極上パロディウス 〜過去の栄光を求めて〜

登録日:2012/02/14(火) 17:13:53
更新日:2025/06/23 Mon 19:29:36
所要時間:約 19 分で読めます





むかしはよかった…


1994年4月26日に稼働を開始したコナミ開発の横スクロールシューティングゲーム。「パロディウス」シリーズ第3作/アーケード第2作。その後SFCPSSSPSP、携帯アプリと移植されていった。


◆特徴

当時は格闘ゲーム全盛期で、格闘ゲームに対応出来なかったメーカーが苦戦する中で異例の大ヒットを飛ばし、同年のゲーメスト大賞を賑わした。
同年稼働の『ダライアス外伝』や本家「グラディウス」シリーズの『グラディウスⅡ』と並び横スクロールシューティングの最高傑作とも呼ばれ、数あるコナミ製シューティングの中でも歴代最高傑作候補に入るほどの力作である。

前作『パロディウスだ!』から演出・BGM・ゲームシステム共にパワーアップ。前作の攻略の肝であったベルパワーも続投し、前作の5種類に加え画面全体のザコ敵をカプセル・ベルに変える紫ベル「みんなカプセルが追加された。これにより「紫ベルでどうカプセルとベルを稼いでいくか」という戦略性の幅も広がった。また、カプセルを大量にばら撒く敵「イーグル佐武Jr.」がステージのあちこちに登場するので、ベルパワーの補充もしやすくなっている。
相変わらずパロディ満載な一方でガチなシューティングでもあるというゲーム性で、中でも本作はパロディウスシリーズでもバランスが最高との評価を受けている。

シリーズ初の試みとして2人同時プレイを搭載している。
ただし、SFC版やPSP版では不可能になっている。

前作の4キャラクターに加え、さらに4キャラクター(2Pカラーを含めると都合8キャラクター)追加された。
さらにSFC版に限り、2人同時プレイが不可能な代わりにもう3キャラクター追加されている。

SFC版は流石にアーケードの完全移植は不可能だが、良移植と呼べる内容でアレンジも好評。
PS、SS版にSFC版の追加キャラクターが無いのを残念がられた程だった。
また、タイトルが完全移植では無いので『極上パロディウス』のみになっている。*1
後に発売された『実況おしゃべりパロディウス』はSFC版の方の正式な続編という扱いである。

前作とのカップリング移植となったPS、SS版は基本的にアーケード版の完全移植だが、PS版は2Dが苦手な上に、何気にローンチタイトルだったために開発環境が成熟しておらず、処理落ちが発生する等の残念な部分があるため、不便な所もあるがSS版が推奨されている。

PSP版はSS版を元にした良移植だが、最初の稼働から年月を経ての発売だったので、版権の都合上で一部のステージ曲が差し替えられてしまっている。また前述したように2人同時プレイはできないが、デモ画面では2人同時プレイが流れるという詐欺仕様。



◆ストーリー

西暦1994年、全宇宙を巻き込んだ親子ゲンカから4年。悪の親玉タコベエを倒した4人(?)のおかげで世界は再び平和を取り戻しつつあった。
そんなある日のこと、先の大戦の最後で大ケガを負い、その傷が未だ癒えずにいたタコは長男のタコスケにこう告げた。

「『過去の栄光』を探してきてくれないか。ワシにお迎えが来て料理される前に、もう一度あの古き良き時代を見てみたいのだ…」

噂によると、ディスコ「パロディウス」にいるタコ(通称「タコのA子」)が「過去の栄光」を隠し持っているという。
こうして、タコスケをはじめ、かつて親子ゲンカに参加したビックバイパー、ツインビー、ペン太郎に加え、新たに駆けつけた4人*2の仲間たちによって再びパロディウス軍団が結成され、「過去の栄光」をを求めて旅立っていったのであった。



