登録日:2009/11/05(木) 16:42:11
更新日:2025/06/08 Sun 07:28:34
所要時間:約 4 分で読めます
概要
ドルチルとは、漫画「
マテリアル・パズル」の登場人物。
主人公ティトォ・アクア・プリセラと敵対する女神の三十指のひとり。
口癖は記事冒頭の通り
「テンション上がってきたぜー!!」。
巻末で「ギャグキャラです やったね!」と作者に語られるように、劇中屈指のバカキャラ。
プロフィール
年齢:18歳
誕生日:A.D.1661年8月1日
血液型:B型
好きなもの:ハンバーグ、牛丼、からあげ等々
嫌いなもの:ない。なんでもよく食べる。
人物
大柄で筋骨隆々な男。しかしそれは完全に見かけ倒しであり、腕相撲で
リュシカ(か弱い女の子)に負けるレベル。
雑草でも何でも食べるが味はわからず少食。
更に繊細な性格で、馬鹿と言われただけで傷つく。
何でもすぐに忘れ、怪我をしても怪我をしたこと自体を忘れすぐに行動出来る。
しかも実際に怪我が治る。
アダラパタ曰く、バカの鑑。
女神の三十指内におけるランクは最低のC。
三十指に入った理由は、両親とピクニック中にはぐれて空腹になったところを女神
グリ・ムリ・アから
牛丼を貰ったから。
恐らく三十指で一番浅い理由で、この三十指加入の顛末は作中でたった
2コマで描かれた。
ちなみに両親は「いつか帰ってくるだろう」とのんきに待っているとか。
普段は相棒の黒魔(コクマ)と行動を共にしており、基本的には黒魔の指示に従っている。
ドルチルは黒魔のことを親友のように思っているが、一方の黒魔はというとドルチルと組んでいる理由は後述する機動力に目を付けただけに過ぎなかった。
故に当初はバカだから上手く利用してやろうと考えていたが、予想をはるかに超えるバカだったために目算が外れることに。
とはいえ、なんだかんだ気にかけて世話を焼く様子は祖父と孫のようでもある。
使用魔法
名前:パイナップル
フラッシュ
属性:熱
魔法レベル7
魔法アイテム:腰に着けた球
自分のテンションを熱に変換する魔法。テンションが上がると熱くなり、下がると冷たくなるという単純なもの。
単純だが限界がないため、テンションが極限まで高まると格上の相手も戸惑うほどのとんでもない威力を発揮することも。
熱を放出して空を飛ぶことも可能で、しばしば黒魔の乗り物になる。
地味に応用が利く魔法。
禁断の悪口である「母ちゃんに似ている」を言われると、周囲の熱を一気に奪うマジベコみが発動する。
マジベコみからは「父ちゃんに似ている」と言われることで元に戻る。
なお母親はマジでドルチルそっくりであり、劇中の女装したドルチルと瓜二つの容姿。
一方で父親は何でこんな女性と?と思うほどダンディであり、似ていると言われるとテンションが上がるのも納得である。
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「マテリアル・パズル ゼロクロイツ」最終巻ネタバレ |
現代では伝説として語られている『女神と大魔王の戦い』の時代を描いた、0章にあたるゼロクロイツにおいて、
最後のクロイツ、ヒッツェフュンフの魔法として登場する。
しかし融合者のアースカルフが陰気キャラなため、放出されるのは高熱ではなく冷気。
つまりマジベコみの要領で、当初はロボットの動力炉さえも停止させる凍結魔法として使用された。
が、敵の手に落ちたクロイツの一体、シルトツヴァイが7thボルトでシールドを多重展開した際は、見開き2ページを使ってお馴染みのあのセリフを発し突撃、シルトツヴァイを打ち倒した。
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作中の活躍
第一章『大陸の魔法使いたち』
相棒の黒魔と共に初登場。アダラパタの放った刺客としてアクア一行に襲い掛かる。
リュシカに腕相撲で負けたり黒魔含む周囲に散々バカにされながらも黒魔のサポートというより悪口を受けつつ追い詰めるが、女神の三十指における最強格「五本の指」の一人、ジール・ボーイがその場に介入したことで取り逃がす。
その後は一行を追ってメモリア入りを果たす。
第二章『眠れる城の王子様』
他の女神の三十指たちと共に禁断魔法「命七乱月」を手にすべく
メモリア魔法陣に参加。
しかしドルチルが出場した第一段階目・第五戦の相手は、同じ三十指で見た目は冴えないおっさんの
チョーに、「五本の指」の一人である死神
ヨマ。
つまり彼を含む三人の出場者全員が三十指となってしまい、一応は身内同士で戦うことに。
女神の三十指を指揮するアダラパタは優勝候補のヨマを順当に勝ち進めようとしていたが、ヨマの仲間すら平気で手にかける危険性が女神を脅かすと判断した黒魔は敵対することを決め、ドルチルもバカ故に深く考えもせずこれに同調する。
だが黒魔はドルチルを勝たせるためにヨマの弱点を探し始めたところ、本人に気づかれ殺されてしまう。
第五戦が始まり、黒魔が命を落としたことも知らずに戦いに出たドルチルだったが、チョーが飛ばした紙飛行機に「コクマはヨマに殺された」と書かれていたのを見ると、ヨマの元へ向かい問い詰める。
「おまえがころしたのか…?」
「コクマをころしたのか……!!?」
激昂しヨマに攻撃を仕掛けるドルチルだったが、相手は三十指ランクS・魔法レベル99の天才。
