登録日: 2011/06/16(木) 04:19:26
更新日:2025/01/26 Sun 08:18:27
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このターンXで、
全てを破壊して、新しい時代を始める!!
【概要】
月の王族であるソレル家、摂政家のメンテナー家と並ぶ、ムーンレィスの武門を司り、首都である月面都市ゲンガナムを守護するギンガナム家の当主で、所謂“お殿様”。
高起動と巨大なセンサー、強力なビーム兵器を備えるMSマヒローが配備された「宇宙艦隊ギンガナム隊」を率いる。
腹心として、元は運河人以下の下層出身から重用して取り立てた道化のメリーベル・ガジットと、マヒロー部隊の隊長スエッソン・ステロが居る。
臣下からは
「御大将」という一度聞いただけでも忘れられない呼ばれ方をしており、ファンからもガンダムで
御大将=ギンガナムという位に親しまれている。
因みに、部隊長は
大名と呼ばれているらしい。
……つまり、御大将は征夷大将軍相当?
ガンダムを代表する
テラ子安子安武人キャラの一人であるが、他のメイン所が
美形、
二枚目、
仮面の人枠なので、
それらとはまるで異なるキャラクターながらも、子安氏の声や熱演があまりにもマッチしていることでも印象深い。
ムーンレイスの常で和服(裃姿)と軍服を折衷したかのような前衛的すぎるファッション、
2メートル以上はあろうかという筋骨粒々の巨体、そして思わずモフモフしたくなるプードルちょんまげヘアが特徴。
オマケに侍らしく腰には太刀まで下げている。
……やっぱり、祖先は日本人とかなのだろうか?ハリーも漫画『月の風』でスーパーアイキなんて披露してたから日本文化がブームだったんだろう
【人物】
武門を司る……ということからも解るように、実はギンガナム隊こそがムーンレィスの正規軍に当たる。
本編に出てこなかった設定では、宇宙での自給自足による食糧サイクルを完成させて王族に奉り上げられたソレル家を支持すると共に、
彼らを守り、その王権を成立させた立役者にして忠臣がギンガナム家だったとのこと。
月の首都ゲンガナムもギンガナム家の名前から取られたものであり、ギムの祖父がかつてのグラナダに建設したという歴史がある。
……なのだが、後述の通り正暦の世界では地球文明が埋葬されて以降、外宇宙からの侵略者も無いままに数千年もの平穏が維持されてきたという、
戦乱が尋常ではないレベルで起きたガンダムシリーズでは前代未聞の世の中となっていたので、有名無実の軍隊となっていた。
にもかかわらず、御大将や臣下の態度や口ぶりからも解るように、ギンガナム艦隊は(どれだけ虐げられても)数千年を経ても武門であることの役目を放棄しておらず、
寧ろディアナの推し進める地球帰還作戦に乗じて渇望する実戦を繰り広げようとしていたことから、ディアナ当人により危険視された末に、
地球帰還作戦から遠ざけられたばかりか、当て付けのように私設軍隊ディアナ・カウンターを結成するのを指を咥えて見せつけられていた。
……こう書くと可哀想にも思えるのだが、実際にディアナの読みも間違ってはなく、
ギンガナム艦隊どころか市民軍であった筈のディアナ・カウンターすら、地球に降りた直後に
暴走気味な行動から戦争を開始してしまったことからも、
更に好戦的で組織された軍隊であるギンガナム艦隊が殿として地球に降りていたなら、ディアナの止める間も無くギンガナム艦隊により地球が征服されてしまうか、
そこまで行かなくとも、作中で起こった以上の戦乱や混乱が起きていた可能性もある。
因みに、ディアナ・カウンターの親衛隊隊長である
ハリー・オードも、元は正規軍であるギンガナム隊にてマヒローを駈っていたらしいのだが、
主にギンガナム艦隊内の空気や価値観に馴染めずに出ていったらしい。
そんな訳で、忸怩たる想いを抱えながらも地球帰還作戦にはかかわらずに遠巻きに見ていたのだが、
ここでギンガナムに接触してきたのが現在のメンテナー家当主のアグリッパ。
アグリッパは、地球帰還作戦により数千年に渡り維持されてきたムーンレィスの生存サイクルをディアナ自身が捨てようとしていることに気付いており、
それを阻止させる為に表向きにはディアナに協力するように見せかけつつ、裏では自身の手の者を送り込み、
女王の暗殺をも含む様々な策謀を張り巡らし戦争の激化すら煽っていたのである。
そして、女王不在の内に摂政職に留まらない新たな支配体系の樹立の為にギンガナムの協力を得ようと考え、
ギンガナムの願い通りに月のロストマウンテンすら調査することを許したばかりか、
地球で発見された黒歴史を終わらせた禁忌のMSホワイトドール(
