多いが*5、非常に混雑する。
委員会で飲み物などの店を出店したり、学校の周辺に屋台が出たりすることもある。


写真

高校では、普段は禁止されている携帯電話も体育祭では解禁されるケースが多く、仮に使えなくてもカメラはおおむねOKであるため、写真撮影で盛り上がる。
特に女子の方々に顕著で、先生や友だちと一緒に撮影することも多い。


卒業生

その学校の卒業生たちが見に来ることも多く、久しぶりに再会した友だちや先生たちといろいろ話し合ったり、一緒に見たりする。


打ち上げ

体育祭が終わっても、夜にみんなで集まって食べたり飲んだりする。基本的に当日の夜に行われることが多いが、スケジュールによっては後日開催されることもある。基本的に参加は任意だがお題は割り勘。
平日開催の場合は当然ながら次の日も学校があるので体調には注意。
中学までは学校から禁じられていることが多い。


種目

ここで、体育祭でよく行われる種目を挙げていこう。
いずれの競技も、地域や学校によってさまざまな名称が与えられる場合もある。

競争もの

●徒競走
50~100メートル走とも呼ばれる。ゴールまでの順位を競う。
基本的には学年ごとに全員参加であるパターンが多い。距離は学年に応じて決定し、短いとトラックを横切るように走る傾向にある。
事前の授業でのタイムに応じて走るメンバーが決まることが多く、ワンサイドゲームにはなりにくい。
小学校によっては来年入学する幼稚園生を招いて行われるケースもある。
派生競技として、以下のものがある。

  • 長距離走
こちらは800mや1500mなど、ひと回り長い距離で争う。主に陸上部や駅伝部など、走りに自信がある生徒で競うことが多い。

  • パン食い競争
途中にぶら下がっているパンを、手を使わずにくわえてゴールを目指す。

  • 障害物競走
さまざまなトラップや障害物を乗り越えてゴールを目指す。数人1組によるリレー形式で行う場合もある。

  • 借り物競争
走者ごとに決められた品物を借りてゴールを目指す、一風変わった徒競走。
品物は多種多様で、中にはが対象になることもある。


●リレー
言わずと知れたスピード勝負。徒競走の団体戦で、バトンをつないでゴールを目指す。
バトンを落とすor転倒→大きく引き離され奇しくもビリに→観客からの惜しみない声援と拍手のくだりはよくあること。
しかし感動ものである。接戦になった際のアンカー勝負は見物で、かなり熱い戦いが楽しめる。非常に盛り上がるため、最終競技に据えられることも多い。
バトンの受け渡しをしっかり練習するとタイムが伸びる。
参加者については、スピードに自信のある選抜メンバーで戦うこともあれば、中学校では全員参加による学級対抗戦になることもある。

広義には、下記の台風の目やムカデ競争など「複数人で1走者になり、バトンをつないでゴールをめざす」競技全体をまとめて「リレー」と呼ぶこともある。


●台風の目
「ハリケーン」「タイフーン」などとも表記される。4人程度で1組になり、1本の長い棒を持って走る。リレー形式で行われることも多い。
途中には数個のカラーコーンがあり、1回転してから戻ってくるが、待機メンバーの足元をくぐらせ、さらに頭上を通過させてからバトンタッチすることが多い。走り終えた後も油断してはいけない。
コツは向心力。内側の者は軸になって支え、他の者はとにかく速く走る。回転時はなるべく内側に寄ることがポイント。性質上、中心に女子・外側に男子を据えることが多い。


●ムカデ競争
5人程度で縦になって足元を固定し、息を合わせてゴールを目指す。こちらもリレー形式でよく行われる。
1人が転倒すると全員道連れになってしまうため、コンビネーションが重要である。多くの場合は先生などが同伴し、笛を吹いてタイミングを合わせることが多い。


●筋肉自慢
大半の学校がオリジナルの名前を付けるため、統一のために便宜上この名前を付けさせてもらう。
クラスの力自慢一人を選出し、さまざまなタイプの競技を行う。
性質上、基本的に男子が受け持つため、学校によってはバランス調整のために女子専用競技が設けられることも。


団体競技

●二人三脚
2人で肩を組んで足首を固定し、息を合わせてゴールを目指す。「30人31脚」で知られるように、クラス全員で参加する場合もある。
基本的な性質はムカデ競争に似ており、こちらもコンビネーションが重要である。


