登録日:2012/04/09 Mon 21:40:19
更新日:2025/03/08 Sat 08:09:11
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死体泥棒 (星海社FICTIONS)
唐辺 葉介 (著)
シライシ ユウコ (イラスト)
突然の死を迎えた彼女の死体を葬儀会場に忍び込み、盗み出してしまった「僕」。
一人暮らしのアパートを占拠した大型冷凍庫の中に横たわった彼女(死体)との奇妙な同棲生活がはじまった……!
唐辺葉介の問題作にして、新たな代表作(ラブストーリー)。
死体を盗むという倫理観から完全にぶっ飛んだ作品。
しかし作品の雰囲気は
あらすじに恥じない切な過ぎるほどのラブストーリーである。
ネクロフィリアや死体愛好家ではないので注意!
まあ瀬戸g……唐辺氏の既出作品を知っている人ならばこれぐらい当たり前だろ、と思うかもしれない。
また、作中にこの作者のキーワードともいえる「
キリスト教」、「
児童虐待」、「屑な親」といった言葉が散りばめられている。
また瀬戸口氏がシナリオライターを担った「
CARNIVAL」をプレイ済みの人ならば、主人公の心理描写などでニヤリとできるだろう。
登場人物紹介
主人公。功平という名を持つ。
大学四年生だが、恋人の幸が死んでから学校に行っていない。
家庭教師のバイトをしている。
少年時代に幾度も「寮」で暮らしていたことがある。
生前僕の恋人だった。
僕が通いつめていた公園で、ピエロの衣装でパントマイムやバルーンアートをしていた。
幸の父親。
僕の家庭教師先の女の子。
顔に青いあざがある。
僕と同じアパートに住む
おばさん。
誰にでも突っかかり、口うるさい。
ネタバレ注意
幸は医療ドナーとして、眼球と内臓が取り除かれていた。
終盤、自宅に来た警察に死体を見せたことにより、幸は火葬されることになる。
僕は骨となった幸を骨渡ししているときに初めて涙を流した。
内臓がないぞう。
追記・修正は死体を盗んでから、お願いします。
- おい最後 -- 名無しさん (2014-02-17 10:15:06)
最終更新:2025年03月08日 08:09