∀ガンダム)と対となる
ターンXの発掘すら許可してしまったのである。
そして、地球での戦いが一段落し、アグリッパを問い質すべくミドガルドに帯同したディアナと、
それを追うように戦争その物の原因を止めるべく月を目指したミリシャ一行が宇宙に登った番組後半にて遂に本編に登場。
尚、後に新規カットを挟みつつ再編集された劇場版では、後編である「月光蝶」開始と同時に、
前編では全く話題に出ていなかったのになんの脈絡もなく登場するという、ある意味、期待通りにして破格の扱いを受けている。
上述の経緯もあってか主君であるディアナに対して思う所もあったことからか、飄々としつつも好戦的で挑発的な態度も見せていたものの、
その一方では駆け引きも出来る冷徹さも持ち合わせた優れた武人としての姿を見せていた。
尤も、本性では戦いが大好きな戦闘狂というのは間違いもなく、ミリシャも宇宙に上がったというのを理由として、
明らかに臣下のマヒロー部隊がやり過ぎな位に好き勝手しているのを咎められても追及を飄々とかわして放置する等、
ギンガナム自身も初の実戦を隠しきれない程に喜んでいることがうかがえた。
そんな御大将の本音は「生物が生き続ける為には戦いが必要不可欠」という思想を持っており、
ロランの乗る∀との最初の戦いでは、同時に冬の宮殿からディアナが呼び出した黒歴史の記録映像に驚きつつも、
非戦闘員である市民の前にも黒歴史が晒されたことを喜び、過去の世界と同様に人類の闘争本能が目覚め、自分の望む戦乱の世の中の再来を叫んでいた。
しかし、前述のように正暦の世では争いがないため、実戦が行えずに演習ばかりと「銃を持っただけで引き金を引いたことのない」状態だった。
発言から察するに、少なくともギンガナム艦隊は2500年は演習しかしておらず、部隊の練度はともかく、予想外の事態やそれへの対応力に欠ける有り様だった。
因みに、ディアナが月の女王の役目を請け負って数百年単位の人工冬眠を繰り返しつつ、支配体系を持続させるようになったのは1000年程前からなので、
ギンガナム艦隊はそれ以前から存在していた模様。
尚、人工冬眠を繰り返していた場合には、目覚めてからの活動が長くなった場合には急激な老化といった悪影響が出ることが終盤のディアナから解るのだが、
パワフルな御大将がいつの頃からの当主なのか……等は劇中では不明である。
前述の通り祖父がゲンガナムの建設に関わっていたということを考えれば単純計算では三代目あたりだが、
人口冬眠による長サイクルで祖父や父が活動していた可能性もあるし、分家筋が居ないとも限らないし。
そんな訳で、ギンガナム自身はアグリッパの協力者という立場ではあったものの、
その実はディアナに成り代わろうとしたアグリッパに恭順している訳でもなく、
寧ろアグリッパが恐れていた戦乱を月にまで拡大させようとしていた節すら感じさせる。
また、ディアナに冷遇されつつも女王に遣える武門という立場を崩しておらず、
駆け引きするつもりの中で知った
もう一人のディアナの存在から、
アグリッパの思うような女王の打倒が失敗に終わると看破していたのかもしれない。
何れにせよ、ギンガナム自身には特に目的というものが感じられなかったのだが、
取り敢えずアグリッパに協力するふりをしつつ、遂に全身を掘り出したターンXを駈り、地球よりやって来た∀と戦うことを了承。
この時点でも一人で必死になっているアグリッパに対して、ギンガナムは飄々とした態度を崩さず、
実戦の空気感や遂に乗り込んだターンXその物に興味津々な様子であった。
…以上の経緯と様子もあってか、実はガンダムシリーズの敵役、ラスボスとしては前代未聞の御仁である。
実際、起動して間もないターンXを手足のように動かしていることから、天性の戦闘センスの高さは疑いようがないものの、
いかんせん実戦経験不足が否めず、ついでに本物の装備を使って戦争ごっこをしているように見えることも。
終盤では、ミリシャの協力を得たとはいえ市民軍と見下していたディアナ・カウンターに手こずる自軍の不甲斐なさに、
「マニュアル通りにやっていますというのはアホの言うことだ」と手厳しい言葉を口にしているが、ギンガナム自身も、
- 指揮官にもかかわらずさっさと前線に出る
- 最終決戦で自身が落とされれば戦争が終結するという事態にもかかわらず無駄に月光蝶をぶっ放すだけに留める
- 不調と言えど、チート性能のターンXでハリーが駈っていたとはいえ本来の性能では圧倒的に劣る筈のスモー相手に微妙に梃子摺る
など、ぶっちゃけラスボスとしての一介の兵、戦術家、戦略家としては首を傾げる部類に入るという何気にラスボスキャラとしては珍しい存在。
尤も、戯れているだけで決してパイロットとしての技量が低い訳ではないし、
