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ムウ・ラ・フラガ/ネオ・ロアノーク

登録日:2011/12/22 Thu 02:05:29
更新日:2026/09/23 Wed 12:03:25
所要時間:約 7 分で読めます


▽タグ一覧
SEED_DESTINY SEED_FREEDOM ある意味生命を弄ばれた男 いて座 おっさん ←おっさんじゃない! アカツキ アークエンジェル ウィンダム エグザス エンデュミオンの鷹 エースパイロット オーブ ガンダム ガンダムSEED ガンダム仮面キャラ ガンダム登場人物項目 スカイグラスパー ストライクガンダム セクハラ ナチュラル ネオ・ロアノーク バイオレットヒーロー ファントムペイン ムウ・ラ・フラガ ムラサメ改 メビウス・ゼロ 一佐 三隻同盟 不可能を可能にする男 不死身 世界平和監視機構コンパス 仮面 仮面の人 傷 前期主役機を乗るガンダムパイロット 地球連合軍 大佐 大尉 子安武人 子安武人ガンダムキャラリンク 少佐 機動戦士ガンダムSEED 機動戦士ガンダムSEED DESTINY 死んだと思ったら生きてた 死亡フラグクラッシャー 漢 番組の良心 ←種の 空間認識能力者 金髪 金髪ロング




へへっ…やっぱ俺って…
不可能を可能に…


ムウ・ラ・フラガとは『機動戦士ガンダムSEED』の登場人物。



◆ムウ・ラ・フラガ


【プロフィール】

人種:ナチュラル
誕生日:C.E.43年11月29日
星座:射手座
血液型:O型
年齢:28歳
身長:183cm
体重:77kg
階級:大尉→少佐
所属:地球連合軍第7機動艦隊→地球連合軍第8艦隊→アークエンジェル→三隻同盟
搭乗機:メビウス・ゼロ
スカイグラスパー
スピアヘッド
ストライクガンダム



【人物】

地球連合軍第7機動艦隊に所属するMA(戦闘機)パイロット。
癖のある短い金髪と碧眼が特徴の男性。
普段から軍服の襟を開け袖を捲りあげた、かなりラフな格好で過ごしている。
公の場では袖を下ろして軍帽を被るが、普段から袖を捲っているせいで下ろしたときはかなりヨレヨレ。
パイロットスーツは紫を基調とした物を愛用。ヘルメットは口元が完全に隠れるようになっている。

かなり軽い口調とノリの持ち主。
「不可能を可能にする男」を自称し、時にやや奇抜な発想と実力で状況打開を試み成功させる頼れる男でもある。
キラやミリアリアといった年下の部下たちに対しては「坊主」「嬢ちゃん」と呼び、上官というより気のいい兄貴分のような接し方をしている。
やや軽薄に見られる場面もあるものの、自分が厳しく出ねばならない場面では一人の軍人、大人として冷静に他者に接する。
こういった点では模範的な軍人であるが故に柔軟な接し方が出来ないナタル等とは好対照であろう。
一方、軍規に関してはやや緩いことは否めず、簡易軍事法廷にキラの弁護人として参加した際には条項をあまり把握できていないなどの一幕もあった。


実業家・資産家として知られたアル・ダ・フラガの一人息子として生を受けており、幼少期には金銭的に不自由無い環境で育った。
しかし、エゴイストだった父とそれに反発する母の不仲や、後継者として自身を評価・教育する父親との確執から暗い時間を過ごすことも多かった。
そして原因不明の火事で幼くして両親と家を失った後、地球連合軍に入隊。MAのパイロットになる。
元々の操縦センスに加え、高い空間認識能力によってガンバレルを扱える数少ないパイロットであったため、その能力で多大な戦果を上げた。

プラントとの開戦初期にメビウス・ゼロに搭乗し、月面エンデュミオン・クレーター上でのグリマルディ戦線において、ザフト軍のジン5機を撃墜。
この活躍から「エンデュミオンの鷹」の二つ名で呼ばれ、連合有数のエースパイロットとして連合、ザフト共にその名を轟かせた。
ただし、この二つ名については「ムウを持ち上げることで、エンデュミオン・クレーターでの大敗を隠匿する」という連合上層部の目論見が絡んでおり、
さらには、「エンデュミオン・クレーターでの戦いの生き証人」であるムウの口封じも兼ねて、彼を意図的に後方任務に回すということも行われているため、
本人的にはこの二つ名について誇らしいとは思えない部分もあったようである。

