美樹原愛

登録日:2012/03/12(月) 12:52:35
更新日:2023/09/13 Wed 01:06:54
所要時間:約 4 分で読めます




「おーい。詩織ぃ、きたぞー」

「あ、アニヲタ君。ちょっと、こっちに来てくれる?」

「ああ、何?」
(こんな所で、もしかしたら、チョコレート以外にも…?)

「あのね、紹介したい女の子がいるんだ。ちょっとここで、待ってて」

(はぁ…。詩織の用じゃないのか…。でも、紹介したい女の子って誰だろうか…)

「でもぉ、恥ずかしい…。やっぱり、いいよぉ…」

「何言ってるのよ。せっかくのチャンスじゃない。勇気を出さなきゃ」

(何か、向こうで話し声が聞こえるぞ)

「あの…」


美樹原愛はときめきメモリアルのヒロインの一人。

CV:栗原みきこ
身長:150cm
誕生日:1978年9月5日
星座:乙女座
血液型:A型
スリーサイズ
(一年生)B78 W57 H79
(二年生)B78 W58 H79
(三年生)B79 W59 H80
趣味:動物のぬいぐるみを集めること
部活:無所属


愛はあいでは無く「めぐみ」。詩織の親友にして彼女が送り込んだ刺客であり、詩織は彼女の事をメグと呼ぶ。

髪の色はオーソドックスな茶髪。
髪型は、時代を先取りしたぱっつん前髪…とは何かが微妙に違う独特なもので、ファンからはしばしばヘルメット(メット)などと呼ばれる。
クイズのアナザーエンディングでは髪型を変えており、そちらは非常に本編と印象が違い普通に可愛く見える為、メットを外した美樹原とすら言われる。
2023年になって判明したことだが、これはキャラクターデザインの時点では可愛らしい髪形になっていたが、当時のドッド絵ではそれを表現し切れなかったことが原因。
OVA版においても普通に可愛らしい髪形で登場している。

性格は一番控え目で、男性と話すのが苦手。優美程ではないが、精神的に幼い。
ヒロインの中でも最も背が低く(前述の優美の方が年少なのに5㎝も高い)、体格的にも幼く見られやすい。
有野課長には「落としやすそうやね~」と称された。

動物が好きで、好きなデートスポットも動物園。犬を飼っており名前はムク。
夏に中央公園に誘えば一緒に連れてくる。他にはクリスマスの帰りに捨て猫を拾う優しさも持つ。

また、女の子らしくかわいい物が好きで、誕生日プレゼントに力士の人形をあげても悪くない評価を得られる。最高の評価を得るには動物の人形だが。
ただ、誕生日が9月なのに対して登場が最速で12月なので1年の時にはあげられない。
みんな大好きの裏技でも彼女と優美は登場しないので無理。

パラメーターを上げていけば知り合える他のキャラと違い、彼女だけは特定のイベントでしか知り合えない。
具体的にはクリスマスとバレンタイン。

クリスマスでの遭遇は2パターンある。
クリスマスパーティーでは知り合いの女の子が3人に満たないとまだ出会ってない女の子のいずれかと知り合う事が出来るのだが、
愛と知り合う場合は詩織経由で紹介してもらえる。

ちなみにこの時、詩織に嫌われていると物好きな女の子とさりげなく酷い評価を聞かされる。
ただし他の女の子と知り合いになってはいけない上、1年目のクリスマスまでに詩織にそこまで嫌われるのは逆に大変だったりする。
誰と知り合うかもランダムだし。

2年目でも発生こそするのだが、大抵はその前にバレンタインに詩織から紹介される。
このパターンはほぼ確実に発生する為、詩織が彼女を刺客として送り込むと言われる所以である。
ただし、風邪でバレンタインの日に学校を休めば回避可能。

最後のパターンはパラメーター不足でクリスマスパーティーに参加出来ない時。帰ろうとすると確率で知り合う事が出来る。
このパターンのみ唯一詩織を介さないで知り合う。

ちなみに、新たな女の子が現れなくなる3年になってからでも唯一現れる女の子。
また、最初から主人公に惚れているという設定があるだけに、最初から好感度が高く出会う頻度も他の女の子より多め。

