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サバじゃねえ!

登録日:2011/08/27(土) 09:04:56
更新日:2026/02/24 Tue 12:41:08
所要時間:約 3 分で読めます






クイズ・アニヲタWiki

Q.北太平洋沖に生息する寒流性の回遊魚で全長30cmあまり。
春ごろ産卵のために北海道に接岸することで、大量に漁獲された故事からソーラン節が生まれた。
この魚の名前は?



ヒント
サバじゃねえ!





サバじゃねえ!”とは東映製作の特撮ドラマ『超光戦士シャンゼリオン』第10話のサブタイトルにして、同話にて主人公・涼村暁が放ったセリフである。
ここでは後者のセリフの解説を中心に行い、ストーリーについてはセリフに関係する部分のみ触れるものとする。


【概要】

当時から見てもかなり型破りな作品として知られる『シャンゼリオン』。
そんな本作でも特に有名かつある意味代名詞とも言えるのがこの『サバじゃねえ!』である。
この回はグロンギ語以上に難解な架空の言語や高飛車な本性が露になるエリ、そしてどこか人間味のある誘拐犯など、見どころ満載なスラップスティックコメディに仕上がっているが、それらも全てこのセリフの前座と言っても過言ではないくらいのインパクトを持っている。
脚本を手掛けた井上敏樹氏のセンスが光る迷台詞と言えるだろう。

【このセリフが出るまでの経緯】

来日中のバッカサ王国の王女が誘拐され、救出の依頼が涼村探偵事務所に届く。
一行はバッカサ王国の執事の協力を得てエリを偽の王女に仕立てた囮捜査を行う事に。

しかし、バッカサ王国の執事と意志疎通するには複雑なバッカサ語を訳すための3人の通訳が必要であった。
そんな中、掃除機型闇生物バクリナーと2人組の誘拐犯(人間)が本物の王女を狙い暗躍を始める……。

この回の軸は3人の通訳を通しての意志疎通である。
バッカサ語がどう複雑かは不明*1だが、日本ではほとんど知られていないため直に日本語に通訳できる人が見つからず、間にズーマ語*2とヤチャマ語*3を挟んでの3人の通訳が必要だった。
このせいでバッカサ王国の執事が王女に扮装したエリを誉めた際、生ゴミは燃えるゴミではないと日本語に訳された。
バッカサ語でバクリナーの人間体(掃除のおばちゃん)の特徴を述べる際にも、金髪で頭にマスクをかぶり、耳に洗濯ばさみを付けてサッカーのユニフォームを着てふんどしを履いているという情報がもたらされた。
おまけにその会話を盗聴した誘拐犯がその特徴通りに変装する始末。
どうしてこうなった。

そしてとあるビルにてバクリナーと対峙した暁が燦然しようとした際、敵の攻撃によりシャンバイザーが窓を通って隣の部屋に落ちてしまう。
シャンバイザーと暁との間には3人の通訳がいたため、速水がバクリナーを食い止めている隙にシャンバイザーを取ってもらうよう日本語がわかる通訳に頼むが、送られて来たのはバナナにひょっとこのお面。そして極めつけが生のサバ……。
堪忍袋の緒が切れた暁は思わずこう叫んだ。




サバじゃねえ!何やってんだ!!




???『祝え!「サバじゃねえ!」誕生の瞬間である!』

最後は「あんたがとればいいでしょ!?」と突っ込まれた日本語通訳が直に回収して無事に燦然した。
尚、律儀にも全てのアイテムを額に装着して変身ポーズを取っている。
肌触りで気づけ。

以上が『サバじゃねえ!』誕生の一連の流れである。
この後の戦闘シーンやラストのオチはDVDなり配信なりで、是非とも自分達の目で確認してみて欲しい。


【その後のエピソードでの発言】

なんとこのセリフ、1発ネタでは終わらず後のエピソードでも再登場を果たしている。
さらには後年、まさかの作品をまたいで発言されてしまった。
この点においてもこのセリフの知名度が高い所以の一つと言えるかもしれない。