ターンXが∀共々に本編の時点では数%の性能しか発揮出来ていないと考えると、
過去の記録等から算出してイメージしていた性能に遠く及ばないことに「えぇい、何が不調なのだ」と漏らすのも仕方がない所ではあろう。
実際、この時点でターンXを落とせる手段が∀をぶつける以外に無かったのだから、
たとえギンガナム艦隊を全滅させた所で勝負は決していなかったのだ。
一方、漸くの実戦の感覚に「戦うと元気になる」「(戦うことで)死を意識するから、生を実感できる」とも発言しており、正に戦闘狂。
………なのだが、最後の最後で「ディアナ様が構ってくれなかったのでやりました(意訳)」と発言しており、
これが本音で戦い云々は建前にすぎない…身も蓋もない言い方をすれば困ったかまってちゃんという見方をする人もいる。
繰り返しになるが、前述のようにギンガナム自身はアグリッパに協力しているように見えて、
実際にはアグリッパを利用してターンXを掘り出して実戦を経験しようとしただけだったとしか思えず、
冷遇されアグリッパと協力していたにもかかわらず、女王の臣下たる武門の者としての矜持を崩そうとしなかった点などを見ると、
ギンガナム自身は一連の騒動で何をやりたかったのか全く理解出来ないのである。「女王を倒して自分が支配者になる」的な思想も見られない。
いや、ギンガナムの行動原理を説明するのならば、やっぱりなんでもいいからとにかく実戦がやってみたかっただけという程度のことが本音だったのだろう。
(ただし、この辺については更なる考察の余地があり、黒歴史バリバリの他の『ガンダム』シリーズならば軍隊=エリートだが、前述の通りで黒歴史から数千年も平穏が維持されてきた正暦世界では軍隊が有名無実の無用の長物と考えられていた・宇宙に置かれていたのは、実は月にも住めずに時代遅れの野蛮人として遠ざけられてた説(実際に下層民であるロランをしてギンガナム隊を「鼻つまみ者」と評している。)もあるので、その境遇を払拭できる晴れ舞台を奪われたと感じたことが発端だった可能性もある。)
ちなみに、ゲームなんかでは戦闘狂としてのみ描かれがちなので本編を見た人も忘れがちだが、
本来の彼は割と思慮深く、駆け引きも出来れば武人としての礼儀も弁えた人物である。
アグリッパが討たれた後、今後の身の振り方をどうするかという矢先にやっと手に入れたターンXを渡すようにディアナに命令されても、
表向きには不満も見せずに従う素振りを見せ、それに憤ったメリー・ベルがディアナに襲いかかったのも自ら制止し、
建前なのかもしれないが二人のディアナが居る(のならば同時に討たねばならない)のを理由に退くのをメリーベルに納得させる等、頭も回る人物なのである。
このことから解るように、本来は脳筋という訳でもないのだが……。
さて、本編の話に戻すと如何にディアナの臣下という立場をまもっているとはいえ、
流石にターンXを渡せとまで言われたことは堪えたらしく、明確な反乱行為となる女王への反逆も御曹司に唆されてから実行している。
……もしかしたら、主君に逆らうことを決めた時点で自分が戦争の主体になる覚悟を決めていたのかもしれず、
実の所は御曹司のことも身の程知らずの地球人と馬鹿にしていた。
以上のように、エキセントリックな言語感覚と声優の子安氏の怪演、
圧倒的な存在感と顔芸の持ち主で『「∀」は見たことないけど御大将は知ってる』という人も多いだろう。
最終決戦ではミリシャとディアナ・カウンターの連合軍の前に自軍は敗戦濃厚となったものの、
ターンXを駈る自身のみが健在という、追い詰められているようでそうとは言えない状況に。
実際、ジョセフ・ヨットがロランを差し置いて使っていた∀やハリー・オード率いるスモー部隊を相手にしても圧倒的な性能差で蹂躙するという強さを見せ付けたが、
自身も待ち望んでいたロラン・セアックが駆る∀とはメリー・ベルや
コレン・ナンダーの介入も挟みつつ相討ちとなり、
脱出したロランに刀を投げ渡し、自らも刀を抜いてロランとの生身での一騎討ちに挑む。
斬り合いの末、捨て身で向かってきたロランの強引な打ち込みにより刀をへし折られ、
互いを封じるように動きを止めた2機のターンタイプを包むように発生した月光蝶の繭に取り込まれるという結末を迎えた。
【考察】
ここで、彼の立場に立って考えてみよう。また、上記発言から、月の女王に対して強い敬愛を抱いていたとする。
一族で2500年もの間演習を繰り返していた時に、野蛮人が住まうという地球にディアナが降り立つという話を耳にする。
なら、彼はディアナのために訓練の成果をいかんなく発揮する機会ができたと歓喜したことだろう。
その野蛮人が女王に暴力や