●大縄跳び
出場者が縦2列程度に並び、とにかく縄を飛び続ける種目。主に中央を境に男女別に分かれて逆の方向を向き、背の順で並ぶ。そのため、回す側に近い背の低い生徒は高く跳ばなければならない。
こちらもクラス全員で行われることが多い。1発勝負の場合もあれば数回挑戦できる場合もあるが、後者だとやるたびに体力が消耗していく点に注意。いずれにしても合計ではなく最高記録で勝負することが多い。
実は回す人の方が大変。


●綱引き
チーム一丸となり、敵チームと綱を引き合う。バランスのいい筋力とチームワークが試される種目。
力の差が歴然でも泣かない。
力技だけと思われがちだが、実は理想的な持ち方や体勢などがあり、それを知っているかどうかで勝率が上がる。


●玉入れ
高い柱の頂点にそびえる聖域―もといカゴの中に、ひたすら貢ぎ物―もといを入れ続け、その数を競う種目。
カゴと高さによっては恐ろしく入らない。
そして入らなかった玉は上から降ってくるが、これが結構痛い。本当に痛い。


●棒倒し
立てられた他チームの棒を倒せば勝利、というシンプルかつ危険な種目。
ある『並』な中学校には、「棒の上に大将を配置→棒を倒し合う→大将が落下すれば敗北」というもはや『並』な競技ではない棒倒しが存在。
ちなみに落下直前、自軍で組んだ騎馬に乗り込み敵軍を蹴散らしていく極限乱闘を行っても反則ではない。


●騎馬戦
肉体派男子のテンションがおそらく最上級になる種目。もっぱら男子専用の種目である。
4人程度で騎馬を組み、担がれた1人が相手の帽子を奪い合うのが基本。騎手役は靴を脱いで参加することが多い。
人を殴りたくてウズウズしているチャラ男はお引き取りください。


●組体操(組み立て体操)
他のチームとの優劣ではなく、ひたすら協調性やチームワークを問う、体育祭の中でも特に高難度の種目である。主に筋力の発達した小学5・6年生以降で行われ、小学校では昔は6年のみの場合が多かったが、近年では5年も含まれるようになった。
複数人で組んだり乗ったりして、さまざまな技を披露する。1人技や2人技から始まり、3~6人技といった中規模技を経てラストにピラミッド・タワーなどの大技で締めくくる。技は多彩で非常に盛り上がる競技であるため、午前中や1日のラストに据えられていることも多いが、いずれにしても空腹や疲労がピークの状態で行うことから大変なことに変わりはない*6
下になるほど重圧が厳しくなるが、上になるほど高所の恐怖に苛まれるという、どの位置にいても「楽」ができない種目。1人でも欠けると非常に面倒なことになるため、決してトンズラしないように。

その性質上、参加する生徒は基本的に靴と靴下を脱いで全員裸足で演技を行うため*7、特に土台役は背中や太ももが汚れることは避けられない*8。髪の長い人は可能であればあらかじめ縛っておいた方が好ましい。家に帰ったら体をしっかり洗いましょう。
脱げる可能性のある紅白帽子は着用しないことが大半で、サボテンなど太ももの上に乗る際に障害になるポケットの中のものもあらかじめ置いていきましょう。眼鏡をかけている人は外れたり壊れたりする可能性を考慮し、なくても問題ない人は外した方が望ましいが、演技に支障が出てしまう人は外さなくてもいい。
太鼓や笛に合わせて行うこともあれば、流行りの曲を流しながら披露する場合もある。

練習ではまず2人技を行うペアを決めるところから始め*9、必ずと言っていいほど身長や体格のいい人が下に、身長の低い人が上に選出される。
小さくて高所恐怖症? 諦めよう。
中には身長よりも体重の軽さを重視して上に選出される人もおり、そのために上の人の方が下の人より身長が高くなることもある。この場合、合計身長は他のペアよりも高くなる傾向にあることからより高さの恐怖に苛まれる。
学年が変わればクラスも基本変わるため、翌年度は基本的に違う人とペアを組むことなる*10。当然クラスのメンバーも変わるので、状況によっては去年下だった人が今年は上になったり、逆に去年上だった人が今年は下になったりするなど、前年度から上下が逆転する場合もある。
また、クラスのメンバー次第では2人技では上だった人が大技では1段目になったり、逆に2人技では下だった人が上の人よりも高い位置になったりする場合もある。
3人技以降は同じ下の中でも立ち位置によって大変なところ・楽なところがあり、基本的に体格や筋力に自信がある人ほど大変なポストを担うことが多い。