●第33話『サバじゃねぇ! 2』

サブタイからして10話の続編臭が漂っているが、内容自体は前回から登場したザ・ブレイダーの正体に迫る回である。
ザ・ブレイダーの正体と勘違いされた魚屋の親父・田中元三に弟子入りした速水が運転する海産物を運ぶトラックを巻き込んでの闇生物フォンダー(元三の正体)と闇将軍ザンダーとの戦闘中、衝撃によりシャンゼリオンの武器・シャイニングブレードが吹き飛ばされてしまう。
散乱したトラックの荷物の中からシャイニングブレードを早く取ってきてくれと速水に頼むも、敵の攻撃により意識が朦朧としていたために速水が持ってきたのは箒。
「なんじゃこりゃあ!バカタレェ!違うだろォ!」と突き返すも、再び速水が持ってきたのは生のサバ……。
暁は再び叫ぶ。




サバじゃねえ…!


シャイニングブレードだ!何やっとんだお前…





その後サバで立ち向かうも奮戦虚しくサバは頭からスパッと斬られてしまった…
だからどうしてこうなった。



●『仮面ライダーブレイブ~Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!~』

時は流れて2017年、平成ライダーシリーズ第18作『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ作品でまさかの再々登場。
発言者は『仮面ライダー龍騎』における最凶のライダー・浅倉威(演:萩野崇)。
復活した浅倉が鏡飛彩の部下の看護師・さつきの買い物袋から魚を奪い取り生で食した直後、サバではないと知るや魚を投げ捨ててドスの利いた声でこう叫んだ。



サバじゃねえ…!



浅倉役の萩野氏がかつてシャンゼリオン/涼村暁を演じていたことによる中の人ネタの他*4、21年越しの「サバじゃねぇ!!3」である。

ちなみに生で食べていることからわかる通り、萩野氏が今回食べたのはサバではなくハマチ。
撮影では三回ほど食べることになったらしく、二回目以降は美術スタッフが塩をふってくれたとのこと。

【余談】

  • 白倉伸一郎Pは第10話を『シャンゼリオン』の作風を決定づけたエポックメイキング的作品と評しており、第3話『花嫁ゾロゾロ』に続く小中肇監督によるスラップスティックものを要望したという。
    一方でサバが出てくる展開は井上氏の独断だそうで、『そんな話はした覚えはないのに何故か台本に書かれてた(意訳)』とのこと。
    • 第33話のサブタイを『サバじゃねぇ! 2』にした理由はもう一度同じタイトルにしたら井上氏がどんな作品仕上げるかが楽しみだったからだとか。
      白倉Pは第33話のほうがエンタテインメントととして楽しめると評している。*5
  • 第10話の翌週は黒岩省吾/暗黒騎士ガウザーが初登場する第11話だが、そのサブタイが『コンニャク残して』である。まさか2週連続で食べ物ネタが続くとは…
  • すごいよ!!マサルさん』で知られる漫画家のうすた京介氏は同作のサブタイにて『サバじゃねぇ!』のパロディの「マグロじゃねぇ!3」を披露している。
  • 第10話にて日本語が分かる通訳を演じたのは、『笑っていいとも!』に出演していた頃のセイン・カミュ氏で、本作から20年後の『仮面ライダーゴースト』にてスティーブ・ビルズ役で準レギュラー出演することになる。

【最後に】

おっと、忘れちゃいかんな





クイズの答えはニシンである。



検証
♪ニシン来たかとカモメに聞けば
♪あたしゃ発つ鳥波に聞け


追記・修正はサバを額にあててからお願いします。


この項目が面白かったなら……\サバじゃねえ!/

最終更新:2026年02月24日 12:41

*1 『バズーカズズーカ』だの『スニーカドルーカ』だの、そもそも言語として成り立っていない。

*2 『オエッ』など、吐いてるようにしか聞こえない言語

*3 『ゴホッゴホッ』など、咳をしているようにしか聞こえない言語

*4 尚、浅倉の弟の名前が『暁』であるなど、『龍騎』本編の時点で『シャンゼリオン』の小ネタは存在していた。

*5 シャンゼリオンメモリアル(東映公式サイト)より、現在はアーカイブで閲覧可能。