乱暴でもしたら一大事になるのは明白である。
にも拘らず、ディアナは彼を無視してとっとと地球に降りていってしまった。
もちろん交渉目的で、「動かす=戦争」であろうギンガナム艦隊を連れ立つわけにはいかないのは仕方ない。
なら、その旨を彼らに告げるべきである。女王直々の勅命であるなら、最悪ディアナに何かあっても面目は立つ。が、そうではない。
これでは、女王の敵を討つ刃であると同時に女王を守る盾である彼らの使命を蔑ろにしているといわれても否定はできない。
さらに、(過失&トラブルで仕方なく、その事情をギンガナムが知る由もないのだが)有事になってもお声がかからないのである。
これは最早「武門」を司るギンガナム家の存在意義が根本から否定されていることと同義である。(繰り返すが、ムーンレィスの間では何時しか首都が名前を戴く程の名門である将軍家とも呼ぶべきギンガナム家とギンガナム艦隊が平和が続き過ぎた果てに軍隊=黒歴史の象徴・原因と見なすかのような理不尽な差別を受けるようになっていた事実がある。他ならぬ手を結んだ相手であるアグリッパ・メンテナーが戦う力を持とうとすること自体が恰も戦争の発端となるという、冷静に考えれば道理に合わない発言をしているのがその証左。利用するつもりでいた癖にギンガナム艦隊やディアナ・カウンターのことを見下しているのが解る。かつての腐敗した地球連邦の姿と同じく、形骸化してシステムの維持のみに固執するようになったシビリアンコントロールの醜悪さの象徴である。)
敬愛している相手から「目的も持てずに2500年も何をしていたのか?」とか言われたら(直接でなくともそういう風に受け取れてしまったら)、
流石のギンガナムでも、絶望してしまっても仕方ないと言える。
前述のようにギンガナム家は間違いなくムーンレィスの成立とハイム家の王権樹立に貢献した忠臣中の忠臣であった筈で、
その名誉と存在を裏付けていた主君に存在を否定されては、もはや実際に戦争の中でしか存在している意義はないのだから、
戦争を望むようになることは仕方ないのかもしれない。
ここまで考えると、最後まで“宇宙に住んでいるが自分は地球人”と思っていた女王ディアナと、
自分達が確立した“ムーンレィスという宇宙の民”であることを誇りにしていたギンガナムとアグリッパ達では全く価値観が違ったことが分かるし、更にはギンガナムは政治的な意味で結びついたアグリッパとも別で、ソレル家の王権樹立(ぶっちゃけると日本史に於ける天皇制の樹立のメタファーなのだろう)を成し遂げだ忠臣という誇りを以て虐げられながらも生きてきた筈で、
其れ等を踏まえると、ギンガナムの立場からすれば相当に酷な仕打ちを受けたのだというのが理解出来てしまう。(つまりは、忠臣として女王の為に戦いたかっただけ。)
もちろん、だからと言って(時制を読めずに戦いそのものを目的としてしまった)彼がやろうとしたことは許されるわけではないが、
仮にこの推察通りであるなら、ギンガナムを「ただの狂人」で片づけてしまうのはあまりにも無情であろう。
余談だが、ターンXが五体満足で起動し始めた時期を境に、好戦的なところは元からあまり変わっていないとはいえ、
武人的な性格から戦い下手な戦闘狂に変わり始め、言動の節々に矛盾点が見られるようになった事、
何故かターンXに元から付いていた傷をまるで見ていたかのように知っていた事から
「ターンXのサイコミュ装置には何か特殊な物
どころか機体その物の記憶が搭載されており、これに乗っていたギンガナムの人格になんらかの影響を及ぼしていたのでは?」
と考察される事も。
また、その説に関しても近年
システムを起動しただけで凶暴な人格と強化人間に置き換えてしまうシステム「ナイトロ」が宇宙世紀世界で設定されたことで、
「ターンXもナイトロかそれの発展系が搭載されていたのは?」という考察も出たことがそれを後押ししている。
またロランと刀で生身の最終決戦を挑んだ時、真っ先に刀身をへし折られていたので、
月光蝶の繭に取り込まれずとも負けていたんじゃないかと指摘する人が多いものの、
実はロランが上述の通り捨て身とも言える無茶苦茶な打ち込みをしたので刀が折られてしまっただけで、
まともな剣術という意味では御大将の方が技量は上である。
実際、へし折られたとはいえ刀身は健在で、残った部分で今度は疲れたロランを押し返していたうえに鍔迫り合いでは優勢だった。
更に最後はロランが逆持ちに構えていたので、最後まで刀を離さなかったことでナノマシンの繭に取り込まれていなければ、
最後に斬られていた(敗北した)のはロランの方だったのではないかという考察も。
【主なセリフ】
- お主の生体反応のデータを取りつつ、神の世界への引導を渡してやる!