とはいえ二つ名に恥じぬ実力者であることは事実であり、本編でも宇宙ではメビウス・ゼロでクルーゼ隊の面々と渡り合い、
地球に降りてスカイグラスパーに乗り換えてからも、ザフトのMSを多く撃墜している。
ナチュラル、かつ搭乗機体はMAや戦闘機でありながら、ザフトの一般兵、つまりコーディネイターの乗るMSを撃墜してみせるどころか、
イザークやディアッカ、ミゲルといったザフトのエリートにも引けを取らないその実力は、まさしくエースパイロットと言えよう。


ザフトのラウ・ル・クルーゼとはグリマルディ戦役以来の因縁があり、戦場で近くにいると何故か互いにその存在を感じ合う宿敵の間柄にある。



【本編での活躍】

第一話から、ガンダム5機のパイロット達の護衛としてヘリオポリスを訪れるが、
ザフトの襲撃に遭い乗ってきた輸送艦が撃沈され、アークエンジェル(以下、AA)に乗艦する事に。

以降は戦力として、そしてクルー達の良き兄貴分として、AAを支える役回りに。
気さくな人柄とパイロットとしての実力から多くのクルーに慕われていた。
序盤は出撃を拒むキラを説得したり、馴れない艦長職に悩むマリューを支えたり、
ユニウスセブンで水の補給を提案したりと、彼がいなければAAは早々に行き詰っていたであろう。
特に民間人でありながらクルーを守る重責を負ってしまったキラには同じパイロットとして気をかけており、
彼の中で徐々に肥大化していく葛藤を垣間見てはそれを的確に解決出来ない自分に苛立ちを見せていた。

一方でマリューから精神的に追い詰められたキラのストレス解消方法を尋ねられたとき、マリューの豊満なバストを服の上からじっと眺め、
沈黙した後に「あんまり参考にならないかも」と返すといったセクハラじみた言動も見受けられた。*1

宇宙、砂漠、海と戦場が移り変わる中、キラやカガリ、トールらと共にAAを守り抜くが、
オーブ近海でトールとキラが消息不明になった際には独断で捜索に出ようとし、マリューの必死の説得を受けるまで諦めようとしなかった。

その後は他のAAクルーと共にアラスカへ到着。
司令部から士官学校の教官となるよう命じられ一度はAAクルーと引き離されるが、嫌な予感に勘付いて途中で基地へと引き返す。
その結果、基地内がもぬけの殻となっている事、地下に仕掛けられていた大量破壊兵器サイクロプスを使用し、
AAを含む不要と見做された基地守備隊諸共ザフトを巻き込んで自爆する計画だった事をAAに知らせ、後に彼らと共にアラスカを脱出した。

そのままオーブに身を寄せた際、修復されナチュラル用OSを積んだストライクガンダムのパイロットになる。
同時にマリューにアプローチし「MAのパイロットは嫌いです」と言われると「俺、今はMSのパイロット」と返し、そのままキスを交わし恋人関係になる。
ちなみにAAのブリッジでいちゃついていたため、偶然居合わせる形でそれを目撃してしまったノイマンたちを赤面させた。


そしてブルーコスモスとアズラエル主導のオーブ攻略作戦で、オーブを守るためにストライクで初出撃。
しかし最終的にオーブを守ることは叶わず、宇宙に脱出する。
宇宙に上がった後は、クサナギ、エターナルの三隻同盟の戦力の中核として活躍。
「(MSパイロットとして)新米」と自称し率先して作業に参加したり、ザフトを離れることを決めたアスランにその覚悟を問うなど依然年長者として周囲に気をかけていた。
なお、心境の変化から修復されたバスターガンダムでオーブ攻略作戦にてAAに加勢し、そのまま乗ることになったディアッカと共に戦う機会が増えたが、
ディアッカから「おっさん」呼ばわりされた際には食い気味で「おっさんじゃない!」と怒鳴る場面もあった。