基本的に学年での練習から始まり、ある程度できてくると他学年との合同練習に発展する。後輩は先輩の足を引っ張らないようにしなければならないし、先輩も後輩の手本にならなければならないため、自然と緊張感も出てくる。
それでも、最初のうちは体育館などの屋内で行われるのでまだいいが、ある程度進んでくると運動場で行うことになり、苦痛が格段に上昇するほか、移動に時間がかかることもある。
当然本番も外なので、足ふきタオルは忘れないようにしてください。終了後に水道が大混雑するのはお約束。

小学校では義務教育ということもあって男女問わず全員で行われることがほとんどだが、中学校以降は男女らしさや校庭の広さの問題などもあり、男子のみに限られることが多い。そのため女子の裸足や砂で汚れた姿を拝めなくなってしまう。高校に至ってはそもそも行われないことも多い。
当然ながら組み合わせは男女別で、人数が足りない場合であっても異性同士で組まれることは極めて稀だが、終盤の大技では男女混合で行われることもたまにある。もちろん、異性と触れ合うからと言って変な感情は持たないように。
上は下を信じて体を預け、下は上の信頼に応えられるように必死で支えなければならない。とにかく信頼することが大切。
苦しいのは全員同じであるため、やたら感情を露わにするのは決してよろしいものではない。
また、先生から言われた人も多いと思われるが、手や服についた砂を払うのはあまり好ましいものではなく、むしろみっともない。多少気になっても払わず我慢してください。
もちろんヘラヘラしたり、演技をする上で必要ない会話をしたりするのも厳禁である。
何より重要なのは統一感で、全員がほぼ同時に技を成功させてこそ意味がある。ペアごとにタイミングがあるので多少の誤差はしょうがないにしても、あまりにグダグダ・バラバラしているのは見ていて非常に格好悪いものである。
また、技によって披露する場所が異なるため、素早い移動が求められる。2人組などの序盤の技では縦横の列も揃える必要がある場合が多く、そこも極められるかどうかで見映えも大きく変わってくる。
もちろん、本番では全ての技を成功させるのが前提だが、ピラミッドやタワーといった高難易度技は本番でも成功するかどうか難しい場合もあるため、可能な限り練習を行なっておきたい。

以下、組体操で披露される代表的な技を人数別に挙げる。技の名前は学校によって違う場合があるので参考程度に。
いずれも技の完成時には手を広げる場合が多く、その時に拍手が巻き起こる。指先まで意識して伸ばすことがポイントである。
時間はおおむね10秒前後だが、あくまで完成時の時間であるため、特にピラミッドなどの大技では下の位置の者ほど長時間耐えなければならない。
前にも述べた通り、パートナーやペアがタイミングを合わせることが重要である。必要に応じて、立ったり持ち上げたりする時にかけ声を出したりして息を揃えることが重要。

なお、3人技以降はどう組むかはグループ内で決めていい場合もあり、無理のない範囲で上下がシャッフルされるケースもある。








決まれば美しい反面、失敗すると重大な被害が出る可能性があるリスクの高い種目でもあり、最近では安全が確保できないなどの理由で中止を余儀なくされている学校が多い(後述)。
そうでなくとも、1人が気を抜くだけで技の失敗に直結し事故やトラブルの原因につながるため、決して気を抜かずに全員が緊張感を持って演技を行うことが求められる。
特に先輩学年は、後輩の手本になれるような態度を示す必要がある。


  • ダンス
組体操ができない小学校中学年以下や中学校以降の女子が主に行うほか、学校によっては組体操の最中にダンスを混ぜる場合もある。
あちらと同じくチームワークや全体の統一性が試される競技で、得点には影響しないことがほとんどである。こちらの方が楽なのは確かだが、振り付けを覚えなければいけないし、センスも問われるのでダンスのセンスがない人は組体操の方がまだやりやすいかもしれない
地域によってはソーラン節などの民謡・伝統芸能を披露することも多い。
女子は組体操よりダンスをやりたい人が多いと思われるが、前述の通り小学校5・6年は男女問わず全員が組体操を行う場合が一般的であるため、中学校まで我慢してください。少数だが、逆にダンスより組体操の方がやりたい女子もいるかもしれない。