- 何も変わらない、ただ時が流れていくだけの暮らしに我慢出来なくなった地球人が、∀を呼び覚ましたんだ!坊や!
- まったく、マニュアル通りにやっていますというのはアホの言うことだ!
- なるほど!シャイニングフィンガーとはこういうものか!
- 地球人になぁ!!∀の復元など……出来るわきゃねぇだろぉぉ!!
この時の御大将はまるで凄い玩具を手に入れた子供のようであった。
しかし普通は兄=旧型であるので性能は低いはずである。何より、ターンXは弟に当たる。
- 違ぁう!命を繰り返す為には、戦い続けなければならんから残っていた!
ロラン「自分勝手な解釈をするなぁ!!」
- 「誇りをくれたのがディアナなら、奪ったのもディアナなのだ! 労いの言葉一つなく地球へ降りたんだよ!」
最終決戦クライマックスで突如明かされた本音。
相当に怒りながらぶちまけている様を見るにかつては「武人の誇り」に満足していた時期もあったのだろうと感じさせる、
表向きは好き勝手やりまくる御大将の切ないセリフ。
本編中ギンガナムのセリフではなく、ガンダムvsガンダムNEXT PLUSの公式プレイ動画にて、緑川氏と一緒に遊んでいた子安氏のもの。
「子安小隊」と称して自分のキャラ機体を嬉々として操っていた子安氏だが、
最初に使ったトールギスの特殊な操作に慣れすぎた影響で他の機体を使えなくなっていたため、
上手く扱えないターンXにポツリと漏らした一言が、偶然にも御大将とは逆のセリフだった。
【ゲーム等】
原作で見せたディアナ(キエル)との駆け引きや、ディアナに傅いてみせるような部分はほぼ描写されず、
グエン卿に唆されて以降のはっちゃけたギンガナムが描かれる事が多く、原作を知らない人が見たらただの戦闘キチ○イに見えるケースが多い。
スパロボでも他の作品とのクロスオーバー等で、その面が一際強調されたり、外道になってたりせんこともない。
また、軍人キャラには「お前、実戦やったことないの?」と煽られる事も…
スパロボZでは一応ディアナへの忠誠を見せて、裏切り者を粛清したりもしたが。
ガンダム無双では口八丁でロランをだまくらかして戦力にしたり、同じく戦闘狂のヤザンと馬が合ったり、
ボス機体に設定されている武者ガンダムとの親和性が高かったり、頭が回ってコミカルな描写も多い。
Gジェネシリーズでは、たまに小説版∀やターンシリーズのメカニック設定等を元に、派手なクロスオーバームービーに出演して楽しそうにヒャッハーしてらっしゃる御大将が見れる。
ギャザービート系列では、ナノマシン技術を解析した某天才独裁者にお株を奪われてかませ犬に転がり落ちる事もあった。
ジオン脅威のメカニズムすげえ。
EXVSシリーズでは、他作品の好戦的なキャラクターと仲間になると非常に嬉しそうに話し出す。
またアニメ以上にディアナに関する見限り具合は加速しているようで、ハリーと相対する時の台詞には多分にディアナを貶める発言が含まれている。
だいたいだなぁ
Wiki籠りになぁ!
項目の追記修正など……出来るわきゃねぇだろぉぉ!!