そして終盤、メンデルで自身とクルーゼの秘密が発覚。自身の父親のクローンであるクルーゼ、その因縁に終止符を討つ決意をする。
ザフトと連合がそれぞれジェネシスと核ミサイルという切り札を持ち出した後、未曾有の戦いを止めるための最終決戦に出撃。
クルーゼのプロヴィデンスガンダムと対峙し奮戦するが、ドラグーンの多角攻撃に回避が追い付かず敗退。
AAに帰還しようとしたが、直後にドミニオンのローエングリンからAAを守るために盾となり、マリューの目前でストライクと共に爆散。
「やっぱ俺って、不可能を可能に…」という言葉を遺し宇宙に散っていった。






散っていった、はずだった…。













見つけたぜ、子猫ちゃん

◆ネオ・ロアノーク


【プロフィール】

人種:ナチュラル
誕生日:C.E.43年11月29日
星座:射手座
血液型:O型
年齢:30歳
身長:183cm
体重:71kg
階級:大佐(地球連合軍)→一佐(オーブ軍)
所属:ファントムペイン→オーブ軍第2宇宙艦隊→コンパス
搭乗機:エグザス
ネオ専用ウィンダム
スカイグラスパー
アカツキ
ムラサメ改

CV:子安武人


【人物】

続編『SEED DESTINY』に登場する仮面の男。
地球連合軍大西洋連邦、その中でも「第81独立機動群」、通称「ファントムペイン」と呼ばれる非正規部隊に所属しており、その部隊長の一人を務める。

黒いヘルメットタイプの仮面(どっかの閃光の男爵の物に近い)を身に着けており、そこからパーマ気味の長い金髪が伸びている。
軍服は連合系を基本に黒色を主体とした独自デザイン。
ヘルメットと軍服の下には全身に渡る傷跡が隠されている。

部隊指揮官として大胆不敵かつ狡猾な策を考案・実行すると同時に、パイロットとして戦場に出ることもある。
宇宙では主にメビウス・ゼロと同じくガンバレルを搭載したMA・エグザスを操り、地上ではウィンダムなどのMSに乗っていたが、
そのどちらであっても、ザフトの一般兵どころかエースパイロットにも匹敵する技量を発揮している。

非正規部隊ということで、奇襲や隠密行動といった裏方の仕事もこなし、時には冷徹な作戦も実行する汚れ役の一面もあるが、
一方で「生体CPU」、つまり書類上は「パーツ」扱いのエクステンデッドであるステラ・ルーシェ、スティング・オークレー、アウル・ニーダらを(某盟主王等のように)消耗品として扱うことなく、
仕事でもそれ以外の場でも部下兼手のかかる子ども、つまりは「人間」として扱い、接するなど、所属部隊の性質とはややかけ離れた気質も備える。
そのため、作戦自体はしっかり実行しつつ、時に子どもを部品として扱い、戦場に出すことへの罪悪感や無力感に苛まれる場面も見受けられる。

レイ・ザ・バレルと互いに存在を感知する点等の印象的な絡み、声優が同じ子安武人等の理由からムウさん説が流れた。
クルーゼや外伝の事もあり、ムウを元に作られたクローンと予想する視聴者もいた。



【本編での活躍】

アーモリー・ワンにおけるザフトの新型ガンダム三機を強奪する作戦の隊長として登場。
強奪されたガンダム3機を追ってきたインパルスに乗るシン・アスカ、ザクファントムに乗るレイ・ザ・バレルと交戦するも、
エグザスを駆り、二人を圧倒してみせた他、その後もミネルバの地球降下まで数回、主にレイと戦った。

再登場はミネルバがジブラルタルに向かう途中、ウィンダムに乗り、スティング達と共に襲撃。
その後もオーブ艦隊を利用し二度に渡って戦闘を仕掛けるもミネルバの撃沈には失敗した。

ステラが消息不明になった際はスティング、アウルからステラの記憶を、アウルが死亡するとスティングからアウルの記憶を消去するという冷徹とも言える判断を下した。
この措置について建て前上は二人の戦闘能力への影響を考慮してのものであったが、実際は仲間の死に悩み苦しむことを防ごうとしたネオなりの気遣いだった。
しかし、この措置はステラが生存していたことで結果的に彼らの間にあった絆を奪う行為になってしまった。