小学校では結束を重んじる風潮から、全学年共通で「徒競走」「リレー系競技」「組体操・ダンス系競技」といった数ジャンルの競技を設定し、全てに参加させることが多い。
中学校以降は、組体操・ダンス系や大縄跳びといった「全員参加競技」と台風の目やムカデ競争といった「自由選択競技」に分かれることが多くなり、選択競技は最低でも1人1~2種目は出場しなければいけないルールが設けられることがほとんどである。


ふう……。1つ言おう。

この体育祭、運動神経が皆無に等しい者・そもそも運動や体育の授業という存在自体を毛嫌いしている者にとっては非常に迷惑である。
前述の通り、ほぼ無理やりに1人1種目は出場させられるパターンが多いため、逃れることはできないであろう。
さらに多くの体育祭には「学年競技」や「団体演技」なるものが存在し、リレーみたく限られた人数が出場する訳ではなく、ほとんどが全員参加であるのだ。
例としては組体操や大縄跳びが挙げられる。

嫌々出場した挙げ句、自分が足を引っ張って順位を下げるといった罪悪感と、無理やり出場させた学校に対しての怒りが交錯する行事になり果てる。
正直メリットなど皆無である。

また、種目に参加しない間は自チームを応援したり部活や委員会で決められた仕事を行うことになったりするが、前者の場合はせいぜい教室から持ってきた椅子があるだけのことが多いので、時期によっては日射病で倒れたり日焼けしたりしてしまう。

ただし、学校によってこの行事は全く異なる。
仮装してダンスをしたり、さまざまなデコレーションを作ったりする学校もある。当然準備のウェイトが大きく、前日や終了後は遅くまで行われる。
こういった学校に限って競技もガチンコである。
『孤独を楽しむ』アニヲタは「めんどくせえ」となりがち。

まあそれでも、リレーで走る女の子を応援していると『見せかけて』揺れるものをガン見できるのは最大のメリットだけどね!

しかしいくら嫌でも、体育祭からトンズラするのは絶対にやめましょう。代役を押し付けられた生徒から、あなたの捜索に東西奔走させられる教師たちから恨まれるのはあなたですよ?
あなたですよ? あなたですよ? あなたアナタアナタアナタアナタアナタアナタアナタアナタアナタアナルアナタアナタアナナナナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナアナ……
すみません、取り乱しました。 
ただし、このドタキャンも必ずしも恨まれるというわけではなく、代わりに出場した人が1位になるようなことがあればむしろ儲けものである。

まあ、そんなことは極めて稀だが。


◆よくある出来事
  • 女子の声援
少なくとも競技に出れば、あなたの愛しのあの娘を含めた女子たちから「頑張って~」という応援が聞ける。
ただしイケメンに限る。

  • 女子の気遣い
男女問わず運動のできないデブスを応援したり、転んだ人を気遣ったりしてくれる。

我々アニヲタたちは大概イケメンの引き立て役。もし活躍しようものなら、イケメンのファンに大ブーイング及びバッシングを食らう。ひどいときは男子からも。
ただし、思わぬ下剋上が起きれば話は別。一躍ヒーローになることさえ夢ではない。

  • 愛しのあの娘の視線
あなたが愛しのあの娘のために活躍しよう、と考えている間も愛しのあの娘はイケメンにお熱
大概女子で固まってる?知らんな

説明不要。

  • 体育会系
やたらハッスル、しかし女子からは「汗臭っ」と陰口を。そんなことを露も知らない脳筋野郎は俺たちアニヲタに(ry

  • 待遇
イケメンは運動ができなくてもあまり問題ないが、アニヲタはボロクソに罵詈雑言を言われる。
あるいはネタ枠として代わりに冷やかしが入るか。

一例)
イケメン「あいたた……。コケてごめん」
女子「きゃあああ! 〇〇くん大丈夫!? コけたことなんて気にしないで頑張ろう!」

アニヲタ「痛たたた……。コケてごめん」
女子「だっせwww マジ使えねぇ……ウゼえからそのまま○んでろよ。ギャハハハハハハ」

(冥ω殿)「おいおいやめてやんなよ! 次だ次! アニヲタもあんま気にすんな! 今度は完璧にやろうぜ!」
一同「誰だお前」

  • 写真撮影
前述の通り、体育祭では携帯電話やカメラが解禁されることが多く、特に女子たちは友だちや先生と写真撮影で盛り上がる。
運がよければあなたの愛しのあの娘から一緒に撮ろうと誘われるかも……。