そして必要なパラメーターは文系・理系・芸術が80、雑学90に容姿100と地味に多い。

彼女は全キャラの中で最も自己主張しない……が、しなさすぎていつもウジウジしてるせいか人気も控え目……あと、多分メットが問題。

+ というよりも……
結論から言えば、不人気なのはほぼ全て『ときめきメモリアル』というゲーム独自のシステムが災いしているからである。
知らない人のために要約すると、作品によって微妙に違うが。
  • 恋愛ものとしての直観に反するが「特定の女の子に一途」はNG、主人公は知り合っている女の子全員と仲良くすること。
  • 上記ができない場合「知り合いだが構ってもらえない女の子」の機嫌が悪化、最終的に悪いうわさを流され主人公の評価が下がる。(一途にしてた子も例外ではない)
  • 一度知り合った女の子を主人公から振ったり絶縁することは出来ない。
  • 最終目的の告白は主人公側からできない、条件を満たした女の子からしてくる。

よって彼女の出会いは「内気な女の子が勇気を出して気になっている男の人と会話をする」という大変心温まるエピソードであるのだが、
上記のように無闇に「知り合いの女の子」を増やすと相手が大変になるというゲームシステムにおいて、事実上出会いを回避できない愛は
彼女が本命という人を除きどうしても障害になりやすい。

さらに、登場が遅くなる関係か、
  • 最初から主人公の事をかなり好いている状況で登場。
  • 好感度などは上がりやすく下がりにくい。
  • 下校時に登場しやすい。
  • 卒業式の告白で複数人が条件を満たしたときの優先順序が早い。
という補正がかかっているらしく、下校時に遭遇イベントが発生した場合、
「一緒に下校する→無難に収まるが美樹原がますます主人公を好いてしまう」
「断る→主人公がとても気になる*1美樹原が大いに傷心し爆弾が急成長。これで嫌いになってくれればいいが、実際はそこまで下がらずに爆弾爆発で下がりやすい他女子の評価が急落。」
→よってどっちを選んでも相対的に美樹原が主人公を一番好いてくれる女子となり、元々告白優先度が高い美樹原がますます有利に…という循環に。

詩織の名誉のために言っておくが、彼女は決して嫌がらせ目的で愛を紹介している訳では無い。
むしろ勇気を出せずにいる愛をバックアップしてくれているので、善意でやっていることである。
それが刺客を差し出しているとまで称されているのは、本人からすれば心外ものだろう。

クリスマスイベントにおいて詩織に紹介されること無く会話するパターンも、
本来であれば「誰のバックアップも受けずに自分から勇気を出した」健気なシーンであり「門前払いを食らった主人公が僅かながら救われるシーン」でもあるのだが、愛との出会いを遅らせたい時にこのパターンに入るとやはり迷惑がられてしまう。

主人公のことを気にしていのも本来であれば微笑ましいことなのだが、ときめき度が高めで友好度が上がりやすいことから、割り込み告白に発展しやすい。
このエンディングに影響が出やすい点が問題で、本命ではなく愛が出てしまうことでプレイヤーの心証を大きく損なわせることに繋がってしまう。
詳細は不明だが、1回もデートに誘ったことが無いのにも拘らず告白されたという報告が上がっており、(PS版以外で)3年生の時に出会っても告白されたという報告もある。
更になぜか嫌われる選択肢を意図的に選んでも告白されたという検証まで存在している。ってこう書くとヤンデレストーカーみたいが、おそらくは不具合だと思われる。
設定上詩織もまた愛を気遣ってか、好感度が高くても愛に譲る傾向にあるようで、こういった特殊な設定が影響している可能性が考えられる。

つまるところ本人は健気に頑張っており、そこに一切の悪気は無いのだが、ゲームシステム面のせいでその全ての行動(に加えて詩織の気遣い全て)が裏目に出てしまっているのである。
ドラマシリーズや他の恋愛ゲームのように愛にスポットが当たるような攻略システムになっていれば、彼女の印象は大きく変わっていたことであろう。
そういう意味では出て来る作品を間違えてしまったようにも思えるので、かなり不憫な子に見えてしまうが。

繰り返しになるが愛自身には何一つとして落ち度がある訳ではないので、あまりいじめないであげよう。


「良かったら、一緒に編集していかない?」

「えっ。ど、どうしよう…」

「いいじゃない。それとも、俺とじゃ嫌?」

「そ、そんなこと…、ありません。だって…」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ときめきメモリアル
  • ときメモ
  • 高校生
  • 刺客
  • 動物好き
  • メット
  • 美樹原愛
  • 栗原みきこ
  • 小柄
  • メグ
  • 内気

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月13日 01:06

*1 爆弾の成長は「キャラごとの気性(気の強いキャラほど早く、おっとりした子は遅い)」と「主人公がどれだけ気になるか」がかかわる。優美が爆発しやすいのは前者だが、美樹原は後者が原因。