- アムロ「兄弟!なぜこんな物を地球に落とす!これじゃあ寒くなって人が住めなくなるだろぉおおおっ!」 シャア「地球にいるやつはなぁ!自分の事しか考えてねぇから抹殺すると言っただろぉおおおおっ!」 シャア「小生がなぁ…世直しなんかかんがえてるわきゃねぇだろぉおおおっ!」 アムロ「そうかぃいいいいっ!」 シャア「ナナイィ!男同士の間に女が入ってくるのはなぁ、アホのすることだぁあああっ!」 アムロ「このνガンダム伊達じゃないよぉ!流石サザビーのお兄さん!こんな石ころの一つや二つ押し返してやるんだよぉおおおっ!」 シャア「サイコフレームのオーバーロードだとぉ!?暖かくて良いじゃないかぁ!しかしなぁ、こんな暖かさをもった人類が地球をつぶしていくんだよぉ!それを解るんだよ兄弟ぃ!」 アムロ「だから人の心の光を見せなきゃあならないんだろぉおおっ!」 -- 名無しさん (2014-04-17 18:58:43)
- いいキャラだな 名言(迷言)を幾つも言ってくれる -- 名無しさん (2014-04-18 00:58:52)
- 恐ろしいことに後半10話かそこらのポッと出キャラなんだよなぁ御大将。インパクトありすぎる -- 名無しさん (2014-04-18 01:02:47)
- 忘れられがちだが、ディアナを偽物と見抜くなど頭も良い。 -- 名無しさん (2014-05-06 22:23:10)
- MSに乗ってないときは軍閥の長だけあって冷静かつ狡猾、でもいざ戦闘になるとおもちゃを手にした子供のごとくハイになる。 忘れられやすい理由はハイの時のインパクトが絶大なのと子安武人の怪演による部分が大きいかと。 -- 名無しさん (2014-05-07 21:29:23)
- ターンXのキャラクター性と相まって、「ガンダム界のン・ダグバ・ゼバ」という趣がある。 -- 名無しさん (2014-05-07 21:33:21)
- ↑ダグバと言われるとなんか違和感。テンションの差だろうか? -- 名無しさん (2014-05-07 21:34:53)
- ↑テンションはむしろOOOの鴻上会長に近いんじゃないか。 -- 名無しさん (2014-05-07 21:50:17)
- やってる事は兎も角、ディアナの態度にキレたのは凄く理解出来る -- 名無しさん (2014-05-07 22:09:59)
- ↑戦争がないので機能を果たしようがない軍人が責務を背負い続けるには理解し受け入れてくれる度量のある主がいるって意味でディアナの事を批判したんでないかと考える。格好や言動から判断するに人の上に立とうとしたとは考えにくいと思うがいかがか? -- 名無しさん (2014-05-27 17:30:49)
- 逆じゃね、ディアナから離れる動機がほしかったから無理やり漬け込んだだけだろ -- 名無しさん (2014-05-27 17:38:03)
- ↑2 そう言う風に忠告出来るだけの冷静さがあったかは怪しい気がするが……。↑離れたがっていたならわざわざロランに恨みがましくぶちまけないんじゃないだろうか。本心からディアナの仕打ちにキレたからこそのあの恨み節だと思う -- 名無しさん (2014-05-27 18:32:43)
- ギムサンドにしてくれるわぁ!! -- 名無しさん (2014-05-30 19:26:53)
- ↑総裁、会社はどうしました? -- 名無しさん (2014-05-30 19:28:25)
- スパロボのα外伝の御大将&ターンXは鬼以外の何者でもなかった・・・。 -- 名無しさん (2014-06-04 23:05:08)
- 劇場版の冒頭での「私の代でギンガナム艦隊は初めて実戦ができるんだよ!」が個人的には至上の迷言 -- 名無しさん (2014-10-12 15:11:27)
- しかし、長い歴史の中には溢れる才覚と闘志を持ちながら平時故にただ父祖より受け継いだ心技を次代に伝承するだけに甘んじていた戦士が何人もいるのだろうね、ガンダムに限らず。 -- 名無しさん (2014-10-12 15:22:17)
- ↑しかも、月って地質学的には死んでるから、自衛隊よろしく災害救助で活躍ってわけにもいかないし。 -- 名無しさん (2014-10-12 15:53:30)
- ↑2 剣客商売とかシグルイとか、江戸の平時を舞台にした時代劇モノだとよく扱われてるテーマだよな。御大将のこと、今まで外見だけのサムライキャラかと思ってたが今の説明でよくわかったわ。確かに侍だ -- 名無しさん (2014-10-12 16:03:15)
- 「まったく、マニュアル通りにやっていますというのはアホの言うことだ!」←そもそもアンタの部下は実戦経験ないんだから、仕方ないのでは? -- 名無しさん (2014-11-08 01:10:03)
- ディアナ様の髪に触ったりしてるシーンもあったからもしかしたら親密な関係だった時期もあったんじゃないかな? -- (2014-11-08 01:17:42)
- ターンXが強すぎて、コイツ自身の技量はどれほどのものなのか分からん ハリーよりは下だろうけど -- 名無しさん (2014-12-03 00:18:15)
- ガンダムブレイカーのCMみながら・・・こいつがちまちまガンプラ作ってる姿想像したらやばかったw -- 名無しさん (2014-12-03 12:32:12)