事故

基本的に準備体操を行い、細心の注意を払って進められるものの、完全に事故をなくすことはできない。かすり傷で済めばいいが、場合によっては身体に重大な障害が残ることもあり、最悪の場合命を落とす危険性もある。
特に組体操が顕著な例で、最近では達成感や団結力よりも危険度の方がクローズアップされ、やむなく中止にしている学校が多くなってきている。
もちろん、妨害などの目的で意図的に危険な行為を行うのは論外である。
また、夏の暑さによる日射病や熱中症も多く、たびたびニュースで話題になる。水分補給もこまめに取るように。
くれぐれもケガをしないよう、ルールを守って楽しく公平に競技を行ってください。



只今より、第○○回アニヲタ学園体育祭を開催いたします!!
「冥殿せんせー。僕たちアニヲタ一同は、日頃のスルースキルを惜しみなく発揮し、アナルを愛し、追記・修正することを誓います」

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最終更新:2025年02月05日 20:21

*1 小学校では指定のない学校もあり、特にズボンは学校で購入したものに限らず各家庭で用意したメーカーものの着用が認められることも多く、色やデザインが違うので生徒によってそれなりに差が出る。しかし、中学校以降は学校名や自分の名前が入った指定の体操着を購入させ、それ以外の服は認めないことが多い。

*2 小学校では私服・高校では制服が普段の服装になるため、体育の時間中のみ体操着に着替え、終わり次第すぐに着替えることを強いる場合が多い。一方、中学校では始終業式や試験など公的な行事を除き、体操着を普段の服装とする学校が多く見られる。

*3 もちろん、色つきだと服越しに透けて見えてしまうため、白色や肌色が好ましい。

*4 参加者については学校によって強制・任意とまちまち。中学校以降は任意制であることが多いが、小学校では高学年(5・6年)全員が何かしらの委員会に入ることを強制する場合もある。

*5 開催中は1階トイレなど一部を除き、校舎内を立ち入り禁止にすることがほとんどである。鉄棒やジャングルジムなどの遊具もテープで使用不可になる。

*6 前者の場合は、替えの体操服を持ってこさせて昼休み中に着替えさせることもある。後者の場合は、足を洗わずに裸足のまま閉会式に参加する人も稀にいる。

*7 上に乗ったりする際、靴のままだと下の人に大きな負担がかかる。靴下のままで地面を歩くわけにもいかないため、技の時だけ上は靴を脱ぐということも考えられるが、裸足よりも滑りやすい上に脱いだり履いたりする手間もかかる。全く上の位置にならない人は靴を履いても問題ないが、それなら最初から全員裸足の方が統一感もある。

*8 しかしながら、肩倒立など上下関係なく全員が地面に背中をつけて披露する技もあるため、上の位置だからといって必ずしも汚れないとは限らない。また、グラウンドの状況に応じて汚れやすさも変化する。

*9 基本的にクラス内でペアを組むが、必ずしも人数が偶数であるとは限らないため、足りない場合は他クラスの人と一緒に行うこともある(稀に先生が入る場合もある)。人数の兼ね合いによっては他クラスに出張する形で列に並び、6人組程度の中規模技まで同行することも多く、最後の方の大技で元のクラスに戻る傾向にある。この場合、出張生徒は移動に時間がかかるので注意。

*10 ただし、運よく去年のペアと同じクラスになった場合、最初はそれぞれ別の人と組んでいたが、相性などの理由で入れ替えて今年も同じ人と組むことになる可能性もある。これは3人技以降でも同様で、並び次第では去年と同じ人と一緒になるケースもある。

*11 倒立の状態から、下は向きを180度変えて足を肩に乗せ、上は腹筋を使って一気に起き上がる。その際下に大きな負担がかかるため、しっかり踏ん張ることが求められる。

*12 しかしながら、体重や体格によっては行う方も支える方も大変であり、成功するのは容易ではない。どうしてもできないのであれば、下は頭も地面につけてやってみるのが望ましい。

*13 1段目の6人がそれぞれ外側を向いて四つんばいになり、2段目の6人がそれぞれ1段目の後ろに入って手をつく。3段目の3人がそれぞれ2段目の2人の背中に乗って肩を組み、頂点の1人が3段目の上に乗る。その後3段目と頂点が順番に立ち上がり、頂点が手を広げて完成。