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投げ(技)

登録日:2018/10/01 Mon 22:50:00
更新日:2026/08/21 Fri 08:23:41
所要時間:約 5 分で読めます






【概要】

投げとは、文字通り何かを投げる技の事である。
このページでは、手で持てる物品を遠くへ放る「投擲」と、格闘技におけるヒトがヒトと組み合って投げる「投げ技」に大別する。英語ではどちらもThrow(スロウ)という。

【投擲】

飛び道具も参照の事。

人類史において、何かを投げるという技術は欠かせないものとなっている。
ヒトは、手で持てる程度の物品を遠くまで投げつけ、命中させる事において地球上でもっとも優れた生き物である。我々人類を除いた動物の世界で、投擲が出来るのはゴリラチンパンジーといった一部の類人猿だけとほんの一握りであり、それらとて人間にはとても技術的に及ばない。それ以外の動物はそもそも物を投げる事すらできない

投げるという技術は、手に持ったものを投げるという単純な動作で繰り出せる上に圧倒的な射程距離を誇る。最初は、後にはを塗った投矢などを獲物の反撃が届かない所から投射して仕留める行為は狩りの成功率と安全性を格段に高めた。この優位性が、人類がテクノロジーを発展させる途中で絶滅しなかった理由の一つでもある。

現代においても、特別な道具を用意せず、放物線と直線投射をすばやく使い分けて放り込める「投擲」は、生活においても、非日常においても大切かつ身近な技術である。
スポーツ競技においては砲丸投げやハンマー投げ、槍投げといった物を投げる競技が存在するし、現代の軍隊の歩兵さんにとって手榴弾は欠かせない武器のひとつであり続けている。

【主な投擲手】

他多数


【投げ技】

主に打撃が禁止された柔道やレスリング、相撲で多用されるが
プロレスや総合格闘技でもよく使われる等、格闘技ではメジャーな技の部類である。
格闘ゲームでも“投げキャラ”は欠かせないファクターであるし、敢えて極端な性能付けをされることが殆どという意味でも、ロマンである。
怪力に任せて相手を取り押さえ、強引に放り投げるシンプルながら豪快なものから
関節技を決めて動けなくしてから投げるテクニカルなものまでバリエーションは豊富。

カラスなど一部の鳥類は物体を掴み上げて飛翔し、高所から落として叩き割るという芸を持つが、これは格闘技の投げ技に近く、前記の武器を投げる能力とは性質が異なる。

【ゲームにおける投げ】

格闘ゲームにおける投げ

格闘ゲームでは投げ技はかなりポピュラーな物であり、大抵の場合はパンチなどの通常技と同じ基本技の一つとして同じコマンドで出せる場合が多い。
また、通常投げとは別のコマンド入力で出せる強力な「コマンド投げ」を持ち、それを主力として戦うキャラは「投げキャラ」と呼ばれるほか、
投げキャラ以外のキャラにも、「ヴァンパイア」などコマンド投げが必ず一つ以上存在すると言う作品も多い。
使い手はやはり上記のようなプロレスラー、柔道家キャラや力任せに戦う巨漢のパワーキャラが多いが、一見華奢な女性や子供など小柄なキャラなど意表を突いたパターンも見られる。

多くの共通する特徴としては、通常の攻撃と比べてリーチが短く隙も多かったりするものの、威力は比較的優れており何より「ガードポーズをとらせず攻撃が出来る」という大きな特徴を持つ。
これは2D格闘ゲームの金字塔である『ストリートファイター2』で、「打撃>投げ>ガード>打撃…」という三すくみによる駆け引きを成り立たせるために与えられたもので、同ジャンルの大半のゲームで今日に至るまで連綿と受け継がれている。
特に上級者同士の戦いになると攻撃を的確にガードされる事はかなり多く、それに対抗出来る投げの存在も非常に重要な要素になっている。

コマ投げの代表的なコマンドはレバーを一回転させる「一回転コマンド」、及びそれを発展させた「二回転コマンド」。
どちらも↑に入力しなければならないため、実戦ではジャンプせずに一回転コマンドを決める「立ちスクリュー」ができるかどうかで戦略がガラリと変わる。