その後ステラの命を救う為に返還しに来たシンと邂逅。ステラを「戦争とは関係の無い優しい世界」に帰す事を約束する。
しかし自身の立場に加え、ステラの命を長らえさせる方法が他に無いことから約束を果たす事はできず、
少しでもステラを生き永らえさせる意図があったとはいえ、ジブリールの命令に従ってステラをデストロイガンダムに乗せ再び戦場へと送り出し、
彼女にユーラシア西側地域の人々を虐殺させる事を余儀なくされてしまう。

自身もスティングと共にデストロイの援護に回り、「アレにはステラが乗っている」とシンを止めたり、
フリーダムガンダムに乗るキラを迎撃するが、直感的に何かを感じたキラによって撃墜され、AAに保護される。




そして、仮面を外し保護されたアークエンジェルでの身体検査などの結果、残っていたパーソナルデータが完全に一致した事で、
ムウ・ラ・フラガ本人である事が判明。



……が、ヤキン・ドゥーエ戦後重傷のままジブリールらに発見され、
治療と並行して彼自身もステラたち同様記憶を書き換えられてしまっていたが為、
戦友だったキラやアスランどころか、マリューの事さえも分からなくなってしまっていた。
だが、「ネオ」が知らないはずのAA艦内の通信コードを知っていたりと時折「ムウ」としての行動が無意識に出るようになっていく。

その後、ザフトによるオーブへの攻撃が始まると、スカイグラスパーを渡され、脱出を促される。*2

しかしマリューを始めとする周囲の反応や、断片的な記憶がフラッシュバックするなど、
「ネオ」としての自分に違和感を覚え始めていたため舞い戻り、嘗てのアラスカの時と同じくAAを援護。
この戦闘後もAAに残りキラ達共々デスティニープランに反対。
「ネオ・ロアノーク」の名前のままAAと共にオーブ軍へと入隊し、カガリから託されたアカツキのパイロットとなる。

その後迎えた最終決戦。奇しくも敵のビームからAAを庇うという嘗ての鏡写しのようなシチュエーションを迎える。
しかし今度はボロボロのストライクではなくビームに対する防御面が完璧なアカツキだったために攻撃を防ぎきった上で無事生存し、
更にこの行動がトリガーとなった事で同時に記憶を取り戻し、愛しのマリューの元へと本当の意味で帰還する事ができた。
そしてレクイエム破壊任務を達成し、戦後はマリューと共にオーブで過ごす姿が描かれている。



前作でかなり劇的な最期を遂げたこともあり、『DESTINY』での生存はややご都合主義的展開ともとれ、批判が多い。
前作のTVシリーズでは宇宙空間にムウのヘルメットが漂っていたが、スペシャルエディションIIIにおいてヘルメットが消されるという謎の修正がされていた。
既に『DESTINY』の企画も進んでいた事を考えると、この時点でムウの復活及び生存が決定していたと思われる。
しかし、スペシャルエディションでも何故か地上波で放送されずにDVDのみの演出となったため、その伏線を知る視聴者数も限られており、
この明らかな後付設定も彼の生存に対する批判を助長している面がある。

但し、上記のシーンはムウが命を散らした事の暗喩にこそなっていたものの、このヘルメットが実際にムウが装着したものだと確定していたわけではなく*3、
故に、修正前の描写であっても「ヘルメットが外れた状態で宇宙空間に漂っていても生存していた」という(無茶苦茶な)ことには必ずしも繋がるわけではないため、
シーンの詳細はあくまで個人個人の想像の域を出ない話であり、ヘルメットの持ち主がムウであると決めつけた批判は正当性に欠けるという点には注意が必要である。


また、ステラ関連で面識が出来、約束を守ることが出来なかった等展開的にかなり美味しい因縁が生まれたシンや、
初期では互いの存在を感知していたレイ(伏線自体は一応回収されているが)との間に作中でそれ以上絡みが無い事や、
ステラ達を死なせてしまった罪の意識を感じたり、失われた記憶を巡るAAとジブリールとの関わりがなかった面でも、
描写の少なさが不満点として挙げられることも多い。

