劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜

登録日:2009/11/23(月) 19:03:41
更新日:2023/10/06 Fri 05:48:54
所要時間:約 5 分で読めます





2009年11月21日に公開されたマクロスFの劇場版。

前編・後編の二部完結型で本作は前編。
おおまかな設定はTV版と同一だが、松浦ナナセが登場しなかったりクラン・クランが美星学園の生徒だったりシェリルがS.M.S.を自腹で雇ったり等、多少の変更がある。
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか同様にTV版とは大筋が一緒程度で、初見で見てもあまり問題はなく、
むしろTV版よりも設定など分かり易くなっているところもある。
心配な人は4話辺りまで見ておくと理解しやすいかも。

総集編のような感じかもと噂されていた時期もあったが、そんなことはなく。
大量の新作カットが加えられ、最後30分は新カットだけで構成されている。

TV版からの使い回しも新作カットを繋ぎに使うなどして、全く新しいものとして視聴できる。
全体の7割は新カット。(河森監督曰く、TV版の使い回しであっても、色を変えたりアフレコし直したりしているため、9割は新作らしい。)


監督曰わく、「マクロスプラス以上、愛おぼ未満の変化」だとか。
パンフの監督の対談によると「新作カットを三割くらいでいっかと思ったら収まらなかった」らしい。

新カットの戦闘は美麗の一言。
一回見ただけではまず何をしているか全く分からずに終わること請け合い。
しかし何故か感動できる。もはや不可解な領域。



【あらすじ】
西暦2059年――――。
超長距離移民船団「マクロス・フロンティア」は、銀河の中心付近を運航していた。
宇宙船内には地球上と何ら変わらない環境が人工的に作り出され、居住艦を中心に1000万人以上が暮らしている……。
そこに一人の歌姫が舞い降りる。


【キャラクター】
早乙女アルト
主人公。
美少女と見紛うような端正な顔立ちで、歌舞伎の名門の家系に生まれる。
しかし父親との確執と反発からバルキリーパイロットを目指すようになる。
TV版よりも踏ん切りがよくなり、若干主人公っぽくなった。

シェリル・ノーム
歌姫兼お色気担当。
「銀河の妖精」と呼ばれ、銀河ヒットチャートの上位に常に食い込んでいる銀河の歌姫。
プライドが高く女王様気質なのは相変わらず。

ユニバーサルバニーのライブシーンは必見。今更ロボットダンスかよと思うかも知れないが、なんといってもエロい、お尻、イイ…。
衣装は6種類も増えている。
スパイ疑惑がかけられているが…?

ランカ・リー
歌姫2。
オズマの妹で中華飯店「娘々」でアルバイトをしている明るく天真爛漫な女の子。
シェリルの大ファンでいつか自分もと夢見る乙女。
今回はアルトと偶然出会うのではなく、昔から知り合いで友達という立ち位置。
デビューからの下積み時代を丁寧に描かれ、そのため劇中CM用衣装が増えているなど開拓中。
中の人も、経験を積んだためかかなり上手くなっており違和感はなくなった。

ミハエル・ブラン
メガネ。
アルトの同級生でVF-25Gを駆るエーススナイパー。
まさか……!な展開が用意されている。

〔ルカ・アンジェローニ〕
アルトの同級生でRVF-25を駆る電子戦の天才
松浦ナナセの消失も相まって空気化。

オズマ・リー
S.M.Sスカル小隊隊長。
ランカの義兄で凄腕のパイロット。
とうとう劇中においてもシスコンの名誉が与えられた。

クラン・クラン
ゼントラーディ人でミシェルの幼なじみ。S.M.Sピクシー小隊に所属する。
冒頭に美星学園の制服を着ていることから、アルト達の先輩の模様。留年でもしたのか?
今回はアーマードクランにはならない。

〔グレイス・オコナー〕
お色気要員2。
シェリルのマネージャー。
今回は最初から黒い。あからさまに何かやってる。
そんなことより今回はこの方の乳首がフルスクリーンの高画質で拝める。
親子で見たらThe World間違い無し。

ブレラ・スターン
VF-27のパイロットで全身がインプラント化された謎の男。グレイスの命を受けて行動する。
TV版よりずっとカッコよく、新たにシェリルとは顔なじみという設定。


【アイテム】
〔シェリルのイヤリング〕
謎の石をはめ込んだイヤリング。
シェリルは「想いを伝える石」と呼んでおり、今回もキーアイテムの様子。

VF-25
劇中最新鋭機。
今回もS.M.Sはコレを駆り、画面内を疾駆する。

〔トルネードパック〕
VF-25の新装備。
アルトがスーパーパックの代わりに使用する。
宇宙で使うのに大気圏用……?
気になる人は劇場へ。


【商品展開】
山手線でラッピング列車が走っていた。
それも二本。
しかも二本ともラッピングが違う。

さらに一両毎にラッピングが違うと言う豪華っぷりだった。

また、同名の小説が2011年2月26日に発売。作者はTV版ノベライズも手掛けた小太刀右京。
映像版に+αの内容であり、アルトの芸についての考え方、シェリルの葛藤、ランカのプロであろうとする意識等が描かれている。
また映像で分かりにくかったアルトのシェリルに抱く感情の変化が細かく書かれており、
これを読んでから後編の『劇場版マクロスF 恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』を観ると更に楽しめるだろう。

劇場版マクロスF 虚空歌姫〜イツワリノウタヒメ〜オフィシャルガイドブックが12/19に発売された。
ただし最後のシーンまで解説が入っており、ガイドブックにしては珍しく完全なネタバレ本になっている。なので劇場版を見てから見ること。
シーンごとに河森監督の一言が入っておりなかなか秀逸な出来である。


DVD&BDは2010年10月7日に発売。

コミカライズとしては、少女漫画誌『別フレ』に連載された『シェリル キス・イン・ザ・ギャラクシー』がある。
…ただでさえTV版から逸脱した劇場版のコミカライズである。もはや同じなのはキャラの名前だけというレベル。
漫画としての評価は高く、「Fではグレイスが一番好きだ」とか「ランカとブレラが結ばれて欲しかった」というタイプの方にはお勧め。



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最終更新:2023年10月06日 05:48