織田信長(鬼武者)

登録日:2012/10/09(火) 03:15:14
更新日:2025/08/16 Sat 09:17:38
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性懲りもない 再び地獄へと叩き落してやろう


織田信長とは、言わずと知れた戦国時代を代表する戦国武将の一人で、カプコンのアクションゲーム『鬼武者』シリーズの登場人物。
本シリーズでは『鬼武者』『鬼武者2』『鬼武者 無頼伝』『鬼武者3』に登場し、『新鬼武者』を除いたメインシリーズ三部作では主要人物で唯一連続で登場した。*1



概要

信長自体はフリー素材のごとく様々なゲームに登場するが、本シリーズの信長は桶狭間の戦いで死亡する
その後、地下深くに住まい人々を襲う種族・幻魔の科学者ギルデンスタンにより、幻魔の血と力を得て復活した。
恐らく、数少ない『人間じゃない』信長である。
幻魔として復活後は人間時より冷酷非情な性格になり、話し方も落ち着いている。

『1』で幻魔王フォーティンブラスが明智左馬介に倒されてからは新たな幻魔王となって幻魔達を統べる存在になった。
幻魔王として君臨して以降は、その実力からかゴーガンダンテスなど一部を除いて『信長様』と呼ぶようになり、当初は信長をただの実験材料としてしか見ていなかったギルデンスタンも『3』の頃には様付けで呼ぶようになっていた。
また、その高いカリスマ性と容姿からジュジュドーマやベガドンナといった女性幻魔からも好意を寄せられている。

活躍

鬼武者

永禄三年(1560年)、26歳。
OPムービーで描かれた桶狭間の戦いで、本陣で今川義元を討ち取った報せを受け取った直後、敵の放った矢により喉を突き抜かれて死亡するという衝撃的なデビューを飾った。
その後、ギルデンスタンの手により復活すると、人間を幻魔の生贄に捧げて未来永劫幻魔に尽くす契約を結ぶ。
この時点で、常人なら命を落とすほどの量の幻魔の血に順応する高い潜在能力を見せている。

信長は斎藤氏が治める美濃を手中にするべく稲葉山城へと進軍、ここに稲葉山城の戦いが始まる。
幻魔の力を借りたことで戦を有利に進める中、信長は幻魔王フォーティンブラスの妖力を与えられる暗黒儀式に臨むことに。
配下で当時足軽だった木下藤吉郎や幻魔たちの協力で生贄となる斎藤家当主・義龍の妹、雪姫と彼女と親しい間柄の夢丸少年が確保され、幻魔界で暗黒儀式が執り行われようとしていたが、すんでのところで真鬼武者となった明智左馬介の手でフォーティンブラスが倒されたことで阻止される。
主の死によって崩壊する生贄の間で静かに対峙する信長と左馬介。ここから二人の因縁が始まった。

なお稲葉山城攻略も一旦は失敗・敗退したが、翌年に斎藤義龍が病死し息子の龍興が後を継ぐと再び侵攻開始、最終的には稲葉山城を落城させた。

鬼武者2

天正元年(1573年)、39歳。
フォーティンブラス亡き後、新たなる幻魔王に君臨。
日本各地への侵攻も兼ねた人間狩りを実施することで、元人間という出自ながら反感を買われることなく幻魔達を纏め上げると、幻魔の力による天下統一への道を突き進んでいた。

かつて自分が攻め落とした稲葉山城を「岐阜城」と改め新たな居城とすると、今庄の金山で集めた金を材料とし、人々を洗脳する「黄金魔神像」の建造を企む。
同時に、鬼の一族の血を引く柳生一族を将来的に脅威になるとみなし、柳生の庄を焼き払い女子供問わず一族を皆殺しにする。
これにより、故郷を離れていた柳生十兵衛が復讐の為に立ち上がることになった。
また、近く越前小谷城への侵攻を予定していた為、浅井家へと嫁いだ信長の実の妹であるお市は「小谷のお邑」と名乗り兄を止めようと行動しており、信長も如何なる思惑か藤吉郎に命じてお市を自分の下に連れて来ようとしている。
他にも紀州雑賀などが人間狩りの予定地となっており、鉄砲傭兵集団である雑賀衆の頭領・雑賀孫市も戦に備えて金を確保しようとしていた。
これに加え、北条氏の抱える忍者軍団の若頭領・風魔小太郎もいずれは自分の故郷も壊滅させられるのではないかと思い、偵察に赴いている。