- 「もう一度封じられるか、このギム・ギンガナムを!」ってセリフってターンXに精神を乗っ取られてるとか言われるけど、俺を前の「月で演習だけしてるような奴に出来るんのか?」ってことらしいね -- 名無しさん (2014-12-03 14:06:41)
- ロランと違って刀(戦い)を捨てられなかったが故に黒歴史の一部として繭に封印された -- 名無しさん (2015-01-24 02:18:12)
- ほほう、猛々しい像だ・・・!! -- 名無しさん (2015-01-24 09:42:20)
- エクバでサーシェスと組むと凄い楽しそう -- 名無しさん (2015-01-28 05:34:57)
- 強いのは機体性能であってギンガナムの技量自体は大したこと無いって評価も聞くが、どうなんだろ -- 名無しさん (2015-08-12 20:22:19)
- とはいえ、ディアナ様が労ったところで御大将は止まらなかっただろうよ -- (2015-08-13 14:34:46)
- VSシリーズの御大将見てから原作を観るとあのセリフが割とテンション低めで喋っててびっくりする -- 名無しさん (2015-10-27 12:58:29)
- アニメのディアナ閣下は色々抜けてるからな…ギンガナム等忠実な部下への労いなし、調査員の報告なしにいきなり地球帰還という名目で部下に好き勝手やらせた結果の侵略、地球の生活を満喫している間に本国でアグリッパの反乱&掌握、キエルのほうが手腕自体は上&ディアナの優れているのは神秘性・カリスマ性のみ、なんだかんだをギンガナムに押し付けて粛清する、本国の統治をほっぽらかして地球で余生を過ごす… -- 名無しさん (2015-12-15 11:17:20)
- ただ危険度では「何ややらかすか解らん」の一点なのにクロスオーバーではやたら大物扱いなのが今一釈然としない。 -- 名無しさん (2016-02-22 21:24:43)
- ↑スパロボに限って言うと、悪党は人品骨柄よりも世界にかける迷惑さ・取り返しのつかなさで格の度合いが決まるという側面もある。なので、計画性の高い悪のカリスマ指導者よりもチートな力を手に入れてしまった無責任なバカの方が潰す順番が後回しになるのもよくあること。 -- 名無しさん (2016-02-22 21:33:30)
- ↑(続き)・・・ただ、スパロボだとどの作品でもムーンレイス関連は割と早めに片付いてる気もする。 -- 名無しさん (2016-02-22 21:34:51)
- 最後の最後、死闘のなかポロッと本音が出る演出が好き -- 名無しさん (2016-05-16 21:06:07)
- ↑ その辺シャアと似てるよね。「私は世直しなど考えてはいない!」 -- 名無しさん (2016-08-23 11:11:28)
- ∀の最終回で二体のターンタイプMSと一緒に取り込まれた御大将。つまり遥か未来に∀とターンXが合体した上に御大将の人格をも得たバケモノが月光蝶を放ちつつ出てくる可能性が -- 名無しさん (2017-04-05 14:50:21)
- 実益と唯一の趣味を兼ねた職に就いてしまったばっかりに、それ一つを否定されると全てを失ってしまう人。何か別の趣味が一つでもあれば、プライドを傷つけられつつも「まぁいいか」と引き下がる事も出来たんじゃないだろうか -- 名無しさん (2017-07-13 15:06:10)
- ディアナがそんなに好きかー・・・アンタが一番好きなんだろ? -- 名無しさん (2017-12-03 05:23:02)
- ↑ 愛しさ余って憎さ100倍、って奴だな -- 名無しさん (2017-12-14 10:52:30)
- ディアナ様から面と向かってターンXを引き渡すように言われた時には観念して応じようとするくらいには、ちゃんとわきまえてるところもある人。そんな折にグエンさんに共謀を持ちかけられてしまったのは、彼の不幸だと思う。 -- 名無しさん (2018-04-11 15:57:07)
- 終盤での登場にも関わらず、キャラの濃さや名台詞の数々で高い知名度を誇るのは流石。 -- 名無しさん (2019-09-10 19:27:27)
- もしディアナ様が、彼や配下の人たちに帰還作戦のことを説明していたら、きれいな御大将も見れただろうか……。オ・ノーレ!! -- 名無しさん (2019-12-09 13:12:25)
- この人はニュータイプなのかオールドタイプなのかわからぬ -- 名無しさん (2019-12-31 23:24:12)
- ↑ある種の超越者だと思わないと精神をやられるかと… ガンダムシリーズとしてみると師匠と比べると御大将もニュータイプもオールドタイプ、ナチュラルにコーディネーターも『人間』の範疇だけど -- 名無しさん (2020-01-14 20:55:01)
- 善玉側のキャラのせいで歪んだ人だけどスパロボだと救済はないという(一時的に共闘できたくらい) -- 名無しさん (2020-03-01 19:00:14)
- なんていうか「戦いの中でしか己を実感できない」んだろうなぁ…ある意味では∀の中でもかなり不幸なお方かもしれない -- 名無しさん (2020-03-11 01:58:57)
- ↑まあ、実際に好戦的ではあるんだろうが、「いざとなれば女王は自分を頼ってくれる」と思ってたから大人しくしてたんだよ。その期待が打ち砕かれたからご覧の有様。とどめを刺したのはディアナに相違ない。 -- 名無しさん (2020-03-11 05:22:40)
