アサギの呪い(学校の怪談)

登録日:2012/01/28 Sat 02:15:43
更新日:2025/08/02 Sat 23:44:08
所要時間:約 5 分で読めます




アサギのいとは、2000年に放送されたオムニバス形式のテレビドラマ。
学校の怪談 春の呪いスペシャル」の中で出てきた四つの短篇作品の内の第2話である。

過去、不定期に放送されていた同シリーズ内で「呪いスペシャル」が最怖と言わしめさせた元凶。
このドラマには他にも「恐怖心理学入門」「おぞけ」が怖い内容であるが、
この「アサギのい」はそれらよりも一線を越えた怖さである。


あらすじ

とある女子高にて、綾と真由は転校生の杏子を恐がらせるために、
旧校舎の地下にある開かずの間となっていた図書室へと連れ込んだ。

綾の携帯の番号を杏子が盗み見したという口実で一室に閉じ込めたまま夜になり、気が済んだ綾達は杏子を解放してやる。
当然のごとく怒る杏子は真っ先に帰ろうとするが、入口の扉が開かない。

綾達も鍵をかけた覚えがなく、必死に扉を開けようとするがそのうちノブが外れてしまい、出られなくなってしまう。

八方塞がりな状況の中、真由はこれを「アサギの呪い」ではとつぶやく。

実はこの地下室の部屋は、かつて「アサギ」という名の生徒が閉じ込められたまま、
ミイラの死体となって発見されたいわく付きの場所だったのである。

地下室を調べているうちにさらに地下へと続く階段が見つかり、外へ繋がっているのではないかと思い下りて行くと、
そこは迷路のような洞窟が広がっている場所だった。

三人がその洞窟を進んでいく中、とある通路の壁に血文字が刻まれているのを見つける。

るれらべたなんみ

意味不明の文字が刻まれているのを読み上げた途端、どこからか何かをひきずるような不気味な音と声が響いて来たのだった…

【登場人物】


  • 綾&真由
今回の原因となった二人組の女子高生。
ホラーにおけるいじめっ子は大抵、最初に殺されるものである。

  • 杏子
綾と真由に地下へと連れ込まれた転校生。
こういったいじめられっ子は大抵、最後まで生き残るものであるが……。

  • アサギ
かつて女子高にいたという生徒。
真由いわく暗い性格、友達が少ないなど典型的なネクラらしい。
夏休みが始まる前日に他の女子達にふざけ半分で地下室へ閉じ込められてしまい、
しかも閉じ込めた側はアサギのことをすっかり忘れてしまった。……普通、忘れるものだろうか。
一ヵ月以上、閉じ込められたままだった彼女は当然、死体となっており、
部屋中に血を撒き散らしていた
壁を掻きむしって爪は剥がれて血で固まっていた
全身干からびたミイラとなっていた
という凄惨な姿で発見されたという。
閉じ込めた側は明らかに長期監禁罪が適用されるのは間違いない。

ふざけ半分でも、絶対にいじめはいけません。






現在は「学校の怪談 呪いスペシャル」という形でDVD化されているので、興味がある人は見てみよう。

……トラウマになっても保証はしない。


◇余談

次の3話である「ドロップ」は他の三つの短篇とは違って感動的でほのぼのとしているため、
前2話で存分に恐怖を味わってしまった人には箸休めとなる。
安心してくださいな。

この作品で出てきた洞窟のロケ地となったのは三浦半島・黒崎の鼻に実在する洞窟砲台跡であるらしい。
関連の写真などと見比べてみると、地形や景観が一致している。
度胸がある方は装備を万全にして行くべし。





。すましい願おを正修・記追



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最終更新:2025年08月02日 23:44

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