念のために補足するとこれは単純に絡みが消えたわけではなく、
ムウに関しては記憶が不安定なことと元のムウを知っているAAとの絡みの方により時間を割かれたことと、
情勢の変化や尺などの都合で描写しきれなかったものと思われる。

が、後発の小説や漫画版でもそういった点に対するフォローが殆どされなかった。(シンとはドラマCDや映画で絡みは出来たが…。)


製作スタッフによると「ネオ=ムウ」にするのかどうかは、実は本編の放送を開始した時点でさえもまだ決まっておらず、
それ故に、結局後付け設定のような形でムウを復活させる結果になってしまったとの事。


ちなみに、高山瑞穂氏の漫画版では、ベルリン戦でフリーダムに撃墜された後は一切出てこず、AAに回収された様子もないためここで死亡したものとみられる。

久織ちまき氏の漫画では、シンとの約束を破ってステラを戦場へ送り出した事を後悔しており、「奪うだけ奪って、守りたいものも守れず、約束も破った…」と語っている。
しかしメサイア攻防戦での出番は無いし、アカツキにも乗らない。おそらく、ムウとしての記憶は戻らないままなのだろう。

「残ったのは、この命一つだ。…さて、どう使う?」


【SEED FREEDOMでの活躍】

アークエンジェルと共にコンパスに移籍。マリューとは「パートナー」である。
再びムウ・ラ・フラガを名乗り、オーブ国防軍から出向中。
ネオの時に出来た傷はそのまま残っている。『SEED』の頃のイザークのように消す気は無いのだろうか。

本作ではキラやシンの善き兄貴分として見守る年長者としての側面が描かれた。*4
シンには「おっさん」おっさんじゃない!と呼ばれるくらいに慕われており、ステラの件については和解した様子*5。

物語中盤、ファウンデーション王国の罠にかかりキラが国境侵犯させられ、核ミサイルの工作を目撃されたことからブラックナイトスコードがアークエンジェルをも攻撃するという事態に見舞われた時にムウもすぐさま応戦するが、量産機のムラサメ改では2機のブラックナイトスコードルドラには叶わず、致命傷を避けつつ墜落を偽装するのが限界だった。

その後は大破したアークエンジェルからクルーを脱出させるために残っていたマリューを回収し、オーブへと離脱する。
マリュー達はミレニアムメンバーと合流し、打倒ファウンデーション王国の作戦を練ることに。
しかし、そこにムウはいない。実はこの時ムウはカガリから『密命』を受けていたのだ。
アカツキに乗り、レクイエムの発射を阻止するという命懸けの時間稼ぎを。

理論上はヤタノカガミでレクイエムのビームを反射できるのだが、そんなものを実際に試す機会も時間も存在しない。
何かを間違えればアカツキ諸共モスクワの民と同じ運命を辿ることになるが、それでもムウはこの命懸けの任務を引き受けたのだ。

ゼウスシルエットを発射直前のレクイエムの目の前でぶっ放し偏光リングを破壊し、すぐさま反転してシールドを構える。
アカツキのコックピット内ではアラートが鳴り響き、全身を覆うヤタノカガミのほとんどが剥げ落ちたが、
アカツキはレクイエム反射後も健在であった上に、周囲の戦艦を巻き込みつつレクイエムにダメージを与え、大幅な時間稼ぎに成功した。
この予想なんか出来るわけが無い恐るべき伏兵の存在に、散々ナチュラルを見下していた流石のオルフェ・ラム・タオもただ呆然とする他なかった……

アカツキがレクイエムのビームに呑まれた際はミレニアムにいたマリューも思わず叫んでしまったが、ムウのミッションの成功を知りミレニアムクルーからも歓声が上がった*6。フラガ大佐ステキー!!