- 貴族なんて面子で成り立ってるのにねぎらいの言葉1つも無ければそりゃ面目丸つぶれよ -- 名無しさん (2020-06-02 23:56:56)
- ↑4 人類全体の敵…ゲッターロボのインベーダーとかトップの宇宙怪獣みたいなのが相手なら「それを討て」と命じることで生き甲斐をいい方向で取り戻せそうな気がするんだがどうだろう -- 名無しさん (2020-06-25 15:43:20)
- 25世紀も代々受け継がれた責務について、いきなり不要と切られたら、そら謀反しても当たり前だとは思う。謀反の先には、ディアナを葬って、自身を月の王になろうと御曹司と策謀してたし、結構地に足ついてるんだよな。失敗としては、ターンXというあまりも巨大な力を手にして、暴走しはじめたっていう -- 名無しさん (2020-10-29 11:36:28)
- 労いの言葉一つなく~っていうのは現実社会にも通じる、時に致命傷となりうる話だからまたなんとも…一言足りなかったために人間関係最悪になるなんて珍しくないからそこ大事なのよね…まして御大将の場合は2500年という積み重ねがハンパじゃないから余計に反動もデカかったのだろう。 -- 名無しさん (2020-12-16 07:04:56)
- ガンダムWのミリアルドと中の人は同じだけどキャラは真逆 -- 名無しさん (2021-03-28 01:26:24)
- ↑1 GジェネDSでそれをネタにしたであろう台詞があった。 ゼクス(ミリアルド)が『戦うと元気になるなぁギンガナム』と言いながらギンガナムに重い一撃を叩き込み、それを受けたギンガナムの台詞が『くっ、甘いのか私は』と言う台詞だった。 -- 名無しさん (2021-07-19 15:51:35)
- 交渉目的にわざわざ組織したディアナカウンターの人々も結局は血気逸って戦端開いちゃったし、戦争やる気満々で千年やってきたギンガナムにちゃんと説明しても聞いてくれたか怪しい -- 名無しさん (2021-08-09 00:13:26)
- ターンXのシステムが精神に影響与えていたとしたらターンXがまんまレグジオネータになってしまう -- 名無しさん (2021-09-02 02:27:48)
- メタ視線からいくと「戦争を知りもしないくせに戦争を美化する、富野監督の嫌いなタイプ」の集大成なんだよね。初代ガンダムをはじめ色んな作品にちょいちょい出てきた -- 名無しさん (2021-10-17 09:30:36)
- 禿は背景設定は上手いの割には細かい設定には穴だらけなのは常だから、もしかするとこの記事に書いてあった矛盾は本当に「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」だけだったりして。 -- 名無しさん (2021-12-06 14:36:59)
- 本気で月の王になるのが目的なら唯一の軍隊なんだからさっさとすればいいし、ディアナ不在の間に謀反という手もあっただろうから、ディアナの行動によって謀反を決意したと考えるのが妥当では -- 名無しさん (2022-03-20 15:17:31)
- 野心家にしか見えなかったラスボスが最終決戦で本音を漏らす作品と言えば、御大が原作をやったクロスボーンもだな。 -- 名無しさん (2022-06-06 02:28:05)
- ディアナからすればギンガナム隊なんて連れてったら戦争待ったなしになっちまうだろってのは分かるし、理由説明して断り入れたら入れたで絶対言うこと聞かないだろうことは見え見えなので黙って降りるしかないと言うのは分からんでもない。ただ名門としては面目丸潰れだし、黙って降りた割には、結局ディアナカウンターも戦争してるしで、そりゃ怒るよね。 -- 名無しさん (2023-01-07 21:43:06)
- タクヤさん体型に2メートル超えの身長、ボサボサ頭にちょこんと乗った丁髷、変な顔芸、奇抜なファッションといい初見の印象はワンピースのワの国編の敵キャラにいそうなデザインのキャラって感じだった。本編を見てみたらそんな事はなかった。 -- 名無しさん (2023-09-05 14:04:44)
- 「武家の誇り」があったから御大将は好き勝手出来なかったのに、ギンガナム隊をやめたハリーがディアナの腹心として重用されているんだからそりゃ恨み節の一つも言いたくなるわ・・・武家のトップとなるべく生を受けて育てられて縛り付けられてそれで労いもなければそりゃ不信感も持つよ・・・ -- 名無しさん (2023-10-20 11:00:31)
- 悪いとこは間違いなくあったけど、こうなった経緯の全部が全部御大将が悪かったかっていうとなぁ… -- 名無しさん (2023-11-03 23:07:51)
- 原作見てみると思ったより全体的にテンション抑え目でこんな感じなのかってなった -- 名無しさん (2024-04-27 02:44:42)
- ↑クソテンションが高いのは最終決戦の明らかにターンXの影響で目がおかしくなってる時だけなんよ……。平常時は普通のコヤスで演技できる位に落ち着いた性格。 -- 名無しさん (2024-10-03 23:24:44)
- 文中に「ハイム家」とあるけど「ソレル家」の間違いじゃない? -- 名無しさん (2025-01-26 07:35:15)
最終更新:2025年01月26日 08:18