現在はゲームにおける投げ技はかなり多様化しており
技成立時に相手がガードポーズをとらない*1技全般を「投げ」と称することが実情である。
現実では投げ技には含まれない関節技、絞め技だがそれっぽい技なら実際に違ってもそんなに違和感はないかもしれないが
投げ技の条件でしか使えないが、実際にやってることは打撃という技も普通に見られる。
またコマンド自体はどこでも成立するが、相手に走るなどで自動的に接近して投げ技の条件が成立したときに攻撃ができるという「移動投げ」という用語もある。
逆に技自体は相手を掴んで地面にたたきつける投げ技だが、パンチやキック同様ガードができる技は「打撃投げ」と独自の用語が生まれている。

アクションゲームにおける投げ

「敵をキャッチして、発射する」というギミックは「星のカービィ」(彼の場合は投げているわけではないが…)を始めとして、色んなゲームに盛り込まれるよくあるシステムである。

「投げた敵を他の敵にぶつけて巻き込める」という性質を持つことが多く、一度に複数体の敵をやっつけられるテクニカルな動きである。
一方で「巨大な敵は投げられない」などの弱点があることも多く、打撃も選択できるゲームでは投げは上級者向けの技となる。


【主な技】

  • 背負い投げ
柔道を象徴する投げ技の一つであり、もっとも有名な技の一つ。
柔道の相手の片腕を持ち相手の懐に潜り込む形で文字通り背負うように
持ち上げ、投げ飛ばす技。
時々プロレスでも使われる。
IKKOさんは背負い投げ~と「~」が付くので注意しよう

  • 上手投げ
こちらは相撲の技。
相手の褌を、相手の腕の上から腕を差し出して掴み(これを上手という)そのまま放り投げる技。
シンプルながら豪快な技であり、これが決まると盛り上がるのだとか。

相手を真っ逆さまに抱えて、リングに頭から叩き落とす見た目にも痛そうな技。
スクリューパイルドライバーやら、◯◯ドライバーやら、架空の必殺技と言えばこれ感すらある。

プロレスの技。おじぎさせた体勢から、相手を反対向きの肩車になる位の位置まで抱え上げて、そのまま前方に叩きつける技。
多くの場合は叩きつけてそのままフォール負けを狙うが投げっぱなしのバリエーションもある他、格ゲーでは浮かせた相手への追撃にするケースも。
時に幸せ投げやフランケンシュタイナーへのカウンターとして使われることもある。

バックドロップはプロレスの技。相手を背後から抱え上げ、反り投げの要領で叩きつける。
裏投げは柔道・相撲などでの呼称。バックドロップの原型とも言われる。
プロレスは見栄えが肝要なので真後ろへ投げるのが美しく、脳天なら更に客が沸く。柔道では一本ルールの都合上背中を綺麗に床に叩きつけられる形が大前提、相撲では土に倒せればどんな箇所でも良く、運用上の技法はそれぞれ大きく異なる。

相手の背後から腕をクラッチして、ブリッジする要領で真後ろに投げる技。
素人には上記バックドロップと区別が付きにくい。
格闘系のゲームなんかでは、こっちの方が定番として使われることが多い。
派生技として、相手を叩きつけるのではなく投げ飛ばす投げっぱなしジャーマンもある。

  • その他スープレックス系
背後から閂に腕をキメて投げるタイガースープレックス
羽交い絞めにして投げるドラゴンスープレックス
正面から胴を絞めて投げるフロントスープレックス
自分の頭を相手の脇にはさみ込んで胴と両腕をクラッチして投げるノーザンライトスープレックス
前かがみの相手をリバースフルネルソンにクラッチして投げるダブルアームスープレックス
など

  • 喉輪落とし/チョークスラム
元々は相撲の技の応用。片手で相手の喉を掴み、そのまま投げて叩きつける。
相撲では現在では使用は禁止されているがプロレスでは多用されており、
こちらも数多くのバリエーションが存在する。