その後はアカツキの損傷もありムウはサポートに回り、ゼウスシルエットをシンのデスティニーに届ける。
全ての戦いが終わり、ムウとマリューはミレニアムのブリッジで熱いキスを交わすのであった。

この「レクイエムの発射を妨害して時間を稼ぐ」「しかも防いで終わりではなくほぼ動く棺桶状態となったアカツキでシンにゼウスシルエットを届けてようやくミッションコンプリート」という無茶苦茶かつ綱渡りにも程があるミッションを成し遂げたムウだが、この活躍はまさに大偉業と言っても他ならず、この時の彼の活躍や度胸を目の当たりにした観客からは、
  • 「『エンデュミオンの鷹』でも焼き鳥になりかねないのによく引き受けたな」
  • 「これはオーブの歴史の教科書に『ムウ・ラ・フラガ』の名が刻まれる」
と言われるレベルで賞賛されたのだった。

やれやれ、不可能を可能にするのもつらいよね……


ゲームでの活躍


◇『スーパーロボット大戦シリーズ』

第3次αで初参戦。安定した能力で使いやすく、以降のシリーズでも問題なくレギュラーになれる。
…が、J、W、Kではコーディネイター技能のせいで物凄い割を喰っている。最近は続編の方がもっぱら参戦してくるので、あまり出番はないが。
念のために言っておくが、コーディネイター技能がおかしいのであって、ムウ自身は弱くない。むしろ作品によっては主役級レベルの能力だったりする。

  • 第3次α
安定した能力と乗機の性能も相まって雑魚戦なら小隊長を任せられた。また途中で離脱しない為、そう言った意味でも安心して育てる事が出来た。
恐らく、一番優遇されていた作品。メビウス・ゼロで不可能を可能にしたのは有名。

  • スパロボJ
恐らく、一番不遇な作品。ナチュラルな為コーディネイターの能力補正がなく、SEED系である為に乗機の選択肢も狭い。
特に、メビウス・ゼロとエールストライクの弱体化はキツかった。幸いストライクはIWSPが来るが…。
似たような位置付けのカガリと比較しても、何かと差を付けられる事に。そして何より途中で離脱してしまう事が最大の欠点。

  • スパロボW
Jが余りに不遇だった為か改善及び差別化が図られた。
プレアの搭乗機であるXアストレイに乗れる上、2周目以降なら機体の選択肢も増え、そして何より今回は離脱しない。
コーディネイター技能がなくて割を喰っているとさっき言ったが、この作品に限ってはXアストレイやガンバレルダガーが専用機扱いなので優遇と言っていいレベル。
良かったねムウさん!反面、原作への思い入れがないとXアストレイを降ろされがちなプレアは微妙に割を喰った
なお、少なくとも本作においてはプレアはムウのクローンで確定と思われる。*7*8

  • スパロボZ
ストーリーはDESTINYの時期からの為、正規参戦は後半。
なぜか成長タイプがスーパー系になっており、機体との相性が悪い。
ストーリー中ではTVシリーズの問題点が大幅にフォローされており、レイの正体に気付いたり、ステラの事をシンに謝罪してお互いに和解するという誰もが見たかった展開が見られた。
(しかし、シンは第2次Z再世篇でこの事をまだ根に持っている事が判明した)
なお、他作品の少年たちから「オッサン」と呼ばれるが、この頃の実年齢を鑑みてか「オッサン……と言われても仕方ないな」と、かつてディアッカに言ったような反論はしなかった。

  • 第3次Z天獄篇
NPC。最終話で地球を守る軍勢の中にアカツキで戦っているのが確認できるだけ。

  • スパロボK
中盤で参戦して最後までいるが、ある意味J以上に不遇。
コーディネイター技能のせいでキラ達に能力で敵わず、乗れる機体も少なく、肝心のアカツキもムウ以外を乗せてやった方が良いという…。
ちなみに記憶を取り戻したきっかけはミラのキス。マリューには知られたくない事実であろう。

  • スパロボL
技能が高い上に遂にコーディネイター技能が無くなったため、キラやシンとの実力の差が小さくなった。しかし今回もアカツキの競争率が高いのが難点。
こうして見ると、WのXアストレイおよびガンバレルダガーの専用機システムが如何に重要だったかよく分かる。
ベルリン戦で撃墜された所をキラに救助され、AAに保護される。ミネルバとの関わりが薄いのでオーブ戦では「あのジブリールって奴、実は俺も嫌いでね」という理由で参戦。
そしてアカツキを駆るカガリがデストロイからオーブを守る姿を見て、記憶を取り戻した。
記憶復活後はファントムペイン時代のことを「生きて償う」と心に誓っており、レイと対峙した時にはそのことを踏まえた上で説得を試みている。