◆プレイヤーキャラクター


前作からの続投キャラ

ビックバイパー/ロードブリティッシュ

AC版等 SPEED UP MISSILE DOUBLE LASER OPTION SHIELD
SFC版 SPEED UP MISSILE DOUBLE LASER OPTION F-FIELD
ご存知グラディウスシリーズの主役機。
丸みを帯びていて可愛らしい。本家グラディウスシリーズの新作が長らく出ていなかったため、過去の栄光を最も真剣に求めている。
武器は歴代グラディウスの1番装備と同じで、オールマイティに戦える。また、ミサイルには足が生えている。
SFC版ではバリアが前方防御のみだが高耐久のシールドから全方位防御だが低耐久のフォースフィールドに変更されている。
2Pはロードブリティッシュ。『沙羅曼蛇』の2P機体で、同じく過去の栄光を最も真剣に求める。
パロディウスではキャラごとに空中戦BGMが変化する。VV&LBのBGMは『だ!』のアレンジで、初代グラの空中戦曲「Beginning of the History」のメロディが入る。

タコスケ/ベリアル

SPEED UP 2 MISSILE TAIL GUN RIPPLE OPTION O-TRAP
タコ。
前作までの主人公タコの息子であり、青いバイザーを付けて大ケガを負った父親の代わりに過去の栄光を求めて旅立つ。本作ではシナリオ上主人公を務めるが、並び順はビックバイパーに続き2番手となっている。
父親同様『グラⅡ』の4番装備を踏襲。レーザーはリップルなので威力は低いが、連射が利き汎用性は高い。バリアは蛸壺。
2Pはベリアル。リボンを付けた黄色いタコで、赤いタコのタコスケにあこがれて黙ってついてきたという。
BGMは『だ!』よりタコのテーマのアレンジ。阿波踊りのようなリズムがコミカル。

ツインビー/ウインビー

SPEED UP ROCKET-P TAIL GUN 3-WAY OPTION F-FIELD
ご存知手の生えた丸いアイツ。「だ!」と異なり原作通りの姿に。
3WAY弾はあるものの、ミサイルがないため上下対応が難しい。前作最強ながら、今作はかつてのアイデンティティだった攻撃範囲の広さもミカエルやこいつに取られてしまっているため、玄人向け。
2Pはおなじみウインビー。
BGMは『だ!』の(ry)。初代ツインビーのスタートBGMから阿波踊りに続く。

ペン太郎/お花ちゃん

SPEED UP POTON DOUBLE SPREAD-G OPTION BUBBLE
『けっきょく南極大冒険』のペンギンの息子。
貫通するミサイルや爆発するスプレットガンなど、武装は強力。だが上に攻撃する手段に乏しくクリアを目指すとなるとかなり難しく、今回も上級者向け。
2Pはお花ちゃん。ペン太郎の許嫁で、今回の戦いで破壊衝動に目覚めることになる。
BGMは『だ!(ry)。VVのテーマのイントロが「南極」のタイトルBGMに代わり、細かい音色が変化している。

本作初参戦キャラ

ひかる/あかね

AC版等 SPEED UP HAWK WIND S-BOMB CARROT F-OPTION STAR
SFC版 SPEED UP HAWK WIND TAIL GUN B-SHOT F-OPTION SHIELD
前作の泡ステージに敵として登場していた青いバニー。
乗っているのはICBMで、「フォルティシモ」という名前が付く。
2Pは双子の姉妹、あかね。赤いバニーの女の子。こちらもICBM「ピアニッシモ」に跨って飛び立つ。
SFC版では装備が異なり、より『サンダークロス』っぽい装備になった。
ひかる、あかね共々次回作で敵に戻る。
BGMはオリジナルで、イントロと音色以外はミカエルと共通。ジャズのようなテンポでアダルトな雰囲気。
  • ホークウィンド:自身の高さに応じてミサイルの射出方向が変わり、上半分だと上に、下半分だと下に発射される。
  • スプレッドボム:着弾地点で爆風を起こすミサイルを真下に投下する。
  • キャロット:4連射されるニンジン型ショットを発射する。
  • フォーメーションオプション:上下に2つずつオプションを装着できる。4つ装備中にゲージをオプションの項に合わせてパワーアップボタンを押している間はオプション間の幅が広がるというSFC版『グラディウスⅢ』と同様のテクニックも健在。
  • スター:フォースフィールドと同様の全方位バリア。
  • ブーメランショット:SFC版限定装備。耐久力の低い敵を貫通し、耐久力の高い敵や地形にヒットすると8方向に曲がるブーメラン弾を発射。
  • シールド:ビックバイパーとは対照的にSFC版では前方のみを守るバリアとなった。