藤吉郎に命じて鬼の一族の根拠地であった鬼ヶ島に隠匿された飛行船「鬼玄武」を発見・奪取させ、小谷城侵攻を開始するが、鬼玄武に乗り込んだ十兵衛とお邑によって船は奪還、逆に織田軍を壊滅させられる。
一方で黄金魔神像は岐阜城に併設された幻魔塔内部で完成していたものの、織田軍壊滅から間もなく鬼玄武でやって来た十兵衛と対峙、信長も幻魔としての正体を現して刃を交えるが敗北する。
直後、己の魂を黄金魔神像に移して十兵衛を抹殺しようとするが、鬼の五玉を使い真鬼武者へと覚醒した十兵衛によって黄金魔神像は破壊され、信長の魂も消滅した。
しかし、必ず蘇り野望を果たすという予言を遺した。

鬼武者3

天正十年(1582年)、49歳。
かつて十兵衛に言い放った通り再び復活。しかも十兵衛との戦いを経たことで鬼の力への抵抗力をも身に着けており、長年鬼武者としての研鑽を積んだ左馬介といえども容易には倒せない存在となっている。
なお、一度は失敗した小谷城侵攻も軍を再編したことで再開し、最終的に小谷城は落とされ浅井家は滅亡している。

西国へと出陣中に本能寺へと滞在した際、左馬介の叔父で織田家家臣の明智光秀による謀反を企てられる*2が、その謀反は既に見破られていた。
ガルガント率いる幻魔戦車隊を壊滅させ光秀と合流を果たした宿敵・明智左馬介に本堂へと踏み入られ、近習頭の森蘭丸を倒されるも怯む事無く左馬介を圧倒、止めを刺そうとする。
その直後、鬼の一族が遺した資料を元に解析を試みていたタイムスリップ技術「時のねじれ」が発動、左馬介と瀕死の蘭丸は2004年のフランス・パリに飛ばされてしまった。
その後、先に未来に飛ばされパリの侵略を開始していたギルデンスタンと彼によって幻魔に改造された蘭丸は、「時のねじれ」装置を完成させて信長を現代に呼ぼうとするが、左馬介により阻止され未遂に終わる。

一方、左馬介と入れ替わるように「時のねじれ」に巻き込まれ、「本能寺の変」以前の時間軸に到着した現代のフランス人、ジャック・ブランが鬼武者となったことで、最終的に安土城を落とされるなど織田軍は劣勢を強いられることに。*3
来る「本能寺の変」では左馬介とジャックの二人の鬼武者により信長は倒された……と思われたが生きており、一瞬の隙を突いてこの時代の左馬介を殺害、ジャックも「時のねじれ」によって現代に帰されてしまう。
直後、現代に飛ばされていた本編の左馬介がまたもや入れ替わりで戦国時代に帰還、帰って来た左馬介が殺害された左馬介と融合し、かつてフォーティンブラスを葬った真鬼武者へと再び変身すると、信長もいよいよ本気を出して対峙する。
死闘の果てに敗北した信長は敦盛を踊り左馬介を称えると、鬼の篭手に封印された。

新鬼武者

上述の通り信長の魂は鬼の篭手に封じられたため、本人は登場しない。
しかし、信長の跡を継ぎ天下統一を果たした豊臣秀吉が執り行う幻魔の儀式「醍醐の花見」を阻止するため、比叡山延暦寺に厳重に封印されていた鬼の篭手が持ち出される。
この鬼の篭手は復活を果たした幻魔王フォーティンブラスを倒すため、黒き鬼の力を持つ最強の戦士・蒼鬼が装着、信長の魂と仲間たちの力をその身に受けて真鬼武者へと覚醒した。


追記・修正は幻魔王になってからお願いします。


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最終更新:2025年08月16日 09:17

*1 『新』を含めた全シリーズ皆勤は、木下藤吉郎時代から登場していた豊臣秀吉

*2 所謂「本能寺の変」

*3 なお、この一連の時空改変によって、ガルガントが左馬介に敗死したことなどが「無かったこと」になった