  • スパロボV
本人は登場しないが原作再現で同名のホテルが登場している。


◇『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』

本編でガンバレルやドラグーンを操った空間認識能力は覚醒のステータスとして扱われているため、
メビウス・ゼロやアカツキのみならず覚醒系武器持ちの機体に全般に適性があるパイロット。
『空間認識能力』のアビリティで覚醒系武器の威力が伸びるだけではなく、
専用アビリティの『エンデュミオンの鷹』が覚醒系武器の消費テンションを抑えるため、
覚醒系武器を使いこなすという点では宇宙世紀のニュータイプ達にも引けを取らない。
しかも機体を乗せ換えてファンネルを使わせると、ファンネルだのフィン・ファンネルだの喋ってくれる。
(ファンネルと喋ってくれるのは彼に限ったことでもないが。)
その為同じ声優が演じた全身がバラバラになるガンダムに乗せるプレイヤーも多い。
声優ネタを抜きにしてもブラッディ・シージ(とオーバーワールドで覚醒武器になった月光蝶)の扱いに関しては、
本来のターンXのパイロットであるギンガナムよりも間違いなく上である。\オ・ノーレ!/

GジェネDSではレベルを上げていくとキャラ毎に決まったアビリティを自動的に覚え、
ファンネル等を操るにはNTレベルや強化人間と言ったアビリティが要求されるのだが、
彼の場合はメビウス・ゼロもアカツキも登場していないのに、
レベルアップによってNTレベル3を覚え、宇宙世紀の人物でもないのにニュータイプへと覚醒してしまう。
なお宇宙世紀の人物でもないのにNT扱いされるのは今作では彼とティファくらいである。
(過去作ではジョルジュがローゼスビットのせいでNT扱いされていたりもしたが。)
何にしても彼が仲間になる平成ルートでは貴重なNT系キャラ(彼を含んで5人しかいない。)なので、
レベルアップで覚醒した途端にNT専用機を与えたプレイヤーも多いだろう。

なお「やっぱ俺って、不可能を可能に…」の再現イベントもあるが、このイベントを行ってしまうと彼は永久離脱してしまって二度と帰ってこない。
一方でストライクは修理可能な状態で残る。無敵伝説はこんな所でも健在だった。
発売当時放送中だった種死のストーリーもない(一部のキャラと機体がゲスト扱いで参戦してる程度)のでネオになって帰ってくることもない。
先述の通り貴重なNTなのでイベントコンプやEXP目当てでなければスルーしてしまおう。マリュー艦長も悲しませないで済む。
あと、GジェネアドバンスとDSではムウとジョニー・ライデンが戦闘すると「エンデュミオンの鷹!」「赤い稲妻!」と互いがエースだと認知している会話イベが発生する。
アドバンスではそのままシリアスに戦闘に移行するが、ジョニーが味方ユニで使えるDSでは同ステージで彼が赤い彗星と間違われまくっていたこともあり、
赤い稲妻を認識できるムウはジョニーから魂の友呼ばわりされ困惑するコントが発生していた。

因みにνガンダムにNTや強化人間を乗せてビーム射撃を受けた場合、
フィン・ファンネルでビームバリアを展開し、無効化及び軽減をしてくれるのだが、
彼の場合は記憶を取り戻した後の未来の自分がアカツキでやることを、記憶を失う前にνガンダムで行うという奇妙な偶然の一致が起こる。




◇『EXVSシリーズ』

EXVS及びEXVSFBでは音沙汰が無かったが、EXVSMBでパーフェクトストライク搭乗のムウが参戦し、続いてEXVSMBONでアカツキ搭乗のネオ(名義はムウ)が参戦。

ムウの方はSEED組に対する台詞が多く、年長者として優しく接する姿が見られる。
基本的に僚機であれば境遇を理解し、厳しい態度はせいぜいラウ相手にしかみせない。
ただ皮肉にもステラやシャニなどの強化人間相手には批判しており、後年の自分に対して痛烈なブーメランになっている。

