イサカ M37

登録日:2011/07/08(金) 21:22:38
更新日:2025/02/15 Sat 15:45:26
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I like to keep this handy......(接近戦には……)


\ジャキッ!!/

for close encounters.(コイツが一番だぜ。)

ドウェイン・ヒックス伍長 映画「エイリアン2」より



アメリカ、イサカ社製のポンプアクション式ショットガン
「イサカ」と聞くとまるで日本人の名字のようだが、この名はニューヨーク州にある町の名前である。


多くのショットガンはレシーバーの下から弾薬を装填し、右側面から排莢する「下装填・右排莢」だが、
本銃は下から装填し、そして同じ場所から排莢する「下装填・下排莢」となっている。

このアイデア自体は元々、天才銃器設計者ジョン・モーゼス・ブラウニングのもので、
これを元にレミントン社の技師ジョン・ピダーセンが開発したレミントンM17が、この方式を採用した最初のショットガンである。
しかし、レミントン社はM17以降このタイプのショットガンを出すことはなく、代わって世に出たのがこの「イサカM37」である。


余計な構造を増やさずにすむこの設計は、その分構造の強化と軽量化が可能になる。本銃は全スチール製にもかかわらず、乾重量で最大3.4キロという軽量化を実現した。
そのことから「フェザーライト」の異名を持つ。

また、開口部が少ないことは塵芥の侵入を防ぐ上でも有利で、砂塵が舞う砂漠だろうが泥まみれのジャングルだろうがどこでも使える。
更には真下に排莢されるため、利き手も選ばない。
これらの利点から軍用銃としても広く用いられ、第2次世界大戦からベトナム戦争まで、相当数があらゆる戦場で使用された。

また、トリガーを引いたままフォアエンドを操作して撃発するスラムファイアという連続射撃も可能
しかしこの機構は意図的に暴発を起こすのに等しく、銃の取り扱いに不慣れな者には危険極まりないため、1990年に禁止されている。


米軍のほか、ニューヨーク市警やロサンゼルス市警を始めとするアメリカ各地の法執行機関でも多く採用され、よくパトカーに車載されている。
民間でもレミントンM870やモスバーグM500などと並び、スポーツ用や自衛用ショットガンとして大人気のモデル。

現在はスチールモデルの「フェザーライト」と、より軽量なアルミ合金レシーバーを持つ「ウルトラライト」の2つが標準ラインナップになっている。



■登場作品



国内エアガンではK.T.Wがソードオフ、フェザーライト、ポリスなどのバリエーションを出している。

安価な癖に素直な弾道で良く当たり、連射も比較的簡単であるなどマルゼンのCA870シリーズに勝るとも劣らないエアコキの雄である。
しかし、独特なマガジンのおかげで弾層交換・保持は慎重を極め、激戦区では馴れていなければまずミスを犯すかもしれない。
最近給弾をスムーズに行うパーツが社外製として極少数生産された。




追記・修正は本銃のバレルをパイプにヤクをキメてからお願いします。

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最終更新:2025年02月15日 15:45