相手の両足を両脇に抱え、そのまま振り回した後投げ飛ばす技。
一見単純ながら自分のパワーや目を回さない技術が必要とされ、
意外にも難易度は高い投げ技でもある。
プロレスラーでは馳浩(現・石川県知事)が得意とした他、女子プロレスラーのライオネス飛鳥、井上京子、渡辺未詩らも使用していた。
ミスミスミスという謎の効果音が有名。
吉本新喜劇の石田靖の得意技でもある。
2Dでの表現は難しい分、3D格ゲーの定番技となっている節もある。

  • フランケンシュタイナー
横向きに飛び上がって相手の頭を両足で挟み込み、自らが後方に反り返る勢いを利用して相手の身体を前方に引きずり込んで脳天を叩きつけるという、ド派手でインパクトのある技。
見た目の派手さから二次元や格ゲーでも大人気。

相手の頭を腕で抱え、同時に倒れる事で叩きつける。

  • 当て身投げ/返し技
格闘ゲームの投げ技の常識に新風を吹き込んだ、悪のカリスマ、ギース・ハワードの代名詞の一つ。
相手の打撃(当て身)を受け止め、その勢いを利用して投げる古流柔術の技の再現ということらしい。
+ 呼称に関する余談
ギースの「当て身投げ」は上記のように相手が繰り出した当て身(突きや蹴り)の力を利用して投げる技なのだが、
格ゲープレイヤーには省略されて“当て身”と呼ばれ、同様のカウンター技の呼称として定着したので、本来の字義とは意味合いがずれたことになっている。

後の格ゲーではこうした類の技は本来の呼び名である“返し技”として一括りにされる場合もあるが、
「効果時間中に相手の攻撃を受ける事で自動で(主として投げ属性の)反撃を繰り出す」タイプのカウンター技を意味するスラングとして既に広く定着しているため、
格ゲーなどゲームの技について単に「当て身」と呼称された場合は文脈なども汲み取って判断する必要があるので注意。

格闘技ファンなどからは誤用として槍玉に挙げられやすい話題でもあるため、特に不特定多数の目に触れるネット上などで「当て身」の呼称を使う際には、
格ゲースラングとしてのカウンター技を指すのか字義通りの打撃を指すのかが明確に分かる書き方にしておくのが無難かと思われる。

プロレス技のドラゴンスクリュー(足への巻き投げ)も、格ゲーだと当て身投げに分類されることも多い。

  • エアプレーンスピン
相手を肩に横向きに抱えそのまま回転し、その後投げ飛ばすプロレス技。

  • 巴投げ
柔道の技の一つで相手の腕をつかみ、後方へ寝転ぶと同時に相手の体に片脚を掛けて勢いで投げ飛ばす。
見た目が派手な為に格闘ゲームで使われることが多い。


【主な投げ技使い】

上述した通りパワーキャラや筋肉キャラからテクニカルなキャラまで使用者は多い。
わかりやすい力持ちを表す表現のためか、前者二つにこうした技を使うキャラが多い傾向にあるだろうか。
後者の場合、日本人が大好きな「柔よく剛を制す」という標語が正当化の論拠にされやすい。特に合気道という種目属性が付くと華奢なキャラ造形に偏りがち(…というか、合気道属性は筋肉キャラお断りの風潮が強く例外も少ない、と言うべきだろうか)。

他多数

ポケモンの技としての投げ

初代から存在する「ちきゅうなげ」「じごくぐるま」*2、第2世代で登場した「あてみなげ」、第4世代で初登場したそのものずばり「なげつける」、
第5世代で登場した「ともえなげ」「やまあらし」という技が存在する。
しかしポケモンにおける投げる技はその位であり、かなり少ないのが現状である。何故だ。
そして最新作のSVでは「じごくぐるま」「やまあらし」はリストラの憂き目に…




追記・修正は何かを投げてからお願いします。
あ、匙を投げないで下さいお願いしま(ry

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最終更新:2026年08月21日 08:23

*1 例外はあるが、大半は相手がガード中だと投げが成立しないため、厳密には「投げ技はガードできない」は正しくない。

*2 スマブラでは前者はリザードン(forから)の上投げ、後者はピカチュウとピチュー(原作では使えない)の後ろ投げにもなっている