マンボウ/サンバ

AC版等 SPEED UP BUBBLE-M CONTROL SCREW SEARCH BARRIER
SFC版 SPEED UP H-MISSILE REFLECT SCREW GRADE UP SHIELD
その名の通り、マンボウである。ぼーっとしたやつ。
後に尻尾を失いマンボに改名する羽目になる……。
一見して『スペースマンボウ』のパロディっぽいが、装備はフォーメーションオプション以外は共通点がほぼなく、多彩なレーザーを持つ。
レーザーを装備する度にオプションが装着され、4つの状態で再びレーザーを取得すると全てのオプションのショットが統一される。
SFC版では装備が一新され、「R-TYPE」のような感じに。
2Pは色違いのサンバ。本来は「サンバァ」という名前だったがネコ戦艦に尻尾をかじられ現在の名前になったとか。
BGMはオリジナルで、イントロと音色以外はこいつと共通。ぼーっとしたマンボウの雰囲気に反してテンションの高い曲。
  • バブルミサイル:上か下に地形に沿って滑走する泡型ミサイルを発射する。
  • コントロールレーザー:自機の移動に合わせて発射角度を変えるレーザー。
  • スクリューレーザー:威力の高い貫通力のあるレーザー。SFC版では見た目が「R-TYPE」の対空レーザー風味に。
  • サーチレーザー:敵を追尾しながら角度を変えるレーザー。
  • バリア:こちらもフォースフィールド同様の全方位バリア。
  • リフレクトショット:SFC版限定。敵を貫通し、地形に当たると反射するショット。グレードアップすると連射力が上がる。
  • グレードアップ:ミカエルとこいつ、SFC版のマンボウとドラキュラとウパにオプションの代わりとして用意。ショットやミサイルの性能が上がる。

ミカエル/ガブリエル

SPEED UP H-MISSILE R-SHOT WAVE GRADE UP AURA
羽の生えた豚の姿をした天使。何気に前作にも登場していた。
レーザーとバリアは明らかに「ダライアス」のパロディ。
ラウンドショットの広範囲攻撃が売りで、初心者・上級者問わず扱いやすい。
2Pはガブリエル。グレーの豚天使で性別不明。
BGMはひかるのイントロ&音色違い。青空のようなゆったりしたアレンジになっている。
  • ホーミングミサイル:敵を追尾するミサイルを2基発射する。グレードアップすると連射力もアップ。
  • ラウンドショット:最初はツインビー同様の3WAYだが、グレードアップすると射出方向も増え、最大9方向の全方位ショットとなる。
  • ウェーブレーザー:敵を貫通する縦に長いレーザー。グレードアップすると縦幅がより長くなる。
  • オーラ:フォースフィールドと同様だが、見た目は完全に「ダライアス」のアームそのもの。

こいつ/あいつ

SPEED UP K-MISSILE K-WAY K-LASER K-POWER K-SHIELD
謎に包まれた青い棒人間。紙飛行機に乗っている。
作中最高性能と名高く、1周クリアに最適。迷ったらとりあえずこいつを選べば間違いない。
唯一の弱点は、後方に対する攻撃手段が無い事。
2Pはあいつ。こいつよりも30分遅く生まれてきた赤い棒人間。装備の名前も「あいつ○○」になるが性能は一緒。
BGMはマンボウの音色&イントロ違い。マンボウよりも落ち着いた曲調で、マンボウのイントロが上に上がるメロディなのに対しこいつのは下に下がっていく。
  • こいつミサイル:フォトントーピドゥと同様に真下に投下され、耐久力の低い敵を貫通するが、いろんな意味で自由。水中では浮き上がったり、ある局面では走行をやめて踊ったりと一部において殆ど使い物にならなかったりする。
  • こいつウェイ:前方へのワイドショット。最初は3WAY弾だが、グレードアップする度に発射方向も増え、最大9WAY180度となる。前方への制圧力は他の追随を許さない。
  • こいつレーザー:溜めた時間に応じて大きさと威力が上がるレーザー。『グラⅢ』のエナジーレーザーと同様。
  • こいつバリア:前方へのバリアだが、その耐久力は敵弾32発分と非常に硬い。公式には哺乳瓶の先と言われる独特の形状。ベルの形にも見える。でもぶっちゃけコンドームにも見えるが

