柴門たまき

登録日:2010/05/18(火) 19:57:50
更新日:2025/08/26 Tue 09:54:51
所要時間:約 4 分で読めます






【概要】

エルフより発売された『下級生2』のメインヒロイン


主人公の幼馴染みで明るく世話好きなクラスの人気者。
一人暮らしの主人公を心配したまにご飯を差し入れしてくれる。
また主人公の属するキックボクシング部のマネージャーであり、
サボりがちな主人公を何とか部活に参加させようと放課後は主人公を追いかけ回す。


【攻略ポイント】

たまきの攻略はある意味でかなり難易度が高い。
基本的に放課後はバイト先のビリヤード場か教室にいるので会話はしやすいが、
「男は将来性と収入が最重要」とのたまったり「イケメンで医大生のカレシ」の自慢話を聴かされるので精神的にキツイ。
あとそんななのに主人公の世話を甲斐甲斐しくしすぎているのも正直意味不明。


そんななのにデートはすんなりとOKしてくれる。
ただし、第三週の日曜限定。
それ以外の土日は彼氏とデートなので。

ちなみにデート帰りのイチャタイムはこの時点ではキスと胸揉み以上は出来ないので注意。
五月限定で休日に公園で見掛けたたまきを尾行するイベントがあるが、
その後彼氏と合流しラブホに行ってしまうので経由しなくても攻略には影響無い。

しかし延々と月一のデートを繰り返しても攻略は出来ない。
たまきを攻略するには、第三週以外の休日に他のヒロインとデートで植物園に行き、

  • たまきと彼氏のキスシーン

  • たまきが彼氏に胸を揉みしだかれているシーン

  • たまきが彼氏に手マンされてるシーン

の三つを回収しなければならないからだ。これさえ抑えればあとは簡単。
早ければ8月、遅くとも10月にたまきが彼氏に振られる。
深夜の公園で彼氏が「ステータスで俺を選んだ」とか「お前は俺という人間を見ていない」と、たまきが責められるシーンを回収しておけば8月には破局を迎えるはず。
その時に慰めると自動的にフラグ成立。


その後二・三週間は姿を消すが、別に探す必要はない。
再び現れたたまきは今までとうって代わり弁当を作ってきたりラブホに誘ったりと猛アタックをかけてくる。
あとはどのタイミングで手を出してもOK!


ただその後一ヶ月くらいはHの際ですら元彼と比べられるのでそれが嫌な人は12月までセックスは控えた方が無難。
色々と香ばしい言動をするたまき嬢だが「こっちは初めてだから……」と主人公にアナル処女を捧げる、しおらしさと貞淑ぶりを持っている。
いわゆるギャップ萌えである…?


ゲームにおける効用】

たまきはエロい。
特に前彼に開発された肢体もさることながら、タップリ仕込まれた(本人がそれを匂わす発言をしている)フェラテクはかなりエロイ。
また開発済みなので潮吹きも全ヒロイン中、もっとも頻繁に吹く。



【斬新なヒロイン像】

上記のとおり、純愛(?)ゲーのメインヒロインとしては今までのエロゲ業界にはいなかったタイプのヒロインなので様々な波紋を呼んだ。

ただ誤解ないように言っておくと、純愛ゲーのメインヒロインというくくりを外せば多少は似たキャラも居たりするので誤解なきよう。
それこそ単純に非処女というくくりで見るならば、サブヒロインやジャンルを選ばなければ掃いて捨てるほどに居る。

それでいて、たまきの場合はユーザーを完全に騙す目的での宣伝がなされていたために、
悪い意味で騙されたプレイヤーが続出したという経緯がある(手法自体は悪ではないが、本作の場合は悪いようにしか取られなかった)。
まあ、これだけクセの強いキャラを、当時の本作前の雑誌媒体等では「王道の清純派ヒロイン」といったような紹介をしていたのだから、荒れるのは当然と言えば当然である。

しかも一見ビッチに見えるのだが、彼女のことをちゃんと見るとビッチとしても中途半端と言わざるを得ず、
厳密な意味でのビッチでもなければヤリマンでもない(現代の英語圏で使われている嫌な女という意味では合っているが)。
付き合う経緯も元彼にフラれなし崩し的にくっつくというような流れで、主人公も主人公で本気でたまきに惚れて落としにいっているように見えないフシがある。

結果的に当時既にテンプレ像が出来ていた、『幼馴染キャラ』を当てこするためだけに作ったとしか言えない歪なキャラとなってしまった…と言っても別に過言ではない。

色々と書いてるが、結局のところ「彼氏と主人公を両天秤してたら彼氏にフラれて主人公となし崩し的にくっつく」「主人公とくっついたら何かにつけて元カレと比較して持ち上げてくる」というだけのキャラでしかない。
普通に嫌われてもしょうがないタイプの性格である。まあ、ある意味でリアルではあるかもしれないが…

一応補足しておくと、たまき本人も両天秤してることに罪悪感を持ち悩む描写はちゃんと存在する。
ただ、本筋と関係ない部分で少しだけ出てくる程度で、注意していないと見落とすくらいの描写しかない。
まあそもそも罪悪感を抱いているからで擁護できるものではないのは言うまでもないが…。

彼氏についても補足しておくと、「インテリの金持ち」といういかにもな設定であるが、それ以上の情報は出てこない。
これでたまきに暴力をふるっている、他の女と浮気している等があれば寝取りとしての正当性もあるがそういった要素もない。
それどころか、たまきに対しては自分以外の男と付き合うことに釘を刺す旨の発言を再三行っていた様子があったりと、付き合っている彼氏としては至極真っ当な対応をしていた。
結局そんなたまきが面倒になり別れることとなるのだが、ここまでのたまきの言動を思うとそれも当然である。
見える範囲での設定が至って普通ということもあり、ヒロインの元彼という立場にも関わらず「何かの間違いでたまきに引っかかってしまった男」として同情を覚えるプレイヤーも多かった。


もちろんたまきが好きな人も居て何もおかしくはないし、どんどん好きになってもらって何も問題はない。
かなり特徴的なキャラであることは間違いないので、感性さえ合えばむしろとことん好きになれるだろう。


要するによく「処女厨に嫌われたキャラ」だとか言われているがこれは極一部分の面に過ぎない(そもそもエルフ作品だけで見ても非処女のヒロインは普通に居る)。
『たまきを嫌う人=極度の処女厨』とは限らないというか…『下級生2』と言うネームバリューで購入した多くの人にとってはそれ以前の話なのである。

ならば何故こういうイメージが定着してしまったかと言うと、
たまきへの強烈な反発を目にした人達が、「処女厨」などの言葉を使って彼女を嫌う者に対して攻撃し始めたり擁護し始めたことが大きいとされている。
そのため、世間で言われているほどビッチではないのに「ビッチ萌え」だとかよく言われることも、この時の擁護による影響が大きいとされている。



【余談】

流石に反響からやばいと気づいたのか、OVAでは主人公のセックスフレンドに設定が変わったりした。
そしてやはり医大生とは破局したりする。

あまり医大生が深く描写されていないことと、主人公やたまきの対応の方に明らかに問題があるため、
普通なら『嫌な奴』役の医大生に対してむしろ同情する声が多かったりする。
また、出番は少ないながらも彼の対応に明らかに問題だと思われる部分はほとんどない。

FANZA GAMESで配信されているソシャゲ『同級生~Another World~』では原作ゲーム及びOVAの設定はほとんど採用されおらず、処女設定でそれも容姿と名前と声優が同じだけの別人といっていいレベル。




追記・修正よろしく。



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最終更新:2025年08月26日 09:54