ネオの方はDESTINY組に対する台詞が多い。
勿論シンに対しても存在するが敵対した際の勝利時リザルトの「向こうでステラによろしくな…」という台詞は物議を醸した。
出撃時には「ステラのこと、許してくれとは言わない。だが今は協力させてくれ、シン」と言っているのだが…。


◇『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』

エンデュミオンクレーター上のグリマルディ戦線のステージがSEED編の最初にあるので、アニメ本編では見られなかった彼の活躍を追体験できる。
DESTINYのステージでは中盤まで原作準拠だが、デストロイ初登場以後はオリジナルストーリーへ入っていく。
およそ4つの分岐ルートになるのだが、大抵戦死するため碌な目に会わない。あと何故かカオスガンダムに乗る。


余談


福田己津央監督がクリエイティブプロデューサーとして携わった『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』には、
主人公のアンジュとタスクが一時的に泊まった廃墟と化したラブホテルの名前「ホテル夢有羅布楽雅(ムウラフラガ)」として登場。
なお、福田氏は当初ラブホテルの名前は「アスラン」にしたかったようだが、スタッフから全力で止められたらしい。

SEEDはムウ、DESTINYはネオと二面性を持ちながらもシリーズを通して主要キャラとして登場しているキャラクターなのだが、実はエンディング登場率は著しく低い。
SEED時代のEDに至っては登場すらしておらず、DESTINY時代のEDも3期目の時に何故かSEED時代のムウの姿で後ろの方にいた*9くらいで、4期目のEDではようやくネオの姿で登場した。
SEED時代はマードックやジャッキー・トノムラのような脇役までいたのにハブられたのは不思議である……。

DESTINY5話でネオがファントムペインの出撃を見届けた後、6話から何故かその後も登場してるのに不自然に喋らなくなるシーンが目立っている。
これは何故かというと、6話放送当時NHKで『MAJOR(メジャー)』が裏番組として放送開始し、子安氏もおとさん(本田茂治)として出演していたため。もっともおとさんは序盤で退場するので、2クール以降は普通に声付きで再登場していたが。
DESTINYは記事でも書かれてるように終始制作現場が混乱しており、DESTINYでムウ(というか子安氏)を続投するかどうかも放送直前まで決まっていなかった事がよく分かる。


へへっ…やっぱ俺って…追記・修正を可能に…!

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最終更新:2026年09月23日 12:03

*1 小説版に至っては、「こうしてあらためて見てみると、意外とスタイルがいい。足首がきゅっと引き締まっているあたりが、彼の好みだ。胸もけっこう大きいし、唇はキスしやすそうな、かわいい形をしている……」と、 ことに当の本人に気づかれ、あせってごまかしていた。

*2 ちなみに、小説版でネオが捕虜の身分から解放された時には、マリューを見つめ、「こうしてあらためて見てみると、意外とスタイルがいい。足首がきゅっと引き締まり、胸は大きいし、唇はキスしやすそうなかわいい形だ。というか、キスしたときの感触まで知っているような気がする。」と、かつてのムウと全く同じことを考えていた。

*3 冷静にヘルメットの状態を見るとむしろムウが装着していたものではないと考えた方が辻褄が合う

*4 実際にシンがシュラとのサーベルでの手合わせの際に、シュラがシンの喉元にサーベルを突き立てた時には、装備している銃のホルスターに手をかけていた。

*5 ただし『FREEDOM』までにシンにムウ=ネオであることをカミングアウトした描写はない。少なくともドラマCDや『FREEDOM』の間で自らの正体を告げた可能性はあるが。

*6 小説版ではマリューはムウの生存を確認すると「何度もこんな場面を見せられてきたが、もうこれを最後にしてほしいものだ」と思ったという。無理もない話である。

*7 ムウとプレアのステータスは全く同じ値に設定されている。精神コマンドは両者で異なり、プレアがXアストレイを降ろされやすいのはムウの能力値の方が戦闘向きになっているため。

*8 『X ASTRAY』では「ガンバレルを扱えるくらいの空間認識能力を持つパイロットの誰かのクローン」程度の描写に留められており、実際に「オリジナル」がムウである可能性もあるが、彼以外の人物の可能性も同程度にある。

*9 このEDは死亡したキャラも勢揃いするものだったのでネタバレを避けるために意図したものだと考えられる