SFC版限定プレイヤーキャラ


ゴエモン/エビス丸

SPEED UP S-BOMB DOUBLE T-LASER OPTION REDUCE
第1作にも登場した「がんばれゴエモン」の主人公。
飛空術で宇宙を駆ける伊達男。顔立ちは第1作と異なり、「ゆき姫救出絵巻」や「奇天烈将軍マッギネス」以降のデザインとなっている。
装備は『グラⅢ』に登場した装備に由来する。グラⅢでもPS2/PSP版のエクストラエディットで再現可能。
2Pは相棒のエビス丸。ゴエモンの様子見のために怪しげな飛空術をかけられ、訳の判らぬまま飛んでいるという。
BGMはFC版『がんばれゴエモン2』の「旅始め」のアレンジ。
  • スプレッドボム:AC版のひかる/あかねのものとは異なり、放物線を描くように発射する本家グラディウスシリーズに近い仕様。
  • ツインレーザー:2本が束になった2連射可能なショートレーザー。敵を貫通するのはSFC版グラⅢ準拠。
  • リデュース:こちらもはSFC版準拠の性能で、自機の当たり判定が小さくなるほか、2回まで敵弾を防ぐことができる。

ドラキュラくん/キッドドラキュラ

SPEED UP MACRO R-VULCAN NEEDLE-C GRADE UP CHANGE
『悪魔城すぺしゃる ぼくドラキュラくん』の主人公。
装備は『アクスレイ』のパロディであり、ミサイルで前面に、ショットで後方or対地攻撃を行う珍しいキャラ。最近コウモリに変身しなくても空を飛べることに気が付いたらしく、変身状態はフォースフィールド扱いになっている。
2Pは本作オリジナルキャラのキッドドラキュラ。ドラキュラ恒例の眠りにつく前であり、眠くて機嫌が悪い。
次回作でもPS/SS版限定の隠しキャラで登場。
BGMは「ドラキュラくん」の1面BGM「お城でゴーゴー」のアレンジ。
  • マクロミサイル:前方にミサイルを発射する。グレードアップで連射力がアップ。
  • ラウンドバルカン:ボタンを押し続けると前に、離すと後ろに発射方向が変わる。グレードアップで連射力がアップ。
  • ニードルクラッカー:敵を追尾するコウモリ傘型ショット。グレードアップで一度に発射する弾数も多くなる。
  • チェンジ:コウモリに変身し、全方位の攻撃を防ぐ。耐久力は3発分で、攻撃を受ける度に色が変わる。

ウパ/ルパ

SPEED UP H-MISSILE WIDE LASER GRADE UP M-CRUSH
『バイオミラクルぼくってウパ』の主人公。
歩いたりしゃべったりするより先に空を飛んでしまった。
装備は「雷電」のパロディ。
2Pは本作オリジナルキャラのルパ。ウパの双子の妹と言われているが……。
BGMは「ぼくってウパ」の「A Rattle Samba」のアレンジ。
  • ホーミングミサイル:ミカエルのものとは発射角度が異なる。グレードアップで最大8発同時射出が可能。
  • ワイドショット:グレードアップするごとに最大7WAYまで強化される広範囲ショット。
  • レーザー:貫通力のあるショットを放つ。非常に連射力が高い。グレードアップする度に太くなる。
  • メガクラッシュ:画面内のザコ敵を一掃する。青ベルのスーパーボムとほぼ同じ効果で、使用後も一瞬だけ自機が無敵になる。


◆ステージ


ステージ1:クレーン

クレーンゲームをモチーフにしたステージ。
難しくもないが、クレーンを破壊することに夢中になり別のクレーンに当たることはよくある話。
BGMは「イン・ザ・クレーンゲーム」。「IN THE MOOD」のアレンジ。割と最近の曲だったため、PSP版では「オクラホマミキサー」のアレンジに差し替えられた。

ボスは「アンナ・パブロワ&めろーら」。BGMは「パンダ・ザ・ダンシング」(「カルメンの闘牛士・序曲」のアレンジ)。
バレエダンサー姿のパンダ。火山さながらに回転しながらザコをばらまくが、大して強くない。


ステージ2:海ネコ

『だ!』の1面終盤とおそらく同じ場所で、途中で海中に潜ったりする。ステージに入った時は朝だが、ステージが進むと昼→夕方→ボス戦で夜になる。
シリーズ名物、ネコ戦艦が潜水艦として登場する。
BGMは「ネコ戦艦よ永遠なれ」。スーザ原曲「星条旗よ永遠なれ」のアレンジ。

