アットウィキロゴ

平賀=キートン・太一

登録日:2011/01/26 Wed 22:21:41
更新日:2026/08/14 Fri 18:35:39
所要時間:約 2 分で読めます




平賀=キートン・太一は浦沢直樹の漫画『MASTERキートン』の主人公である。

CV:井上倫宏、宮田幸季(幼少期)

概要

オックスフォード大学の出身で考古学を専攻し、非常に学識のある人物。
温厚な性格で初対面の相手にも警戒心を抱かせず、老若男女問わず接することができ、すぐ仲良くなれる。

服装は基本的に背広を着ており、物をすぐポケットに入れる癖がある。

職業はダニエルとロンドンで開いている探偵事務所のオプ(調査員)*1、大学の非常勤講師など。
主な収入は先の2つから得ている。

家族は父親で動物学者の太平、娘の百合子、離婚した妻*2、母親の貴族、パトリシアがいる。

人物

父は日本人で母はイギリス人の日英ハーフ。
具体的な年齢は不明だが、娘の百合子が高校生なので、三十代後半から四十代前半といったところ。

大学生の頃に留学生の日本人女性と学生結婚をして娘の百合子を設けたが、百合子が五歳の時に離婚。
これを機に夢見がちな自身を鍛え直すため、大学を休学して軍隊に入隊した。

ここで軍人として凄まじい才能を発揮してた彼は、遂にはSASの教官にまで成長する。
実戦経験としては1982年にイギリスとアルゼンチンの間で行われたフォークランド紛争に参戦。
勲章も授与されている。
軍は彼を士官候補扱いしたが、現実的すぎる軍隊を好きになれず、名誉除隊を選ぶ。
しかし、緊急の際には待機命令が下るなど未だに軍隊とのパイプが強い。
戦闘能力、特に準備・補給のままならない状況から帰投するサバイバル能力が高く、自作の武器や環境を駆使して歴戦の傭兵やテロリストたちを手玉に取ったり、砂漠のド真ん中から生還するほど。
本編ではとりわけ投擲の能力が目立ち、槍投げ箆(アトラトラ)、普通に手で投げる、投石紐などで色々なものを投げつけ、プロ野球の投手並みの精度で命中させてみせた。

しかしキートンの夢はあくまでも考古学。
彼の学問にかける情熱は本物で、結婚後も大学に通い詰めたほど(しかし昼間働きながらでは流石に両立に苦労した様で、やっと仕上げた卒論はDマイナーという落第同然の成績であった)。この際に成績不良の説教と同時に叱咤激励し、夜間学校を勧めてまで修了を後押ししてくれた学生時代の恩師、ユーリー・スコットの夢*3を引き継ぐことが彼自身の夢である。
オプの仕事はあくまで発掘調査のため(あるいは生活していくため)の副業であるが、皮肉なことにオプとしての絶大な能力*4を持っていることがその足かせになっている。

余談

アニメ放映中の当時、娘・百合子を演じた桑島法子氏は自身のラジオ内で彼の話題になった際、「とっても頼りになる、理想のお父さん」と評していた。
このように漫画の登場人物で将来なりたい大人に挙げられることも多いキートンだが、雁屋哲の横槍などで『MASTERキートン』の単行本は版権問題が発生し、一時期はコンビニコミックすら手に入れることが難しかった。
しかし度々の交渉等を経て解決し、2011年8月に完全版発売。
さらにその後は、『ビッグコミックオリジナル』にて、20年後を描いた『MASTERキートンReMASTER』が不定期で掲載され、小学館から単行本が刊行されている。

近年からネット配信も積極的に行われている。DVD等の試聴も比較的容易。原作漫画・アニメ版どちらも良作なので是非劇中の平賀=キートン・太一に触れてみて欲しい。彼が理想の大人に挙げられる理由がわかるはずだから。



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年08月14日 18:35

*1 実在する保険会社「ロイズ」からの調査依頼を受ける。

*2 未だにお互い未練があるようだが、最後までその顔が表に出ることはなかった。

*3 「ドナウ川がヨーロッパ文明の起源」であるドナウ文明とその実在を証明すること。作中では異端視されており、「公にすることは学会からの追放に繋がる」と言及されている。

*4 作中エピソード【交渉人のルール】ではロイズが販売している誘拐保険の被保険者宅へ出向き誘拐犯との交渉人を務め、犯人とは直接話すことなく誘拐された被害者男性の妻を介して信頼関係を構築したばかりか、男性の勤め先会社の組合員へスト実施の新聞広告を出す(=勤め先の経営危機、会社が倒産寸前であると誘拐犯に誤認させ電話口でお金が無いと泣き崩れる妻へ情けを掛けさせた)指示をしただけで当初の身代金要求額2500万ポンドを約10分の1に減額した。なお報酬はキートン曰く「ロイズから支払われる日当だけ」とのこと。