長年に渡り研鑽を続けた主人公三人でも勝てなかった相手に天然が敵うはずもなく、敢え無く一蹴された。
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黒魔「常識を超えるバケモノを倒すのは 常識が通じぬバカ以外にはおるまい」 |
粉塵の中に沈んだと思われた直後、親友を殺された怒りに我を忘れたドルチルがヨマへの突撃を開始する。
無尽蔵にテンションが上がり続け、 某ロボットアニメばりの高速変態軌道で体当たりを繰り返すドルチルに流石のヨマもこらえきれず、ついには物理攻撃を無効化する奥義・光刺態を発動するが、 ドルチルは一切躊躇することなく突貫。
光刺態のヨマを推進力で以て試合場となった小島の外縁部まで無理矢理押し出す。
「こいつ…沸騰してやがる……!!」
「よくも…コクマを… よくも…」
初めて敗北寸前まで追い込まれたヨマは憤怒の中に怯えを見せながら逆襲を試みるが、テンションが極限にまで至ったドルチルが放った太陽を思わせるほどの熱量に飲み込まれる。
「たい…よう… 俺の光を 飲み込む… 光…」
日中、それも影の差さない陽光の中という好条件でありながら完全に恐怖に駆られたヨマは小島の外へ吹き飛ばされ敗北。
しかしドルチルもその勢いのまま小島の外へと出てしまい、第五戦の結果はチョーの一人勝ちとなった。
この予想外の事態に、アダラパタも当初のプランを放棄、「五本の指」の一人であるコルクマリーを使った禁断魔法の強奪へと舵を切ることとなった。
なお、メモリア魔法陣の連載当時は結果予想の読者企画があったのだが、この戦いは殆どの応募の予想を裏切ったと思われる。
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メモリア魔法陣敗退直後、黒魔を喪った悲しみに暮れていたところ、かつてアクア相手に放つも不発に終わっていた魔法の砲弾に乗り移ったことで浮遊霊となっていた黒魔と再会、その無事?を喜んだ。
大会終了直後に起きたティトォたちと三十指の禁断魔法を巡る最後の戦いにおいては、その辺を意味もなくテンション上がって飛び回っていたところをアダラパタに捕獲・操作されてしまい、彼の足に利用された。
終結後は、パキ島での決戦に赴くティトォたちには同行せず、黒魔と共に旅に出た。
第四章『神無き世界の魔法使い』
星の分身であるデュデュマがクードラドールに吸収され、大地が枯れて滅びゆこうとする中でも変わらず黒魔と旅を続けていた。
三十指の一人クインベル率いる十二神獣宿木に対するクリスタベース防衛戦に乱入した際、頭を強く打ち記憶喪失となる。
しかし、どういうわけか理性的な紳士のような人格に変貌。目は明らかにイっちゃってるけど。
冷静に敵の動きを分析し、放熱と吸熱を適宜使い分けるクレバーな戦いを展開した。
が、戦いが終わった後の休養で傷が癒えたと同時に元のバカに戻った。
その後はミカゼたちと共に戦う描写はなく、壊れた靴の代わりに空を飛ぶ魔法の力が込められた魔法具の靴を譲られ大喜びしたり、生後6か月のプリセラの息子アステムの遊び相手にされたりしている。
特にアステムに関しては、星の命運を分ける最後の戦いで姿を消したプリセラに代わって黒魔と共に面倒を見ている様子。
余談
同作者の漫画「
BAMBOO BLADE」のアニメ版「バンブーブレード」の劇中にて、
現実でも発売どころかアニメ化もされていないマテリアル・パズル第一章のDVDボックスの予約特典として
喋るドルチルフィギュアが登場。CV:小杉十郎太。
おなじみの
「テンション上がってきたぜー!!」と叫ぶ様子に、主人公の川添珠姫は「買うしかない!!」と決意する。
が、諸々の事情で購入を諦められ、
「テンション上がってたのにー!!」とフェードアウトしていった。
814 名前: 作者の都合により名無しです
激突!パイナップル
フラッシュvsエンゼルフェザー!!
って書くととてもゼロクロのクライマックス間近には見えないな
無印だと1コマで終わる腕相撲だったし
「テンション上がってきたぜ――ッ!!」
「ぐはッ」ドオン
「タイミング悪――ッ!!!」
- 対ヨマ戦はお気に入りシーンの一つだった。そして……まさかパイナップルフラッシュがクロイツの魔法に使われるとは思ってもみなかったなw -- 名無しさん (2014-02-28 22:06:51)
- 冒頭にあれだけギャグ挟んでからのヨマ戦の流れが綺麗すぎてヤバイ -- 名無しさん (2014-07-25 17:41:46)
- バンブーブレードで出たのは嬉しいんだけど、原作だと集中線とかあってものすごく叫んでるイメージがあったから、小杉さんの「テンション上がってきたぜー!」はおとなし過ぎる感じがしてそこがちょい残念だったかな。 -- 名無しさん (2014-08-31 20:23:51)
- あれは「声が出るおもちゃ」のイメージとして上手い演技だったと思うけど -- (2017-12-19 00:46:19)
- 新刊で頭打って記憶なくしたら冷静に能力を使い分ける紳士になるとかどうなってんだ。元から理屈じゃないキャラだけども。 -- 名無しさん (2021-01-28 10:25:11)
最終更新:2025年06月08日 07:28