ボスは「ニール&イライザ」。BGMは本作オリジナル「わたしはイライザ」。
船に乗った魚がニールで、巨大な人魚がイライザ。
ニールは泡、イライザはボイス弾としっぽのかち上げで攻撃する。
お~ほほほほほっ。
名前の由来は「キャンディキャンディ」の意地悪兄妹。後にイライザのみ『オトメディウス』に登場した。
『セクシーパロディウス』では、ステージ2の背景には入浴しているイライザが確認できる。しかし、何故か巨大ではなく通常と変わらないサイズになっている。

巨大な人魚であるイライザを見て、性癖に目覚めたプレイヤーも多いだろう。
丁寧に、しっぽのかち上げ攻撃する毎に巨乳が揺れる。エロい。(SFC版では揺れない)

さらに余談だが、パチスロ版の「CR極上パロディウス」にも登場する。 
原作より鮮明に描かれておりエロく、前述の入浴シーンもカットインとして鮮明に描かれている。


ステージ3:お菓子

お菓子の城。
食材やコック、ナイフが飛び交うステージ。
『グラⅢ』3面後半のように、ケーキを掘りながら進む。
BGMは「トリッチトラッチポルカ」のアレンジで「お菓子の運動会」。

ボスは「デコレーションコア」。元ネタは『グラⅢ』のトラウマボス「ビッグコアMk-Ⅲ」。
別名「食通大玉ロボ1号」。大王ではない。
BGMは「クッキングマンボ」こと「マンボNo.5」。PSP版では「おもちゃの兵隊の観兵式」(キユーピー3分クッキングの曲)のアレンジに差し替えられた。


ステージ4:交通標識

高速スクロール面。都会の車道をモチーフにしている。
交通標識に則った地形やザコの動きが特徴。ステージ中盤で順に降ってくる「落石」→「動物」→「ビックリマーク」が衝撃的。
BGMは「走れ!走れ!それ走れ!」。ロッシーニ原曲「ウィリアムテル・序曲」のアレンジ。

ボスは「クレイジーコア」。
小さな大量の脚で歩行する壁コアのような見た目。アームとドリルミサイルで攻撃する。信号機をモチーフにしてるためコアは3つあり、遮蔽板はナンバープレート。
BGMは「わたしの足をおなめ!」。初代グラディウスの「Aircraft Carrier」のアレンジ。このタイトルの意味は最終面で明らかになる。


ステージ5:SDボス

グラディウスシリーズ恒例ボスラッシュ…と思いきや?
100を越えるボス級メカが大挙して押し寄せる!……ただし全部ザコサイズ
ギャラガみたいに小さなテトラン、ビッグコアMk-Ⅱ、クリスタルコア、カバードコアがフォーメーションを組んでくる。
攻撃すると「256」からカウントが減っていくバキュラもどき「カラー板夫Jr.」もいる。たまに混ざっている「16」のカウントのやつを狙って倒せ!
どちらもボムで一撃破壊できるのは、みんなにはナイショだよ。

BGMは「アルプス一万尺」「おお牧場は緑」「メリーさんの羊」「ネコ踏んじゃった」「ロンドン橋」「ピクニック」のメドレー「スペースヒットパレード」。

ボスは「カプセル怪獣『カプチーノ』」。BGMはモーツァルトの「トルコ行進曲」。
怒ると怒涛の弾幕で攻撃してくる。
ただし弾はほとんどパワーアップカプセル。通常とルーレットが放出パターンにより変わるので目押しの失敗も怖い。レベルが強くなるほど多く混じるトゲボールにご用心。


ステージ6:月面

うさぎが餅をついたりしている。機械で。
現実はこんなもんである。
BGMは「うさぎうさぎ」「かごめかごめ」「さくらさくら」「お江戸日本橋」「とおりゃんせ」「花嫁人形」のメドレー「なにみてはねる?」。

ボスは「かぐや姫」。BGMは「ずいずいずっころばし」をアレンジした「ああっ、かぐや姫」。
ウサギ弾の軌道を一定ダメージ毎に次から次へと変える強敵。
しかしその正体は……
「冬は…… 冬は…… わっかりましぇ~ん!!!」


