水銀燈

登録日:2009/07/31 Fri 02:20:42
更新日:2025/02/10 Mon 22:34:51
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怒った顔も 相変わらず
ブサイク




天才人形師ローゼンが作成した、生きてる人形、ローゼンメイデンシリーズの第一ドール(長女)。

CV.能登麻美子(初期ドラマCD版)
  田中理恵(↑以降全て)


概要

ローゼンメイデンの第一ドールにして自称ローゼンメイデン『最凶』のドール。

マスター(契約者)は柿崎めぐ。人工精霊はメイメイ*1

ドールズの中でも、お父様、そしてアリスになる事への想いが突出しており、特にお父様に対しては愛憎入り混じった感情を抱いている。
が、それ故に姉妹の中でも積極的にアリスゲームを行おうとする傾向があり、冷酷かつ好戦的な性格。
アリスになるために必要なローザミスティカに対する執着心も当然強く、蒼星石のローザミスティカを無理やり奪った事も。

アリスゲームが関わらない時でも非常に気難しく、姉妹との関係は険悪。
その中でも真紅とはアリスゲームに関する考え方の違いも相まって犬猿の仲となっている。

人を傷つける事ができないローゼンメイデンの中にあって、唯一自分の意志で人間を傷つける事ができる。
一方でそうした他の姉妹とは違う、壊れた人形というコンプレックスも抱えており、これらの行動もその反動であると思えるシーンが幾つか見られる。

外見

色白の肌に銀髪のロングヘアーと赤い目が特徴。
服装は編み上げと逆十字架の刺繍が印象的なゴスロリ風のドレス。
そして何よりも背中からは黒い羽根が生えており、その容姿も相まってマスターのめぐからは『天使さん』と呼ばれている。
水銀燈は原作と旧アニメ版で大きく容姿が異なることでも知られている。
特に違いが大きく取り上げられるのが目とドレスの色。
原作では目の色が赤、服の色は漆黒。
旧アニメ版だと目の色がピンク、ドレスは濃紺。
そして、旧アニメ版においては「長女」という立ち位置を反映したのか真紅や翠星石達に比べてだいぶ頭身が高くなっている。
なお、原作準拠となった2013年版アニメでは原作と同じ赤い目と黒いドレスといったキャラクターデザインとなっている。

マスター・柿崎めぐとの関係

めぐに対しては当初は単なる力の源として扱おうとしたが、難病を患い、それ故に生死に執着しない、むしろ己の命を意味ある美しい死で終える事を望む「壊れた人間」であるめぐに深く共感してゆく。
物語後半では、めぐを生き永らえさせるために力の供給を絶っていたり、深層心理では妹のローザミスティカを奪った事を泣いて謝ったり、とコンプレックスに埋もれていた優しさを垣間見る事もできる。
ある意味一番のツンデレ


アニメにおいて

旧アニメ(第一期・第二期)

旧アニメ版の第一期、第二期(トロイメント)は原作から設定が大きく変更されている。
前述の容姿の改変に加え、戦闘面でも真紅とともに原作よりもかなり強化されている。
さらに蒼星石が鋏を出すように剣を出したり、翼が龍の形になったり青い炎を出したり
飛んできた蒼星石を息だけで吹っ飛ばしたりやりたい放題。
第一期では完全な悪役に徹しており、蒼星石のマスター・柴崎元治を襲う。
この際に彼に対して放った

『怒っちゃダメよ、血圧上がっちゃうから。乳酸菌摂ってるぅ?


というセリフはあまりにも有名。
これはアニメオリジナルのセリフなのだが、ラジオ番組『水銀燈の今宵もアンニュイ』で乳酸菌ネタが多用された結果、水銀燈=乳酸菌というイメージがついた。

第一期の終盤ではジュンにも牙を剥き、彼をNのフィールドに閉じ込めて真紅との繋がりを絶とうとし、さらにジュンの助命と引き換えにローザミスティカを渡すよう真紅を脅迫するなどどんどん手段を選ばなくなっていく。
戦闘面でも原作同様に真紅の片腕をもぎ取るなど圧倒的な実力を見せるが、ジュンの力もあり徐々に真紅に押されていく。
それでもアリスとお父様への執着、そして真紅への怒りから羽根から青い炎を真紅達に放とうとするが……

『終わりよ、水銀燈』

青い炎はジュンの契約の指輪から放たれた光の壁により弾かれ、そのまま水銀燈に襲いかかり……


第二期では、前述した戦闘面での強化が「ローゼンメイデンが自ら人を傷つけるモノを作る」ということとつながり、それが原作者の意向に反したために注意され、原作者自身が制作において監視役となった。
それでも変わりすぎだとかは言わないように。

第一期終了後姿を消していた水銀燈だったが、中盤にボディが修復された状態で復活。
しかし、第一期における真紅との闘いの記憶を失っていた。
復活後すぐ、自分のnのフィールド内に侵入してきた薔薇水晶と交戦。その最中に真紅との闘いと自分の敗北の記憶とを思い出し、再び真紅への憎悪に燃える。
原作同様にめぐとの契約を結んで交流を深めるが、薔薇水晶から「ローザミスティカがあればめぐの命を救える」と唆され、再びアリスゲームを始めることを決意する。
しかし、お礼参りとばかりに真紅のnのフィールドに姿を見せた際には水銀燈を倒した事を後悔しその復活を喜んだだけではなく「ジャンク」と言った事を謝る真紅に拍子抜けした様子で退散する。
その後は裏で薔薇水晶と接触しつつ、蒼星石をアリスゲームへ参戦させることに成功*2。本格的にアリスゲームを始め、手始めに真紅・翠星石・雛苺を襲う。
「闘わない」と宣言した真紅を「いい子ぶってる」と評した後、翠星石を攻撃しようとする。
しかし、間一髪で翠星石を庇った蒼星石と戦闘にもつれこみ勝利。
蒼星石のローザミスティカを奪った後はめぐの元に戻り、ローザミスティカの力をめぐに与えるが、そこに現れた薔薇水晶に「全てのローザミスティカを集めなくては意味がない」と言われ、さらにアリスゲームとローザミスティカへの執着を強める。


ドラマCDでは真紅同様名探偵くんくんにハマる。
その溺愛ぶりは他のドールがドン引きするほど。


旧アニメ特別編(オーベルテューレ)

原作にない完全オリジナルのエピソードで、水銀燈と真紅の過去と、確執が生まれたきっかけを描いている。


新アニメ(2013年版)

2013年版では原作準拠となっているため、メディアミックスの中では一番原作に忠実な水銀燈を見ることができる。
主な活躍は原作に準ずる。


追記、修正しないなんて、おばかさぁん

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最終更新:2025年02月10日 22:34

*1 旧アニメでは紫色、原作準拠の2013年版アニメでは水色となっている

*2 しかし蒼星石自身は誰とも手を組まない、と発言している。