乱入ステージ:モアイ戦艦

前作5面に登場したモアイ戦艦がパワーアップして帰ってきた。
船首のモアイ「よしだ君」がスプリング式になってたり、モアイ艦長が単体で戦ったりと前回より難易度は上がっている。
BGMは「またまた、兄弟船は行く」。ワーグナー原曲「ワルキューレの騎行」のアレンジで、『グラⅡ』のモアイ面BGM「The Old Stone Age」のフレーズも含まれている。「兄弟船」は戦艦に描かれている言葉である。

ボスは女モアイの「よしこ
前作の攻撃パターンを踏襲しているが、モアイミサイルの「よしお」にはものすごく長~いものが混じっている。
BGMは「よし子とよし夫の愛の・・・」。サラサーテ原曲「ツィゴイネルワイゼン」のイントロで始まる、モーツァルト原曲「交響曲25番」。


ステージ7:ディスコ

BGMは「パロパロダンシング!」。ドヴォルザーク「新世界より第一章」のアレンジ。
『グラⅡ』の最終ステージのパロディで、地形が突然せりあがったり、天井と床がいきなり飛んできたりと難易度はラストステージらしく高い。
「こいつ」のミサイル性能がガラリと変わるステージ。
終盤にはシリーズ名物「ちちびんたリカ」が登場する。今回は画面に全体が入りきらないぐらいデカイ。
BGMは「リカ・オン・ザ・ビート」。グラⅡの「The Final Enemy」およびパロだ!の「ちちびんたリカのテーマ」のアレンジで、元は変拍子のパートがあったが今回は8拍子でリズムに乗りやすくなっている。

ラストボスは「タコのA子
前作ボスと同じく攻撃は全くしない、シリーズ恒例の謎の弱さ。
タコのA子……タコノエーコ……たこのえーこー……かこのえーこー…… お後がよろしいようで。
BGMは4面ボスと同じ「わたしの足をおなめ!」。 


スペシャルステージ

エンドロール後にプレイできる真のファイナルステージ。
『ツインビー』『グラディウス』『沙羅曼蛇』などのパロディが満載で、BGMもそれに合わせたコナミ製シューティングの名曲メドレー「メモリー・オブ・シューティング」となっている。
その内訳は『グラディウス』より「Challenger 1985」、『ツインビー』より「Power up」、『沙羅曼蛇』より「Power of Anger」、『A-JAX』より「Command 770」、『グラディウスⅢ』より「Aqua Illusion」、『サンダークロス』より「Skywalker」、シメは『グラディウスⅡ』より「Burning Heat」。特に「Aqua Illusion」のパートが流れる時はしっかりと大量の泡が押し寄せてくる。

難易度はここまでの道のりと比較にならない程で、敵の密度がすさまじいうえに常に打ち返し弾の雨あられが襲う。ベルパワー(特に菊一文字)をフルに生かさないとクリアは極めて難しい。
最終盤の「Burning Heat」が流れるパートでは、ザブがアルファベットの形のフォーメーションで次々に登場し、ここまで来れた凄腕プレイヤーに感謝のメッセージを送ってくれる。
その最後には謎の、「16BIT」と書かれた巨大なバキュラもどきが。攻撃すると「65535」から減っていく。スーパーボムもほとんど通用しない。こんなもん誰も壊せるわけねぇじゃん

真の最終ボスは「ペンタロウX」。
ミサイル、火炎放射、ビーム、ミニペンタロウX放出、突進で攻撃してくるメカペンギン。
BGMは「ペンタロウXのテーマ」。リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」(ボスBGMだ!)のアレンジ。



余談

実はミサイル装備時に難易度が一気に跳ね上がる仕様。
2速で急にランクが跳ね上がっていた前作よりは条件が遥かにマシだが。
当時はミサイルを使わない攻略法が雑誌で紹介されていた。
このため、対地能力をミサイルに頼らないこいつとミカエルが強かったのである。
こいつミサイルに至っては、ステージによってはすぐに疲れたり、浮き輪でぷかぷか浮かんでたり、扇を手に踊ったりと役に立ってくれないので、付けなくても困らないのは確かだし。でも付けるよな?


追記修正はコナミコマンドを入力してからお願いします。

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最終更新:2025年06月23日 19:29

*1 他のコナミ作品でもよくあることで、実際に本家グラディウスシリーズでも『Ⅱ』と『Ⅲ』がそれぞれFCとSFCに移植される際にサブタイトルが外れている。

*2 SFC版は7人